【考察記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 第3話「ファーストステップ」1/2

サンシャイン‼︎第3話「ファーストステップ」考察記事です。

 

これはすでに視聴済みであることを前提に、その話で気になったことを妄想をまじえながら、書いていくという記事です。

 

感想については別記事で用意してますのでライトな記事をご所望であればそちらへ

 【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ アニメ第3話「ファーストステップ」 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室

 

今回は長くなったので2つに分けました。

 

・3年生組の問題

まずはダイヤと鞠莉についてです。
ダイヤと鞠莉はどちらもスクールアイドルに思うところはあるにしろ、スクールアイドルとの関わりを持とうとはしています。
さらにダイヤも鞠莉も互いを嫌ってはいないようです。はっきり言って仲良しです。
1年生の時にいなくなったあたりでなんらかのわだかまりはあったかもしれませんが、それを面と向かって話せるくらいには打ち解けている。

 

3年生組の問題と言いましたが、ダイヤと鞠莉の2人だけで見ればさほど問題は無いかと思います。

この二人はタイプは違うにしろ、後々引きずるような人付き合いはしないですから。

ダイヤも鞠莉も引きずって面倒になるくらいならその場で決着をつけようとするでしょうし、いつもの漫才で喧嘩になった時の力加減もわかっています。その場その場で喧嘩になっても長い目で見れば仲良くできると思います。

 

むしろ問題は果南です。1話も今回も果南はスクールアイドルを明らかに避けている。
ファーストライブでは会場の外で様子をうかがうものの、中には入らない。
かといって千歌たちに直接スクールアイドルを辞めろとも言っていない。

 

果南が避けているのはスクールアイドルだけではないです。出番が少なかったとはいえ、果南側でダイヤと鞠莉についての話は「小原家でしょ」のみ。
(これは単に進行の都合かもしれないですが)

 

 スクールアイドルにしろ、ダイヤ鞠莉にしろ、果南はぶつかるのではなく、避けてしまっている。

アニメ化前に一人一人について記事を書いたのですが、

【アニメ前考察】松浦果南 〜松浦果南は静かに暮らしたい〜 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室

果南は恐らくですが、なんとかバランスをとって何事もなく、仲良く、平和に、穏やかにやろうとするタイプではないかと思います。

実際、父親が骨折したら休学してまで家族のバランスをとってるわけですし。

 

しかし、バランスを取ることはできてもバランスを崩すことができない。

だからこのままでは関係の変わりようがない。

 

と、ここで、

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オープニングのこのシーンにもう一度立ち返ります。

千歌が3年生の間を駆け抜けるシーン、

3人いる中を駆け抜けるのだからどうしたって2:1に分かれるし、とあまり気にしていなかったのですが、千歌が間を駆け抜ける時にダイヤ鞠莉と果南に分かれるんですよね。

右には関わろうとしているダイヤ・鞠莉

左には避けている果南

 

3年生問題は果南がキーということでしょうか。


・鞠莉はなぜ帰ってきた?
千歌がスクールアイドルを始めたのは鞠莉が帰ってきたのと同じ日
そうなると、スクールアイドルうんぬんは帰ってきてから知ったはずなので、浦の星に帰ってきたのは千歌のスクールアイドル活動とは別の理由からということになります。
もしかして廃校計画を学内から進めるためとかでしょうか?

 

・鞠莉とスクールアイドル
今回、鞠莉は千歌に難題を出しましたが、 ファーストライブ中の表情の変化などを見ていると難題を出すことで千歌たちがどう動くかを確かめようとしていたように思います。
少なくとも、難題を出して千歌たちを潰そうとするような意図は見えなかった。

 

過去に駄目になった(もしかしたら自分が原因で)スクールアイドルを知ってるから覚悟を試そうとした、難題を出してそれを乗り越えようとする気概があるか見ようとしたということかもしれません。
ファーストライブの時の様子からするに、たとえ満員にならなくても困難に立ち向かう姿を見られればなんらかの救済措置は用意していたのではないかと思います。

 

ただ、これはスクールアイドルを見守り育てる人間のスタンスであって、自分がスクールアイドルとして困難に立ち向かう人間のやることではないのです。
前に鞠莉は自分を外の人間にしようとしていると書きましたが、

【アニメ前考察】小原鞠莉 〜「小原家」のシャイニー姉さん〜 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室

このスタンスを崩さない限り鞠莉の加入は難しそうです。

 

・3年生スクールアイドルやっていた説
3年生スクールアイドルやってた説の支持者としてはやはりこの話題にも。
今回の話では進みもしなかったが戻りもしなかったというのが正直なところです。

鞠莉とダイヤの仲の良さ、スクールアイドルを始めた千歌たちに鞠莉が興味を持ったこと、千歌たちに対して鞠莉が覚悟を試すようなことをしたこと、ファーストライブの成功を果南が喜んでいないこと、ダイヤが機材の場所や使い方を知っていたこと、などなど
捉えようによっては3年生スクールアイドル説につながる要素はあるのですが、いずれもスクールアイドルをしていなくても説明がついてしまう。

あえて言うなら鞠莉は1年の途中までに浦の星にいたので活動期間は確保できるくらいでしょうか。
次回以降に持ち越しです。

 

・善子は出歩いている
家は沼津という設定がそのままなら善子が沼津駅にいたのは家の近くを出歩いていたことに。
不登校と引きこもりは別なのですが、家に閉じこもるほど追い詰められてはいない。
ファーストライブがきっかけで学校まで来ることもできたのであと1〜2話で復帰できそうです。
できればそこで何か起こって作詞担当になってほしいところですが。

 

・砂浜の「Aqours」は誰が書いた?

