【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期第6話「Aqours WAVE」
今までのやり方では乗り越えられない強大な試練、
そして知る、あまりの危険さに封印された必殺技の存在、
かつてその技に挑み、大切なものを失った先輩は反対をする。
それでも挑戦したいんだと、危険を承知でひたむきに挑戦する姿はいつしか反対していたはずの先輩の心を動かしていく。
だが、あと一歩何かが足りずに成功しない。
そんな時、訪れる一つの気づき
そして、満を持して披露される
新必殺技!
まさかラブライブ!でこんな展開があるとは。
熱いです!
燃えつきるほどヒートです!
少年のハートをわしづかみにすること間違い無しのラブライブ!サンシャイン‼︎第6話「Aqours WAVE」感想記事、今回も駄文100%でお送りします。
○アバン
前回のラブライブ!サンシャイン‼︎はルビィ。
5話、本当に良かった。
パソコンを食い入るように見つめる1・2年生。
また何かあるのか?と思ったら
地区予選の会場発表でした。
地区予選は前回と同じ会場、日本ガイシホールで行われることになりました。
まさに前回のリベンジです。
その頃、3年生は…
なにやら問題発生の予感。
前回、50人を達成して余裕かと思われた統廃合回避、現在の入学希望者は57人。一気にペースが落ちました。
あと一ヶ月足らずで100人を集めなければいけない。ちなみにその期限はラブライブ!地区予選の日でもあるようです。
つまり、次の地区予選が…
Yes, last chance!
そこに懸けるしかないということですね。
ラストチャンス!知らぬ間に電車は動き出していたり、街の灯に自分を重ねてみたり…
そんな感じでオープニングです。
○前半パート
地区予選に向けて練習にも気合いが入ってます。今回の練習の指揮は鞠莉です。
曲作りだけでなくダンス指揮も複数人でできるのがAqoursの強みです。
腕の角度を合わせたい。このポーズは後々ちゃんと出てきましたが、それよりも…
でけえ!国木田山脈は今日も雄大にそびえ立っています。
渡辺さんも思わずガン見です。
そんな渡辺曜さんがあるものを発見しました。
ネットで全国大会出場が有力視されているグループなるものがあったようです。
その中にはあのSaint Snowも。さすがは北海道の期待の星です。
前回の地区大会ではトップ通過、決勝では8位入賞したそうな。
こいつらも成長してた!東京のイベントで9位だったのが全国のトップレベルまでいった。
是非ともその経緯をスピンオフ作品とかで見てみたいです。
姉の聖良は今回がラストチャンス。
最後にかけてみたいんだ!このままじゃ終われないから!
キブミーアチャーーンス!
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宣伝は基本です。
そして、Aqoursも有力グループに入っていました。
予備予選(マイマイ)のパフォーマンスが評価されているようです。
ふふふ…
このヨハネの堕天使としての闇能力を持ってすれば
その程度造作もないことです!
はい、いつものやつ
そう、造作もないことです!
増えたぁぁぁぁ!?
まさかの梨子が、厨二病に感染です。
きっかけは前回のあれですね。
ここにリトルデーモン・リリーが誕生しました。
ようこそ、深遠なる闇の世界へ。
うぇるかむ とぅ へるぞーん♡
1期のこれが嘘みたいな厨二っぷりです。
さて、梨子がこちら側になったことをもっと祝福したいところですが、そうも言っていられない新事実が。
地区予選の審査は会場とネットの投票で行われるらしいです。
会場には出場校の生徒が応援に来る、ということは会場の投票は生徒数の多い学校の方が有利。梨子を入れても75人の浦の星は圧倒的に不利…ということらしいです。
ならば地域の人たちの協力で…と思いましたが、それは鞠莉の言う「自分たちで」に反するのでNGなのでしょうか?
