【祝・劇場版公開】ラブライブ!サンシャイン劇場版〜なるべくネタバレしないで感想&注目ポイント〜

劇場版周回の覚悟はできてるか?

俺はできてる!

 

というわけで…

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ラブライブ!サンシャイン‼︎劇場版公開はじまりました!

 

アニメの感想とか考察とか書きたいなと思って始めたものの、最終的には2期最終話を書ききったのが今年の11月、しかも名前に反してμ'sメインでは1度も書いてないというテイタラクを晒しているこのブログですが、サンシャイン劇場版開始ということでまた再開します。

 

まずはアニメの時にもやった「なるべくネタバレはしないで感想とこれから見る人への注目ポイントを解説する」というコンセプトでお送りします。

 

とはいえ、ネタバレをする危険性はゼロではないので、

ここから先は自己責任で見てください。

 

 

ここから恒例の?ネタバレ回避スペース

 

 

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あの日、紙飛行機を追いかけて


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たどり着いた結末

 

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『輝きを探した日々、そこに輝きはあった。

 

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輝きたいと願ったあの瞬間に千歌はもう輝いていたのである。』

 

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探していたものはすでに手に入れていた。

それに気づくことが本当のゴールである。

まさに、「青い鳥」というわけね。

 

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2期7話で羽が青に変わったり

その後もところどころに青い羽が出てきたのはこの結末への伏線とも言えるわ。

 

でも…

 

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これ、話が完結してるわよね…

アニメはアニメで話をまとめないとだから当たり前だけど、もっとこう…

 

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謎のメールとか届いて

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みんな走り出して

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まだまだ続くよー

※あくまで一例です。

 

みたいのがあってもいいんじゃ?

 

 

…善子ちゃん

 

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心配いらないずら。

たしかに劇場版への導入をすることは重要だったかもしれない。

しかし、こうも考えられるはず。

「綺麗に終わらせた物語にどう続きを作るか?」それもまた一つの導入であると。

それに、1期12話で「AqoursAqoursの道を」みたいな話をしてる以上、善子ちゃんの脳内のそれをやるのは危険ずら。

 

一言で言うなら、

 

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(ニヤッ)

 

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大丈夫ずr

 

 

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ストオオオオオオオップ!

 

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まったく…言ったそばからこれですか。

黄色担当が「大丈夫」とか言いながらジャンプしたらそれはもう"あの人"でしょうに。

ただでさえ花丸さんは加入エピソードで関わってるのですから気をつけてください。

 

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アニメでのAqoursの物語は完結しました。

しかし、ハッピーエンドの後も物語は続くのです。

わたくしたちが卒業した後のAqoursがどうなるか?これからの千歌さんたちがどうなるか?

それをほんの少し語るのが劇場版なのです。

 

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あの時の虹を超えたその先を皆さんに届ける、それこそが「over the rainbow」なのですわ。

 

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ダイヤにしてはいいこと言ったじゃない?

やっぱり出るのですね。鞠莉さん。

 

ということで久しぶりのネタバレ回避スペース小劇場

 

9人出そうと思ったのですが、長くなりそうなので推しの善子、次点の鞠莉、あとは「大丈夫にゃ〜」ネタをやりたかったので花丸とそれへのツッコミとまとめを任せられそうなダイヤに絞りました。

 

では、本題に入る前にもう一度忠告。

ここからは気をつけて書きますがネタバレが混じる可能性があります。

 

ブラウザバックするなら今のうちだ。

覚悟のあるやつだけスクロールするがいい。

 

 

 

 

 

 

では、スタート。

◯4つの問題

劇場版に先がけていくつかの予告映像が公開されました。そこでは今回の劇場版で千歌たちが直面する4つの問題が出てきました。

 

問題①:6人となったAqours

3年生が卒業したことでAqoursは6人になりました。予告映像では6人でもAqoursを続けることが明言されました。

続けるかどうかを主軸においたのがμ'sの劇場版でしたが、Aqoursはそこを主軸にはしないということですね。

Aqoursが挑むのはその先、μ'sの時は触れられなかった問題です。

 

1・2年生だけでどうするかは穂乃果たちだって悩んだはずです。しかし、それは無印で語られることはなかった。

μ'sは9人だからこそμ's、6人になった穂乃果たちの活動はμ'sの活動ではないからです。(今後語られる可能もありますが)

 

しかし、Aqoursは6人で続ける。だからこれからの千歌たちはAqoursの名を冠しながら9人でない自分たちと向き合っていかなくてはならない。

メンバーが揃うまでは6人で活動していた時期もありました。ピアノコンクールで梨子がいなかったこともありました。しかし、それはあくまでも途中経過。

千歌たちにとってAqoursは9人が完成形なのです。

 

しかし、実はAqours

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この3人でフルメンバーのところからはじまったので、3年生は2つのAqoursの完成形像をアニメの時から持っていたことになります。

だから3年生はそのあたりを割り切って6人でも大丈夫と思っていたようですが…。

狙ったにせよ偶然にせよ、そういうのを千歌たちに伝えてなかったのが今回の話につながってます。

「自分たちが知るAqoursと今のAqoursは違う、9人でないAqoursAqoursなのか?」

さて、千歌たちはどのような答えを出すのか?

 

この問題については全編を通して一つ一つ段階を経て解決していったように思います。

 

 

課題②:ボロボロの新校舎

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予告映像のここですね。新しい学校を見に行ったら校舎はボロボロ、そしてどうやら分校らしい。

統廃合先の沼津の高校から割り当てられたのはこんなボロボロの場所、ラブライブ優勝校への扱いとしてはあまりにも理不尽です。

これを解決するためにAqoursは立ち上がるわけですね。

 

どうしてこうなったのかという理由は割と序盤でわかります。

うーん、まあ、そういう事もあるのかな?というような理由ですが…。

 

問題③:鞠莉の結婚!?

卒業して内浦を旅立った3年生、

アニメ最終回のラストで戻ってきてなかったっけ?というツッコミはあるかもしれないですが、そこは一応辻褄合わせがされます。

 

そんなこんなで劇場版開始時点では3年生は仲良く卒業旅行に行ってます。

 

しかし、そこに現れたのは

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鞠莉のママ!

CVは予想された通り矢島晶子さん。

クレヨンしんちゃんしんのすけガンダムWのリリーナとかやってた人です。

個人的には神風怪盗ジャンヌのアクセス・タイムも挙げたいところ。

途中、興奮して話すところとかはしんのすけっぽかったりします。

 

予告映像で鞠莉ママにイタリアで鞠莉を探すように頼まれているシーンもありましたので予想はついてると思うのですが、鞠莉のママということもあってなかなか豪快な人です。

 

というか、今回の劇場版のなんやかんやは半分くらいこの人のせいです。

アニメで鞠莉はパパについて何回か話していたものの、母親には全くと言っていいほど触れてませんでした。

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唯一の登場シーンがここですからね。

髪の色?まあ暗いからね。はっきりとはわからないよ?

鞠莉は父親がアメリカ人のハーフ?

鞠莉ママは金髪緑眼の日本国籍なのかもしれないじゃん!仮にイタリア人だとしてもアメリカとイタリアのハーフだって立派なハーフだよ!

だから設定の矛盾などない!

 

鞠莉ママの狙いはなんだったのか、ネタバレにならないと信じてその辺りにも触れると、

 

小原家のお嬢様だった鞠莉は果南とダイヤに会って外の世界を知ることになり、果南とダイヤのおかげで鞠莉は大切なものを手に入れました。

しかし、それは鞠莉にとって多くのものを犠牲にすることを意味します。

 

アニメ感想のところでも何回も書いた

「小原家のお嬢様としてやるべきことは果南とダイヤと一緒にいることではない」というやつです。

鞠莉パパはどうも鞠莉に協力してくれたようですが、その陰には自分の思惑に娘が従わないことに苛立つ母親がいました。

それが今回の劇場版で爆発しました。

いっそ結婚させて自由を奪ってしまえというわけですね。これだから金持ちは。

 

鞠莉が願った統廃合阻止は叶いませんでした。

ならば鞠莉が浦の星でやってきたことは無駄だったのか?

自由を奪おうとする小原家の圧力をはねのけられるものを鞠莉は、Aqoursは見せられるのか?

 

ここの解決は多少急ぎすぎた感はありましたが、尺を考えれば仕方ないのかなと。

 

問題④:理亞のこれから

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今回の劇場版はSaint Snowも出ます。

 

Saint Snowといえばやはり2期の函館編ですね。

 

聖良に本当のラストステージをプレゼントするためにAqours1年生と理亞で作った「Awaken the Power」

そのステージの終わりに理亞は聖良に宣言していました。

 

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これからは自分の力で新しく聖良にもみんなにも喜んでもらえるグループを作る。だから見ていてね。と。

 

ですが、現実はそう甘くないようで、予告映像では

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姉様たちはもういないの!

と叫んでいました。

どうやらうまくいってないようです。

 

今回の劇場版、Saint Snowにも一波乱あります。

正直に言うと1回目に劇場版を見たとき、心に残ったのはSaint Snowの話でした。

それくらいSaint Snowの話には力が入ってます。

いやむしろ、こっちがメインではないかと。

 

この一波乱のキーポイントは理亞は誰のために苦しんでいるのかというところですかね。

あまり書くとネタバレなので踏み込みませんが。

 

まとめると

①6人となったAqoursのこれから問題

②浦の星への悪待遇問題

③小原家が鞠莉を縛ろうとする問題

④理亞がうまくいってない問題

この4つの問題を解決していくわけです。

 

まだ見ていない、もしくは見たけれどもやもやするという人は4つの問題それぞれにどう答えを出すか、そこから劇場版は何を伝えようとしているのかに着目してみてください。

 

◯謎の少年?

予告映像で何回か出てきた

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この少年?について。

 

まあ、心配ないです。この子については劇場版を見れば正体がわかるので。

ストーリーにもそれなりに絡んできます。

 

感想というか、アニメで曜が担っていた機械仕掛けの神様の役どころを外部委託したらこんな感じなのかなと思いました。

 

◯3年生とライブシーン

くどいようですが、3年生はもう卒業しているのでAqoursメンバーではありません。

したがって、劇場版のAqoursのライブシーンに3年生の3人がいるのは「おかしい」のです。

この「おかしい」部分にどう辻褄合わせをしていくかが一つの注目ポイントといえます。

 

例えば、

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予告映像で何度も流れた曲「hop?stop?Nonstop!」については予告映像内の鞠莉のセリフから3年生もいる理由が推察できるはずです。 

「スクールアイドルはくだらなくなんかない」ことを証明するためのライブであり、厳密にはAqoursとして行うライブではない。

鞠莉たちがこれまでやってきたことの価値を証明するためのライブだから3年生がいても不思議ではない。

 

劇場版では残りの9人曲でも3年生がライブシーンになぜいるのかについての理由づけがされていました。

 

そして、それらのライブシーンにおいて3年生は他の6人とは違う存在として扱われていることも読み取れました。

衣装であったり、振り付けであったり、フォーメーションであったり、とにかく3年生3人は違うのです。

 

3年生がなぜライブシーンに参加できるのか、そのライブシーンで3年生はどのように他の6人と分けられているか、そこに注目すると面白いかもしれないです。

 

◯髪型・衣装の変化

劇場版ではメンバーの服装や髪型がころころ変わります。そのうちいくつかはアニメ本編とはがらりと変わります。

 

 

◯曲について

公式ページの方で曲の情報が出ているので曲名や誰が歌うかについては非ネタバレと判断して書いていきます。

 

・1曲目「僕らの走ってきた道は…」

ラブライブ!恒例の僕シリーズです。

「きゅうにうたうよー」でした。初回は沼津で見たのですが、この曲のライブシーンは沼津で見ると格別です。一度は沼津で劇場版を見ることをおすすめします。

やっと新しいストーリーが始まるのだと高まりました。映像も小ネタ満載なので気を抜かずに最後まで見ましょう。

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow 挿入歌シングル第1弾試聴動画 「僕らの走ってきた道は・・・/Next SPARKLING!!」 - YouTube

すでに試聴動画も出ています。

 

・2曲目「逃走迷走メビウスループ」

曲名がカッコイイ!3年生曲です。

何かから逃走する、3年生曲ということで無印劇場版の「?←HEART BEAT」が頭をよぎりました。

既存の3年生曲「G線上のシンデレラ」「予測不可能Driving」に通じるシーンがあったりします。

 

・3曲目「hop?stop?Nonstop!」

曲名で言うよりも「わーくわくしたくて さーせーちゃうよー」の方がわかるかもしれません。

今回の劇場版の代表曲という扱いです。

劇場版公開記念!劇場版挿入歌「Hop? Stop? Nonstop!」スペシャルムービー - YouTube

すでにライブシーン付きで公開されているので割と突っ込んだところまで書けますね。

 

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ダイヤさんのラップみたいな何か?は衝撃でした。

初回はこれに全部持っていかれました。

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鞠莉に抱きつく千歌、

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ルビィをエスコートするダイヤなんかはライブでの再現が楽しみです。

 

・4曲目「Believe again」

なんと、Saint Snowの曲です。

劇場版ではSaint Snowはもう活動を終了しています。それなのになぜSaint Snowがライブをするのか?

そこに理亞の抱えた問題が関係しています。

曲も良かったのですがそれ以上に前後のストーリーが良かった。

この曲の感想記事とか描きたくてたまらないです。

 

あとは衣装がエロかったり衣装がエロかったり衣装がエロかったり衣装がエロかったりします。とにかく衣装がエロい。

あれは反則だと思います。

 

・5曲目「Brightest Melody」

Aqoursの"9人曲"です。

卒業した3年生がなんでまたライブしてるのかというのは4曲目同様に理亞の問題と関わってきます。

もう少し長めにライブシーンがあっても良かったと思います。曲はいいと思うのですがいかんせん前後のシーンが印象的だっただけに埋もれてしまう。

この曲自体の魅力に目を向けるのが周回ラブライバーの任務です。

 

・6曲目「???」

実は終盤でとある既存曲が挿入されます。ここは曲を伏せての感想にします。

アニメ版Aqoursの象徴とも言える曲です。

劇場版における最後のライブに向けて準備を進めていく千歌たち、その様子のBGMとしてこの曲が流れてもまったく違和感がないのはこの曲の持つ特殊さゆえだと思います。

ライブの準備をするのは千歌たちですが、この「千歌たち」とは誰のことなのかというのがポイントですね。

 

・7曲目「Next SPARKLING!!」

劇場版のラストの曲です。

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow 挿入歌シングル第1弾試聴動画 「僕らの走ってきた道は・・・/Next SPARKLING!!」 - YouTube

なんと試聴動画が!(2:00〜)

この曲は6人として新たな一歩を踏み出す新生Aqoursのはじまりの曲です。

では、3年生はどうなるのかというと…なかなか面白いことをしてくれました。

何度も書きますが、3年生はもうAqoursではないので6人と同じステージに立つことはない。

 

しかし、それは3年生がいなくなるということではない。

….というようなライブシーンでした。直前の点呼のところとかは見れば見るほどその意味の大きさを実感します。

 

まあ、ここらへんはリアルの方のAqoursとの兼ね合いで完全に3年生を離脱させるわけにもいかないし、何とかして6人Aqoursの成長を描きつつラストの曲に3年生を出せないかみたいな大人の事情も見え隠れしますが、そういうのも含めて面白い演出でした。

 

◯一人一人について

Aqours+Saint Snowの一人一人について現時点での感想を書いてみます。

・千歌

リーダーとして一回り大きくなったなと思いました。自分の輝きが何かというのを見つけたことで、人間的に成長したのだと思います。

それが表れたのが終盤のとあるシーン、ラストのライブ直前にAqoursの9人でとある場所に向かうのですが、そこで千歌はかつてその場所で行ったのとは違う行動をします。

(詳しく書けないのが大変もどかしいのですが、2期13話のラストと対比になってました)

劇場版で直面した4つの問題に対して千歌が見つけたある共通点、それが千歌の行動につながったのだと思います。

 

・梨子

善子との中二病な関係が続いていたり、犬とじゃれていたり、アニメですっかり変わったなと。梨子本人もその変化を楽しんでいたりするのが良かったです。

千歌に寄り添う女房役が板についてました。

ちかりこ、よしりこも多めで色々な意味でアニメの延長を描かれたキャラだと思います。

 

・果南

序盤は1・2年生サイド中心で話が進んでいたこともあり、3年生の果南は中盤以降の登場でした。

「鞠莉にはスクールアイドルよりもやるべきことがある」という鞠莉ママの主張は2年前〜1期中盤の果南の主張と重なるだけに果南としては複雑な心境だったかと思います。

鞠莉にはっきりと望みを言ってほしかった果南、言わなくても果南にはわかってほしかった鞠莉、二人の関係はアニメでの1年を通じて変わりました。だからこそ中盤のあの場面で果南はあえて鞠莉が言いたくなかったことを言ったのかなと。

3年生だけで行動することが多かった劇場版では3人の関係の深さが見えましたし、一方で千歌のお姉さん役としての果南もいました。

 

・ダイヤ

今回もアニメ1期2期につづき黒澤姉妹の姉としてのダイヤのエピソードをやってくれました。

ルビィとずっと一緒にはいられない姉としてダイヤはどうするか?

