【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期第7話「残された時間」

かなり遅れてしまいました。

ラブライブ!サンシャイン‼︎2期7話「残された時間」の感想です。

 

2期ももう折り返しです。

折り返し地点とは方向を変えて今まで来た道を戻る起点、turnするpointです。

文字通り今回はAqoursのターニングポイントになりました。

 

○アバンパート

前回の〜は曜、またヨーソローしてます。

 

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地区予選の結果発表からはじまりました。

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もはや当たり前のようにいるアキバレポーターさんです。

 

さあ、傷だらけになりがらも必殺技を習得したAqoursは地区予選を突破して決勝に進めるのか?

 

結果は…

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地区予選、優勝!

前回は涙を飲んだ地区予選、Aqoursはリベンジを果たしました。

 

 

夢じゃないです。

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Aqoursが決勝に進出しました。

 

決勝進出を祝しての

 

前速前進〜

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ヨーソロー!

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からの敬礼!

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でオープニング

ヨーソローは何度もしてますが「からの敬礼」までやるのは珍しいです。

 

○前半パート

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緊張で何も喉を通らなかった花丸はやっとのっぽパンタイムです。

 

実はずっと食べていたようですが。

のっぽは別カウントのようです。

 

決勝に進出したことでモチベーションの上がる一同、

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地区予選のパフォーマンスが早速放送されています。

 

たくさんの人に評価されて地区予選突破をしたAqours、もう一つの目標の統廃合阻止はどうなったのか気になります。

 

鞠莉によると、

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どうもあまり状況は良くないらしいです。

 

地区予選の日がタイムリミットなのであと数時間で100人の入学希望者が集まらなければ統廃合が決定してしまいます。

 

まだ時間はある、学校に行けば正確な数もわかるとのことで

Aqoursは沼津に戻りました。

 

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時刻は午後8時、

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希望者は80人、

 

あと4時間で20人増えなければ統廃合です。

Aqoursの動画再生数は増えている一方で入学希望者は増えない。現実は非情です。

 

鞠莉がパパに掛け合ってくると出て行き

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午後9時、

 

翌日の朝5時まで期限の引き延ばしをしてもらうことができました。

 

鞠莉は父親に「決勝に進出して、動画再生数がすごいことになっている」ことを報告しました。

普通の父と娘の会話ならこれで終わり、鞠莉も父親も嬉しくないわけがないのです。しかし、互いの立場がそれを許さない。

 

小原家の特殊な親子関係。

もし、鞠莉の個人回があるならそこをやってほしいですね。

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鞠莉にこんな顔させたくらいですから。

 

 

午後の5時まで期限が延び、わずかながら希望者も増えた。

 

千歌はどうにかして希望者を増やそうと焦って駅前での呼びかけ、ライブの配信などをしようしますが、

 

待つしかない!

 

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追い詰められた千歌っちかわいい。

 

そんなこんなでタイムリミットまでの時間を9人で学校に泊まって一緒に過ごすことにしました。

 

理事長と生徒会長が揃っていると、こういう時にスムーズに事が運びます。

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日付が変わって午後1時、あと4時間です。

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果南のあぐらは予想通りですが、

善子のあぐらは意外です。なんか興奮しますね。

ではなく、

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87人、あと13人。

しかし、入学希望者は増えない。

どんなにAqoursや浦の星や内浦が魅力的だろうとそこに通うかは別の話。

 

昼から何も食べていないからと

食料調達に1年生がコンビニへ行きます。

 

2話で思いっきり3年生に噛み付いていたりしましたが、やはり年功序列は存在したのか?

