【2期準備記事】黒澤ルビィ〜私たちは彼女に何を求めるのか〜

ラブライブ!サンシャイン‼︎アニメ2期前にAqoursの9人について振り返ってみる企画も今回で5人目、やっと半分です。

 

今回は…

 

黒澤姉妹の妹

がんばルビィ⌒°( ・ω・)°⌒を愛し、がんばルビィ⌒°( ・ω・)°⌒に愛された少女

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黒澤ルビィです。

 

書き終わった今だから正直に書きますが

「1期の振り返りと2期に期待すること」

このテーマで書こうと決めた時、一番の難所になると思ったのがルビィでした。

アニメでのルビィの扱い、決して悪くはなかったと思います。各所で批判の対象となっている10話以降の扱いも部分ごとに切り取ってみれば「かわいい」描写はそれなりにありました。

しかし、それをもってルビィの魅力が発揮されていたかと考えた時、ルビィに私は何を求めていたのかを考えた時、

書きにくい、というのか真っ先に浮かびました。

それでもなんとか書き上げたのですが…愚痴っぽくなってしまうのは覚悟した上で読んでいただければと思います。

 

◯1期を振り返って

・「一緒に」がんばりたい

アニメ開始時のルビィは花丸いわく「究極の人見知り」でスクールアイドルに興味はあっても踏み出すことができない、μ'sでいうところの花陽のようなポジションでした。

 

とはいえ、ルビィはスクールアイドルになろうとしない理由が花陽とは少し違ったのですが。

 

それが明らかになったのはルビィの見せ場、第4話『ふたりのキモチ』でした。

 

少し脱線しますが、第4話放送当時、

花丸がルビィを助けようとするという一視点からだけで4話を見ていた私は

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「ルビィ、ずっと花丸ちゃんのこと見てた」

からの展開、ルビィもまた同時進行で花丸を助けようとしていたというラストに見事に騙されました。

『ふたりのキモチ』というサブタイトルだったり、注意深く見ていくとルビィが花丸を気にかけている描写があったり、小道具の雑誌でμ'sの2期5話を持って来ることで互いに助け合うルビィと花丸の関係を暗示していたりと気づける要素はあっただけに、引っかかったのも爽快で、ラブライブ!サンシャイン‼︎の考察ブログを書くことに妙な手応えを感じた回でもあります。

 

 さて、話を戻しますが…

ルビィがスクールアイドルになるのをためらったのは2人の人物が関係していました。

1人目は姉のダイヤです。

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昔はスクールアイドルが好きだった姉、しかし、高校生になってスクールアイドルをはじめた(9話の言い方からするとルビィはダイヤがスクールアイドルをはじめたことは知っていたようなので)姉はある日を境に「スクールアイドルを見たくない」と言うようになった。

 

姉が見たくないものを自分が好きでい続けてよいのか?嫌いにならないといけないのではないか? 

 

ルビィにとっては「ダイヤと一緒に」スクールアイドルが好きでいることが重要で、(ルビィ自身も相当なスクールアイドル好きですが)姉とキモチを共有できるものがスクールアイドルでした。

 

ダイヤが実は今でもスクールアイドルを好きなのはルビィも知っていたにせよ、少なくともダイヤになんらかの複雑な事情を感じていたのは間違いないはずです。

その複雑な状況がなんであるかはわからないけれど、今のダイヤを置いていって自分がスクールアイドルになるわけにはいかなかった。

 

もう一人は花丸です。

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「花丸と一緒に」スクールアイドルをやることがルビィにとって「やりたいこと」でした。

はじまりが姉と一緒だったルビィにとってスクールアイドルは「キモチの共有」をできる場所で、誰かと一緒に楽しむのがスクールアイドルなのです。

だから当然のように花丸ともスクールアイドルを楽しみたいと思った。

頑張るなら花丸も一緒にいてほしい。スクールアイドルは誰かと一緒に楽しむもので、花丸を置いて自分だけがスクールアイドルになるわけにはいかなかった。だからルビィは一人でスクールアイドルをはじめることをためらったのでした。

 