ルビィに何を伝えるか?

3年生なので登場は中盤以降になってしまいましたが、それでも姉としてルビィをちゃんと前に進めてくれたと思います。

 

・曜

アニメではその類い稀なる才能とその影に隠れた不器用な一面を見せてくれた曜。

「同じ景色が見たかった」

千歌にその一言を伝えることができた時、どれだけの人が救われたことでしょう。

そんな曜ですが、今回はある人物の登場によりその地位がやや危なくなっていました。

ストーリーに関わることはあまりなかったですが、細かい描写だったりやりとりだったりに曜がAqoursにかける想いを見ることはできたと思います。

周回して曜に注目してみた時にもしかしたら新しい発見があるかもしれないです。

 

・善子

さて、善子のターンということで本気を出します。

劇場版での善子の扱いに不満を漏らす人もいるようですが、私は満足しています。

というのも、この劇場版では善子の抱えた問題、アニメ2期を終えてもなお残っていた善子の心のしこりが一つ解消されたからです。

 

2期終盤、新しい学校について善子はある不安を抱えていました。

 

新しい学校で友達ができるか自信がない

中学時代の自分を知っている人たちとどう接したらいいかわからない

 

中学時代は善子にとっての黒歴史でした。1期5話からずっと、堕天使ヨハネを認めることはできても善子は昔の自分を認めることはできませんでした。

しかし、善子の物語は否定したい自分のマイナス面を肯定することで前に進んできました。

なにをやっても不運がつきまとう自分を肯定し、堕天使ヨハネとかいう痛い設定を捨てられない愚かさを肯定し、ともすれば周りからはただの変人としか見られないような振る舞いをどこかで恥ずかしいと思いながらも「これが私なんだ」と肯定してきたのが善子なのです。

 

はるか昔、アニメが始まる前の記事で私は善子についてこう書きました。

 

不運でさえも自らの魅力にしてしまえる。マイナスでさえもプラスにしてしまうのが善子の魅力ではないか。 

 

この劇場版において、善子の意図しない形で善子の黒歴史はプラスに働きました。

堕天使ヨハネを肯定してもなお目を背けた過去の自分は決してマイナスではなかった。

また一つ、善子はマイナスをプラスにできたのです。

 

あとはそうですね。善子は劇場版を通して新技を習得したり、堕天使からクラスチェンジ(?)したりします。

なんの事を言ってるかわからないかもしれないですが言葉どおりの意味です。

 

・花丸

とにかく食べてました。

アニメでは眼鏡キャラを曜にとられた花丸ですが劇場版ではちゃんと眼鏡キャラを取り戻しました。文学少女花丸の復活です。

善子ルビィとは名トリオになれたようで、すかさずフォローしたりツッコミをいれたり善子をいじったりといい立ち回りだったと思います。

強いて言うなら、もう少し見せ場があってもいいとは思いました。ただでさえ2期では(皆無ではないとはいえ)これといった名場面が用意されてなかったわけですから。

 

・鞠莉

予告映像から予想された通り、多少急いでいたところはあったもののばっちりフィーチャーされました。

鞠莉の一件が千歌の悩みを解決する最初の一歩になったのもポイント高いです。

センター曲ももらえちゃいましたし。

 

果南とのいざこざを乗り越えて、理事長として学校に接して、それこそ何度も泣きながら鞠莉は強くなりました。

劇場版ではそんな鞠莉の強さが存分に発揮されていました。

鞠莉の名場面はいくつかありますが、やはりイタリアでのライブ後に鞠莉ママに自分の想いを伝えたところでしょうか。

浦の星に戻ってこられたのも、理事長になれたのも鞠莉が小原家の令嬢であることが前提条件としてあり、鞠莉ママの言っていることも決してすべてが間違いというわけではない。

自分の正しさを信じながら、相手の正しさも理解できる。どちらの正しさも否定しない。

だからこそ、あのシーンの鞠莉と母親のやりとりはああなったのでしょう。

 

・ルビィ

今回のMVPですね。

3年生がいなくなることはルビィにとっては他の5人と違う意味を持ちます。一緒にスクールアイドルに憧れた、短い間でしたが一緒に夢を追いかけた姉と離れることになる。

アニメ2期でも出たルビィのテーマ「自立」です。函館ライブを成功させた今のルビィはちゃんと自分の足で立とうとするのですが、姉の力はやはり大きかったようです。

とはいえ、ルビィは2期で覚醒済ですからね。あまり心配はしていませんでした。

そして、上でも書きましたが、今回は姉からの自立をしようと共に戦った理亞が問題を抱えることになります。

そんな理亞を前にしてルビィが何もしないわけがありません。

中盤でルビィと理亞が電話越しに話す場面があったのですが、個人的にはそのときに理亞にかけた第一声が印象的でした。

一見、悩んでる人間にかけるべき言葉ではないあの第一声は理亞のことをよく知るルビィだからこそできた理亞へ励ましだったのでしょう。

(訂正)再度見たら第一声は別のセリフでした。その後に続くセリフの方をここでは指しています。

 

・聖良

理亞の問題に悩むお姉ちゃんでした。

妹の悩みにどう向き合えばいいかわからないお姉ちゃんでした。

相変わらずスクールアイドルのことについては厳しかったですが、初めてAqoursに会った頃と比べたら随分と丸くなりました。

あとは理亞があの地区予選を回想するシーンで年相応の聖良さんの一面が見られたり。

あとはライブ衣装がエロかった!とにかくエロかった!

 

・理亞

理亞ってこの色だっけと思う人もいるかもしれないですが、劇場版を見たらこの色にした意味がわかるかと思います。

もう、本当に良かった!理亞がちゃんと立ち直れて良かった!

思い返せば函館ライブ後の宣言が逆に理亞を追い詰めていたのかもしれないですね。

だってあの宣言が誰のためのものかと考えれば…ねえ。

そこまで考えてあの宣言をさせたかはわからないですが、感動の結末かと思われた函館ライブの先にある真の結末を見せてもらいました。

どんなに未来を見つめても過去から目をそらすことはできなかった理亞。だから思いっきり過去と向き合って過去から解放されて…。

本当に本当に理亞が救われて良かった!

 

◯まとめ

良いところ、悪いところ当然ながらどちらもありますが、全体を総括すると良作だったと思います。

千歌たちが直面した問題は複数あっても主軸にあるテーマは一貫しており、最後のライブシーンでのAqoursの結末にも説得力がありました。

なによりアニメ以外のAqoursは続いていくというリアル事情を踏まえながらちゃんと9人のAqoursに区切りをつけた思い切りは評価に値します。

 

ただ、キャラの扱いに差が出てしまったり、一番盛り上がるシーンはSaint Snow絡みだったりと人によってはあまり満足できる劇場版ではなかったかもしれません。

花丸とかは感想を書いていて正直どう書こうか悩みましたからね。博識の文学少女として活躍できそうなシーンはあったはずなのですが…。

 

なにはともあれ、これからは劇場版を周回しつつ、新たな魅力を発見していきたいと思います。

 

この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

©2019 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!ムービー
出典:dアニメストアYouTube


となっています。 

【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期第13話「私たちの輝き」

ラブライブ!サンシャイン‼︎アニメ感想もラストです。

放送はもう10ヶ月前になりますね。大宮ソニックでの一挙見のラストにスクリーンの大画面で見た最終話の迫力は今でも覚えています。

 

まあ、もう2018年も終わりが近いわけで、リアルタイムで見て今までなにやってたんだという話ですが、お付き合いいただければ幸いです。

 

◯前半パート

最初回はじめのシーンは

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千歌の家の近くの浜辺、梨子と出会った場所ですね。

それ以降も何度も出てきた場所です。

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砂浜に立てられた旗には「LOVE LIVE! VICTORY」の文字が書いてあります。

無印から見ている人は見覚えのある旗ですね。

 

12話はWATER BLUE NEW WORLDの演奏終了とともに終わったのですが、どうやら良い結果が出たようです。

 

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千歌は紙飛行機を飛ばしていますが、

何度飛ばしても紙飛行機はうまく飛びません。

 

その裏では千歌と千歌ママ(CV.釘宮理恵)、みとねー、しまねーの会話が。

 

・千歌が、紙飛行機を飛ばすシーン

・高海家の会話シーン

の二つが同時進行しているようですね。

 

そして、高海家の会話側がメインになります。

久しぶりに制服を着た千歌が太ったうんぬん。

 

制服に着替えた千歌が廊下に出ると

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梨子がいました。千歌の部屋の前の廊下と梨子の部屋の窓は裏路地を挟んで面しています。ここも1期2話のちかりこシーンをはじめとして何回も登場しました。

 

さて…実は

梨子にはある異変が起こっていました…

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新しい家族のプレリュードよ。よろしくね。

 

改めまして、ここでキャラ紹介。

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1期からの過剰なまでの犬への恐怖、

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それを乗り越えた2期5話

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結果、ついには自分で犬を飼うまでになった梨子ちゃんであります。

 

名前も「プレリュード」といつぞやのノクターンに匹敵するハイセンスっぷりです。

 

さらに

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しいたけも無事出産を…!

 

いつのまに妊娠していたのか?

相手は誰なのか?

 

そんな疑問もありますが、

何よりここまでの25話でしいたけがメスであることへの言及も無かった(一部インタビューを除く)わけですが、

 

家族が増えたよ。やったね!しいたけちゃん!

 

犬の妊娠期間は約63日、今は3月上旬なので妊娠は1月上旬くらいのはず。

 

つまり、

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ここくらいの時期にご懐妊して、

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閉校祭準備中の浦の星を身重なまま走り回ったというわけですね。

がんばったな、しいたけ。

 

 

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学校では曜が待っていました。

 

おはヨーソローにヨーソローで返す。

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1年を通じてこの辺りのやりとりが定番になったみたいです。

 

1年生ももう来ているようなのですが…

 

またもや事件が

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式が始まるのに善子が木の上に登ったまま降りて来ない。


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と思ったら足を滑らせてどこかで見たような構図で落ちてきます。

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善子はそのまま校舎の中へ駆け込みました。

今回は着地後すぐに走れるという、あの時とは違います。

 

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それを見つめる3年生。

 

今日は3年生の卒業式であり、浦の星女学院の閉校式でもある。

3年生には高校生活と浦の星の歴史の両方の終わりの日です。

 

善子の様子がおかしかった原因ですが、

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気合いを入れて髪をセットした結果、なんともゆるふわっとした状態になってしまいました。

 

これはこれで可愛いよ!

なお、花丸の協力でもとの髪型に直す方向に決まりました。

 

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その頃、千歌は部室にいました。

 

もう荷物が運び出された部室。

千歌が入学するよりも前、3年生がスクールアイドルをはじめてから色々な出来事がここでありました。

 

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「スクールアイドル陪」を書き直した表札、書き直されることなくここまで来てしまいました。

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部室に果南がやってきました。

 

3年生にとっては千歌たち2年生よりもずっと多くの思い出がある部室、

 

なにも無くなったという千歌に果南はホワイトボードを撫でながら、

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「そんなことないよ。ずっと残っていく。これからも。」と返しました。

 

果南とホワイトボード。

作中ではそのつながりが何回か出てきました。

 

2年前のAqoursの想い出として挿入されたシーンはホワイトボードの前であり、

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半ば強引に鞠莉に解散を提案した場所もホワイトボードの前であり、

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鞠莉と2年もかけて和解した場所もホワイトボードの前でした。f:id:gleebear:20181109133711p:image

 

2期5話では昔のフォーメーションノートを持ちながらホワイトボードを見つめていました。

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果南にとって部室のホワイトボードは2年前の未熟な自分を思い起こさせる小道具であり、

2年前から鞠莉が戻ってくるまで、消えかけとはいえかつてのAqoursの面影を残してくれたものでもあるわけです。

ホワイトボードとそこに刻まれたAqoursの足跡は果南にとって「これからも残り続ける」ものなのです。

 

その頃、鞠莉とダイヤはというと、

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理事長室にいました。
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理事長として最後くらいはまじめにと鞠莉に注意するダイヤ

 

そんなダイヤが理事長室の窓から見たのは

 

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がんばルビィ⌒°( ・ω・)°⌒

思いっきりペンキで落書きをする妹の姿

 

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てへぺろ

 

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ルビィだけではなく校内のあちこちでペンキによる落書きが行われます。

曜は船ではなくセーラー服を描くというこだわりっぷり。

 

「究極奥義、堕天使としての魔力の全てで真の姿になりましたー」

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花丸の協力で善子の髪型は無事元どおりになったようです。

 

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よいむトリオをはじめとするモブ達も
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みんな思い思いの落書きをしていきます。

 

いつもはお堅い生徒会長だったダイヤも

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ルビィにさそわれ…
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校舎への寄せ書きに参加します。

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そして…校舎には

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Aqoursのイメージカラー9色の虹ができました。

 

色々なことがあった学校、

廃校を阻止できなかったけれどそれでもAqoursと浦の星の生徒達が守ろうとした学校、

 

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込み上げる想いに泣きそうになるルビィ

最後まで泣かないと諭す花丸

 

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花丸の気持ちもルビィの気持ちも他の7人にはわかってしまう。

 

それでも明るく一番の笑顔でいることを決め、

浦の星女学院最後の卒業式と閉校式が始まりました。

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卒業生代表の果南へ理事長の鞠莉から卒業証書が手渡されます。

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それを見守る生徒会長のダイヤ

 

幼馴染3人組がそれぞれの立場で迎える卒業式

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それを見送る1年生組と2年生組

 

よくよく考えると卒業式としての体裁が3年生3人で展開しているというのは特異な状況ですね。

 

生徒会長のダイヤが閉校の挨拶をします。

 

浦の星女学院は今日で長い歴史に幕を閉じる。

でも、この学校の景色は心の中にずっと残っていく。

それを胸に新たな道を歩めることを、浦の星女学院の生徒であったことを、誇りに思う。

みなさんもそれを忘れないでほしい。

 

誇りを重んじるダイヤらしい挨拶です。

誇り高く前を向いてダイヤは閉校宣言をします。

 

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「ただいまをもって、浦の星女学院を閉校します。」

 

さて、そういえばここまでまったく触れられていないことがあります。

 

冒頭のシーンの旗を見た時点でもう気づいていた人もいるかと思いますが…

 

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私たちはやったんだ!

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ラブライブ!
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優勝したんだ!

 

浦の星女学院Aqours

 

ラブライブ優勝です。

 

と、ここで親の声よりも聴いたであろう、イントロが…

見たことない夢の軌道〜

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追いかけて〜

 

青ジャン!!

 

 

アニメ1期オープニングテーマ『青空 jumping heart』です。

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見た回数は100回は超えたであろう映像の合間に映るのはラブライブ決勝大会の様子

 

優勝グループのアンコール曲としてもう1曲披露したのが「青空 jumping heart」ということなのでしょう。(←3rdライブ幕間アニメにて確定)

 

 

1期のオープニングが2期では優勝後に披露されたアンコール曲として劇中に登場する。

μ'sでも同じ演出がありました。

 

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©2013 プロジェクトラブライブ!

キラセン終了後にステージ裏のμ'sに聞こえてきたアンコールの声、

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©2013 プロジェクトラブライブ!

1期3話の「このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない〜」のセリフがリフレインして涙ぐむ穂乃果、

 

そこからの

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©2013 プロジェクトラブライブ!

僕今衣装の後ろ姿で始まったアンコール曲「僕らは今の中で」は何度みても震えます。

 

 

μ'sの時にやっていたことが続いていると嬉しくなった瞬間です。

 

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屋上に集まったAqoursの9人、卒業式兼閉校式が終わってもまだ誰も帰ろうとしない浦の星の生徒達、このまま続くのかもしれないと錯覚してしまうくらいです。

 

 

でもちゃんと終わりにしなければならない。

一人一人屋上から校舎の中へ入っていき、

浦の星女学院の最後の一日は過ぎていきます。

 

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教室の黒板には決勝大会での『WATER BLUE NEW WORLD』のラストシーンを描いた絵が。

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出典:Aqours3rdライブグッズページ(http://www.lovelive-anime.jp/uranohoshi/sp_3rdlive2.php)

 

3rdライブのグッズとしてタオルにもなりましたね。

 

ちなみにこの絵は沼津のつじ写真館の方が実際に描いた絵を使っているそうです。

写真館といいながらコーヒーを売ったりもしてますので沼津に行ったら寄ってみましょう。

 

決勝大会のステージでの千歌たちは輝いて見えた。そして、千歌たちにはみんなが輝いて見えた。全部が輝いていた。

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「輝きたい」その一言で始まった千歌のスクールアイドル活動のゴールには輝きがありました。

 

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千歌たちが教室を出て、ドアを閉めます。

 

それはつまり、もうこの教室は使われることはないということ。最後の瞬間が一つずつ訪れていきます。

 

1年生は図書室の片付けをしていました。

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図書室といえば1期4話「二人のキモチ」の花丸とルビィのエピソードです。

二人にとって転機となった場所が図書室でした。

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そして、いつしか図書室はAqoursの活動場所の一つとなっていました。

 

本たちは別の場所に引き取られていき、そこでまた誰かに読まれる。

浦の星女学院から旅立ち、新しい場所で新しい出会いをします。

 

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図書室の整理も終わって、図書室のドアを閉め時がきました。千歌の教室と同じくここでも最後の瞬間が訪れます。

 

一緒に閉めようと誘う花丸とそれを拒否する善子。

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花丸は一緒に閉めようと誘い続けますが、善子は意地でも閉めようとしない。

閉めたらそこで終わってしまう。センチメンタルな雰囲気を善子は拒否します。

 

大事な場所だから一緒に終わりにしてほしい。花丸のキモチが爆発します。

 

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一緒に閉めるずら!

