【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期第9話「Awaken the Power」
2017年も終わりが近づく今日このごろ、
今更ながらに9話感想です。
11話が放送され、2期もあと残り2話ですが…
ちょっと昔の記憶を掘り返しながらお付き合いください。
○アバンパート
前回の…は無しです。そのかわり、
背中合わせに立つルビりあです。
互いに姉がいて、姉と一緒にスクールアイドルを目指して、スクールアイドルとなった二人。
ずいぶんと仲良くなったようで、本編開始前にして相当なルビりあ成分が供給されます。
ここの二人の掛け合いは9話を見終わってから改めて見ると感慨深いものがあります。
そしてオープニング。
○前半パート
前回のラストでは「一緒に」「もう一度」ライブをすることを提案したルビィ
二人だけでやる、というわけではなく、花丸と善子にも協力をしてもらうようです。
ルビィが言った「一緒に」には花丸と善子も入っているということですね。
ルビィの話を二つ返事で受ける花丸、協力するつもりでもあえてもったいつける善子、それをわかった上で善子を放置するルビまる、1年生の関係がよくわかります。
Saint Snow側でも動きが。
聖良が店番を頼もうとしたが理亞はどこかへ行ってしまったようです。
理亞はどこへいったのか?
一週間ぶりの登場、ラッキーピエロ!
そして、理亞は
二人も来るなんて聞いてない…とすねています。
てっきりルビィと二人きりだと思っていたようで…
善子と花丸とはまだまともに話したこともないですからね。ルビィとだってまだ打ち解けているとは言い難い段階でアウェー感は計り知れないです。
ぷくぷくしてる理亞ちゃん可愛い。
みんなでワイワイするのは好きじゃないと愚痴る理亞ですが…
花丸のナイスアシストが決まります。
それは…
自分たちも仲間だずら作戦!
過去のぼっち経験(主に善子の)を暴露し、さらに(狙ってではないにしろ)自分の方言を晒して
あ…この人たちも私と同じなんだ…
と思ってもらう。
そう…口で「私もぼっちで…」などと言ってにこやかに近づいてくるやつは大抵信用できない!
なぜならお前らは真のぼっちの苦悩を知らないからだ!コミュニケーションは楽しいとか…爆散しろ!
やるなら花丸たちのように身を削れ!
…少々取り乱しました。
理亞も心を開いてくれたようで良かったです。
さらに理亞の考える新曲のイメージが明らかに。
私は負けない
何があっても
愛する人とあの頂に立って
必ず勝利の雄叫びをあげようぞ!
今まで詞も曲も聖良まかせだった理亞は独特な歌詞を書きますね。私は好きですよ。
「あげようぞ!」いいと思います。
善子としては直接的すぎるのがマイナスになようですが。私は好きですよ。いっそパンクに走って雄叫びをあげるのもありだと思います。
Aqoursはまだ決勝大会があり、こんなことをしている時間はないのでは?
理亞は指摘しますが…
時間はない。しかし、ルビィはそれでもここでライブをしたいのです。 Saint Snowのためにも、ダイヤのためにも、自分たちのためにも。
しかし、ここでタイムリミットが。
Aqoursの函館滞在日は終了。梨子から善子へ早く戻るように催促が。
このまま理亞を放っておいて帰るわけにはいかない!幸い今は冬休みということで…
このまま1年生は函館に残ることにしました。
さらに、ラッキーピエロのシーンでは8話でAqoursが会った謎の二人組が。
そういえば、今年いっぱいだったタイムリミットを7話で迎えているのですが…まだ年が終わったわけではないようです。
前回はクリスマスツリーがあって今は冬休みということは12月20日付近ですかね。
理亞がふさぎ込んでいてどうしようもない。
てきぱき動いているし、部屋の準備はりきっているっぽいですが気のせいでしょう。
だったら、2・3年も残ろうという話になりかけますが、
ルビィがなんとか阻止。
黒子を掻くクセとやらがやっと出てきました。
1年生どうしの交流を深めるのも良いのではないかという話の運びになり、計画遂行の段取りは整いました。
帰りの飛行機の中、函館という地での体験を振り返る2年生。遠く離れた地のスクールアイドルとの交流は良い刺激になったようです。
一方、ダイヤさんの動揺は凄まじく、ルビィの写真を見てはため息をついています。
鞠莉からは1年生がAqoursを捨て理亞と「Saint Aqours Snow」なるユニットを組むというトンデモ予想まで飛び出します。
この中で唯一の妹キャラの千歌は1年生のやろうとしていることに検討がついているらしいのですが。
1年生組は理亞の部屋に到着しました。
はりきって準備をしていた理亞はまたもや素直になれない。
そこで1年生組が見つけたもの、
スノードームです。
ちなみに浦の星女学院購買部にて販売されております。
雪の結晶、それはSaint Snowのシンボル
聖良と理亞がスクールアイドルになることを決めた幼い日。
あの日、雪の結晶が二人のシンボルになった
千歌の言う「輝き」みたいなものですね。
しかし、理亞の失敗によってSaint Snowの決勝出場は無くなってしまった。
またあの時の後悔が込み上げる理亞でしたが、
ルビィがスノードームを綺麗と褒めたことで理亞が言ったセリフ、
「当たり前でしょ。姉様が見つけてきたんだから。ほら、あなたの姉より上でしょ?」
ここから姉自慢バトルの第二幕がはじまります。
普段は到底見せないルビィの強気な一面、
花丸も善子も驚きます。
と、その「姉」の聖良が様子を見に現れました。
ここで動いたのは意外にも
善子!