これは作中で明かされずに永遠の謎となる可能性も十分ありえますが

①曜

3人の誰かが書いておいて話題に出なかったから放置されていたのを千歌が見つけた、という説

見つけた千歌、読めなかった梨子は除外すると曜になります。ちなみに曜はなぜかこれを「アクア」と読んでます。

 

②果南

 果南がダイビングで海中から近づき、Aqoursの文字を書いて、また海中に去っていった!

ということを言いたいのではなく、果南は3話を通してほぼ何をやっていたか描かれていない、そこに何かが隠されている可能性は十分あります。

さらに、誰が書いたかの話では「何で3人に何も言わずに字だけ書いていなくなったのか」の説明が必要になるのですが、この点において果南はとても簡単に説明できるのです。

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実際、そういうシーンがあるわけですから。

しかも、命名者になることでスクールアイドルAqoursと果南をつなぐ接点ができる、

自分の書いた文字がグループ名になっていることに驚いてファーストライブを見に来たと説明できる、

といった利点もあります。

 

③ダイヤ・ルビィ→あそこが島郷海水浴場なのだとしたら黒澤家(御用邸)と近いので練習を陰から見ていた可能性はあります。ルビィはグループ名に言及していましたし。ルビィは人見知り、ダイヤは協力しているのを隠すために何も去ったと強引に説明もできます。ただ、この2人は説明がつくというだけで命名者になることでストーリー上どうなる立ち位置でもないのですが。

 ④その他の可能性

善子→わざわざあそこまで行って書く理由がないです。むしろ、なんであそこで練習しているのを知っているのか。

 花丸→ルビィと一緒にいたのでグループ名が決まっていないのは知っています。練習場所を知っている可能性もあります。しかし、やはり何も言わずに去っていくのがひっかかります。

鞠莉→君ここPVの設定が生きているなら何も言わずに去る可能性はあります。練習場所を知っている可能性もあります。しかし、鞠莉が命名者になるよりは果南が命名者になるほうがストーリー上おいしい。

 

 

・2年組それぞれの家
千歌は伊豆・三津シーパラダイス近くの旅館(モデルとなった安田屋旅館と同じ位置?)
梨子はその隣の家です。
曜はバス停が違うので千歌梨子の家と少し離れているのかなと思いましたが車が必要な程度には離れているようです。
夜道を一人で帰す危険や山道があるからなどで近くても車で送ったということかもしれませんが。

 

・千歌は「飽きっぽい」のか「中途半端が嫌い」なのか
志満ねーが曜を車で送るところでの千歌についての話ですね。

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志摩「あの子、飽きっぽいところあるでしょ?」

曜「飽きっぽいんじゃなくて、中途半端が嫌いなんですよ。やる時はちゃんとやらないと気が済まないっていうか。」 

このやりとりがどうも腑に落ちなかったので。自分なりに説明をつけてみました。

 

どう腑に落ちなかったかというと、

 

千歌が志満ねーの言うように「飽きっぽい」なら熱意がすぐに冷めてしまい、長続きしない。

色々なものに手を出してはすぐにやめて他のものに移っていく。

それは「中途半端」な人です。

対して千歌が曜の言うように「中途半端が嫌い」ならば一度手を出したものは納得いくまで突き詰める

それは「飽きっぽい」人ではないです。

 

同じ人間を見ているはずなのに志満ねーには「飽きっぽい」千歌に見え、曜には「中途半端が嫌い」な千歌に見えている。真逆な評価になっているところが腑に落ちませんでした。

 

そうして、なんとか納得できる落とし所にたどりつくまでの流れですが、

 

ここで、曜のセリフをもう一度

曜「飽きっぽいんじゃなくて、中途半端が嫌いなんですよ。やる時はちゃんとやらないと気が済まないっていうか。」

 

やるときはちゃんとやる、と言ってますが、

「ちゃんとやる」というのはどういうことか。

千歌にとってはどうなれば「ちゃんとやる」ことになるのか。

 

千歌は自分が「普通」なことがコンプレックスなのですが、それは小さい頃から普通ではない人が近くにいたからです。曜ですね。
(曜にとっての飛び込みのように)自分にも誰かに誇れる何かがあるのではないかと探していた。千歌は梨子にそう言っていました。

 

 「ちゃんとやる」という言葉は曖昧ですが、この時の千歌のセリフからすると誰かに誇れるものになるのが千歌にとって「ちゃんとやる」ということではないでしょうか。

「ちゃんとやれない」のに続けるのは千歌にとっては「中途半端」、だからちゃんとやれないとわかったものは諦めてきた。

そうして色々なものを切り捨てたことに目を向けたのが「飽きっぽい」という評価、なんのために切り捨てたかに目を向けたのが「中途半端が嫌い」という評価であるとすれば全く同じ人物に一見真逆の評価がつくとこもあるかもしれません。

 

私は「中途半端」を中途半端にやめることと解釈したわけですが、

中途半端に続けること、という解釈もあるわけです。

 

 

 

3話考察についてはこのあたりで前半戦は終わりにします。

 

後半戦はこちら

【考察記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 第3話「ファーストステップ」2/2 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室 

 

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