 

珍しく声を荒げる花丸。

 

からかいあいながらも互いの本当に嫌がることはしてこなかった善子と花丸、

 

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花丸の覚悟を感じ取った善子は一緒にドアを閉めます。

 

じゃあね。

今までマルたちを守ってくれてありがとう。

ばいばい。

 

かつて、二人の少女のキモチが交わった図書室もまた最後の役目を終えました。

 

 

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梨子は音楽室でピアノを弾いていました。

 

弾いているのは「海に還るもの」

 

1期10話、スクールアイドルのためにピアノコンクールを諦めようとしていた梨子は、千歌の頼みでこの場所でこの曲を弾きました。

 

「海に還るもの」はアレンジされ、歌詞と振り付けがつけられて「想いよひとつになれ」となりました。

 

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梨子のそばには曜がいました。

 

曜と梨子、同じ学年であり、千歌と3人でスクールアイドルとしての苦楽を共にしてきた戦友です。

 

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私ね、ずーっと言っておきたいことがあったんだ。

 

………ん!?(^_^;)なんだこの展開は?

 

 

私ね、実は梨子ちゃんのことが

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だーーーーーーーーーーーーー

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ーーーーーーーーーーーーーー

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ーーーーーーーーーーい

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好き!

 

いきなりの告白(広い意味では間違ってない)です。

私も、と返す梨子

 

二人で音楽室を後にします。

 

まあ…何というか…

 

この二人は友達の友達ではなく、直接の友達なんだという「当たり前」の描写です。

 

実は言いたいことが…の展開にドキドキよりも不穏なものを感じてしまいましたが。そうではないということですね。

 

まあ、1期でちょっとごたごたしたこともあって二次創作界隈では妙な関係性を作られることも多いのですが、ようりこは仲良しなのです。

 

よくよく考えたら1期11話で梨子との電話のおかげで千歌の気持ちを知ったことになるし、

曜にとっては梨子は恩人という立ち位置になりますからね。

 

ようりこ正妻戦争なんて無かった!

はい、Aqours2年生は今日も平和です。

 

その頃3年生はというと…

 

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浦の星女学院の理事長、鞠莉。

鞠莉は理事長室にいました。

 

理事長としての日々も今日で終わりです。理事長から見える景色ももう見ることはできない。

 

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鞠莉のもとに来た果南とダイヤ、

二人は鞠莉にあるものを手渡します。

 

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理事長として浦の星のために尽力した鞠莉へ、浦の星全校生徒からの卒業証書も兼ねた感謝状が贈られます。

 

もう一度スクールアイドルをするため、2年前に失った果南とダイヤとの日々を取り戻すため、浦の星の統廃合を阻止するため、鞠莉は小原家の力で理事長という立場を手に入れました。

 

手段として理事長という地位を利用したことも、その地位が正当な手段で得たものでないことも褒められたものではないでしょう。

しかし、はじまりはどうあれ、鞠莉は立派に理事長をやりとげました。

統廃合を阻止するために持てる力を尽くし、それでも理事長として統廃合を阻止できなかったことを悔やむ鞠莉は誰の目から見ても浦の星の誰よりも浦の星を愛していました。

 

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理事長室のドアを閉めて、鞠莉は浦の星理事長としての最後の仕事を終わりにします。

 

それぞれの思い出を振り返りながら、

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学内を巡って9人が最後に集まった場所はスクールアイドル部の部室でした。

 

ここがあったから

みんなで頑張ってこられた

ここがあったから前を向けた

毎日の練習も

楽しい衣装作りも

腰が痛くても

難しいダンスも

不安や緊張も全部受け止めてくれた

帰ってこられる場がここにあったから

 

一人ずつ想いを語り部室を出て行きます。

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残ったのは千歌ひとり。

 

「スクールアイドル陪」の表札、漢字を間違えてそれでもスクールアイドルをやりたい一心で始まった4月、

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結局間違えをバツで書き直したままここまできてしまった。(2回目)

 

スクールアイドル部の部室で千歌たちをを見守ってきた表札

感謝をして、千歌は表札を外します。

 

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長かった浦の星女学院最後の一日ももう少し、9人は校舎を見上げます。

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夕暮れの校門前には浦の星の生徒と、かつて浦の星の生徒だったであろう親御さんたちが集まっています。

 

Aqoursは閉校の最後の仕事を担います。

 

校門を閉めて、外界とのつながりを断つ。

そうすれば浦の星女学院はもう誰も来ることのない場所になります。

 

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1年生と3年生が順々に校門を閉めていきます。

 

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千歌も校門に駆け寄り、校門を動かす。一人で動かすには重い校門を歯を食いしばりながら。

 

そうしてあと数センチで完全に閉まるところまできて…

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千歌は止まってしまう。

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浦の星の思い出は笑顔の想い出にするんだ!泣くもんか!泣いてたまるか

 

「泣かない」

浦の星の最後の一日が終わるまでは決してなかない、そう決めていた9人。

しかし、決意とは裏腹にどうしても涙が出てしまう。

 

あと数センチで本当に終わってしまう。

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一緒に閉じよう、と曜と梨子は千歌に語りかけます。

それにうなづく千歌。

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残り数センチはすぐに閉じられ、

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浦の星女学院の最後の1日は幕を閉じました。

 

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ここでアイキャッチ

 

○後半パート

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そして、場面は最初の浜辺へ戻ります。

ラブライブ優勝旗のはためく浜辺で千歌は海を見つめます。

 

千歌のもとには新しい学校の制服が届きました。

 

優勝した。統廃合は止められなかったけれど、浦の星女学院の名前はラブライブの歴史に残り続ける。

たしかに輝くことができたのに今の千歌はまったく嬉しそうではない。

 

そう、「輝いていた」

9人と浦の星の生徒にとっての過去に輝きはたしかにある。

 

それでは今はどうなのか?これから先はどうなのか?

3年生はそれぞれの未来に向かって旅立っていった。1・2年生は新しい学校での生活がもうすぐ始まる。

Aqoursとしての1年がどんなに素晴らしかったとしてもそれはもう終わってしまった過去なのです。

 

千歌ママはある話をします。

おもむろに千歌ママが紙飛行機を飛ばし、千歌はそれに目を奪われます。

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千歌ママの話は昔の千歌についてのものでした。

昔の千歌は上手くいかないことがあると本当は悔しいのにごまかして諦めたふりをしていた。

 

うまく飛ばない紙飛行機はまるで今の千歌です。

 

「これでいいんだよね」と千歌は呟きます。

 

自分たちの輝きを見つけた、ラブライブで優勝したAqoursの中に千歌の求めた輝きはあった。

 

しかし、それは本当のゴールではないことを千歌は薄々気づいているのでしょう。

だから「これでいい」と言い切ることはできなかった。求めたものを手に入れたはずなのに胸を張れない。

 

 

そんな千歌に千歌ママ、みとねー、しまねーはそれぞれの言葉を伝えます。

「本当にそう思っているのか?」

「相変わらずバカ千歌だね。」

「何度でも飛ばせばいい。」

3人は千歌のこれまでを知っています。

諦めることで自分を守り続けていた千歌が最後までやりきった。

 

何度もくじけながら大変な思いもしながら、ちゃんと千歌がやりとげたこと、それが千歌にもたらしたものを知っています。

 

今の千歌はうまく飛べなくてもAqoursという紙飛行機を飛ばし続けた千歌であり、今この瞬間だって千歌は飛ばない紙飛行機を飛ばし続けようとしている。

何もできない自分を否定できたのに「これでいい」とは思っていない。

 

千歌が求めた輝きは何なのか?

千歌はもう答えに足をかけているのです。

 

「本気でぶつかった気持ちの先に答えはあったはず」

「諦めなかった千歌にはきっと何かが待っている」

 

千歌ママの言葉に背中を押され。千歌はもう一度紙飛行機を飛ばします。

 

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紙飛行機は落ちかけますが、千歌の叫びとともに強い風が吹き、風に乗って紙飛行機は飛んでいきます。

 

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紙飛行機を追いかけて千歌は走り出しました。

 

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紙飛行機の飛んで行った先にあったのは浦の星女学院

なぜか校門は開いていました。

 

千歌は浦の星の中に入ります。

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ほんの少し前まで通っていて、しかしもう誰もここにはこないはずの場所

 

こっそり忍び込んだ千歌は学校の中を巡っていきます。

 

すると…

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「ごめんなさい」

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千歌が何度も梨子を誘い、その度に断られた廊下(1期2話「転校生をつかまえろ」より)

 

 

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「くんくん…制服ぅ〜!」

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3年生の教室から落ちてきたスクールアイドルの衣装に反応した曜が危うく落ちかけたベランダ(1期9話「未熟DREAMER」より)

 

 

 

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「放せ!放せって言ってるの!」

「いいと言うまで放さない!」

「二人ともおやめなさい!みんな見てますわよ!」

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復学した果南と鞠莉の喧嘩が繰り広げられた3年生の教室(1期9話「未熟DREAMER」より)

 

 

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「ルビィ、スクールアイドルがやりたい。花丸ちゃんと!」

「マルにできるかな…?」

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やりたいことをやっと表に出せたルビィ

スクールアイドルをしたいと自覚した花丸

ふたりのキモチに決着がついてAqoursが5人になった図書室(1期4話「ふたりのキモチ」より)

 

 

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「儀式とかするかもよ」

「リトルデーモンになれっていうかも」

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堕天使ヨハネを隠してどう振る舞うか悩んでいた善子が隠れた屋上への階段(1期5話「ヨハネ堕天」より)

※ちなみにセリフはびゅうおでの加入前のやりとりなので

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ここだけ実際にセリフのあったシーンが別です。

 

 

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「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー」

「今のところの移動はもう少し早く」

「はい!」

「善子ちゃんは…」

ヨハネ!」

「さらに気持ち急いで」

「承知!空間移動、使います!」

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真夏の暑さの中、毎日練習し続けた屋上(1期13話「サンシャイン!」より)

 

 

どこにいっても声がきこえます。

千歌が必死に何かを追いかけて走り続けたあの1年間の声が。

 

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私は嘘つきだ。

泣かないって決めたよね。

 

その場に座り込む千歌。

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どうしてあの1年のことを思い出してしまうのか?どうして声が聞こえてしまうのか?

 

見えるとこに旗を置いていてもちっとも嬉しくなかったのに、今千歌は何もないはずの学校に何かを見て泣いている。

 

千歌はAqoursの一年で千歌が望んでいたことをやりとげることができました。しかし、それはラブライブに優勝したとか学校の名前を歴史に残したなどという結果として見えるものではなかった。

日々の一コマ一コマがどうしようもなく再生されてしまうくらいに必死になっていた一年の中で、千歌はもっと大切なことをやりとげていたのです。

 

それが千歌の求めた「輝き」の正体でした。

 

そして、ひときわ大きな声が千歌に聞こえた時、

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体育館に向かう人影に千歌は気づきます。

 

 

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紙飛行機を置いて千歌は走り出します。

 

「何か」を追って走り出した千歌

ここで1期1話物語のはじまりのシーンの独白につながります。

 

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「普通」の私の日常に、突然舞い降りた奇跡

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何かに夢中になりたくて、

何かに全力になりたくて、

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わき目もふらずに走りたくて、

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でも、何をやっていいかわからなくて、

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くすぶっていた私の全てを吹き飛ばし、

舞い降りた

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それは…その輝きは…

 

千歌は体育館の扉を開けます。

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そこにいたのは浦の星の生徒とAqoursのメンバー

 

千歌を待っていた8人は言います。

みんなで最後にここで一緒に歌おうと。

 

色々とツッコミたいことはありますが、ラストだし細かいことは後回しにしましょう。

ラブライブ!ってそういうものです。

 

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メンバーのもとに駆け出す千歌、

輝きを求めた千歌の物語がここに集大成を迎えます。

 

曲は「WONDERFUL STORIES」

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曲の中で千歌は探し続けた輝きが何だったのか気づきます。

 

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わかった

私が探していた輝き

私たちの輝き

足掻いて足掻いて足掻きまくって

やっとわかった

 

最初からあったんだ

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初めて見たあの時から

何もかも一歩一歩

私たちが過ごした時間の全てが

それが輝きだったんだ

探していた私たちの輝きだったんだ

 

千歌の探していた輝きははじめからあった。

「輝きたい」と願う気持ちが、輝こうと努力した時間が、何度も悔しい思いをしながらも走り続けた日々が輝きだった。

諦めることしかできなかった千歌がやりとげることができたのです。

 

その原動力となったやりとげたい想いははじめから千歌の中にありました。1話の最初のシーンの時点で千歌自身がもう言っていたのです。

 

ならば、千歌はこれからも輝くことができるのでしょう。千歌が探していたものはもうずっと前に手に入っていて、今も千歌の中にあって、それを千歌自身が一年もかけて証明したのですから。

 

という結末で太陽の光=サンシャインの輝きを求めてはじまった物語はここで一旦幕を下ろします。

 

○感想

アニメ版ラブライブ!サンシャイン‼︎全26話

ずいぶんとかかりましたが、書ききりました。

まあ、もうすぐ劇場版も公開されてしまうわけですが…とにかく一つの物語の結末まで書ききることができました。

 

ラブライブ!サンシャイン‼︎の話を結末から語ってしまえば青い鳥です。

 

探していたものは実は近くにあった。

それに気づくことが物語の答え。

 

この最終回では1期1話の最初にあった千歌の独白が挿入されました。

 

「普通」の私の日常に突然舞い降りた奇跡〜

というやつです。

 

1期1話でその独白の後に千歌が目にしたのはμ'sでした。

 

μ'sの放っていた輝きは千歌に追いかける目標を与え、「"この人たちみたいに"輝きたい」が千歌のスタートでした。

 

千歌はどうすれば、何があればμ'sみたいに輝けるのかと試行錯誤をします。

周りからの評価、自分たちらしくあること、統廃合阻止という実績、そういうものに輝きを求めます。

それは青い鳥のチルチルとミチルが思い出や裕福さのなかに幸せの青い鳥を探したことに似ています。

 

そして、最終話。

同じ独白の後に千歌を待っていたのは浦の星女学院の生徒たちとAqoursのメンバーでした。

浦の星の生徒とAqoursのメンバーは千歌が「普通」であることに悩みながらも輝こうとしてきた過程を知る人たちです。

 

千歌の輝きの答えは高みできらきら輝いて見える結果ではなく、頑張ってきた過程にあったのです。

 

「やりとげた」という結果を求めた千歌が本当に求めていたものは「やりとげた」と言えるまでの過程の中にこそあった、と書くとなんかパラドックスみたいですね。

 

「何か才能があるすごい人ではない千歌の輝きは過程にこそあった」というのは何も最終回だけの話ではないです。

 

例えば、梨子の加入。

梨子はピアノを弾くのが辛かった。それは結果が出なかったからです。

しかし、千歌を見て梨子はピアノを弾くことそのものの楽しさ、過程の楽しさを思いだします。

 

例えば曜の願い。

曜は「千歌と一緒に同じものを頑張りたい」と願いました。曜が千歌に求めたのは過程です。

 

他のメンバーだって、26話にわたってアニメを見てきた私たちだって、千歌の凄いところは「コンプレックスを抱えて(というかコンプレックスの強さゆえに)走っては止まりをしつつ、ポジティブだかネガテイブだかわからないけど、とにかく走り出す」ところだと知っていました。

 

千歌はできないからこそ追い求める。

だけどできない千歌は何度もくじける。

それでも周りに支えながら立ち上がるのが千歌の物語=ラブライブ!サンシャイン‼︎である。

 

そんなことはそれこそ1期から当たり前でした。

 

そう、まさに青い鳥のごとく、いつもそこにあった当たり前の千歌の姿こそが作品の答えだったわけです。

輝きとはなんなのか?と問うまでもなく、

私たちは千歌の探す輝きの答えを何度も目の当たりにしてきたのです。

 

諦めずに頑張り続ければ願いは叶う、といえるほど世界は都合良くはないにしろ、

諦めずに頑張り続けたらそこには「やりとげた」という結果が生まれる。そして、その結果に至るまでの過程は決してゼロにはならない。

それがアニメ版ラブライブ!サンシャインの結論なのだと私は思います。

 

なにもできない、なんのとりえもない千歌が主人公だからこそラブライブ!サンシャイン‼︎は成立したのではないでしょうか?

