【2期準備記事】黒澤ダイヤ〜後悔と後輩が変えたもの〜

ラブライブ!サンシャイン‼︎アニメ2期を前に一人ずつ1期でのストーリーを振り返りつつ2期への期待を書いていく記事、

次回は7月はじめに〜などと言っておきながら気づけば7月も中盤になりました。大丈夫まだ大丈夫アニメ2期には間に合う。

 

第4回は浦の星女学院の生徒会長にしてスクールアイドル、

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黒澤ダイヤです。

 

◯1期を振り返って

・スクールアイドルは認めない

1話で生徒会長として千歌に立ちはだかったダイヤ。

 

曜によるとダイヤはスクールアイドルが好きではないらしく、ダイヤにいかにスクールアイドルの素晴らしさを伝えて説得するかがサンシャイン‼︎の物語の鍵になると多くの視聴者は予感した…はずです。

 

やけにラブライブ!のレギュレーションに詳しかったりしましたが、スクールアイドルを嫌う生徒会長というポジションにかつての絢瀬絵里を重ねた人も多かった…のではないかと思います。

 

しかし、そんなダイヤのイメージは2話にして崩れ去ることとなります。

千歌の「μ's(ユーズ)」発言によって。

 

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ダイヤさんはめちゃくちゃスクールアイドルが好きでした

特にμ'sに対しては

「スクールアイドルにとっての伝説、聖域、聖典、宇宙にも等しき生命の源」というくらい好きでした。もうこれは信仰といってもいいと思います。

 

とはいえ、なんとなくわかってしまうのがラブライバーの悲しいところ。

劇場のスクリーンで、東京ドームで、「今が最高!」をするμ'sを見た時、私たちは思ったはずです。

「ああ、やっぱりμ'sってすごいな」と。

 

想いを同じくする同志が

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確かにそこにいました。

 

さらには

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私は断然エリーチカ!生徒会長でスクールアイドル、クールですわあ!

と絵里推しを熱く宣言したり、

 

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お手製の衣装でダンスタ絵里を再現!していたり、かなり重度のラブライバーっぷりが判明していきました。

 

恐らく輝夜コールとかスノハレオレンジのタイミングとかをものすごい顔で語ってくれるはずです。

 

アニメから入った人には想像できないかもしれませんが、ダイヤはもともと

「スクールアイドル?私は興味ないですが、勝手にやってくださいな。」

といった感じのキャラだったのでまるっきり正反対とも言える改変でしたね。

 

そんなこんなで私たちの興味は

「ダイヤさんはスクールアイドルが大好き。では、なぜスクールアイドル活動に反対をするのか?」

へと移りました。

 

・止められなかった後悔

スクールアイドルが好きなダイヤがスクールアイドル活動に反対するのはなぜか。

それは3年生の過去とともに明らかになっていきました。

 

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かつてダイヤは幼馴染の果南と鞠莉とともにスクールアイドルAqoursを立ち上げ、浦の星女学院を統廃合から救おうとしていました。憧れのμ'sのように。

ダイヤにとってスクールアイドルはまさに夢の舞台。

しかし、行き着いた先は

 

スクールアイドルを続けるために鞠莉は将来を捨てようとし、

鞠莉の将来を心配した果南は嘘をついてでもスクールアイドルをやめさせようとしたが、

果南の嘘は鞠莉をより一層スクールアイドルに縛り付け、

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仲良しだった3人はスクールアイドルをはじめたことでバラバラになってしまいました。

 

スクールアイドルは素晴らしいものであったはずなのにスクールアイドルが3人の仲を引き裂いてしまった。

 

「スクールアイドルは素晴らしい」だけで鞠莉の将来も、果南の危うさも、スクールアイドルを続けていく大変さもダイヤには見えていなかったのです。

一時期は「もう見たくない」と思うほどにスクールアイドルはダイヤにとって忌むべき現実の象徴となってしまった。

 

しかし、それでもスクールアイドルを嫌いにはなれなかった。

実はダイヤは自分から「スクールアイドルが嫌い」とは一回も言っていないのです。(もし、言っていたらすみません)

 

ただ、憧れや夢といった綺麗なものばかりを追いかけていたかつての自分のような勘違い、スクールアイドルの一面だけを見て素晴らしいとしか思わない勘違いを許すわけにはいかなかった。

 「憧れだけではどうにもならない」それがダイヤが後悔から学んだことでした。

 

だから、スクールアイドルになろうとする人に反対をしていた。反対をしてそれで引き下がるようならそこまでの覚悟。かつての3年生組のようになる前に引き返してスクールアイドルを好きなままでいた方がいい。