明確に語られてはいませんでしたが、自分がスクールアイドルを始めることで花丸がまた一人になってしまうことを心配していた。という見方もできそうです。

 

スクールアイドルに対して何かを抱えているダイヤを気にして立ち止まり、花丸とスクールアイドルになるために立ち止まり、スクールアイドルに踏み出せなかったルビィでしたが…

 

その背中を押したのは「自分のキモチを大事にして」という花丸の言葉でした。

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花丸の願い通りルビィはスクールアイドル部に入り、スクールアイドルへの一歩を踏み出しました。

 

しかし、まだルビィのやりたいことは叶っていませんでした。 ルビィにとっては「一緒に」というのが大事なのですから。

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ルビィは自分のキモチ=花丸とスクールアイドルをやりたい、を花丸にぶつけ、花丸と一緒にスクールアイドルになることができました。

 

 

・メンバーになった後

5話以降はストーリーの主役にはならなかったものの、メンバーに新情報をもたらす花陽ポジションでした。ストーリーの進行上ルビィに焦点が当たらないのも仕方ない…

 

 と思いきや、1期でルビィにとって大事なターニングポイントがもう一つ

 

・ダイヤの過去を知った

8話〜9話で2年前にダイヤに何があったかをルビィは知りました。

 

7話で東京に行くルビィにとってダイヤは「頼れるお姉ちゃん」でした。ルビィがスクールアイドルを続けるのは嫌ではないのか?という問いにダイヤは暖かく返し、出発前に励ましの言葉をくれました。

8話では東京から帰ってきて暖かく迎えてくれたダイヤに緊張の糸が切れて泣きつき、そのまま眠ってしまう。

ここまでのダイヤはまさに傷のないダイヤモンドそのものです。少なくともルビィにとっては。

 

そこから目を覚ましてダイヤの過去を知り、ダイヤもまた不完全な一人の人間なのだと知りました。

さらに9話のダイヤ加入シーンではそれまでとは逆にルビィがダイヤを導くことになりました。一緒にスクールアイドルを好きでいる姉を取り戻す最後の一手はダイヤの本当の姿を知ったルビィ自身が行う、ここはなかなか良い展開だったと思います。

 

未熟DREAMのダイヤ・ルビィ・花丸担当のパートの歌詞

 

言葉だけじゃ足りない

そう言葉すら足りない故に

すれ違って

離れてしまったことが

悲しかったの ずっと気になってた

 

ダイヤについての歌詞ですが

ダイヤがスクールアイドルをやめた理由を「東京のライブがうまくいかなかった」とだけ聞かされ、スクールアイドルへの想いでダイヤとすれ違って離れてしまったルビィにも当てはまるのではないでしょうか。

 

やっと姉と昔のようにスクールについて語れるようになったルビィ、同学年の善子・花丸と絡みつつダイヤと姉妹ならではのやりとりも見せてくれました。

 

ただ、正直な意見を書くなら、

姉の過去を知ったことについてその後の話で少しでも焦点を当てるべきだったのでは?と思います。

現に鞠莉は9話のエピソードを11話で生かして活躍しているし、13話の1年生の楽屋シーンでルビィに何か語らせることもできたんじゃないかなと思います。

 

アニメ1期のルビィに関してはあちこちで言われているようにもったいない扱いになってしまいました。

魅力や良さが伝わりにくく、4話で見せたパワーが回を追うごとに弱くなっていったように感じられます。

ルビィを立ててその回のメインがおろそかになるのは本末転倒ですが、ルビィのメイン回は4話でやっているのでノルマは達成していますが、2期につなぐためにまずは1期終盤で黒澤姉妹の関係の変化を予感させるくらいはあっても良かったのではと思います。

 

◯2期に期待すること

・ルビィの武器を再確認

1期はルビィをいまいち生かしきれていませんでした。だから2期ではもう一度ルビィの武器を見つめ直してストーリーに組み込んでほしいです。

 

で、ルビィの武器とはなにかといえば「スクールアイドルへの想い」です。

 

G'sでのメンバー紹介でも君ここの自己紹介でもルビィはとにかくスクールアイドルについて語り、「スクールアイドルが好き」 というイメージを確固たるものにしました。

サンシャイン‼︎開始当初はまだダイヤがスクールアイドルに興味が無い設定だったので、スクールアイドルに対してメンバーで一番情熱を持っていたのはルビィでした。

 

G'sではその後、ルビィに「犬が苦手」「衣装担当」といった要素が追加されていっい たのですが

ラブライブ!は媒体ごとに設定が変わる

このルールが無情にもルビィに襲いかかりました。

 

アニメ以降のラブライブ!サンシャイン‼︎で

花丸と幼馴染といえば?