 

…と、こんなところで締めることにします。

WONDERFUL STORIESの曲についての記事とか書きたいなとは思いますが、現状他に色々とやることがあるのでそっち優先になってしまいそうです。

劇場版についてはまあ、余裕があったら何か書くかもしれないです。

 

 

 

 

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となっています。 

【サンシャイン‼︎曲感想】2期12話挿入歌「WATER BLUE NEW WORLD」

前回更新から3ヶ月、そろそろ書かないとなと思いつつも気づけば3rdライブも終わってしまいました。

 

今回は2期12話「光の海」挿入歌、

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「WATER BLUE NEW WORLD」です。

 

◯この曲は?

Aqoursラブライブ決勝大会演奏曲です。

この曲でAqoursラブライブ優勝を勝ち取りました。アニメAqoursのすべてをかけた勝負曲です。

 

いくつもの試練を越えてラブライブ決勝大会までたどり着いたAqours

決勝大会を前に千歌は「勝ちたいか?」とメンバーと自分自身に問いました。

 

アニメ1期では勝ち負けよりも大切なもの、勝ち負けの外にあるものを目指し、「勝ち負けでない自分たちの輝きを探そう」と決めたAqoursでしたが…

 

2期でAqoursは「勝つ」=「結果を出す」必要性と向き合うことになります。

 

「目標の希望者を集める」=「勝つ」ことで学校を守ろうとしたAqours

3話でのギリギリのWライブ、6話でのAqours WAVEへの挑戦、「勝つ」ための努力は今まで以上にAqoursを育ててきました。

 

しかし、7話

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Aqoursは地区大会を勝つことはできましたが、学校存続に「勝つ」ことができす、学校は統廃合が決定してしまいました。

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そんな中、千歌たちはまだ「勝つ」ことで叶えられる願いがあることを知ります。

「勝ちたい」の向こうにあるものを千歌たちは見つけることができました。

 

さらにもう一つ、勝ち負けに関わる出来事にAqoursは遭遇します。

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8話で「勝つ」ことができなかったSaint Snowはその先を閉ざされてしまいました。

「勝ちたい、勝ってその先にあるものを見たい」と努力をしてきたSaint Snowにとってはあまりにも残酷な結末です。

 

しかし、9話ではそれをきっかけに鹿角姉妹は今まで見られなかったものを見ることができました。

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勝つために孤高の存在を目指したSaint Snowは彼女たちが思っていた以上に多くの人に応援されていました。

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そして、ただ勝つだけではないスクールアイドルとしてのSaint  Snowの姿をAqoursは見ました。

 

勝つことを目指したから得ることができたもの、

勝つことでまだ得られるもの、

勝てなかったから失ってしまったもの、

勝てなかったから見つけられたもの、

それらを知ったAqoursにとって「勝つ」ことは1期とは違う意味を持ちました。

 

「勝ちたいか?」

その問いにメンバーはそれぞれの答えを出しました。

何のために勝つのかは一人一人違う、その事実は「勝ちたいか」に対して一つの見解を示しました。

 

花丸のように、その先に見える新しい世界に心を躍らせて「勝ちたい」と願うのも、

 

ルビィのように、勝ちを目指しながらもそれ以上に大切なものを見据えるのも、

 

善子のように、「勝つために力を貸すからこれから先も一緒に」を言うために勝ちを目指すのも、

 

果南のように、決して楽しいばかりでなかったスクールアイドルとしての日々を、共に苦しんできたダイヤと鞠莉とのステージを、「楽しんで勝って終わらせたい」と願うのも、

 

鞠莉のように、学校を愛する理事長としての「勝たなければならない」の中に自分のわがままとしての「勝ちたい」を感じるのも、

 

ダイヤのように自らのプライドと責任感にかけて全力を出したい、その結果として「勝ちたい」と願うのも、

 

曜のように、やっと千歌と同じ景色を見て、同じものを感じられたスクールアイドル活動で「一緒に勝ちたい」と考えてしまうのも、

 

梨子のように、自分のやってきたことが、スクールアイドルをやりたいという気持ちが間違いでないことを証明するために「勝ちたい」と主張するのも、

 

千歌のように、普通でなにもない自分の輝きが「普通のまま進んできた勝利」の先に見つかるのだと信じて「勝ちたい」と願うのも、

 

それぞれの「勝ち」への考え方であり、正しいのではないか?

それはみんなで同じ「勝ち」への捉え方をしようとした1期のさらに先にあるものでしょう。

 

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Aqoursはそれぞれの想いを胸に"勝つために"決勝大会に挑みます。

 

 

この曲について製作エピソードは語られていません。しかし「WATER BLUE NEW WORLD」はストーリーと全く関係ないところから出た曲ではないでしょう。

1期と2期で変わった「勝ちを目指す」ことの捉え方を12話の主軸に置いているところからして、ここまでのストーリーが製作エピソードなのではないでしょうか?

 

◯曲調

フレーズの途中での転調というラブライブ!曲の中でも珍しい試みがされています。

ラスサビで半音〜1音あがるのはよくありますがかなりの頻度で転調します。

例えば

だか|ら このときをたいせつにしたい

(|の位置=小節の切れ目で半音上の調になる)

みたいな感じですね。実際は「だか」も臨時記号がついたりで、転調前の小節の最後のあたりは次の調に合わせます。

1番の中でも5回の転調があり、意識的に転調を取り入れた曲と言えます。

 

この曲を聴いた時、ある曲が頭をよぎった方もいるでしょう。

 

想いよひとつになれ

ソロパートから始まる、ところどころ想いよひとつになれっぽいメロディーがある(具体的にどこというのが示せないのが私の力不足なところですが)のが原因です。

というのも、この曲の作曲者である佐伯高志さんは想いよひとつになれの作曲もしているであり、想いよひとつになれを意識して作られた曲でもあるからです。

 

そして、もう一曲は「MIRAI TICKET

イントロとアウトロ(アニメでは無かったですが)でMIRAI TICKETのと似たメロディが出てきます。こちらは作曲者は違うのですが。

 

◯衣装

 

今回の衣装は大きく分けて3パターンです。

9人を3人ずつに分けて3パターンの衣装というと「MIRAI TICKET」を思い出します。

 

まずは梨子、花丸、鞠莉f:id:gleebear:20180713101932p:image
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真っ先に目につく特徴といえばロングスカートですね。

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程度の差はあるにしろ歌いながらダンスをするわけで動きやすい格好になるはずですが…

 

実はこの3人の衣装にはある仕掛けがあります。

 

次に千歌、ルビィ、ダイヤ

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白と水色を基調とした衣装です。

3タイプの中では一番WATER BLUEしています。

 

最後に曜、善子、果南

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先程の3人とは対象的なカラーリング、こちらは黒と青を基調にした衣装です。

 

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ちなみにこの肩パーツ、光ります。

 

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曜の髪型がいつもと違うのもポイントでしょう。

 

このように3タイプの衣装があるわけですが、

モチーフはバレエの白鳥の湖だそうです。

千歌・ダイヤ・ルビィがオデット、曜・果南・善子がオディールですね。

だとしたら梨子・花丸・鞠莉はなんなのだということになるわけですが、そこは上手いこと補完しましょう。

 

◯演出・振り付け・歌詞

今回も曲の流れに沿って見ていきます。

 

まずは

今は今で昨日と違うよ

明日への途中じゃなく今は今だね

この瞬間のことが

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ソロから始まります。鞠莉→花丸→梨子、ロングスカートの3人です。

「この」と「瞬間」の間で1回目の転調です。

 

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一足先に決勝大会を味わったSaint Snowは「まるで雲の上を歩いているようだった」と言っていました。

その言葉を反映してか、ステージはスモークがたかれています。

 

今は昨日(過去)でも明日(未来)でもない。

ラブライブ曲では「今」に焦点が当てられ、今を精一杯生きることが大事だと繰り返し歌われます。

 

重なっては消えてく

心に刻むんだ

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そこからダイヤ→ルビィの姉妹です。

 

WATER BLUE

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雲の中を縫うようにカメラがAqoursへ近づいていきます。

 

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ソロ終了後の移動によって、立ち位置は学年ごとにまとまる形になります。

 

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Aメロ前間奏はキャラを切り替えて動きをつないでいく恒例のスタイルです。ここで2回目の転調があります。

 

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Saint Snow、保護者一同、しいたけ、

Aqoursを応援してきた人(?)たちだけでなく

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名もなきモブにもAqoursのパフォーマンスは届きます

 

悔やみたくなかった気持ちの先に

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ソロパート、千歌

悔やみたくなかった。「悔」という字と千歌の組み合わせは1期8話を思い出します。

 

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ソロパート以外のキャラの動きハソロを中心とした左右2人ずつで分かれています。

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ここの手が誰のものか?

ライブでもここは手がクローズアップされており(そして現地には行けなかったので)結局誰かはわかりませんでした。

袖や立ち位置からすると千歌と梨子っぽい気もします。

 

広がった世界を泳いできたのさ

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果南パート

広がった、泳いできたというフレーズが振り付けにも反映されています。

泳いできたというのは海辺の町が舞台のサンシャインならでは。 

 

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果南がソロになった後も振り付けは2人組になっています。

 

諦めない!

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ここの辺りから学年単位での動きになります。ダイヤさんノリノリである

 

言うだけでは叶わない

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ここは曜が前に出てのソロです。願いは言うだけでは叶わない、行動しなければ変わらない。

 

曜が叶えたかった「千歌と一緒に頑張る」という夢、それはまさに何年もの間「言うだけでは叶わない」ものでした。

 

動け 動けば変わるんだと知ったよ

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ジャンプ!からの

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善子ソロ。

動いたことで善子は堕天使ヨハネを理解してくれる人たちに出会えました。他の8人も動かなければ何も変わらなかった。

「動けば変わる」ラブライブ!サンシャイン‼︎のストーリーはこの一言に集約されるでしょう。

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投げキッス、ライブではもれなくここのあいきゃんの投げキッスを堪能しました。

 

ずっとここにいたいと思ってるけど

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3年生、幼馴染の3人はこれから離れ離れになります。

「ずっとここにいたい」「幼馴染2人と離れたくない」気持ちとそれでも離れていくという決意、3年生が幼馴染で結成以前からの知り合いのサンシャインでは卒業による別れも一つのテーマとなりました。

2期10話で離れていてもつながっていることを確かめた3人はそれぞれの道に向かいます。

 

きっと 旅立ってくってわかってるんだよ

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次は1年生です。

本来であれば旅立ちまでの時間はまだありますが、統廃合という現実は少なくとも浦の星からの旅立ちを意味しています。

「統廃合しても一緒に」と12話で改めて契約をした1年生3人もいつかは離れ離れになる日が来ます。

 

だからこの時を楽しくしたい

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転調3回目、2年生です。

 

その後ろでは

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1年生と3年生がハイタッチ

 

ルビィは函館で成長したからか今までは考えられなかった表情です。

 

最高のときめきを

胸に焼き付けたいから

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ロングスカートでは踊りにくいのでは?

その疑問への答えがこれです。なんとスカートがキャストオフします。

ライブでもこのスカートキャストオフは再現されました。

 

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投げ捨てたスカートは青い羽になり、

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青い羽は画面を超えて人々に届きます。

Aqoursの想いは届いた、ということでしょう。

 

MY NEW WORLD

新しい場所 探すときが来たよ

次の輝きへと海を渡ろう

 

「WORLD」のところで4回目の転調です。

 

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千歌中心に左右反転があるものの全員が同じ振り付けになってます。

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「海を渡る」は泳いでいく振り付けに。

みら僕の「この海も」のところもそうでした。

 

夢が見たい想いはいつでも僕たちを

繋いでくれるから 笑っていこう

 

「夢が」のところで5回目の転調です。

 

動きとしては学年内で位置が変わります。ライブビューイングで判断した限りでは3人の中心の1点を軸に半円移動、結果として左右の人が入れ替わっているというところでしょうか。

 

その途中で一人一人にフォーカスをしていく、

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ライブでのここの再現度はすごかったです。

 

今を重ね そして

未来へ向かおう

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最後に9人で前進、未来に向かう。

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最終陣形はV字に。

 

ちなみに、この最終陣形は

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その後色々なところで目にすることになります。

 

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曲が終わり会場を覆い尽くす青の光と青い羽

ここで12話は終わります。

 

◯まとめ

「WATER BLUE NEW WORLD」は決勝大会の曲、冒頭も書いたことですが、大事なことなのでもう一度書きます。

 

この曲はAqoursにとって何だったのか?

Aqoursが「WATER BLUE NEW WORLD」に込めたスタンスは何だったのか?

 

そう考えたとき、一つの見方として「μ'sとは違うスクールアイドルのあり方の集大成」が「WATER BLUE NEW WORLD」と言えるのではないかと思います。

 

μ'sの決勝大会曲「KiRa-KiRa Sensation!」は「僕たち」つまり「μ'sとそれを応援する人たち」の軌跡と奇跡、それによって生まれた今この瞬間の気持ちを歌った曲でした。

 

「WATER BLUE NEW WORLD」は旅立ちの歌です。

浦の星は統廃合になり、3年生は卒業します。

μ'sや大多数のスクールアイドルとは違い、Aqoursは9人とも次の場所に向かうことになりました。環境も変わり、これからも一緒にいられるかはわからない。

「NEW WORLD=新しい世界」に付けられた冠詞はOURではなくMY、つまり一人一人違うものなのです。

勝ちたいかどうかに一人ずつ違う答えをしたように未来は一人一人違う。

しかし、「夢が見たい想い」によって繋がっている。

 

これまでが積み重なった今をぶつけることで優勝したμ's、

今を重ねて未来へ進む決意をぶつけることで優勝したAqours

同じ決勝大会の曲でありながら2つのスクールアイドルの違いが出ています。

 

そして、この曲はμ'sとAqoursは違うことを明確に示す演出がされました。

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青い羽です。

 

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1期12話で千歌が受け取った羽は白でした。

それがAqoursが羽を与える存在になったWATER BLUE NEW WORLDでは青に変わりました。

 

なぜμ'sと同じく羽を与える存在になりながらも、Aqoursの羽はμ'sとは違う色になったのか?

 

μ'sが見つけたのは誰かの願いによって染められない、自分たちが心から望むものをやりきることで生まれる力でした。

μ'sが続いてほしい、スクールアイドルの象徴としてあり続けてほしいという願いに対して、「素晴らしいのはμ'sではなく、スクールアイドルそのものなのだ」と、一人一人の中の染められない力、原初の真っ白な力に訴えかけました。

 

自分たちの中の染められない力=白、とするなら、まさに「勝ちにこだわらない」「自分たちの輝きを見つける」という目標を見つけた1期12話ラストは千歌が白い羽を見つけた瞬間です。

 

対して、この曲でAqoursが振りまいた羽は青です。

何にも染まらない白のままの姿ではなく、周りの人の願いを叶える青い鳥になることをAqoursは選びました。

 

浦の星の名前を残すこと、優勝すること、それらはまぎれもなくAqours一人一人の願いでもあるものの、何よりAqoursはスクールアイドルとして楽しむことを忘れてはいないものの、

「願いを叶える力はなくても願いを託すことはできる、だから代わりに願いを叶えてほしい」

そんな言葉を背負って、空や海の青に影響され、羽を青く染めて、そうして願いを叶えようとするAqoursの姿はμ'sの理想としたスクールアイドルとはずれたものなのかもしれません。

 

しかし、それは「スクールアイドルだからできることはなにか」というμ'sが最後に取り組んだ問題へAqoursが出したμ'sとは違う答えであります。

そして、そんなAqoursの姿はμ'sとは違うスクールアイドルの素晴らしさを伝えることができた。

 

だからμ'sと同じように羽を出しながらもその色はμ'sとはちがう青になったのでしょう。

 

統廃合の阻止はできませんでしたが、Aqoursは終わりを迎える最後の一瞬まで輝き続けました。(劇場版はここではひとまず置いておきます)

限られた時間を全力で駆け抜けた結末はどのようになるのか?

13話のクライマックスに向けて期待が高まる瞬間でした。

 

さて、この辺りでアニメ初披露から7ヶ月という、もはや遅くなったどころではないWATER BLUE NEW WORLD曲感想は終了とします。

2期曲はあと一曲ありますが、次回はいよいよ2期最終回「私たちの輝き」の感想を書こうと思います。

 

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となっています。

【サンシャイン‼︎曲感想】2期9話挿入歌「Awaken the Power」

随分と日が空いてしまいました。

仕事の方がばたばたしていたり、引っ越したりとしばらく記事を書く時間さえとれませんでしたが…

 

無事(?)再開です(≧∇≦)

 

今回は2期9話挿入歌「Awaken the Power」

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何の因果か函館ユニットカーニバルの当日更新であります。

 

◯この曲は…

沼津のスクールアイドルAqoursと函館のスクールアイドルSaint Snowがクリスマスイベントにて披露した曲です。

作中においてどちらも人気のあるグループであり、このコラボは大きな反響を呼んだものと思われます。

 

では、なぜこのようなコラボが生まれたか?