 

・止まらない後輩

千歌に対してもただの憧れでスクールアイドルを目指しているとしかダイヤは思わなかった。だから反対をした。

千歌の場合、μ'sの呼び間違いもあるのでそれこそ勘違いしてスクールアイドルを目指している後輩というイメージが強かったのでしょう。

 

しかし、千歌は諦めなかった。

ファーストライブでは鞠莉の出した難題を結局クリアできなかったものの、客を集めるために手を尽くし、

少ないながらも集まった客に全力で答えようとしました。

 

さらに途中アクシデントはあったものの、ダイヤ自身やみとねーの助けで乗り切ったばかりか最後は鞠莉の難題をクリアしてしまった。

 

困難を知ってそれでも輝こうとする。見てくれる人に最高のパフォーマンスで応えようとする。周りはそれを応援する。

それはダイヤがかつて見たスクールアイドルの素晴らしさでした。 

ダイヤもかつては千歌のようにスクールアイドルが好きで、それしか見えていませんでした。しかし、何見えていないからこそ前に進めると信じていた。

 

かつての自分と同じようにスクールアイドルに憧れる周りも見えない後輩、千歌は止めたにもかかわらずスクールアイドルとして走り出してしまった。

 

さらに千歌たちのグループ名「Aqours」はかつてダイヤがスクールアイドルをしていた時のグループ名でした。

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砂浜にダイヤが書いた文字を千歌はグループ名として選んだのです。

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やったねダイヤさん!

 

そんな千歌に自分と同じ失敗はしてほしくない。ダイヤは生徒会長として千歌たちの新しいAqoursを見守っていきます。

 

・TOKYOでつながる後悔と後輩

そんな矢先にルビィから聞いたAqoursのTOKYO行き。

 

この時、ダイヤが鞠莉の意見を気にしていましたが、鞠莉は「みんながよければ理事長として許可を出す」→鞠莉個人としてではなく、理事長としての回答で、しかも責任逃れともとれる答え方をしました。直接会って話しても鞠莉は2年前の失敗の本当の原因がわかっていなかった。

 

鞠莉は果南が歌えなかったのが原因だと思っていたし、果南もダイヤもそうなるようにしていたので無理もないですが、ダイヤ相手にまで理事長として接して「止めたければ止めればいい」ですからね。

 

「変わっていませんわね。あの頃と」とダイヤが鞠莉を非難したのも当然です。

過去への後悔と反省が今のダイヤを作ったとも言えるわけで、対する鞠莉は2年前と同じく建前を並べて体裁よく振る舞おうとする。同じく東京で失敗をした二人であったけれどダイヤと鞠莉は真逆のスタンスともいえます。

 

結局、千歌たちを東京に行かせたダイヤでしたが、東京で千歌たちを待っていたのは厳しい現実でした。

自分には何もないという劣等感からスクールアイドルに救いを求めた千歌は、スクールアイドルもまた何もない自分を実感するだけの場所なのだと思い知らされて東京から帰ってきました。

 

かつてのダイヤがそうだったように、抱いていた想いがまっすぐだったからこそ、その向こう側にある現実は心を突き刺したのです。

 

ダイヤは千歌たちに(果南と鞠莉のことについて真実は隠しつつでありましたが)自分もまた現実に打ちのめされたスクールアイドルの先輩であることを告げました。

生徒会長ではなくスクールアイドルの先輩として、千歌たちに接することを決めたのです。

 

そして、第9話「未熟DREAMER

 

真実を千歌たちの前で明かし、今まで果南と鞠莉と千歌たちを見守ってきたダイヤは、

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果南と鞠莉の和解を見届け

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二年前の後悔から解放されAqoursに加入しました。

 

10話以降はまあ、2年間ためていたものがシャイニー☆していたので…

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良かったね!ダイヤさん!

 

◯2期に期待すること

 ・ダイヤは「支えられ、託す」ことが課題

9話でダイヤの抱えていた問題はひと段落したわけですが、2期になったらダイヤはダイヤでなんらかの課題が出るのだと思います。

そこで、ダイヤの課題ってなんだろうと考えると、

 

なぜ2年後の今になって3年生のいざこざは解決したのか?