忘れている人もいるかもしれませんが、善子ママは教師。
普段は先輩に敬語を使わない、そもそも言葉がおかしい善子ですがいざとなれば礼儀正しく振る舞えるのです。
ひとりひとりが持つ隠された一面、
まだ気づいていない隠されたパワー、
それに目を向けたとき、4人の曲作りのテーマが見つかりました。
テーマから曲を考える。Aqoursの曲作りのやり方は1年生に受け継がれているということですね。
その頃、沼津では…
1年生の帰りが遅いのですっかり元気を無くしてしまったダイヤさん。
1年生は自分たちだけで何かをやろうとしているんじゃないかと千歌は考えています。
何かできるのだと証明したい、妹キャラというのはもちろん、何もできないことに悩んできた普通コンプレックスがあるから千歌には1年生の気持ちがわかる。
そして、場面はまた1年生サイドへ
ルビィと理亞の作詞もついに完成。
善子と花丸は寝てしまってます。
花丸は夢の中でも食べてます。
陰ながら見守っていた聖良も満足そう。
作曲・編曲もどうにかなったようで…
多分、隠された力が発揮されたか梨子あたりに依頼したかでしょう。
これで曲作りはクリア。しかし、まだまだやらなければいけないことがあります。
イベントでパフォーマンスするには選考会に合格しないといけない。
まったく見ず知らずの人の前で自分たちの企画の説明をし、評価を受ける。
大の大人でさえ難しいことをやらなければルビィたちの目指すステージは実現できない。
不安と緊張に震えるルビィと理亞
その手を握る花丸と善子
すべて自分たちの力でやる、決意を胸にルビィと理亞はオーディションに挑みます。
善子と花丸も見守ります。
決意を胸に挑むオーディション、
しかし、今まで経験したこともない状況
決意とは裏腹に言葉はうまく出てこない。
その時、ルビィは呟きます。
「おねえちゃん」と。
ダイヤはいつもルビィの前を走って道を教えてくれた。
くじけそうになったら励ましてくれた。
今までを思い出し、
ルビィは改めて知ります。
ずっとダイヤがルビィに勇気をくれていたことを。
そして、今もダイヤの存在がルビィを支えていることを。
それを実感したときルビィは姉からもらった勇気を振り絞ります。
自分の力で立つために。
なぜなら、
ルビィが自分の力で立ち上がることを「うれしい」と確かにダイヤはそう言ったのだから。
そんなダイヤのために何かできることを見せてあげたいから。
姉への想いを胸にルビィは巣立ちます。
私たちはスクールアイドルをやっています。
今回はこのクリスマスイベントで、遠くに暮らす別々のグループの2人が手を取り合い、新たな歌を歌おうと思っています。
大切な人に贈る歌を。
究極の人見知り、かつてそう呼ばれていたルビィが前を向いて力強く立っている。
善子も花丸もルビィの成長に涙しています。
そして、理亞を見つめる2人の少女
一体誰なのか?
というところでアイキャッチ
○後半パート
選考会後に公園で集まる1年生4人。
謎の二人組についてはひとまず保留です。
必ず満員にすると大見得をきったおかげで選考会は合格。クリスマスイベントへの出場が決まりました。
さらに、理亞がリトルデーモン10号に決まりました。
ここでも花丸は食べる!そこまで食べたのだから当然フラグは回収、次回はダイエット回か?
と思いきや、
なんか、シーソーの傾きがおかしい。
善子1人と花丸・ルビィが釣り合っている?