 

それはルビィと理亞、AqoursSaint Snowの二人の「妹」の物語と密接に関わってきます。

 

第8話「HAKODATE」

 

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MIRACE WAVEで地区予選を突破したAqoursはライバルともいえる姉妹2人組ユニット、Saint Snowに招待され、北海道予選の開催される函館にやって来ました。

 

 

前期大会では決勝8位という好成績を残し、優勝候補と目されるSaint Snowの予選通過は確実と思われたのですが…

 

その結果は周囲にスクールアイドルの厳しさを実感させるものとなりました。

 

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強気なことで知られる理亞のミス。

そこから立て直すことができず、まともなパフォーマンスができないままSaint Snowは予選敗退。

 

そして、それがSaint Snowの最後のステージとなってしまいました。

 

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次の日、偶然にも鹿角姉妹の実家の喫茶店に立ち寄ったAqours

聖良は結果がどうであれスクールアイドルとしてやってきたことを後悔していませんでした。

しかし…

 

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理亞は大事なステージでの失敗から立ち直れていませんでした。

「もうスクールアイドルはやらない」と言い捨ててその場を立ち去ってしまいます。

 

Aqoursの誰もが予想外の展開に動揺を隠せませんでした。

 

いや、正確には…

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一人だけ、理亞の異変に気付き、理亞の気持ちを理解していたメンバーがいました。

 

理亞と同じく姉とともにスクールアイドルをしているルビィ、

姉の最後のステージを前にしたプレッシャーも、自らのミスでそれを台無しにしてしまったやるせなさもルビィにはわかってしまいます。

 

ルビィは姉とスクールアイドルをできる時間があとわずかなことを悩んでいました。

 

せっかくスクールアイドルになれたのに、姉妹で同じグループになれたのに、あと数ヶ月で終わってしまう。

 

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それでもダイヤは後悔していませんでした。

 

もう一度果南と鞠莉と一緒にスクールアイドルをできたばかりか、ルビィもスクールアイドルになった。さらにはラブライブ勝戦にも出られる。

それだけでもうダイヤは満足なのです。

 

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姉を想い泣くルビィをダイヤは抱きしめ、妹が自ら歩み成長してくれたことが何よりも嬉しいのだと伝えました。

 

妹の成長、それは姉が望んでいた幸せの一つの形でした。

 

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ルビィは理亞に会い、提案します。

 

あのステージを最後にしなければいいのではないか。

理亞が聖良とともに歌う本当の最後のステージを、スクールアイドルとして聖良が誇らしく終われる場所を一緒に作ろう。

 

妹たちからの『成長』というプレゼントを贈ろう。

 

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姉を想う2人の妹の道は思わぬタイミングで交わることとなりました。

 

そして第9話、「Awaken the power」

 

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ルビィと理亞は花丸と善子にも協力してもらい、1年生だけでライブの準備をします。

 

「自分たちの力でやれることを姉に見てもらいたい」

その想いを胸に曲作り、衣装づくりはもちろん選考会でのプレゼンも自分たちでやります

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その中で1年生の意外な一面が明らかになり、

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特にルビィと理亞は今までの自分を超えるきっかけをつかむことができました。

 

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「自分さえも気づいていなかった内なる力」

それが形になり、ルビィと理亞の二人の妹から姉へのプレゼントは完成しました。

 

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さらに、その裏ではルビィと理亞への逆サプライズも進行していたり………。

 

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こうして、AqoursSaint Snowが手を取りあう「最高」のステージが始まります。

 

○衣装

 

AqoursSaint Snowで色合いが違います。

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Aqoursは緑と白の2カラー

Saint Snowは全体的に紺色

どちらもこれでもかというくらいキラキラしてます。

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あと、冬にもかかわらずAqoursのノースリーブ率が高いです。

片側だけノースリーブというアシンメトリーっぷりがワンポイントです。

 

聖良から漂うエロスに違う意味で熱くなった人は多いのでは?

 

◯歌詞

1年生が作った詞ですね。

テーマは「隠された力」

時の移り変わりとともに新たなことに気づいて成長していく、世界はまだ知らないことで溢れている。

まさに1年生らしい未来への期待に満ちた詞です。

 

 

◯曲調

1曲の中でさまざまな顔を見せます。

出だしのルビりあパートのしっとりした感じ→りあラップを挟んでアップテンポな曲へ→最後にマーチ調へと変化していく、1人の人間に色々な一面があることを表すような曲になっています。

 

◯ライブシーン

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まずは函館の街、ルビィと理亞が背中合わせに立っています。

 

始まるときは 終わりのことなど

考えてないからずっと

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理亞ソロ

すでに一度「終わり」を経験した理亞だから終わりの重さを知っています。

画面が回転するという演出が動きを生んでいるような気がします。

 

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理亞→ルビィのバトンタッチでのルービックキューブを捻るような演出はこの曲の一押しポイントです。

 

続く気がして 前だけ見つめて

走り続けてきたから

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ルビィソロ

「終わり」を自覚した今、残された姉とのスクールアイドル活動はかけがえのないものになりました。

ちなみに理亞と逆回転してます。

 

ドコへ ドコへ

次はドコへ行こう?

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これでもかというくらいのルビりあ

透き通った声が聖夜の厳かな雰囲気にぴったりです。

 

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ルビりあパートが終わると函館の街に明かりが灯っていきます。

 

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ルビりあが手を取り合い、視点は空へ

 

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そして、見つめ合うルビりあからの…

りあラップ!

 

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さらにAqoursが駆け込む!

 

おい、なんでお前らも歌って踊るんだ!?

と突っ込まずにはいられない!

 

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とりあえずレッツゴー!

 

コトバっていくつも知ってるはずでも

こんなとき出てこないんだね

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ここからは姉パート。まずは聖良。

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理亞をそっと抱きしめる。姉妹愛!

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ここのくいっとする仕草がお姉さんらしさと可愛さのダブルコンボです

 

想いの強さで胸がいっぱいで

声になる前に泣きそうだよ

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姉パート、ダイヤです。

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黒澤姉妹愛!

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2つの姉妹のストーリーが集約された1シーン

 

頑張るってきめたら(絶対まけないんだ)

一緒に頑張ってきた(絶対まけないんだ)

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Aqours→ Saint Snowが1回…

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2回と入ります。

 

できないなんて やんなきゃわからないね

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今回の話の立役者、善子と花丸です。

 

自分の中 目覚めるのは

新しい力

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千歌と聖良、両グループのリーダーが手を取り合う。

 

この辺りの歌詞の後ろに入る理亞の掛け声が最高にクールであります。

 

世界はきっと知らないパワーで

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ハイ!ハイ!ハイ!はやはりコールポイントでしょう。

 

輝いてる だからいつまでも夢の途中

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またもやルビりあ、と思いきや1年生4人

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AqoursSaint Snowの振り付けが揃うポイントもあり、

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「夢の途中」の曜鞠莉の動きが特徴的です。

 

世界はきっと 知らないパワーで

輝いてる 何を選ぶか

自分次第さ

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妹達の成長に姉も2人もにっこり

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理亞がまさかこんなに可愛く見える日がくるとは

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同じ妹として千歌も感じるものがあるようです

 

眠る力が動き始める

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後ろからのカットで後列から前列へ

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そしてステージ全体を映す

 

じっとしてないで 行こうよ

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函館の街に向けて手でハートを作る

 

ドコへ ドコへ ドコへ行こうか?

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まさに「ドコへ?」の動きですね。

 

my power new power

こころの奥底で

my power new power

新しい世界探してる

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マーチ風になり行進していきます。

 

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最後に11人で星を作るという壮大なフィナーレ!!!

 

◯まとめ

久しぶりの更新、それもタイムリーなうちに更新したいということで少々急ぎ気味になりましたが、この曲については

姉妹愛最高!

ルビりあ尊い

が私の第1印象でした。

 

函館ユニットカーニバルでは確実にやりますが、それ以降のライブではどうなるのか?

毎回Saint Snowがゲストに来るとは思えないし、そう考えると函館ユニットカーニバルはawaken the powerをやる貴重な機会なのでは?

 

とにかく、函館ユニットカーニバルに全力を出します!

 

(4/28追記)

函館ユニットカーニバルでは結局やらなかったですね。ステージの広さ等を考慮した結果でしょうか。書いた時点では函館アリーナのキャパとかまったく気にしてませんでした。

今後それなりの広さが確保できる機会にやることを期待しましょう。

Awaken the Powerをライブで見られる日はそう遠くないはずです。

 

この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:dアニメストア
となっています。

【サンシャイン‼︎曲感想】2期6話挿入歌「MIRACE WAVE」

本編の感想記事もあと2期最終話を残すのみとなったところですが、先に積みっぱなしになってました曲感想をやっておきます。

 

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今回は2期6話「Aqours WAVE」の挿入歌、「MIRACLE WAVE」です。

 

○この曲は…

Aqoursラブライブ!後期大会の地区予選で披露した曲です。

 

地区予選に挑むAqoursはある問題に直面していました。

 

「どうすれば地区予選を突破できるか?」

 

前期大会の地区予選(1期13話)では

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 「MIRAI TICKET」で挑んだものの予選敗退。

 

何か色々あった挙句の失格ではないか?とも思いますが…「力及ばず敗退」ということにしておきます。

 

一度Aqoursを阻んだ地区予選の壁をどう越えるか?

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特に千歌は今のAqoursには何が足りないのかを真剣に悩んでいました。

 

「技術とは違う何かがスクールアイドルの先駆者たちにはあった」という聖良の言葉から、自分たちらしさを活かしたパフォーマンスをしようと考えますが、具体的にどうすればいいかは思いつきません。

 

そんな千歌の悩みを解決するカギは意外なところにありました。

 

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2年前に活動していた旧Aqours 。その活動の中で果南はあるフォーメーションを思いついていました。

 

成功すればとてつもないアピールができる反面、危険なフォーメーション、「Aqours WAVE」 

当時の果南たちは危険だと知りながらもそのフォーメーションに挑戦しました。

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その結果、鞠莉はケガをしてしまいます。

 

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それでも「学校のため」「果南のため」に無理をし続けた(本当の理由は恐らく別でしたが)鞠莉、

 

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無理をしてまで、将来を棒に振ってまで、果南とダイヤと一緒にスクールアイドルをする鞠莉の姿にこのままでいいのかを疑い始めた果南、

 

二人のすれ違いは旧Aqoursが終わるきっかけになってしまいました。

 

無謀な挑戦をしなければ、あんなことにならなかったかもしれない。

 

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鞠莉と和解してスクールアイドルを再び始めた後も、果南はあの時に考えたフォーメーションのノートを抱えたまま、2年前の無謀な挑戦を後悔していました。

 

そんな果南のところに鞠莉とダイヤが来ます。

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鞠莉とダイヤは果南に2年前のリベンジを提案します。 

あの時にできなかったことを「Aqoursとして」やりとげる。地区予選という壁が立ちはだかった今がその時なのではないか?

 

あの時にできなかったフォーメーションができれば地区予選の突破に大きく近づく。それがわかっていながら、果南は挑戦を否定します。

 

2年前のように「できない」ことをやって、それでもし失敗したら…

「また」Aqoursが終わってしまうかもしれないのだから。

 

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2年間抱え続けた想いを捨てるかのように果南はノートを海に投げ捨てますが、

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それを捨てさせまいとする鞠莉によってノートは守られました。

 

「あの時にできなかったことをやり遂げて、私たちのAqoursを完成させたい」鞠莉とダイヤ、

「あの時に壊してしまったAqoursを守りたい」果南。

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私たちらしさを形にしたい、と悩む千歌に3年生は2年前のことを話しました。

 

こうして2年前のAqoursが挑んだフォーメーション「Aqours WAVE」への挑戦が始まったのですが…

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千歌は何度も挑戦し、その度に失敗します。

 

それでも、どんなことでも頑張りつつければできるのだと、誰が見ても無理をしながらも千歌は諦めずに挑戦を続けます。

 

そんな千歌に果南はある条件を出します。

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明日の朝までにできなかったら、諦めてほしい

 

無理をし続ければどうなるかを知っている。だから、ちゃんと諦められるきっかけを作る。

果南なりの優しさだったのかもしれません。

 

明日の朝というタイムリミットまでになんとか成功させようとする千歌ですが…やはりできない。

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曜、梨子、1年生…

千歌を信じて集まってきたメンバーのためにも成功させたい想いとは裏腹に時間が過ぎていきます。

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だんだんと責任感と焦りから追い詰められていく千歌。

 

そこで梨子と曜は千歌に一番大切なことを伝えます。

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千歌がいたから今のAqoursがあること。

「普通」の千歌が頑張ってきた姿がみんなをスクールアイドルにしたこと。

 

「できない」と思いながらも進んできた千歌だから、みんなの心を動かすことが「できる」のだということ。

 

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よく見ると集まった1年生は傷だらけ。

千歌が成功すると信じて、自分のフォーメーションを練習していた証です。

 

そして、約束の朝が来ます。

 

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その場に現れた3年生は傷だらけ。

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反対していた果南までも千歌は成功すると信じていました。

 

千歌は果南の元へ走ります。

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もう成功すると千歌も果南も疑わない。「できる」のです。

 

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「ありがとう、千歌。」

果南はやっと2年前の決着をつけることができました。

そして、Aqoursの地区予選ライブシーンへと繋がります。

 

○衣装 

・上下のアンバランスさ

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長袖にミニスカート(その下にレギンス)という組み合わせです。海外の学園ドラマとかでちょっと見たことある気もします。

ライブ衣装に長袖というのはラブライブ!全体でも珍しい。

 

ちなみに実は長袖ではないメンバーが一人います。

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はい善子!

 

・メンバー名をモチーフに取り入れる

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スカートにはそれぞれの名前のイニシャルが、

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上着の背にはそれぞれの名前が入ってます。

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なお、善子はヨハネ名義となっています。

 

・フェイスペイント

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顔にペイントをしています。個人的には練習の傷を隠すためのアイディアなのではないかと思っています。

 

・善子(リトルデーモン角装備)

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善子は頭に角が生えてます。

なお、善子がライブ中に角を装備するのは今回が初にして唯一(2018年3月現在)です。

 

○曲調

μ'sのノーブラを思わせるとにかく元気な曲です。

ライブで盛り上がること間違いなしです。

 

○振り付け&歌詞

 「Aqours WAVE」部分の振り付けの難易度はAqoursの曲でもトップレベルでしょう。

 例のロンダート→バク転はライブでの再現が可能なのか心配です。

 

できるかな!(はい!)
できる!(はい!) 

で腕を突き上げる動きはライブで是非とも一緒にやりたい。というかやるでしょう。

一体感間違いなしです。

 

では、曲を追いながら解説へ。

 

まずはイントロ部分

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ダイヤ&花丸!

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鞠莉&ルビィ!

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果南&善子!

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曜&梨子!

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千歌!

とポーズを決めていきます。

 

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出だしから跳ねまくります。

 

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イェイ!という感じで腕を突き上げて

 

学年分けのフォーメーションへ。

 

 

限界までやっちゃえ最後まで

(どうなる?DOKI DOKI WAVE)

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今回もまた2年生からスタート

3年生が()部分を担当します。

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DOKI DOKI WAVEでこの形に。

 

 じれったい自分 越える時だよ

(そうだ!WAVE‼ 越えちゃうんだ)

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ここも2年生から始まり、()部分を3年生が担当。

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しかも、振り付けを1回目と揃えています。

 

ほかのこと考えられない

(どうなる? DOKI DOKI WAVE)

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ここは1年生からスタート

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しかし、()内はまたもや3年生で振り付けも同じ

 

一つになった夢よ走れ

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1年生に焦点が当たります。

 

(そうだ! WAVE‼ 止まれないんだ)

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みら僕でもそうでしたが、ここのその場走りは個人的なお気に入りポイント

千歌はこの後の準備で舞台下手へ。

 

そして、

 

悔しくてじっとしてられない

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Aqours WAVEの第1段階、千歌が前を通りすぎるタイミングで上体を這わせて足をあげる動き、「ドルフィン」や「シャチ」と呼ばれているらしいですね。

上半身への負荷がすごいらしいです。

よくみるとドルフィンとは動きが違う気もしますがドルフィン呼称が一般的になっているのでドルフィンということにします。

 

そんな気持ちだった 

みんなきっとわかるんだね

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イムリミットの朝のシーンが挿入されます。

果南のもとへ駆け出す千歌、

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その姿はステージの千歌と重なり、

 

 Aqours WAVEの最大の目玉

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ロンダートからのバク転です。

 

 

なお、書いておいてあれですが、ロンダートというのがよくわからないです。

側方倒立回転というくらいなので横方向に逆立ちしつつ回転するんだなと思いながらもそこからどうやってバク転するのかイメージができない。

 

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千歌の成功とともに8人の顔がカットイン。

 

できるかな?(HI!)できる!(HI!)