圧倒的に不利な状況、それを打開する鍵が前回も出てきたこのノートのようです。
ダイビングショップ兼自宅(リアルではカエル館)前で夜風に吹かれる果南、
あのノートもあります。
ダイヤと鞠莉がやってきました。かつてスクールアイドルをしていた3人にはこの窮地を打開する策がある、ということですね。
かつてのAqoursにまつわるノート、そこに書かれているものを成功させられれば今のAqoursはさらに上を目指すことができる。
可能性に懸けるしかない、あの頃と想いは変わっていないと言う鞠莉
学校の存続のためにやれることはやる、それが生徒会長としての義務だ、それに今は9人いるのだと言うダイヤ
それでも果南は挑戦を拒否します。
高みを目指していたのは果南も同じ、しかし届かなかったばかりか鞠莉のケガの原因を作ってしまった。
鞠莉はケガをしているのに無理をしてまでスクールアイドルにこだわった。それは鞠莉自身の未熟さですが、そうさせてしまった責任は果南にだってあった。
鞠莉がどのような経緯でケガを負ったにしろ、果南が高みを目指してしまったことが鞠莉に危険を冒させてしまった。
ましてや今は1・2年生もいます。
かつてAqoursの挑戦したもの、となれば反対する者はいないでしょう。それは後輩たちを危険な目に合わせることになる。
ケガをする者が出るかもしれない。
届かないものに手を伸ばしたばかりにかつてのAqoursはバラバラになってしまった。
今のAqoursもかつてのAqoursのように亀裂が走ってしまうかもしれない。
1期8話で果南が言った「誰かが傷つく前に諦めるべき」という意見はかつての果南への言葉でもあったのでしょう。
果南は挑戦を拒否します。
おそらくは2年間大事に持っていたであろうノートを海に捨てる果南
ノートさえなくなればもう届かないものに挑戦して誰かを傷つけないですむ。
しかし、それをさせまいと鞠莉は海に飛び込みます。
見事にノートを回収した鞠莉は
過去を否定しないでと果南に言います。
鞠莉にとって2年前のAqoursとしての日々は輝かしい未来を犠牲にしてまで掴んだものでした。それが鞠莉を執着させ、歪ませてしまったものだったとしても鞠莉にとって2年前の Aqoursは意味のあるものだった。
1期9話あたりのテンションでいくとこの後に延々とかなまりダイについての考察を書くところですが、まだ前半パートも終わってないので
あの時に夢見たことをやり遂げて私たちのAqoursを完成させたい
という鞠莉の言葉を胸に刻んで次のシーンへ
梨子が何やら唸ってますが、
しいたけに念を送ってこっちを向かせたかったようです。
すっかり堕天してやがる。
前回まで犬を見るだけで逃げ出していたのがこうなるのだから人生はわからないものです。
千歌は電話中、
相手はもちろんSain Snowの聖良です。
生徒数の少ない浦の星はどうしたらいいか。
聖良の答えは「圧倒的なパフォーマンスで生徒数のハンデを逆転する」です。
ならば技術を磨けばいいかといえばそうでもない。
「技術的にどんなに高いレベルにあってもラブライブ!を形づくった先駆者ほどの輝きはない。手の届かない光がある。」と聖良は付け加えました。
余談ですが、久しぶりに理亞も登場しました。
千歌はメンバーにききます。
私たち= Aqoursの輝きとはなんなのか?
Aqoursらしさとはなんなのか?
それを見つけることが大切だとわかったのに、それがなんなのか形になっていない。
それを聞いた3年生、
かつてのAqoursが成し遂げられなかった
かのノートに記されし、禁断の技の存在を明かします。
最高のタイミングで舞い込んできたなにやら少年誌っぽい展開に千歌は食いつきますが、
果南は反対します。
危険で、センターはもちろん他のメンバーにも負担が大きい。そこまでしてやる意味はあるのか?
ここからはもはや少年誌ならばおなじみの展開
今そこまでしなくていつやるの?