 

あと、

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約1名明らかに食べてましたが…

 

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コンビニから帰る途中、1年生は自分たちはAqoursにとっての何なのかを話します。

今のAqoursを作ったのは2年生、

2年前のAqoursを作ったのは3年生、

自分たちはそこに参加をしただけの存在。

 

そこに責任を感じる花丸

花丸は運動が苦手でありながら、「やりたい」という願望から加入しました。今でもやりたいことをやる一方で力不足であると責任を感じているのかもしれません。

 

責任なんて感じなくていいだろう。少なくとも感謝しか私は感じない、と返す善子。

善子はAqoursが自分のありままを見せられる、そしてそれを受け入れてくれる場所だから加入したのです。だから、遠慮をして壁を作るくらいなら互いにありのままでぶつかりたい。そうしてくれるAqoursに感謝している。

 

いいですね。こういう何気ないところにキャラの掘り下げがあって、それが今までのことを振り返る機会をくれる。

 

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イムリミットも近づいてきました。

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入学希望者は94人、

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残り時間は40分弱

各所でツッコまれ尽くしてますが…

こんな時間に希望者が増えるってどうなのでしょう。

 

さすがの曜ちゃんも睡魔には勝てなかった

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かと思ったら起きてました。

スイマーが睡魔に…とかは言わないです。

 

千歌、曜、果南は外に出ます。

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12月の5時前の空にしては妙に明るいのですが…

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青春時代かつ、徹夜明け特有のテンションで叫びます。

 

梨子は「保証するー!」だとウ母音で叫びにくいから「保証するわー!」の方がいいんじゃないかな。

 

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で、入学希望者も97人。あと3人です。

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残りは10分。

 

9人で見守る中、98人目の申し込みが。

 

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残りは約1分。

 

あと2人、届くのか?

 

その結果は?

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タイムオーバー!

そんな気はしてたんです。

あと1ならともかく、あと2って時点で。

まず、「待ってたらギリギリ100で成功です」なんていうご都合主義はここまで神の見えざる手を否定してきたサンシャイン‼︎らしくない。

あと1で失敗などというこれもまた誰かが用意したような失敗パターンもなさそう。

となれば、あと2くらいで失敗にするかなと。

 

 

…………。

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統廃合が決まりました。

 

あと少しで届かなかった。ラブライブ!決勝に進出しても統廃合は止められなかった。

1・2年生はあと少しまってもらえば達成できると主張するものの、もう引き延ばせないのが現実と3年生は答える。

 

やれることを全部やって、それでもダメだった。

 

悔しさとやるせなさを千歌はパソコンにぶつけ…

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る寸前でなんとか止まりました。

千歌を見て、鞠莉はまた交渉に向かおうとするものの、それをやれば鞠莉は理事長でいられないかもしれない。

 

頑張ったから、全力だから願いが叶うわけではない。

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そんな現実を思い知りながらアイキャッチです。

 

○後半パート

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全校生徒の前で鞠莉は統廃合の決定を知らせました。

 

明るい声が逆に痛々しいです。

 

統廃合を阻止できなかったという事実、それが千歌にのしかかります。

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決勝進出し、456トリオに激励されるものの千歌の心は晴れない。

 

曜も梨子も千歌をどう元気付ければいいかわからない。

 

 

今は前を向こう、と練習を始めたAqours

 

ルビィが言うように3年生にとっては最後の大会、統廃合の阻止という目的は無くなったけれどラブライブ優勝という目標は無くなったわけではない。

 

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前を向いていこうとするメンバーを見て千歌も決意しました。

 

今はラブライブに集中する

 

 でも、

 

それでも嘘をつき通すことができないのが千歌です。

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千歌の目からは涙が。

 

 しかし、千歌は自分が泣いていることを自覚していない。

 絶対に学校を救う!それまでは泣かない!
2期1話での千歌の決意は千歌自身を縛ってしまったわけです。

 

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 千歌を見るメンバー、1期8話と同じく千歌の無理はメンバーにはまるわかりです。

 

とはいえ、1期8話とまったく同じというわけでは無かった。今は3年生がいます。

 

ましてや千歌は自分の感情を無かったことにしようとしている。
かつての東京のイベントの時と同じく、乗り越えるのではなく無かったことにしようとしている。

 

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3年生が率先して「立ち止まってみる」ことを提案します。

「どうするべきか」ではなく「どうしたいか」を、誰かのためでない選択を一人一人が考えてみる。

 

前に進もうとしていたAqoursですが、
千歌の涙から目をそらしてまで進むことはしませんでした。

 

統廃合が決まったのにラブライブ!に出る意味はあるのか?