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右右右右左・左とこぶしを突き上げる!

ここはぜひともAqoursと一緒にこぶしを突き上げたい。

 

叫ぶこころが(欲しがる輝き)

目の前で君に見せるんだ

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3年生がアップに

飛び散る汗がまるで涙のように見えます。

 

「欲しがる輝き」では2年生がアップになるのですが、

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ここで千歌が曜→梨子とチラ見をする。

上海ファンミでのトークによるとここはあんちゃんのお気に入りポイントなんだとか

 

できるかな?(HI!)できる!(HI!)

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HI!でこぶしを突き上げる!

何度でも書きます。

 

それしかないんだと(決めて)

千歌がターン、左右4人が体の前で円を描くf:id:gleebear:20180307230500p:image

 

 

熱い熱いジャンプで

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歌詞にジャンプが出たら当然ジャンプ!

あえて中央にAqoursを映さずに下半分に観客、上半分にAqoursを配置することで高さを演出。

 

あたらしい光 つかめるんだろうか?

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3年生→1年生→千歌と

同じ振り付けをキャラを変えて繋ぐというお馴染みの演出

 

信じようよ(YEAH!)

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左右4人がターンからのYEAH!でまたもやこぶしを突き上げる!

こぶし突き上げが会場全体で揃うと面白そう。

 

”MIRACLE WAVE”が”MIRACLE”呼ぶよ

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左端から右端への膝立ちWAVE!

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折り返して右端から左端への立ち上がりWAVE!

 

ここはおそらく6話の前半パートはじめに練習していた箇所ですね。

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腕の角度を揃えたいと鞠莉が言っていました。

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ちゃんと揃っています。

 

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そしてフィニッシュ!腕の動きがカッコいい!

 

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アクロバティックな演技に会場からの歓声が上がり、Aqoursの地区大会パフォーマンスは成功しました。

 

○まとめ

とにかく熱い曲です。

曲に入るまでの少年マンガの必殺技習得エピソードのような展開も、アップテンポな曲調も、歌詞も、「Aqours WAVE」に代表されるアクロバティックな動きも、盛り上がらずにはいられません。

 

「できるかな?」「できる!」というフレーズにこの曲のすべてが詰まっています。

「できなかった」に囚われて過去を否定していた果南、「できない」に囚われて現在を否定していた千歌、二人にとって必要な言葉は「できる!」のシンプルな一言でした。

 

ライブで2番以降どうなるかが楽しみな曲でもあります。

具体的には1番のAメロでは3年生と1・2年生で役割を分けていると思われる部分がありましたが、2番のAメロではどうするかですね。

 2番を聴くと3年生が1人ずつソロパートを担当→()部分、と1番とは逆になっているので1年生が()担当なのではないかと予想します。

 

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そこでもこの振り付けは出るのか?

 

ライブでは恐らくAqours WAVEの再現に注目が集まるはずです。

練習でも本番でも事故なく、ケガなく成功することを祈ります。

 

この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:dアニメストア
となっています。

【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期第12話「光の海」

前回から随分とかかりましたが、ラブライブ!サンシャイン‼︎2期12話の感想記事です。

今更ですがこれは感想なのかと思わなくもないですが、感想ということにしてください。

あと、前回にも増してなんか長いです。その割にぶつ切り感がものすごいです。

 

○アバンパート

前回のラブライブ!サンシャイン‼︎は千歌。

とってつけたような「み・か・ん」から始まります。

 

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ラブライブ!決勝大会前日 、千歌は教室であるものを見ていました。

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1期8話の東京イベントの結果通知。

もう随分ぼろぼろであの日の0もかすれています。

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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まだAqoursが6人だった頃、東京のイベントで思い知った未熟さ。

どんなに頑張って最高のパフォーマンスをしても評価はゼロ。「なにもない」その事実に千歌の心は折れかけました。

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しかし、千歌は悔しさと向き合って再び立ち上がりました。

そして、「ゼロから始める」ことを決めたAqoursはここまで来ることができました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

千歌のもとに曜がやって来ました。

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素敵な閉校祭だったと曜は切り出します。

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校庭には閉校祭のキャンプファイアーの跡がまだ残っています。

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

学校の統廃合阻止のために全力を尽くすと決めたAqours

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しかし、現実はそう簡単にはいかず、あと一歩で学校の統廃合は止められなかった。

 

その後悔から止まりかけた千歌。

 

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それを救ったのはAqoursに願いを託してきた浦の星の生徒たちでした。

 

ラブライブ!で優勝して「浦の星女学院スクールアイドル Aqours」の名を永遠に刻んでほしい

その願いはAqoursに新しい道を作りました。

 

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そして、閉校祭という形で学校の思い出を楽しいものにできた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

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教室から出ると梨子が、

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生徒会室の前ではダイヤとルビィが、

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理事長室の前では果南と鞠莉が、

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下駄箱前では善子と花丸が、

 

それぞれ合流して9人が揃いました。

 

やりたいことはやりきった。

あとはもう優勝するのみ。

 

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行ってきます。

その言葉とともにAqoursは決勝の舞台に挑みます。

 

行ってきます。

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あの広告でも使われたフレーズですね。

 

 

そしてオープニング、

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ここまで長かったです。あと2話、なんとか書き上げたい。

 

○前半パート

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またもや東京にやってきたAqours

 

1回目は東京のイベントへの参加のために、

2回目は「Aqoursはどうすればいいか」の答えを探しにきました。

今回で3回目です。

 

地区大会やら函館やら何気に沼津以外での活動が多いですね。

 

東京といえば迷子トラウマからのダイヤさんの東京アレルギーですが…

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なんと克服していました。春からは東京の大学に通うだけあって余裕があります。

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梨子は池袋に行きたいのではないか、とさりげなく梨子の趣味の暴露に取り掛かる善子でしたが、

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梨子の必殺技「サイレントチェリーブロッサムナイトメア」により撃沈。

でも、多分もうみんな梨子の趣味を知ってます。

 

東京に来たということでもはや恒例の

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神田明神にお参りです。

しかし、μ’sが使っていた練習場所だからとはいえ、なぜ毎回男坂から入って来るのか?

 

前に来た時に比べたら楽だったという成長を実感しつつ、

 

やはりお祈りは欠かせない。

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会場の全員に想いが届きますように

全力を出しきれますように

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緊張しませんように

「ずら」って言いませんように

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すべてのリトルデーモンに歓びを

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浦の星のみんなの思いを届けられる歌が歌えますように

明日のステージが最高のものになりますように

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ラブライブ!で優勝できますように

それぞれの願いを伝えます。

 

と、その時、

 

ずらぁー!

 

願ってからわずか23秒にして「ずら」を使ってしまった花丸たち1年生が見つけたのはとある絵馬

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浦の星の生徒がこっそりと毎月のように奉納していたものです。

 

思わぬ応援に喜ぶAqours。しかし、

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同時に他のグループの絵馬も発見。海音おとめ、グリーンティーズ、ミーナーナといった見覚えのある名前も。

どのグループも優勝を目指しています。

 

さらに、

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またもや現れた鹿角姉妹(旧・Saint Snow)。

 

東京に来るたびに会っています。今回も函館からはるばるやってきました。遠征お疲れ様です。

なお、Saint Snowは前回大会8位、つまりアキバドームでのパフォーマンス経験があるのです。

 

視界のすべてが輝いて見えた、まるで雲の上を漂っているようだったと自分たちの経験を話す聖良

ぶっきらぼうながらも1年生にエールを送り、「また一緒に歌おうね」と約束する理亞

2期になってから好感度が上がりっぱなしです。

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理亞がこんなにAqoursと仲良くなるとは誰が予想したでしょうか?

 

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 Saint Snow…かつてここ神田明神で出会った姉妹二人組のユニット。

彼女たちがラブライブ!決勝大会に出ることはもうありません。

しかし、  Saint Snowの最後はAqoursと出会ったことで変わりました。ただ勝つ以上の結末を迎えることができました。

Aqoursの物語にはSaint Snowが、Saint Snowの物語にはAqoursが不可欠でした。

 

聖良は千歌に二つの問いを投げかけます。

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「勝ちたいか?」

「誰のためのラブライブか?」

 

浦の星の名前を刻むために優勝したい

それだけなのでしょうか?

 

1期12話で千歌がSaint Snowにきいた「勝ちたいですか?」

その時の聖良は当たり前だと、「勝ちたくないならなんのためにラブライブ!にでるのか?」と切り捨てた問いです。

「勝ち負けよりも自分たちらしくあることを大切にしよう」それが1期12話のAqoursの答えでした。

 千歌の、Aqoursの今の答えはどうなのか?

 

夜も更けてAqoursが止まるのは、

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1期7話でも泊まった鳳鳴館です。

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当時の花丸が気に入って買った「バックトゥザぴよこ万十」

パートⅡが出ていました。

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それを横取りするのはあの時はいなかった鞠莉です。

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善子はまたテーブルに乗りますがそれを怒ったのはあの時いなかったダイヤさん。

 

あの時、つまり1期7話〜8話ですが…

Aqours、とくに千歌にとっては苦い思い出でもあります。

 

その時を思い出して沈む1・2年生を励ますのは、

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あの時はバラバラだった3年生です。

そのおかげで少し雰囲気は和らぐものの、

 

聖良からの問いを受けて千歌は迷っていました。

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ラブライブ!に優勝して、浦の星の名を残す、

それでいいのか?

 

学校のためだけに優勝をするのか?

たくさんの優勝したいグループにそれで勝てるのか?

神社で絵馬を書いていた他のグループだってそれぞれの想いを抱いているんじゃないのか?

 

それは9人全員がどこかで思っていたことでしょう。

 

 

と、ここで曜がいきなりの

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枕投げ!

 

枕投げ、思い出しますね。

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©2013 プロジェクトラブライブ!

超音速枕!

なんのことかわからない人は無印1期10話「先輩禁止」を観ましょう。

 

枕を投げていいのは投げられる覚悟のあるものだけだ!

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というわけで曜もまた鞠莉のシャイニングトルネードの餌食に!

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さらにルビィへの攻撃!

 

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…はダイヤさんが阻止!明日は本番だとたしなめるダイヤさんですが…

 

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果南の攻撃により火がついた!

 

激しい枕投げを展開する3年生3人組。

最高学年が真っ先にはしゃぐというなんとも反面教師な展開です。

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昔、誰が一番枕投げが強いかで喧嘩になったそうな(ルビィ談)

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そんなこんなで決勝前日なのに枕投げで騒ぐAqoursでした。

旅館の方には大変申しわけない事態です。

 

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外に出てきた2年生組

梨子は音ノ木坂に行きたかったのでは?

などと妙に鋭い千歌です。

 

梨子には音ノ木坂にいって確かめたい気持ちもあったようで、決勝当日は自由行動からの現地集合ということになりました。

 

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ここでアイキャッチ

 

○後半パート

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決勝当日、アキバドームに来たよいむトリオ。

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そして、しまねー&みとねー。

現地応援に気合いが入ります。

 

そして、内浦からの応援は彼女たちだけではないです。

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千歌ママ率いる、

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内浦からの応援バスツアー

何人か見たことのある顔も。

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しいたけは十千万でお留守番、とはいえブレード装備で応援はばっちりです。

 

ちなみにこの時、しいたけの体にはある変化が起こっていましたが…それは次回までお預けです。

 

本番までの自由時間、Aqoursのメンバーはどう過ごすのか?

 

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まずは音ノ木坂学園、といえば

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梨子です。「想いよひとつになれ」(サントラでの表記)を演奏しています。

 

梨子にとってターニングポイントになった曲を、梨子にとっての過去の象徴である場所で演奏する。梨子の過去と今が一つになりました。

 

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場所は変わって図書館、台東区立中央図書館の谷中分室というところがモデルらしいです。

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図書館といえば花丸。

 

時間は少し遡ります。

 

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前の日の夜、千歌は花丸にききました。

「勝ちたいか?」と。

 

スクールアイドルとなる前の花丸はルビィと二人で図書室で本を読んでいられれば幸せでした。

しかし、花丸はスクールアイドルとして外の世界を知り、やりたいことに挑戦し、誰かと一緒ならできることがあると知りました。

 

「だから勝ちたい」「それが今、一番楽しい」それが花丸の答えでした。

 

運動が「できない」、周りの人と同じように「できない」花丸にとって世界は「できない」だらけでした。
たとえやりたいことがあっても「なんでもできる」「なんにでもなれる」本の世界から出ることはありませんでした。
そんな本の世界から花丸を連れ出したのがスクールアイドルです。

 

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できるかどうかではなくやりたいかどうか」その言葉をくれた千歌への感謝を花丸は伝えました。

 

Aqoursメンバーの自由行動

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次なる場所はスクールアイドルショップ。

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ルビィはスクールアイドルと向き合い何を思うのか。

 

「勝ちたいか?」
千歌はその問いをAqoursのメンバー全員にしていました。

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一人では何もできなかった自分がスクールアイドルになれている、それだけで嬉しい。

ダイヤ達にとっては最後の大会だから勝ちたいと思う。

でも、みんなと一緒に歌えることが一番嬉しい。

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勝ちたい、でもそれ以上に嬉しい」それがルビィの答えです。

 

ルビィは姉と一緒にスクールアイドルを好きになりました。

だからルビィにとってスクールアイドルとは想いを分かち合う場所だったのだと思います。

それ故に一人で踏み出すことができなかった。

姉を置いて、花丸を一人にしてスクールアイドルになることができなかった。

 

花丸に励まされ、ダイヤに気持ちを伝え、スクールアイドルになれたルビィは、スクールアイドルをできている嬉しさを持って決勝に挑みます。

 

自由行動、3人目は善子です。

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「勝ちたいか?」という千歌の問い、

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善子ははっきりと「勝ちたいに決まってる」と答えました。

 

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世界中のリトルデーモン達に堕天使ヨハネの力を知らしめるため勝つ!

ラブライブ!で優勝するには我が力は不可欠!

 

一見、ふざけた回答ですが、善子はこれでこそ善子なのです。

「堕天使ヨハネ」という幻想に胸を張って我が道を行く。信じることで生まれる力もあるのだと自らの不運に立ち向かう。

 

自分の好きな姿を、輝いている姿を見せること、それが善子のスクールアイドルとしての在り方なのです。

だから、善子ちゃんは捨てちゃダメなんだよ!自分が堕天使を好きな限り!

千歌の言葉は間違いなく善子を後押ししているのです。

 

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ま…仕方ない。もう少しAqoursとして堕天使してやってもいいぞ

 

などという、ちょっとまておいかわいいな善子かわいいぞ!なシーンも出たところで

 

4人目は果南です。

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ここは…浜辺ですね。次回予告で出たカットです。

 

「勝ちたいか?」という問い

 

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せっかくここまできたんだから勝ちたい

でも、それ以上に鞠莉やダイヤとの最後のステージを楽しみたい

本当はやっとこれで終わりだとせいせいしているけれど

…だから勝ちたい!

 

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最後のステージを楽しんで勝ちたい」それが果南の答えでした。

 

果南にとってスクールアイドルは決して楽しいばかりのものではありませんでした。自身の未熟さの記憶も混じったものが果南にとってのスクールアイドルです。

2年前にAqoursを終わらせた時、果南は多くのものを失い、それからも色々なものを捨ててきたのでしょう。

しかし、失ったものも捨ててしまったものも果南はこの1年で取り戻しました。

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あるはずが無いと思っていた鞠莉とダイヤと一緒の最後のステージはもうすぐです。

 

5人目は鞠莉

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ここは昌平橋ですね。

無印でも何回か登場しました。

 

「勝ちたいか?」に鞠莉はどう答えたのか?

 

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理事長としてあんなにも愛されている学校のためにも勝たなければならないと思っている。

でも、少しだけわがままを言うなら

 

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私はAqoursとして勝ちたい

 

鞠莉は理事長という立場を踏まえながらも、鞠莉自身の答えを出しました。

 

生徒としても理事長としても学校を見てきた鞠莉、そしてかつて「学校のために」留学を断り続けたために果南とダイヤとすれ違った鞠莉。

鞠莉は「学校のために」という言葉の持つ素晴らしさも危なさも知っているのです。

「学校のために勝つ」という大義名分に隠してしまった自分だけの気持ちがあるのではないか?

2年前、統廃合阻止の裏に果南とダイヤと一緒にい続けたい気持ちがあったように、本当に向き合うべきものから目をそらしていないか?

 

単なるわがままを飾ってしまった弱さで痛い目を見た鞠莉はわがままを千歌に答えました。

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自分のわがままを隠さない、それが2年前の失敗から鞠莉が得た教訓なのだとしたら、ここでわがままを言えたことが鞠莉の成長なのでしょう。

 

6人目はダイヤ、

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 もう一度神田明神にお参りです。

 

 「勝ちたいか?」ヘのダイヤの答えは?

