【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期第10話「シャイニーを探して」
2週遅れでの感想記事、ようやく書けました。
そういえば、明日が最終回ですね。上映会で見ることになりました。
Aqoursの物語の締めくくりはどうなるのでしょうか?劇場版とかきてほしいです。
では、10話の感想記事スタートです。
なんと今回は鞠莉回!
○アバンパート
前回のラブライブ!サンシャイン‼︎は善子
約束されし北の大地において
暗黒儀式を決行することになったルビィと理亞
二人は自分たちだけの力で儀式を執り行うために努力を続けた
そして聖なる夜…!
私たちの作るライブ見てくれますか?
待望の鞠莉個人回は回想からスタート
果南鞠莉ダイヤの3人だけでロープウェイに乗っています。
下からは恐らく小原家の使用人と思われる方々が鞠莉を呼ぶ声が。
いわゆるお嬢様が脱走シチュエーションですね。特定班によるとここは伊豆の国パノラマパークらしいですが、そこまで追いかけてきた使用人の方々は本当にお疲れさまです。
「流れ星にお願いができなかったらきっとダメになっちゃう」と意地でも戻らない鞠莉。
星座早見盤、なつかしいアイテムです。
なお、私が使った時は
暗くてよく見えない→明かりをつける→星が見えない→電気を消して目が暗闇に慣れるまで待つ→あれ?どうなってたっけ?→暗くて見えない→…の無限ループだったのですがどう使うのが正しかったのでしょうか?
ロープウェイは目的の場所、富士見テラスへ到着。星がよく見える場所を求めて3人は展望台へ。
しかし、
天気は曇り。このままでは星は見えない。
その上、雨まで降って来ます。
まるで3人を邪魔するかのような神のいたずら。
「雨やめー」なんて言っても雨が止むわけでもないですからね。
せっかくここまで来たのに駄目になってしまうのか?
幼い鞠莉の目に涙が。
しかし、果南がとっさに星座早見盤に星を描きました。
果南が見せてくれた星に鞠莉の涙も収まります。
この頃から果南はイケメンっぷりを発揮していたみたいですね。
そんな思い出の星座早見盤を経由し、
時間は現在へ。
窓辺にて鞠莉はあの日を思い返します。
ずっと一緒にいられますように
かつて星に願ったであろう言葉を鞠莉は呟きます。
そして、オープニング。
○前半パート
鞠莉の話は一旦置いておき、
千歌(振袖装備)が何やら書き初めをしています。
あまりにもワイルドな筆使いにしいたけが被害を被ってます。
千歌が書いた言葉は…
お年玉!
懐かしいです。最後にもらったのはもう何年前のことでしょうか。
なお、かなり達筆なのは、千歌のプロフィールの「特技:習字」を拾っているものと思われます。
私もこれを見るまで忘れていた設定です。
書き初めによる千歌の「お年玉欲しいな」アピール
しかし、母&姉二人は華麗にスルー。
なお、梨子は自らいらないといった模様
しかし、ここである衝撃の発言が。
よそはよそ!うちはうちでしょ!
いつもお母さんもしまねー達もお父さんですら言ってるじゃん!
「お父さん」?
え?いたの?というか…
いたのか!
異様なバランスでしいたけの上に鎮座する玉なんてどうでもいい!
ラブライブ!サンシャイン‼︎1期から全く存在すら感じさせなかった千歌のお父さん、
ここでいきなり父親の存在を口に出すとは思いませんでした。
まてよ…
この母親とあんなことやこんなことをしたのか?
絵面的に想像してはいけないのではないか!?
「設定上は成人しており、法律上・道徳上の問題は一切ありません」とかいう注意書きが必要なのか!?
などというストーリーとは関係ない部分での動揺はありましたが、
曜が練習に行こうと誘いにきたことで千歌は外へ。
練習に集まったAqoursメンバー。
善子は『リトルデーモンの集い〜正月生放送〜』なるものをやっていたらしく寝不足です。一度見てみたいです。
不自然なまでの首から上だけのシーンです。
ダイヤさん達待ちという状況ですね。
で、黒澤家の車が到着
黒塗り!
なお、ナンバーは「内浦 る 90-21」
網元の家ってやはりそういうことなのでしょう。ナンバーは、9(く)ろさ0(わ) 「る」2(び)1(い)?
なんか違う気も。
黒澤姉妹が遅れたのはあるゲストを迎えに行っていたから。そのゲストとは…
函館編より続投、鹿角姉妹!
決勝戦に望むAqoursのためにわざわざ函館から内浦まで来てくれました。
わざわざ来てくれた鹿角姉妹、しかし何かAqoursの格好が気になるらしい、
というのも…。
振袖!
まだリアルの年は明けてませんが、いつかニコ生とかテレビとかで年末に再放送をした時に、ここに年の変わり目を合わせるための布石でしょう(適当)
というわけで着替えました。
ここで浦の星が丘の上であるという函館聖泉女子高等学校との共通点に触れる姉・聖良。
統廃合が決定したこと、3月で学校は無くなることをAqoursは鹿角姉妹に伝えます。
でも、ラブライブ!に優勝すればどうにかできるのでは?