※アニメに林修は出ていません。このセリフもありません。
今こそ足掻いてやりたいことは全部やる時だと千歌は食い下がり、ダイヤと鞠莉の後押しもあって、
危ないと感じたら棄権してでも止める
という条件のもと千歌は封印された技に挑むことになりました。
さて、練習にとりかかる千歌ですが、
ふすまをぶっ飛ばすほどの勢いで失敗します。
家では練習できず砂浜で練習する千歌、
見守るかなまり、
かつての失敗を知りながらも今の可能性を信じる鞠莉、かつての失敗を知るからこそ今の可能性を潰したくない果南。
あの時やりたかったことの命運を後輩に託して
ここでアイキャッチ
○後半パート
浦の星の体育館での練習、
挑戦を決めてから5日、失敗続きの千歌は明らかに無理をしています。
なぜそこまでするのか。
1期3話でのファーストライブ、さらにそれから先も何度も千歌は周りに助けられてここまで来ました。
メンバーはもちろん、浦の星の生徒たち、地域の人たちにも。
そんな人たちへの恩返しをしたいと千歌は挑戦を続けますが、
うまくいない。千歌を心配する曜と梨子に果南は「二人で止めれば」と言います。
しかし、二人は千歌が頑張るその根底にあるコンプレックスを知っている。だから止められない。
曜が千歌の普通コンプレックスに気づいている。これはさらっと重要な情報が出ました。
輝いている周りの人を見ているだけの無力感、
自分を卑下するあまり自分自身も輝いているのだと気づかない劣等感、
一歩引いてしまう臆病さ、
自称「普通怪獣ちかちー」
それが千歌です。
しかし、それゆえに自分の力でなんとかしようと思う。
届くはずのものまで届かないと思い込んで、それでも手を伸ばす。
果南にとって妹とも言える千歌のひたむきさが果南を動かします。
果南は千歌にある条件を伝えました。
その夜、梨子は千歌がまた練習に出かけたことを知り、
千歌の練習を見守る曜と合流しました。
果南が千歌に出した条件、それは
明日の朝までにできなければ諦める
というものでした。
挑戦していたからこそ、果南は千歌が無理をしていることを、無理をしてでもやり遂げたい気持ちを、無理をした先にある危険を、理解できてしまう。
あと少しなのにできない。
どこがダメなのか?千歌は悩みます。
千歌に手を差し伸べる梨子と曜、
1年生も駆けつけてきました。
成功しなければと意気込む千歌、
しかし、飛べない。
みんな応援してくれているのにどうしてできないのか?なにもできていないのに終わりたくない!
千歌を襲うのは焦りと無力感。今まで何度も「何もできない」と思い知らされてきた千歌にとってのトラウマの引き金です。
だが、それを打ち砕く存在が今の千歌にはいました。
普通怪獣りこっぴー!
普通怪獣ヨーソロー!
お前たちのような普通がいるか!とツッコミかけましたが…彼女たちもまた千歌と同じ普通に過ぎないのです。
千歌にとって一番足りないものを気づかせるために、二人はラブライブ!サンシャイン‼︎の根幹とも言える、しかし千歌が見落としている重要な事実を千歌に伝えます。
千歌のおかげで Aqoursは始まった
のです。
千歌は自分を「普通」と卑下するが、普通と思い込んでいながらも千歌は諦めずに挑みつづけた。「何もできないから何もしない」ではなく「何もできないから何かしたい」ともがき続けた。
それが8人のメンバーや学校や地域を動かしたのがラブライブ!サンシャイン‼︎です。
1期8話でもあったように、千歌と一緒にいることを「自分で決めて」Aqoursは9人になったのです。助けたくて千歌を助けたのです。
だから千歌は恩返しなどしなくて良い、千歌の思うままに飛べばいいのです。
千歌の前に来る1年生、よく見るとボロボロです。千歌が成功すると信じていたから自分のポジションの練習をしていたのでしょう。
夜が明けて、果南との約束の時間です。
3年生もボロボロ。
反対していた果南ですが…もうこの時点で果南の答えも出ていたようです。
やってきたことの意味に胸を張って千歌は駆け出します。その先に待つのは果南、
挑戦することで失うものを知り、同じ思いはさせまいと千歌を止めようとした果南、
「ありがとう。千歌。」
抗いつづけて可能性を見せてくれた千歌を、意志を受け継いでくれた千歌を、感謝の言葉で果南は迎えます。
そして、誕生した伝説のフォーメーションを引っさげて、演奏されるのは
Aqoursの地区予選曲
「miracle wave」です。
これ、あんちゃんが飛ぶんですよね。
果南が言ってましたが、センター以外も負担の大きい曲っぽいです。
無事に演奏も終了し、
千歌が色々言ってましたが、最後の一言
みんな信じてくれてありがとう
これだけでもうお腹いっぱいです。
果たして、 Aqoursは地区予選を突破できるのか?統廃合阻止は達成できたのか?