というのが切り口になるのではないかと思います。

 

(メタな話をすると2年前に解決していたらサンシャイン‼︎の話が成立しないんですが…)

 

スクールアイドルをはじめたことから果南と鞠莉の亀裂は生まれました。だから自分のようにスクールアイドルをはじめようとする人にきつく当たったダイヤですが、

 

ダイヤの物語を考えると「2年前は解決できなかった事件が今になって解決できた」というのが重要なのだと思います。

 

というか、2年前にダイヤがすっごい有能でめちゃくちゃ頑張っていればかなまり問題は起きてないんですよね。

 

2年前、果南も鞠莉も互いを大切に想っていることをダイヤは知っていました。

二人の気持ちを知っているダイヤが間に入って仲裁できれば、留学を断ってケガをしてまでスクールアイドルをする鞠莉を止めることができれば、鞠莉に果南の気持ちを誤解なく伝えていれば、もしくはスクールアイドルを続けることで3人の気持ちをまとめることができれば、あそこまで事態がこじれることはなかった。

 

とは書いたものの、少なくともそんな能力もエネルギーも当時のダイヤにはなかったというか、そんなのアニメ初期の曜でも無理だろうと思います。

 

 9話冒頭の2年前のAqoursが終わったシーン

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そこでもダイヤは何も言うことができませんでした。

果南や鞠莉と話はしたかもしれませんが、二人を止めることができなった。

  

言葉だけじゃ足りない、どころか言葉すら足りない

そう思っていながらダイヤは見守り続けることしかできなかった。

 

そうしてダイヤが2年間ずっと気になってたいざこざがアニメ1期でようやく解決しました。

 

2年前と今の違いはどこか?

 

3人とも少し大人になって相手の気持ちを考えられるようになったというのもありますが、

一番の違いは後輩の存在です。

ダイヤの状況を変えてきたのは後輩でした。

 

千歌はもちろん、

 

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ダイヤが真相を話すまでの流れに持って行った梨子、

 

妹としてスクールアイドルへの意志をダイヤに示して

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Aqoursにダイヤが関わらざるをえない状況をつくったのはルビィ、

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スクールアイドルになろうとするルビィとダイヤを会わせたのは花丸、

 

曜や善子も直接ではないけれどダイヤがAqoursと関わるきっかけになりました。

 

今になってダイヤが動き出せたのは後輩がいたからなんですよね。2年前なら3人だけの問題だったところに後輩たちが入り込んできた。

果南と鞠莉を見守って2年間止まっていたダイヤを力づくで動かしてきたのが千歌たちです。

 

だから、ダイヤの物語は後輩=自分の後ろについてきていずれは未来を託していく存在、との関係がキーポイントになるのではないかと思います。

 

1期でも例えば、ダイヤの加入シーンで「生徒会長だからスクールアイドルをやっている時間はない」と言ったダイヤに千歌が「鞠莉さんと、果南ちゃんと、あと6人もいるので」と言っていたり、

 

11話でダイヤがプール掃除の手配を忘れてAqoursにプール掃除をやってもらったり、ダイヤが仕事をためこんでいるシーンがあったり、責任感から一人で抱え込むダイヤには「支えられ、託す」ことが必要だととれるシーンがあります。

 

・2期ではどう「支えられて、託す」のか

ダイヤは「支えられて、託す」ことが課題と考えて2期のダイヤ回はこんな風になるのかなというのを2つほど挙げておきます。

 

①黒澤姉妹回

個人回ではなく姉妹回です。ダイヤが一人でしょいこんでるものは「黒澤家」だったり「姉」だったりでどうやってもルビィと切り離せないです。

 

2話で2人の掘り下げをやるのが理想ですね。1話目で片方の視点から事件の発端〜途中経過を、2話目でもう片方の視点から解決編をやる。

一部時系列がかぶってて「この時こっちの視点ではこうだったんだ」みたいなのもあるといいです。

 

②次期生徒会長は誰なのか

生徒会長という立場であり、3年生で卒業するダイヤにとっては後任者の育成も課題となるでしょう。ダイヤの後任となる生徒会長は誰か?

ベタな展開ですがやはり千歌ですかね。

 

6話や9話で千歌とダイヤが話をしていたあの感じからすると千歌とダイヤの関係は師弟関係というのがぴったりで、なんだかんだダイヤも千歌を認めているところもあって後任者として千歌を選ぶのが想像できてしまいます。

 千歌は穂乃果に、ダイヤは絵里に憧れているのでほのえりをなぞる展開もあるかと思います。

 もしくはルビィという線も?

こっちはルビィが自ら次期生徒会長になろうとする展開なら熱いです。浦の星の生徒数を考えると1年生が次期生徒会長というのもあり得る話です。

 

…というところで今回はお開きにします。

 

アニメ2期前に一人ずつ書いていこうとはじめたこの企画も次回で5人目です。次回はルビィ…がんばルビィ⌒°( ・ω・)°⌒せねば!

 

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