 

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浦の星の全校生徒の想いを背負ってきたから、もちろん勝ちたい。

それと、Aqours黒澤ダイヤとして誠心誠意歌いたい。

どこであろうと心を込めて歌を届けるのがスクールアイドルとしての私の誇り。

 

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スクールアイドルとして誇りを持って勝ちたい」それがダイヤの答えでした。

 

ダイヤにとってAqoursの活動がどんなものであったかは2期8話でも語られていました。

果南と鞠莉とまたスクールアイドルをできたばかりか、妹のルビィも一緒にスクールアイドルになれた。さらにはラブライブ決勝という夢の舞台にも立てる。

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充分すぎるほどの幸せがあったこの1年間を勝って最高のものにする。

ずっと憧れてきたスクールアイドルとして。

 

さて、ここからは2年生のターン

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いつものアキバレポーターさんの声がする秋葉原駅電気街、千歌のスクールアイドル物語のはじまりはここでした。

 

あの時と同じように千歌に差し出されるチラシ

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差し出したのは曜。

あの時、千歌と一緒に秋葉原に来ていた曜です。

 

あの時は先に走り出してしまい、千歌を置いて行くことになりましたが、今度は千歌とともに同じ景色を見ています。

 

と、またもやチラシが風に飛ばされました。

 

千歌と曜は二人一緒にある場所へ走ります。

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UTX高校、千歌がスクールアイドルを知った場所であり、「ラブライブ!」では無印からストーリーの要となってきた場所です。

 

1期1話で千歌がμ’sの映像を見た瞬間を思い出させる演出とともに

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スクリーンに映し出されたのは

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決勝進出者としての「Aqours」の文字

 

スクールアイドルに出会ったあの日から千歌が探していた輝き、きっとあと少しで見つかると曜は答えます。

 

そして、あの問いを千歌はします。

「勝ちたいか?」

 

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もちろん勝ちたい

曜の答えはシンプルでした。

やっと千歌と一緒にできたことだから勝ちたい。

 

千歌と一緒に何かをしたい。同じものを見たい。曜にとって最大の願いが今叶っている。
千歌と一緒に優勝した景色を見ることすら今の曜には出来るかもしれない。

 

そして、もう一つ。

曜は気づいていました。「なんのために勝つのか?」という千歌の迷いに。

Aqoursが勝つことで願いが叶わない人がいる、それでも勝ちたいのか?

学校のために勝ちたいのか?

 

だから、

いつもの千歌でいい。未来のことに臆病にならなくていいのだと曜は千歌に言いました。

千歌の問いのさらに奥、ずっと千歌に踏み込めなかった曜がそこにまで踏み込めたのはこの1年の成果でしょう。

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はじまりから一緒にいた二人は笑いあいます。

 

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そこにひょこっと現れた梨子。

11話のごとく陰でタイミングを伺っていた可能性があります。

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千歌は梨子にも問います。 

「勝ちたいか?」

過去と今を見据えつつ梨子は答えます。

 

自分の選んだ道が間違えてなかったと心から思えた。

辛くてピアノから逃げた自分に訪れた千歌たちとの出会い、それこそが奇跡だった。

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だから勝ちたい。この道で良かったのだと証明したい。

 

ピアノを弾くのが辛い、だったらスクールアイドルをやってみて、それでまたピアノを弾きたくなったら弾けばいい。

梨子にとってスクールアイドルはいわばリハビリでした。またピアノを弾けるようになるためのスクールアイドル、梨子にとってやりたいことはピアノでした。

そんな梨子でしたが、千歌たちとの活動を通してピアノと同じくらいスクールアイドルが大切になりました。

出会いから生まれたこの1年の価値を証明するために、過去から繋がった今を全力で生きるために、梨子は勝つのです。

 

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スクールアイドルをやりたい!

 

梨子は全力で今の気持ちを打ち明けました。

 

「勝ちたいか?」ここまでで8人それぞれの答えが出ました。あとは最後の一人です。

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「勝ちたいか?」

その問いに千歌はどう答えるのか?

 

千歌にとっての挫折と復活のきっかけとなった東京イベントの結果の紙を掲げて千歌は答えます。

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ゼロをイチにして、一歩一歩進んできた

今までどおりでいいのだ

全力で勝ちたい

勝って輝きを見つけたい

 

ここまで進んで来たのと同じ、前を向いて輝きを目指す。

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千歌にとっての一番の目的である輝きを見つけるために「勝ちたい

 

何もない普通な「普通怪獣ちかちー」

なんの取り柄も得意なこともなく、人に誇れるものもないコンプレックスの塊だった千歌はスクールアイドルと出会い、普通なことに悩みながらもここまで来ました。

千歌はスクールアイドルに見た輝きを目指し、ここまできた。だから最後まで輝きを目指し続ける。

 

かつてSaint Snowに「勝ちたいか?」をきいた千歌が「勝ちたい」と主張する。

一見矛盾するその答えは「輝きを目指す」という一貫した夢を目指す答えです。

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ずっと千歌の心を支えていたであろう紙は風に吹かれて飛んでいきます。

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ありがとう。ばいばい。

 

こうして2年生組は決勝会場へ向かいます。

 

3年生も3人で集まっていました。

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神田明神に行っていたダイヤさん、「私が書いたことは必ず現実になる」と自信満々な彼女が絵馬に書いたのはもちろん

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Aqours優勝

 

鞠莉が留学したときにも「ずっと一緒」と書いていたみたいです。 

その甲斐あって今、こうして3人が一緒にいられるのでしょうか。

 

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しかし、果南はあえて疑問を投げかけます。3人はこれからまた別々になる。ならば一緒ではないのでは?

 

それを否定し、一緒なのだと答えたのは鞠莉です。

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遠く離れていても一緒なのだと、空は繋がっているのだと。

2年前の鞠莉ならばこう答えることはできなかったでしょう。近くにいることにこだわり、留学を断り続けた鞠莉は、2年かかりましたがやっとあの時に見つけられなかったものを見つけました。

 

スクールアイドルとして最後のステージを目指し、3年生も決勝会場へ。

 

2年生、3年生ときたら1年生です。

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花丸の前に現れた善子、話したいことがあるようです。

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隠れていた?ルビィも合流です。

ツインテールが隠しきれてないです。

 

善子は大会が終わって学校が統廃合になった後の「契約」の続行について花丸とルビィに確認します。

あいかわらず妙な言い回しですが、

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学校が統廃合になっても一緒にいてくれますか?

ということですね。

花丸もルビィも当然のように契約続行を宣言します。

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とても嬉しそうな善子の脇を走っていく花丸とルビィは善子に感謝を伝えます。

 

これは、1期13話での

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ありがとうね。の逆パターン!

 

「勝ちたいか?」のところの善子の掘り下げがちょっと甘かったかなと思ったらここがあったんですね。

 

こうして、決勝戦の朝は過ぎていき…

 

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2年生は会場まで走ります。

 

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途中で1年生が合流です。ルビィの「ドゥーム」は劇場版の花陽のセリフからでしょう。

 

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3年生も合流しました。

 

Aqoursは決勝会場へと向かいます。

 

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どのくらい走ったのかな?

 

どこまできたのかな?

 

どこまで続くのかな?

 

わからないけど…

 

あの時と今思ってること

 

すべてがあってここに辿り着けたんだと思う

 

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雲の上だって、空を飛んでるみたいだって

 

思いっきり楽しもう、弾けよう

 

そして、優勝しよう。

 

私たちの輝きと証を見つけに、

 

さあ、行くよ!

 

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1!

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2!

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3!

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4!

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5!

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6!

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7!

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8!

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9!

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ゼロからイチへ!

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イチからその先へ!

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Aqours

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‼︎

 

これまでを踏みしめ、それぞれの想いを遂げるため、浦の星の名を刻むため、

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Aqoursのラストステージが始まります。

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曲名は「WATER BLUE NEW WORLD」

詳しくはいつか書く曲感想記事にて

 

まさに勝負曲、転調をあのタイミングでしてくるのはラブライブ!曲としても珍しいのでは?

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会場を埋め尽くす青のブレードはまさに光の海

そして、青い羽はAqoursの…これは次回にとっておきましょう。

はたしてAqoursは優勝できたのか?

このステージはどこかで見た気が?

 

というところで1ヶ月以上遅れましたが、

ラブライブ!サンシャイン‼︎2期第12話「光の海」終了です。

 

○まとめ

・成長

今回は一人一人の成長、Aqoursの成長が実感できる話でした。

 

「勝ちたいか?」という問いへの答えはこれまでの話を踏まえてみると短い中にも一人ずつの課題への答えがありました。

さらに細かいところでこれまでの話をなぞりつつも変化を出してきていました。1期1話、7〜8話、12話あたりの東京のシーンはもちろん他の話との対比で見ても面白いです。

 

・「勝ちたい」
1期12話ではSaint Snow、ひいては現在のスクールアイドルの勝つことを重視する風潮を疑問視した千歌。
そんな千歌が「勝ちたい」と言った。そこに注目したいです。

 

「勝つことよりも自分たちらしくあることを選ぶ」というAqoursの方針を決めたのが1期の千歌でした。
しかし、2期では結果を出さなければならない状況にAqoursは置かれました。統廃合阻止や浦の星の名前を残すという明確な目標を前に、千歌は勝つことで叶うものがあることを知りました。
そして千歌は「勝ちたく」なったのです。
一番になりたいわけでも、誰かに勝ちたいわけでもない。願いを叶えるために勝ちたくなったのです。

 

ならば1期の「自分たちらしくある」というのは間違いだったのかというとそうではないです。
6話で千歌は「自分たちらしさとは何か」から結果を出そうとしていました。技術だけではないなにか、そこが自分たちらしさなのだと千歌は思い至ったわけです。
勝ちを重視しない自分たちらしさ、ではなく勝つための自分たちらしさを千歌は探し始めました。

どこまでも自由であったから飛べたのがμ’sでしたが、Aqoursはそうもいかない。
その中で輝きを、自分たちらしさを目指した千歌は結果的に「勝つための、自分たちらしさ」にたどり着く。それは自分たちらしさを目指していたからの発想です。

 

・小ネタ

曜が千歌に手渡したチラシ、

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よく見ると1期1話で千歌がもらったのと同じ店のものです。

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↑1期1話のチラシ

しかし、1期1話のものは「NEW OPEN」で今回のものは「1周年記念」となっています。

細かいところに時間の経過が仕込まれていますね。

 

・次回は

2期13話、「私たちの輝き」です。

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ついにここまで来ました。

もしかしたら間に別の記事を書くかもしれないです。

 

この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:dアニメストア
となっています。

 

 

【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期第11話「浦の星女学院」

前回(第10話)投稿から随分経ってしまいました。気がつけば年が明け、 1月も中旬です。

 

ラブライブ!サンシャイン‼︎の感想記事、ようやく第11話「浦の星女学院」まで来ました。もはや1ヶ月ほど前の話題になりますが、また記憶を掘り起こしてお付き合い下さると光栄です。

 

 ○アバンパート

前回のラブライブ!サンシャイン‼︎はダイヤさん。

 

車は走る…想いを乗せて…

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どう見ても飛んでます!

 

さて11話、サブタイからして学校に関する話のようですが…

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何かイベントの準備中っぽいです。

 

千歌いわく、これまでの感謝を込めて盛大に盛り上がるそのイベントとは…

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閉校祭!

 

作中では3学期、次回予告で学園祭らしきシーンはありましたが、まさか「閉校祭」とは。

 

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そして、オープニングへ!

 

○前半パート

 

部室では何やらぐつぐつと煮える寸胴が。

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煮ているのは鞠莉、寸胴の中身は

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シャイ煮!

 

1期10話「シャイ煮はじめました」で登場した鞠莉の得意料理 

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シャイ煮はわたーしが世界中から集めたスペーシャルな食材で作った究極の料理でーす。

 

なお、原価は1杯あたり約10万円、つまり…

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この寸胴の中では推定1000万円が煮込まれていることに。

 

しかも、今回はシャイ煮プレミアム!さらなる進化が期待されます。

 

ところで「閉校祭」とは何か?

 

話は少し前にさかのぼります。

 理事長室にやってきたモブの3人組、通称よいむトリオ 。

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彼女たちは理事長である鞠莉にある提案をします。

 

それが閉校祭。

閉校式はまじめにやる。でもその前に、OGや地域の人も巻き込んで学校に感謝する祭をしたいということらしいです。

 

これを書いた時点ではもう2期13話まで放送がされており、卒業式兼閉校式がまじめだったかというと疑問があるのですが…

そんなことはどうでもいい!

これまで何人もの生徒を見守ってきた浦の星女学院。その数十年にも及ぶであろう歴史の最後の輝きを生徒から提案したことが大事なのです。

 

理事長の判断はもちろん

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承認!

 

2年生組のアーチ設置も完了。

作業は遅れ気味ですが準備は進んでいきます。

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この学校でやりたかったことを思い切りやる、ダイヤも何かやりたいことがあるようです。

 ルビィもその何かに協力するようです。

 

一方、善子と花丸は

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教室の床にチョークで模様を、というか明らかに魔法陣と思われるものを描いています。

 

ここは人気のないものが〜などど自嘲気味に語る花丸。

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と、廊下を走る謎の着ぐるみ

 

もはや説明するまでもないですね。

伊豆・三津シーパラダイスのマスコットキャラクター、うちっちーです。

 

ラブライブ!サンシャイン!とはなにかと関わりが深く、

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恋になりたいAQUARIUMのPVに出てきたのをはじめ、

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ダイヤさんの片付けてねBOX

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1期11話の曜の妄想

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2期4話の貯金箱

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 同じく2期4話でのバイト

 

他にもイベントでリアルうちっちーが出張してきたり、多くの場面で登場しています。

 

 2体いたりする理由はこの後明らかになります。

 

一方、ルビィはというと

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裁縫ですね。2期になってから衣装作りにどんどん関わるようになってくれてホッとしております。

 

千歌と梨子が様子を見に来たので作っていた衣装を見せてくれましたが

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この衣装はどこかで見た気が

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多分ここらへんが影響しているのではないかと

 

そして、またもや廊下を走る謎のうちっちー

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2体のうちっちー、片方が曜なのは確定らしいですがあと1体は誰なのか?

 

うちっちーともう一体のうちっちー(「初代っちー」)を追いかける千歌、梨子、ルビィ

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いつのまにか善子と花丸も合流してます。

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よく見たら、このシーンで後ろに善子と花丸がいました。

 

うちっちーを見失った5人、しかし今度は

 別の何かと遭遇

 

その何かは空き部屋に入ったようです。

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ここに入った「何か」はどうやってドアを閉めたのか?とかいうツッコミは無しです。

 

恐る恐る空き部屋探索をする千歌たち

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なお、ルビィはずっと廊下で待機です。

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堕天使が怖いずらか?

と、煽る花丸(寺生まれ)。相変わらず善子に対しては厳しい。

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善子は結局、外へと避難しました。

結界を張っての後方支援に切り替えます。

ちなみにマジレスするとその位置で結界を張ると意味がないどころか千歌たちが逃げられないのですが…。

さすがヘタレ堕天使。

 

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そうこうしてる間に梨子が謎の物体を発見し、

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千歌がシーツを剥ぎ取るとそこには

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しいたけ!

 

なんだしいたけちゃんか、と安心する梨子。

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犬をあんなに毛嫌いしていた梨子がここまで変わるとは。

 

ほっとする5人ですが…

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忍びよるうちっちー×2

 

それに驚いた拍子に

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しいたけが暴走!

シーツで前が見えないしいたけは

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せっかく建てたアーチに突撃!

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ダイヤさんおこです。

鞠莉に押された承認印が消えていない。

 

どうやらしいたけの散歩をしていたみとねーがリードを離したせいでしいたけが学校に迷い込んだようです。

 

ただでさえ遅れていた閉校祭準備はアーチ修復でさらに遅れてしまい、もう下校時間までには準備が終わらない。

 

そこで我らが理事長、鞠莉の出番です。

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準備で学校に残る生徒全員を小原家が家まで送るという

小原家の力ってすげー

 

なお、激おこダイヤさんは実はそんなに怒っていませんでした。

生徒会長という立場上、怒ってはみたものの本心では千歌たちと同じく閉校祭に心踊っています。

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ダイヤちゃん! 

 

閉校祭準備に遅くまで残る浦の星生徒たちに

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みかん鍋が差し入れられました。

 

みかん鍋、沼津の郷土料理…ではなく

主に山口県あたりで作られている料理です。

 

アーチ破壊のお詫びにみとねーが差し入れてくれました。

でも、なぜみかん鍋なのか?

 

そして安定のおかわりずら!

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さらに謎だった初代っちーの中身は果南でした。ここまで果南が出てないんだから果南くらいしか候補はいないのですが…

 

 教室に海を再現することにした果南と曜はうちっちーと初代っちーの着ぐるみを借りてきたようです。

 

となると、うちっちーの中身は曜…ということになるのですが。

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まったく反応がない。

 

善子が手を触れると、

 

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中にだれもいませんよ?

 

金田○とかなら着ぐるみの中から死体が出てくるパターンですね。

 

中身の曜は一体どこへ?