一人一人がその問いへの答えを出すことにしました。

 

 そして流れる挿入歌

 

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うまくいかなくて

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泣きそうになる時は

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くちびる噛みつつ願うんだ

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「あしたは晴れ!」

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繋がりそうで 繋がらないの

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心と心

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船が夕焼けを渡るよ

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悩みを持ち去るように

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私はまだまだ頑張れる 

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消える波に語ろうか

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ほらもう大丈夫!

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家まで走って行こう

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面白いことしたくなったと

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君に伝えなくちゃ

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家に帰ったら…

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1期BD2巻特典曲、「空も心も晴れるから」

9人バージョンです。

 

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羽は9人の前に現れますが、9人はそれに気づけない。

 

 

それぞれにどうしたいかを考えた9人は自然と屋上に集まっていました。

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このシーン、無印劇場版のアキバライブ提案シーンを彷彿とさせます。

 

9人はそれぞれの答えを言います。

ラブライブ に出た方がいいというのはわかる。

でも、学校は救えなかった。

なのに決勝に出て歌って

例えそれで優勝しても…

2年前のAqoursのはじまりは統廃合の阻止のため、千歌たちも統廃合阻止を目標にここまでやってきました。

 

たしかにそうだ。

でも、千歌たちは学校を救うためにスクールアイドルを始めたわけではない。

輝きを探すため、

みんなそれぞれ自分たちの輝きを見つけるために、

そう、千歌たちのはじまりは統廃合の阻止ではない。「輝きたい」という想い、統廃合阻止とは別のものを目指して始まったのが今のAqoursです。

 

でも…

見つからない。これで優勝しても学校は無くなってしまう。

奇跡を起こして、学校を救って、だから輝けた。

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学校を救えなかったのに、輝きを見つけられるなんて思えない。

 

名前は出していませんが、ここでμ'sの輝きに千歌は言及します。

 

今はラブライブなんてどうでもいい、自分たちの輝きなんてどうでもいい。
学校を救いたい。

 

あれほどこだわり続けた輝きを捨ててでも千歌は学校を救える未来を望みます。

 

それは千歌にとって、廃校阻止という目標の達成が輝きの条件になっていたからです。

しかし、

 

それを砕いたのは意外な人物でした。

 

だったら救ってよ!

ラブライブに出て、優勝して。

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屋上で繰り広げられたAqoursだけの語り、それこに乱入したのは456トリオをはじめとする浦の星の生徒たちです。

 

できるならそうしたい!みんなともっと足掻いて、学校を存続させられたら…

千歌はもう救えないことを悔やみます。

 

ですが、救いはありました。

もう、終わりが決まってしまった学校を残すことができる可能性をAqoursは手に入れていました。

 

「救う」、ここまでの話では統廃合の阻止が学校を救うことでした。Aqoursも浦の星の生徒も統廃合の阻止で学校が救われるのだと信じてきました。

 

だから、それができなくなった時、千歌は救えなかった無力さを悔やみました。

 

しかし、

本当に統廃合阻止だけが学校を救うことなのか?

 

 

浦の星の生徒たちはAqoursに願いを伝えます。

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優勝して、"浦の星女学院スクールアイドルAqours"の名前を残してほしい。

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学校が無くなってもAqoursとともに浦の星女学院の名前を残してほしい。

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"浦の星女学院"をラブライブの舞台に永遠に刻まれる名前にしてほしい。

 

それは今なおAqoursに残された、Aqoursにしかできない救い方です。

統廃合を止められなかったけれど、Aqoursのこれまでは無駄ではなかったのです。

 

つい、数分前まで自棄になっていた千歌ですが、もう千歌は心を決めていました。

願いはまだあった。

救いは終わっていなかった。

輝きもまだまだこれから手に入るのです。

 

ここまでのやるせなさも無力さもすべてを吹き飛ばし、

千歌は高らかに宣言します。

 

優勝する!ぶっちぎりで優勝する!

相手なんか関係ない!アキバドームも、決勝も関係ない!優勝する!

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優勝してこの学校の名前を、一生消えない思い出を作ろう!