そう…まさかのフラグ回収
花丸が食べている傍らで恐らくは一緒に食べていたであろう善子。無自覚ながら相当な量を食べたのでしょう。
善子が脂肪フラグを回収しました。
なお、ここのシーソーの様子から善子の体重を考察している方々によると63〜69kgくらいらしいです。
にしてはぱっと見変わらないような。
曲もできた、イベント参加も決まった。
これで計画も最終段階です。鞠莉に連絡を取り、ダイヤを再び函館に戻してもらいます。
ここでもホクロを掻くクセが。
イベント参加の告知のために地元のラジオ番組に出演します。
またアキバレポーターさんがいます。ここまでくるとおなじ顔の姉妹が何人もいるんじゃないか。
グループ名は「Saint Aqours Snow」
ん?まさか鞠莉が吹き込んだのでしょうか。
善子は
北の大地、結界ととともに亡者が蘇りし鐘が鳴りし…
平常運転
花丸はずらを言わないようにしてもなぜか語尾がずらに。
宣伝も終わり、
さあ、ようやく謎の二人組がまともにエンカウントしました。
二人組の正体は理亞のクラスメイト。
なお、ここでのクラスメイトとは「同じクラスだけど特に親しいわけでもない、仲が良いわけでも悪いわけでもない微妙な間柄」という意味です。
Aqoursには強気だった理亞ですがルビィの陰に隠れてしまい、なんとも言えない空気が漂います。
二人組の片割れの子が何かを言いかけようとした時、
ルビィが動くっ!
それをきっかけに謎の二人組、理亞のクラスメイトは理亞と話をします。
期待を裏切ってしまったことを謝る理亞にクラスメートは言いました。
「Saint Snowは学校の、私たちの誇りなのだ」と。
高みを目指してただひたすらに上を見続けた Saint Snowでしたが、
彼女たちもまたファンに愛され、学校とともにある「スクールアイドル」になっていたのですね。
理亞はやっと前を見ることができました。理亞の前にはまだ理亞を信じてくれる人も助けてくれる人もいた。
友が壁を打ち破ったカタルシスにルビィの姉への気持ちも高まります。
その頃、ダイヤは再び函館に降り立ち、
聖良とともに、ある場所へ。
そこに待っていたのは彼女たちの「妹」
姉を想い、友とともに壁を乗り越え、この1話で大きなものを得た2人の妹です。
2人の妹から姉へのクリスマスプレゼントが手渡されました。
姉からもらったもの、姉と過ごした日々を胸に作りあげたライブです。
さらに、ここにいないはずのAqoursメンバーも勢揃いです。
善子と梨子の仲も相変わらずです。
なお、ここまでの費用やら交通手段やらは小原家が用意したようです。
統廃合が決定した今、「小原家には頼らない」縛りも無くなったので小原家の力だって迷わず使います。
「太っ腹」という言葉にすかさず善子の体重いじりをする花丸、
善子の「うにゃーーー」が可愛い。
妹からの思いもよらぬクリスマスプレゼント
姉はもちろん喜んで受け取ります。
さらに、千歌によるとまだルビィと理亞に内緒のサプライズがあるようで…
長い道のりでしたが…ようやくここまで来ました。
ルビィと理亞、今回の主役二人が背中合わせになり、
Aqoursと Saint Snowの二人の妹から二人の姉へ贈るライブがスタートです。
曲名は「Awaken the Power」
詳しくは曲感想記事で。
…ちゃんと、書きますよ!感想が2話分溜まってますが。
いいですね。こういうの。函館ライブ楽しみです。
ルビりあのソリが終わった途端に駆け込んでくる他のメンバー(もちろんダイヤと聖良も)!
まあ、ここら辺は突っ込むのも野暮でしょう。
姉と妹のシーンにほっこりできれば満足です。
こうして、ライブも終わり、
Saint Snowの物語の締めくくりへ。
理亞は聖良に自分の見つけた答えを告げます。
私…Saint Snowはやっぱり続けない。
だって、これは姉様との想い出だから。
世界に一つにしかない雪の結晶だから。
だから、新しいグループで違う雪の結晶を見つけて、姉様にもみんなにも喜んでもらえるスクールアイドルグループを作る!
見てて!