 

曜はアーチの修復の仕上げをしていました。

そして、ふと見つけたのが

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寿太郎みかんの段ボール。

寿太郎みかんは沼津で作っているちょっと高めの良いみかんです。ラブライブ!サンシャイン‼︎とのコラボで千歌の絵が描かれた段ボール入りのものも販売されましたね。

 

そして、寿太郎みかんの段ボールといえば

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記念すべきアニメ放送開始の1期1話、千歌がスクールアイドル部の勧誘をしていたあのシーンです。

 

まだ当時は千歌と曜の二人、しかも曜がまだスクールアイドル部に入る前の出来事です。

 

曜はある行動に出ます。

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スクールアイドル部でーす!

よろしくお願いしまーす!

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あなたも、あなたも、

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スクールアイドルやってみませんかー!?

 

あの時の千歌と同じ場所で、

あの時の千歌と同じようにみかん箱に乗って、あの時の千歌と同じようにスクールアイドル部への勧誘をします。

あの時はみかん箱の上からの声は誰にも届かず、誰一人として答えてくれる人はいませんでした。しかし、

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はい、スクールアイドルやります! 

千歌が答えてくれました。

 

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千歌と曜、みかん箱の記憶を共有する二人は閉校祭に向けて準備が進んでいく学校を眺めます。

 

梨子が二人のところにやってきますが、

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なにかを察して二人を見守ることにしました。

 

そうして訪れたはじまりの二人だけの時間。

曜はやっと千歌に伝えたい言葉を言うことができました。

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私ね、千歌ちゃんに憧れてたんだ。

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千歌ちゃんが見てるものが見たいんだって。ずっと同じ景色を見てたいんだって。

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このまま、みんなでおばあちゃんになるまでやろっか?

 

「千歌と同じ景色を見たい」

これが曜の願いです。曜は千歌と同じものを見て、同じように感じていたいからスクールアイドル部に入ったのです。(その後で曜自身の変化もあったりで今や千歌とのためだけにAqoursにいるわけではないですが)

鞠莉や梨子にではなく千歌に直接それを言えたことは曜にとって大きな一歩です。

 

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二人の笑い会う姿を見守りながら

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前半戦終了のアイキャッチ

 

○後半パート

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ついに始まった閉校祭。

 

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ルビィが作った衣装を着る千歌と梨子

 

2〜3話くらい前で同じような服を着て接客をする姉妹を見た気がしますが。

 

ちなみにこの衣装については梨子が参考文献を提供したそうで、

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壁クイが12周年を迎えたみたいですね。おめでとうございます。

 

休憩時間になり、千歌と梨子は校内をめぐることに…

ではなく、梨子は用事があるようなので千歌が一人で校内をめぐります。

 

…の前に

 

まずは曜と果南が海を再現した『浦の星アクアリウム』の様子です。

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この園児たちは!

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2期4話、みとしーでバイトをするAqoursを混乱と恐怖に叩き込んだ末にダイヤさんの舞によって鎮められたあの園児たち!

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 果たして曜と果南は無事に浦の星アクアリウムを終えることができるのか?

 

というところで千歌視点に戻ります。

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閉校祭にはたくさんの出店が出ています。

来場者にはちやほらと見覚えのある顔が。

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千歌はダイヤさんの声に気づき、ある教室へ。

 

そして、ダイヤさんは…

 

『Love Live‼︎クイズ』を開催!

アシスタントとしてルビィも協力します。

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 では問題!

第2回ラブライブ!に出場、決勝まで進んだ福岡の二人組スクールアイドルといえば?

 

これは…

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©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT

この二人組ですね。本人は登場しないものの、ポスターや雑誌の記事での登場回数は意外と多く、記憶に残っている人も多いのでは?

この二人組の名前ですが… 

無印1期1話で穂乃果が「これは福岡のスクールアイドル」と言いながら見せたページに名前が載っています。

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©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT 

もう答えはわかりますね?

 

ここで挑戦者の回答を、

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めんたいフォー!

はかったなー!

てんじんつー!

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ダイヤさん渾身のぶっぶーですわ!

 

正解は「Dream」

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ダイヤさんにポイントが入ります。

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ダイヤさんのラブライブ!好きには千歌もにっこり

 

と、千歌をつんつんするのは。

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花丸。

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占いに興味はないずらか?(テンション低)

と、恐らくは客がまったく寄り付かず、もはや同情すら覚える花丸に連れられて来たのは。

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『堕天使ヨハネの占いの館』です。

もう言うまでもなく善子発案です。

 

占い師善子の第一声は

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…わかりました。恋の悩みですね。 

 

この年頃の子の悩みといえばほぼ恋です。

「え!なんでわかったんですか?」からの導入というオーソドックスな手です。

 

だだ、何事にも例外はあるもので千歌はばっさり否定します。

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しかも、「こい(来い)」で悩んでいたのは善子の方という花丸のカウンター付きです。

最近体重が増えてきたという、これまた思春期女子の定番悩みを出しますが、これも否定された上に花丸のそれはお前だカウンター。

 

素直に何を占ってほしいか聞いた方がいいという花丸のアドバイスですが、

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そこはプライドが許さないのか強引にミュージックスタート!

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やけに本格的なBGMが流れます。

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なおBGM担当は桜内梨子。行くところがあるってここでしたか。

 

花丸によると自ら進んで善子に協力したそうで…。さすがリトルデーモンリリー。

物語開始以降にできた唯一と言ってよい学年を超えた関係性、よしりこおじさん歓喜です。

 

しかも、善子を煽りまくりの花丸も何だかんだ言いながらも善子の望みを叶えたいからと協力していることが判明。まったく、素直じゃないやつめ!

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にしても善子モテモテである。

 

そんな穴だらけの企画でしたが、千歌はAqoursの行く先を占ってほしいと善子に頼み、

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それならば占うまでもありません。

と、なんだかいい感じにまとまりました。

 

ちなみに、(これを書いているのは2018年1月なので)もはや最終回までの展開も千歌が最後にたどり着く答えも私には手に取るようにわかります。

 

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シャイ煮プレミアム屋台では鞠莉自らが集客をしています。

鞠莉が元気そうでなにより。

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何がとは言わないがでかい。

 

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地域の人も巻き込んだ閉校祭、もちろんしまねー&みとねーもいます。

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みとねーが配るのは焼きみかん

みかんを焼くことで甘みが増す、沼津おなじみ…ではないですね。

むしろ、私の実家が埼玉なのですが、実家にいる時にだるまストーブの上にみかん乗っけて焼いていたのに対して沼津ではそういう光景はあまり見ないです。

千歌にとっては懐かしいらしいので沼津にも色々あるのでしょう。

 

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しまねーもみとねーも当然といえば当然ですが浦の星のOG、久しぶりの母校の匂いを感じています。

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さらに、ここ最近ようやく活躍しだしたよいむトリオによる風船アートも成功。

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風船は空へと飛び立って行きます。

 

ちなみに、風船アートなどで風船を飛ばす場合はちゃんと自然に帰る素材のものを使いましょう。また、自然に帰る素材であったとしても飛んで行った風船が海洋生物に誤飲されてしまうと気道に詰まることで窒息死につながる危険性があります。

真似をする方はその辺りをちゃんと対策した上でやりましょう。

 

そんなこんなで閉校祭は過ぎていきます。

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園児たちは今回は大人しくしていたようです。

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クイズ大会はなんとダイヤさんが優勝

出題者が優勝というなんだそれは!?な事態ですが、ラブライブ愛ゆえの結末でしょう。

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やりきったようで良かった。

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焼きみかんを持って花丸がやってきました。

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善子の占いは星の正位置と太陽の逆位置?

意味は後で。

 

楽しかった閉校祭も大詰め。キャンプファイアーに集まる浦の星の生徒たち

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意味深な視点を交わす善子&梨子

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手まで繋いでよしりこおじさんへのサービスはばっちりです。

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ダイヤ・ルビィ・花丸、1期初期以来の組み合わせがここで。

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ようちか。やっと千歌に気持ちを伝えられた(嘘は言ってない)ばかりか千歌との2ショットまでもらえてよかった。

 

そして…

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かなまりぃぃぃぃぃぃぃ!

これはお姫様にダンスを申し込む王子様の構え

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見てください!この鞠莉の顔!

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まったく、イケメン果南はずっるいよ〜ずっるいよ〜。

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ひゅーひゅー!

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さらに、みんなで手を繋いでなんかキャンプファイアーの周りを回るという青春の1ページにありがちな展開!

 

風船が飛んだあたりからの一人ずつのモノローグも相まってクライマックス感がすごいです。

 

閉校祭の終わりを締めくくるのは理事長の鞠莉の挨拶です。

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閉校祭に集まった人を見て、鞠莉は浦の星がどれだけ愛されていたかを実感しました。

生徒から発案し、学校が一つとなって作り上げ、地域の人々がやって来てくれた閉校祭は鞠莉にとってなによりもの幸せでした。

浦の星は鞠莉にとって大事な場所でした。

 

だからこそ鞠莉は言わずにはいられなかった。

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ごめんなさい。

 

ごめんなさい。もう少し頑張れれば…。

 

浦の星の誰よりも学校のために頑張った鞠莉、

理事長という立場から学校を救おうとした鞠莉、

それでも鞠莉は統廃合を止めることができなかった。 

「もっと頑張っていれば」

生徒としてだけではなく、理事長としても浦の星を見てきた鞠莉だからこそ、この言葉は重いです。

 

誰一人として鞠莉に言葉をかけられません。

 

と、その時…

 

AqoursAqours

 

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いきなりのAqoursコールです。

やり始めたのはむつき。

 

これがいいか悪いかはひとまず保留します。

 

Aqoursコールは広がっていきます。

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鞠莉の後悔も吹き飛ばすほどの熱量を持って。

 

そして、ダイヤが鞠莉の背中を押します。

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かつてどこかで見た、友の背中を押すシーン。

 

一人として鞠莉を責めている者はいない。

望んでいるのは「ごめんなさい」ではない。

 

鞠莉は精一杯の笑顔と元気で応えます。 

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みんなー!ありがとう!

じゃあラストにみんなで一緒に歌おう!

最っ高に明るく!

最っ高に楽しく!

最っ高に声を出して!

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浦の星女学院Aqoursと鞠莉の頑張りが実を結んだ閉校祭。

 

ここからラブライブ!決勝大会に向けて加速していく物語を思いながら、

ラブライブ!サンシャイン‼︎2期11話、「浦の星女学院」これにて終了です。

エンディングは

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また千歌ですね。

 

と、思いきや…

 

なんだかいつもと違う?

 

Aqoursの字が

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波にさらわれた!

そう、閉校祭はまだ終わっていない。

 

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やり残したことなどない

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そう言いたいね いつの日か

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そこまではまだ遠いよ

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だから僕らは

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がんばって挑戦だよね

 

まさに、みんなで一緒に歌おう!ですね。

 

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こうしてラブライブ!サンシャイン‼︎第11話「浦の星女学院」真の終了です。

 

 ○まとめ

・閉校祭

今回は浦の星女学院という場所がどれほど大事にされてきたかを描いた話でした。

誰かに焦点を当てるわけではなく(ラストで鞠莉がおいしいところを持って行きましたが)、ストーリーの本筋が進むわけでもなく、メンバーそれぞれを描いていくという点では1期7話「TOKYO」に近いです。ただ、あえていうならこの話は「浦の星女学院」が主役なのだと思います。

 

・理事長としての鞠莉

「ごめんなさい」

鞠莉が伝えようとしたのは謝罪の言葉でした。

 

鞠莉は「スクール」アイドルでありながら、理事長という大人としての立場も担ってきました。

「頑張ったから結果はどうあれ満足だ」などとは言えないのです。たとえ、ラブライブ!優勝で名前を残すことができても学校が無くなるのは変わらない。鞠莉は学校を終わりにしてしまった理事長であることに変わりはないのです。

 

前回、果南とダイヤとの幼馴染でありAqoursのメンバーである鞠莉は「離れ離れになっても一緒」という答えを得ました。

しかし、理事長としての鞠莉の話には答えが出ていなかったのです。

 

統廃合の阻止をできなかった理事長として鞠莉は謝罪をしました。

たくさんの人に愛される学校を救えなかった無力さを謝ることしか鞠莉にはできなかった。

でも、あの場にいた誰もが恐らくはそんな謝罪を鞠莉には求めていなかったはずです。理事長としての鞠莉の最後は楽しいものであってほしいと願っていた。学校の思い出を笑顔で締めくくる、それが閉校祭なのですから。

 

ダイヤに背中を押され、鞠莉は文字通り先に進むことができました。謝罪で止まるのではなく、あくまでも鞠莉らしく最後を飾る。

 

「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」で締めくくることで理事長としての鞠莉は救われたのではないかと思います。

 

Aqoursコール

さて、そんな鞠莉の「ごめんなさい」を打ち砕いたAqoursコール、どんな評価をしようか迷うところです。

やり始めたのがむつきというのがまた厄介なことになっています。

むつきといえば1期13話のミラチケダッシュで真っ先に駆け出した子ですからね。

今回もなんだか先走った暴走みたいになってます。

 

で、考えた末の結論ですが… 

Aqoursコールは必要ではなかった。しかし、Aqoursコールの衝撃は必要だった」

のではないかと。

まず、Aqoursコールをあそこでやるのは不自然です。なぜ「Aqours」なのか?

100歩譲ってAqoursが浦の星の希望の象徴だとして、そのAqoursの名を出すことで暗い雰囲気を変えようとしたとして、

 

いきなりAqoursコールは意味不明です。

 

しかし、じゃあどうすればいいのかと言われるとこれという代案もない。

鞠莉の謝罪を止める衝撃的な出来事が起こることで展開にメリハリがついたのも事実です。

こういってはなんですが、千歌がやらかすよりはマシではないかなと思います。

 

・「同じ景色を見ていたい」 

1期からの持ち越しである曜の物語にも進展がありました。

曜はここまでの23話、千歌の近くにいながらも千歌に自分の想いを伝える機会に恵まれませんでした。

個人回である1期11話「友情ヨーソロー」では曜が話の中心でありながらも、曜自身にも何を伝えたいのかがわからないという状況であり、千歌へ曜が伝えたいもの、曜が望むものは伝わることなく(それでも曜にとっての変化はありましたが)1期が終わり、 2期が始まり、2期では他のキャラに焦点が当たっていく中、曜が千歌に語りかけたシーンは6話の

「一番大切な人を忘れてませんか?」から

「千歌ちゃんがいるから今があるんだよ。そのことは忘れないで。」までくらいでした。

 

そんな曜が千歌との思い出の場所で、かつて千歌がやったことを真似して、ようやく整理がついた曜自身の願いを千歌に伝える。

このシーンは長きにわたる曜の葛藤の答えであったといえます。

  

千歌と同じものを見たい。


それこそが曜の根幹です。

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「友情ヨーソロー」で曜のイメージしたAqoursはまさに疎外感の表れたものでした。
一つのノートを覗き込む8人、しかし何が書いてあるかが曜にはわからない。曜にだけわからない。
わかるのは8人が同じものを楽しそうに見ていることだけ。


だから、曜が「千歌ちゃんの見ているものが見たい」「ずっと同じ景色を見ていたい」と言えたことはこれまでの曜の物語の答えとしてこれ以上ないものだったと思います。

 

ちなみに、この「同じ景色を見ていたい」というセリフを聞いた時、私ははっとしました。

 

というのも、2期開始前に一人ずつについて書いた記事が、

 

【2期準備記事】渡辺曜〜同じ景色をみるために〜 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室 

 この通り、タイトルがど真ん中を貫いてしまっていたからです。われながらよくこのフレーズを思いついたものだと感心します。

  

曜はこれから先も千歌と同じ景色を見たいと言いました。

それは初めから変わらない願いですが、曜はAqoursを通して「変わらないまま変わってきた」のではないかと思います。

そのあたりはまた曜について書くときにでも。

 

・善子のタロットカード

ラスト付近で善子のタロットカードが映されているシーンがありました。

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こちらです。

なんの偶然か、無印で希が使っていたものと同じ図柄のタロットです。

太陽(無印1期2話)

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 ©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT

  

そして星(無印1期8話)ですね。

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©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT

 

椅子の位置からすると太陽は逆位置、星は正位置です。

それぞれの意味は

太陽(逆):不運、失敗、甘え、闇雲、浅はかさ

星(正):希望、理想、奇跡、インスピレーション、先を見通す、良い兆し、霊感

 

星の正位置はともかく、太陽の逆位置をどう読み取るか?

太陽の逆位置の上に色々なカードがあり、最上は星の正位置というところから、

「失敗の上に色々な経験を重ねて最後は奇跡を掴む」とかでしょうか?

 

初めに太陽の逆位置が出て焦った善子がセカンドドローで星の正位置を引いたとかもあるかもしれないです。

 

・次回は…

11話についてはここまでにします。

次回は第12話「光の海」

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一人ずつの決意のシーンという明らかな語りポイントがありますね。

また気長にお待ちいただけることを祈ります。

 

この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:dアニメストア
となっています。
(動画サイト変えました)