 

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千歌だけでなく、他のメンバーにも火がつきました。

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失敗を引きずりながらただ前を向いて決勝に望むのではなく、野望を抱いて決勝に望むのだから当然です。

 

一つの夢は潰えたけれど、新たな夢に気づいたばかり

未来を変えることはできないかもしれないけれど、何度も立ち上がることができる

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ただ舞うだけだった誰も気づかなかった羽を千歌が見つけ、

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水=Aqoursの色に染まったのを見届けたところで、

ラブライブ!サンシャイン‼︎2期7話「残された時間」終了です。

 

エンディングのあのシーンは果南。

鞠莉ではなかったか。

 

○まとめ

ラブライブ!サンシャイン‼︎というのはもともと、廃校が決まってしまった学校のスクールアイドルの話でした。

しかし、アニメが近づくにつれ、廃校確定の設定は曖昧になり、アニメでは1期6話でμ'sと同じく廃校を阻止する話ということになりました。

 

そして、今回ついに統廃合が決定しました。 

 

ようやく、ここに戻ってきた。そんな言葉が出てしまいます。

終わってしまう学校の最後の、まるで命の最期の煌めきのような力強い輝き

それは穂乃果たちμ'sが「限られた時間の中で精一杯に輝こうとする」ことにスクールアイドルの価値を見出したことにも通じます。

 

・モブの活躍

さて、今回は今まで特に活躍してこなかったモブ生徒が未だかつてない働きをしました。まずはそこについて。

 

Aqoursのターニングポイントをモブに任せてしまっていいのか?というのは若干ありますが、「優勝して学校の名前を残す」という方向に持っていくにはモブに言わせるのも一つの手だったのかなと思います。

 

「統廃合の阻止ができなくても学校を救う方法」

そこにAqoursだけではたどり着けないことに意味があったのだと思います。少なくとも学校のために統廃合阻止を言い出してしまったアニメ版では。

 

Aqoursは統廃合阻止を目標にしてきました。

「統廃合阻止」それがAqoursが叶えようとした物語です。「輝きたい」「ラブライブ優勝」というのもありますが。

 

Aqoursは統廃合の阻止という目的ありきでここまで来たので、今回の前半部分までは統廃合阻止のために奔走してきたので、「阻止できなくても学校を救える」という発想が入り込む余地はなかった。

もしも「統廃合を阻止しなくても学校を救える」という発想がAqoursにあるならばAqoursのやっていることは何なのかという話になるわけで、 学校を救う唯一解が統廃合阻止であることがAqoursの支えになっていました。

 

だから統廃合が決定することがAqoursにとっては学校を救えないことにつながりました。

 ここで「名前を残すことで救う」に切り替えるなら、学校を救うことと統廃合の阻止を切り離して考えることが必要になるのですが、Aqoursはあくまでも「統廃合阻止=学校を救う」を貫いておいた方が良い。

 

では誰が学校を救うことと統廃合の阻止を切り離すのか?

 

正直、Aqours以外なら誰でも良いと思います。みとねーでも、しまねーでも、8話で北海道に行くならSaint Snowとのやりとりで気づいたとかでもいい。

 

 ただ、モブ生徒がやった方が展開は早くなると思います。生徒側から言い出せば「優勝して学校の名前を残す」を浦の星の総意にするためのプロセスを簡略化できるので。

ただ、私としてはこの辺りはストーリー上重要な部分なのでじっくり時間をかけてもよかったと思います。あと1話くらいかけてもいいです。

 

きっかけとなる出来事→Aqoursが「統廃合阻止はできなかったが名前を残すことはできる」と気づく→生徒たちにせめて名前を残したいと提案→みんなそう思っていた、これでストーリーとしては成り立ちますし、それくらいしてもよかったのではないかなと。

 

とはいえ、モブ生徒たちの活躍を無駄にしないためにもモブ生徒の行為に意味を持たせる考察もしていきます。

 

 ・モブ生徒=願う存在、の持つ力

ラブライブ!サンシャイン‼︎におけるモブ生徒は千歌たちAqoursに願いを託す存在として描かれています。

 

1話で劇中に登場した小道具になぞらえてAqoursを紙飛行機、モブ生徒を折り鶴に当てはめたことがありますが、

同じ紙であっても紙飛行機は飛ぶことができ、折り鶴は飛べないのです。

折り鶴にできるのは集まって千羽鶴となって、願うことだけです。

 