姉とだから Saint Snowはここまで来られた。代わりはいないのです。
それに、理亞が目指すものは理亞自身の夢。姉とともに目指したSaint Snowのものではないのだと思います。
だから、 Saint Snowはここで終わりにする。
それはかつてμ'sが自らを終わりにすると決めた時の考え方に近いのかもしれません。
理亞の決意をきき、聖良はダイヤと語ります。
理亞は恥ずかしがり屋で誰ともなかなか話せなかったのだと。
そんな理亞が自分の手でメンバーを集めて自分の夢を叶えようとしている。
それはまぎれもなく、「自立」なのです。
ダイヤと聖良、二人の姉が妹の新しい羽ばたきを、雪の結晶のはじまりを祝福したところで。
2週間遅れとなりましたが、ラブライブ!サンシャイン‼︎2期第9話「Awaken the Power」終了です。
○まとめ
・2期でも1番の良回(暫定)
今回は前回に引き続き、AqoursとSaint Snowの二つの姉妹が話の中心になりました。前回が前後編の前編なら今回は後編です。
現在、11話まで放送されていますが、この話は2期でも1番の見せ場になったのだと思います。
12話、13話であっさり超えてくれるならそれでもよしですが。
・ Saint Snowの目指したもの
μ'sやA-RISEのようなスクールアイドルになる、そのためには勝ち続けるしかない。
μ'sやA-RISEみたいになるにはどうしたらいいかは勝って高みに至った時にわかる。
1期でAqoursと話した時、聖良も理亞も「勝つこと」が大事なのだと言っていました。
勝つためにひたすら技術を追い求めたSaint Snow、彼女達は地区予選を通過することはできなかった。
そして、Saint Snowが勝つ機会はもう無くなってしまった。
しかし、そうなって初めてSaint Snow、とくに理亞は「勝つこと」以上のものを見つけられたのだと思います。そして、それこそがμ'sやA-RISEが大切にしたものなのだと想います。
「勝つ、高みを目指す」そうAqoursに言った Saint Snowは自分たちの夢のためにスクールアイドルをしていました。
しかし、その道の先で Saint Snowは学校の誇りになっていました。自分たち以外の誰かに力を与えられる存在になっていました。
地区予選敗退後に Saint Snowを責める者も蔑む者もおらず、Aqoursも学校の生徒も彼女達は誇り高き敗者なのだと評価した。
それはSaint Snowの魅力は「勝つ」という結果ではなかったからだと思います。
高みを目指してストイックに努力し続けた姿勢、それが Saint Snowのファンを生み、 Saint Snowの輝き、鹿角姉妹流に言うと雪の結晶になっていきました。
その雪の結晶は Saint Snowとファンのどちらが欠けても完成しなかったでしょう。
Saint Snowは彼女たちの目指した答え、ファンによって支えられ、自分たちの道を誇れるスクールアイドルになることができました。
もっとも、理亞は今回の後半パートまで気付いていなかったようですし、聖良だって多分意識はしてないですが。
ただ、2期になってから聖良の変化を感じるようになったのは私だけではないでしょう。5話の千歌との電話でも「技術では埋められないなにか」に気付いているようでしたし、地区予選を通過できなかった、勝つことはできなかったのに聖良はやりきった顔をしていました。
Saint Snowは終わりを迎え、理亞は新しいスクールアイドルグループとして活動していくことになりました。
多分、理亞はこの先も勝つことを目指してスクールアイドルをするでしょう。しかし、理亞はただ勝つためのスクールアイドルにはならないはずです。
かつてA-RISEがそうであったように、勝利を願う人々の存在を知り、その人のために勝利する、自分たちと応援してくれるファンのための勝利を目指すスクールアイドルになれるはずです。
・自立したふたりの妹
ルビィと理亞、姉に依存していた2人の妹は今回の話を通して自立しました。
しかし、それは姉を捨てるということではありませんでした。
姉への想いを胸に、姉からもらった力で、姉がいなくても前に進めることを、姉に伝え、姉になにかを与えようとしました。
(姉のゲシュタルト崩壊しそうです)
自立とは捨てることではなく、与える側になること。
これは何も姉妹に限ったことではないのだと思います。7話で1年生が話していた「自分たちはAqoursのために何ができるか」という話にもつながると思います。
選考会でルビィが「姉からもらい続けていた」ことに気づくことで「遠く離れたスクールアイドルどうしの共演を与える」という主張をしたり、理亞が「姉様から教えてもらった」ことを全部使って「姉様のためのライブをやる」と言っていたり、
自立って与える側になることなんだなと改めて実感しました。
・最後に…
もっと早くに書き上がると思ってましたが、
すでに11話まで放送されてしまいました。
2週間遅れという事態になり危機感はあるものの、次回は鞠莉が大いに絡む話であり、筆が乗った結果なんだかんだ時間がかかることが予想されます。
ということで、次回は第10話「シャイニーを探して」
気長にお待ちください。
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出典:U-NEXT
となっています。