そんな不安も後回しに今は余韻に浸りつつ、ラブライブ!サンシャイン‼︎2期第6話「 Aqours WAVE」終了です。
○まとめ
「ラブライブ!は青春スポコンアニメ」と言われてかなり経ちますが、ここまでスポコンをやるのは初めてな気がします。
この話では二人のメンバーに焦点が当てられました。千歌と果南です。
・千歌
今回千歌は何度も飛ぼうとしては失敗しました。そして、千歌自身が今までの自分を肯定したことで飛べた。
「飛べるかどうか」このフレーズはラブライブ!をμ'sから応援してきた人にはピンとくるものがあると思います。無印劇場版では穂乃果が「飛ぶ」シーンが二つありました。
今回の千歌の飛べるまではその二つと重なります。
無印劇場版冒頭のシーンで穂乃果は何度も水たまりを「飛ぶ」ことに失敗しては、「どうしてできないのか」とやけになります。そんな時、どこかから聴こえてきた歌によって穂乃果の思考は「なぜできないのか」から離れます。そして、穂乃果は水たまりを飛ぶことができました。
千歌も「なぜできないのか」に気を取られ、やけになっていました。「なぜできないのか」を問いつづける限り、千歌は飛べなかった。
劇場版で穂乃果が2回目に「飛んだ」のは物語の終盤、「いつだって飛べるあの頃のように」でおなじみのシーンです。
アニメ2期でμ'sは3年生の卒業とともに活動を終えることを決めました。しかし、劇場版でスクールアイドルとして成功を修めたμ'sは3年生の卒業後も活動を続けることを周囲から期待されます。
周りの期待に応えるためにどうあるべきか。μ'sを終わらせることは間違いなのか。穂乃果は悩みます。
結局、穂乃果はμ'sを終わらせるという自分たちの選択を信じました。周りの期待のため以外に飛ぼうとしたことで穂乃果は「飛ぶ」ことができました。
千歌は周りの期待に応えるために飛ぼうとしました。そして飛べなかった。
「なぜ、できないのか」と問うことも周りの期待に応えることも大事です。しかし、千歌に必要なのは自分を認めることでした。
1期の頃から千歌のテーマは「無力感」です。何もできないというコンプレックスが千歌の根幹にあり、何もできないからこそ何かを成し遂げたいというのが千歌の原動力です。
曜と梨子の言葉によって千歌は普通である自分を否定ではなく肯定しました。
コンプレックスを抱きながらも走り続けたここまでの道が千歌の武器である、これが今後の鍵になるはず。
・果南
5話で「2年前のことが果南の中で引っかかっているならそこで一波乱あるかも」と書いていたのがまさかこんなに早く実現するとは。
「自分のせいで誰かが傷つく」というのが果南にとっての急所のようですね。2年前の鞠莉の一件しかり、自分の選択のせいで不幸になるであろう人がいるなら選択すること自体が悪になる。
2期にしてようやく果南自身の掘り下げがされてきたかなという感じがします。
1期8話あたりの記事で「果南が止まっているなら、それを動かすのは普通コンプレックスを抱きながらも挑戦する千歌なんじゃないか」と書いたのですが、
【考察記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 第8話「くやしくないの?」 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室
実現しました。1期9話で果南はあまり挫折してなかったかのような描かれ方をしていて、盛大に外したと思っていましたが…。
実はがっつり挫折が尾を引いていたようで、当時の私の考察はそれほど的外れではなかったようです。
果南にとって今のAqoursは可能性の塊なのだと思います。だから、かつて自分たちが越えられなかった壁に挑戦させるわけにはいかなかった。
可能性を守るために夢を見ない。
今回判明した果南の現実的な一面ですが、
鞠莉の可能性のためには廃校阻止という夢を捨てたのはもちろん、家のために休学をしたり1期でも果南は現実側の人間でした。
「夢を見て、届かないものに手を伸ばして、できるかどうかわからないけどやってみる。 」
などというのは今の果南のするところではない。ノートを大事に抱えながら、失敗する恐怖から挑戦することを否定するしかなかった。
先輩という立場からしても、果南は夢を見ることができなかった。
しかし、果南が届かないと諦めたものに千歌は挑戦し続け、果南の心をまた夢に引き戻してくれた。
だから「良くやった」でも「お疲れ様」でもなく、「ありがとう、千歌」なのです。
次回は第7話「残された時間」
6話ラストが100人ノルマの期限なので統廃合するかどうかは答えが出るはず。
統廃合関連だとして鞠莉回でしょうか?
….鞠莉回ですよね!
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出典:U-NEXT
となっています。