1話時点では私はこれを「無力」と書きました。

しかし、その後の話で、「人の想いが力を持つ」という可能性が仄めかされます。3話しかり、5話しかり、6話しかり。

ならば願うだけのモブ生徒は「願う」という力を持っていると見ることもできます。

力なき者の願いが力ある者を助ける、いわゆる元気玉やミラクルライトの原理ですね。

 

願うことがAqoursに力を与え道を示す、これはサンシャイン‼︎2期が今まで描いてきた人の想いが持つ力の一つの形です。

そして、そこから生まれるのはラブライブ!がずっと掲げてきた「みんなで叶える物語」の考え方です。願いの力で物語を動すことができるのです。

 

1期13話でモブ生徒は表舞台に出てAqoursと同じ役割を担おうとしました。しかし、それは願いを託す立場でなくなるということです。

今回はようやくモブ生徒の本来の役割である「願い」が物語において重要になりました。

 

・統廃合は意味のある必然?  

Aqoursは統廃合を阻止しようとしました。

しかし、それはできなかった。

現実は非情、できないこともあるんだ。

ということなのかもしれないのですが、ここで5話の梨子のセリフを思い出してみます。

 

この世界に偶然ってないのかもって思ったの

いろんな人がいろんな想いを抱いて

その力が見えない力になって引き寄せられて

運命のように出会う

すべてに意味がある

 

統廃合に意味があるとしたらそれはなんなのか。

そもそも、なぜ千歌たちは統廃合を阻止したかったのか。

千歌たちが残したかったものは学校だったのか。

 

さて、余談ですが…

実はμ'sは学校を廃校から救ってはいないんですよね。μ'sは学校の知名度を上げたかもしれませんがそれ以外は特に廃校阻止に何かやったわけでもない。

むしろμ'sの手によるものでない廃校阻止がμ'sの歩みを止めてしまったのが真実。

だから「μ'sは廃校を阻止したから輝けた」わけではない。

 

詳しくは、

 

 無印の1期12話を見てほしいです。

 

 

さらに、μ'sの輝きは廃校阻止とは別のところにあったのですが、それはアニメ1期、2期や

 

 劇場版でも見てもらえればわかるかと。

 千歌はそこを知らなかったがために廃校を阻止すれば輝けると思ってしまった。

果南もダイヤも鞠莉もスクールアイドルになって学校を救えると思ってしまった。

 

つまり、μ'sという先人を想定し統廃合阻止を軸とした物語は

最初から間違っていたのです。

だってμ'sは学校を救ってはいないのですから。

 

「μ'sとは別の自分たちの輝きをめざす、」1期12話で千歌たちが決めて、2期6話で千歌が悩んだことこそがサンシャイン‼︎の本当の物語です。

 

その物語では「μ'sと同じく」学校を廃校から救うという目標は不要どころかむしろ邪魔でしかない。

だから統廃合の阻止ができないのは必然なのです。

 

ではなぜ、そんな邪魔でしかない目標が立ったのか?Aqoursは統廃合阻止のためにあんなにも苦しんだのか?

そこにも意味があります。

「統廃合は止められないものである」ということがはっきりしたからです。すべてを懸けたから、Aqoursはちゃんと統廃合阻止という夢に敗れることができた。

さらに、統廃合阻止のためにやってきたことは、ラブライブに優勝して学校の名前を残すことができるチャンスにつながりました。

 

・これからどうなるのか?

2期のちょうど真ん中にして大きく方向転換をしたサンシャイン‼︎

すでに放送されている8話、そして次の9話は北海道でのSaint Snowを中心とした話であることから、ストーリーの進行に使えるのはあと4話です。

4話でまだ残っている諸々を片付けるのはやろうと思えばできなくもない。しかし、そんなに急いでやってほしくないところです。

ここは残り4話はストーリーよりもキャラの掘り下げに使って、3期or劇場版でフィナーレという形にしてほしいです。

 

 

次回は第8話「HAKODATE」

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もう放送されて4日経ってますね…書きます!

ところで、98人だったということはあと2人で100人、Saint Snowは2人なのですがまさか98+2で100!?

そんなことになったらショックで立ち直れなくなりそうですが…

 

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