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善子です。

 

Aqoursで犬が苦手なメンバーといえば?

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梨子です。

 

Aqoursの衣装担当は?

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曜です。

 

初期ルビィに与えられた要素はことごとく他のメンバーに奪われました。アニメがメインコンテンツとなっている現状からするとこれらが公式の設定です。

 

そんな中、初期から残り続けるルビィの設定が

「スクールアイドルが好き」です。

他の色々なものは取られてもスクールアイドルへの想いだけは残りました。

 

アニメではダイヤもスクールアイドル好きになったのですが、それでも一人でステップの練習をするシーンがあるのはダイヤではなくルビィです。スクールアイドルへの意思が強調されるシーンがあるのもルビィです。同じスクールアイドル好きであってもストーリーでの重みはルビィの方が格段に上です。

 

ルビィのスクールアイドルにかける想いを試すようなエピソードを盛り込むことできっとルビィは生き生きとするはずです!

 

・姉妹回

ダイヤの方でも書きましたが、姉妹回をやってほしいです。メンバーに姉妹がいるというなら姉妹回はもはや義務だと思います。

 

少し話を戻して、ルビィは1期でダイヤもまた不完全なのだと知りました。

ダイヤが語るまで寝ていたのをわざわざ目を覚まさせたくらいなので8話でルビィがダイヤの過去を知ったことはなんらかの形で関わってくるはずです。(できれば1期終盤で少しでもその辺りの姉妹のやりとりを入れてほしかったですが)

 

前回のダイヤについての記事でダイヤの課題を「支えられ、託す」ことだと書きました。ダイヤがその課題を達成するためには色々なものを背負ったダイヤを支え、託されるに足る人がいなければなりません。

そして、ダイヤを支え、背負ったものを託されるのは誰か?

生徒会の仕事や次期生徒会長の座、廃校問題はAqoursのメンバーでも良いですが、黒澤家に関するものはルビィに託されることになります。

 

「スクールアイドルならルビィもお姉ちゃんのライバルになれるかもしれない」と君ここの自己紹介でルビィが言っていたようにAqoursの中では二人が対等になることも、ルビィがダイヤを超えることもありえます。姉との関係を変えるきっかけがAqoursなのです。

 

もう何度も書いているのですが、ダイヤとルビィはどちらかの物語を進める時に必然的にもう片方がキーパーソンになる関係であってほしいです。

  

・「がんばルビィ」はここぞという時に 

「がんばルビィ」

いいフレーズだと思います。

でも、「がんばルビィ」って言わせておけばいいというものでもないです。

私たちが見たいのは黒澤ルビィであって、「がんばルビィ」という動きではないのです。

 

まずは黒澤ルビィの物語ありきで考えてほしい。

黒澤ルビィがスクールアイドルとして努力して悩み、そこから何かを得る中に「がんばルビィ」を組み込むならまだしも、特に物語に関わらないでがんばルビィだけさせてルビィを扱ったような気にならないでほしいです。

 

 

 

書きにくかった1期→2期のルビィについてはここで終わりにします。

冒頭からがんばルビィ⌒°( ・ω・)°⌒したわけですが、ルビィの魅力は「がんばルビィ」というフレーズではないです。スクールアイドルへのひたむきな姿勢、姉のダイヤとの関係の変化、それを2期で見せてくれることを祈ります。

 

次回は果南です。これまでの5人を書きながらあとの4人もなんとなく方向は考えていたのですが、果南はルビィとは違う意味で難しいです。

これまたいつできるかは不明なのですが2期開始までに9人全員終わらせたいです。

 

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出典:U-NEXT
となっています。