聖良の考えはAqoursがずっと賭けてきた可能性でした。
ずっとAqoursを見守ってきた私たちも、もしかしたら統廃合を阻止できるかもしれないと、そう考えていた時期がありました。
そしてダメだった。あと一歩で叶わなかった願い。
しかし、千歌も、他のメンバーも笑顔でその結果を受け入れています。
それはまだ希望があるからです。ラブライブ!で優勝して「浦の星女学院スクールアイドル Aqours」の名前を永遠に残す、Aqoursはまだ走り続ける意味を失っていません。
Aqoursが、浦の星がラブライブ!に託すものを知り聖良は目を輝かせます。
そして、理亞は優勝への熱い想いにSaint Snowの全力を以って「遠慮しない」ことを宣言します。
理亞は函館編を経て1年生組とずいぶん仲良くなったようです。
ここだけでもう涙腺にきます。
そんなひと時を噛み締めながら
こうして時って進んでいくんだね。
などと意味深なことを呟く鞠莉。
ということで鹿角姉妹の特訓はスタートし、
Aqoursは(約1名を除き)ずいぶんとヘトヘトです。
正月で練習できなかったからか体力が落ちてます。校門まで坂道ダッシュ→校舎を3周というヘビーなメニューを要求する鬼軍曹・聖良さん。理亞もなかなか良い表情で鬼コーチぶりを発揮しています。
坂道ダッシュに向かうAqours。
なお、
これやりがいあるよね。
などという体力オバケが約1名。
それでもなんとか練習を終えたAqours。
聖良は「ステージでは気持ちがお客さんに伝わる。今のAqoursの気持ちが伝われば優勝もある」とAqoursに言います。
6話で千歌との電話で言っていた、「技術とは違う先駆者が持っていた輝き」の答えがおそらくはそれなのでしょう。
技術の高みを目指したSaint Snowが辿りついた答えは「観客に気持ちを伝える」こと。
「先駆者と同じ高みに立つ」という自分たちだけを見る視点から離れて観客に目を向ける。
伝えるための土台となる技術を磨いてきたからこそ見つけられたのかもしれません。
どういった経緯でSaint Snowが答えに至ったのか。そこだけで1本のストーリーができるのではないかと思います。
Saint Snow、特に聖良を主人公にしてOVAとか作ってほしいです。
で、実は坂道ダッシュする前のシーンからなのですが
鞠莉がいません。
もちろん気づいていましたよ!
両親から電話があって抜け出していたようです。
鞠莉が戻ってきたのですがその用件は
新しい学校の理事になってほしい
というものでした。
「理事になる」というところに疑問を抱く理亞。
そういえば、私たちも浦の星の生徒もすっかり当たり前になってましたが、生徒兼理事長って肩書きって普通はありえないですね。
理事になればこのまま(名前は変わるにしろ)浦の星の生徒を守っていけるし、果南とダイヤのつながりに溢れる場所にいられるのですが
鞠莉はその誘いを断りました。
鞠莉は卒業したらイタリアの大学へ行く。
こういうストーリーにするのではないかなと予感していたことですが、やはり実際に聞くと重い。
鞠莉が離れる道を自ら選べるようになることが鞠莉の課題なのだとどこかで書いた気もします。
鞠莉が求めたのは楽しかった過去で、楽しかった過去とつながるものが鞠莉の守りたいものだったわけで、そのために鞠莉はずっと一緒であることを求めた。でもそれでは鞠莉は「未来」に進めない。やっとここまで来れたのだなとしみじみします。
多分ここについて書くと長くなりそうなのでまずはストーリーを追います。
充分すぎるほどAqoursの力になってくれた鹿角姉妹はここでお別れ、どうも遊園地に行くつもりのようです。
ネズミさん達に会いに行くのか?それとも日本一高い山の名前のついたジェットコースターに乗るのか?
いずれにせよ思う存分楽しんでほしい。できればその様子をドラマCDにでも…。
別れ際に鹿角姉妹は練習メニューを託します。
「ただの思い出づくりではないはずだ」と改めてAqoursの覚悟を後押しします。
かつて(悪意はないにせよ)Aqoursを追い込んだ二人が今やAqoursの協力者となっている。
これこそまさに好敵手と書いてライバルです。
こう見ると函館編って偉大だったなと改めて思います。Saint SnowとAqoursが協力するという展開はあの2話無くしてはあり得なかった。
Aqoursはライバルのおかげで様々なものを得ました。
特にこの子には注目したい。前々回、前回とまさに急成長を遂げたルビィ
力強いがんばルビィ⌒°( ・ω・)°⌒
1期のとは明らかに違います。
鹿角姉妹を見送り、2年生組のシーンへ。
鞠莉がイタリアへ行ってしまう。それがあと3ヶ月もないすぐ先の出来事であることを実感する3人。
鞠莉だけでなく、ダイヤも果南も卒業したらそれぞれの道に進む。
さらに、浦の星女学院はその時にはもう無い。一緒に通った通学路も、今まで過ごした教室も4月からは過去のものになってしまう。
時間とともに無くなるものがあまりにも多すぎます。
「Aqours」と、かつて千歌たちがその名前に出会った時のように砂浜に千歌は書きました。
すぐ目の前の決勝大会に集中することが大事、そこから先は今は考えてはいけないのではないかと千歌は言います。
ラブライブ!に全てを注ぎ、全力を尽くしてラブライブ!に挑むことが3年生への最大のエールというわけですね。
梨子と曜も千歌と意見は同じようです。
なお、梨子がいち早く千歌に賛成を伝えた後、
曜がこんな顔になっていますが、スタッフの遊び心だと受け止めておきましょう。
場面は小原家へ
鞠莉はあの日の星座早見盤を手にベランダに佇みます。
鞠莉はなにかを見つけて微笑む。
直接出ていませんが…わかります!
下は1期のものですが、
また、ダイヤと果南が堤防からライトで呼んでるんですね。
鞠莉の笑顔に癒されながら、
○後半パート
3年生組がやってきたのは淡島トンネル
綺麗にライトアップされています。
トンネルでの3人だけの会話。
2年前のAqoursが終わりになったあの日が嘘のように3人ともにこやかです。
そして、ダイヤと果南は鞠莉に大切な話をします。
鞠莉がイタリアへ行くことを決めたように、ダイヤは東京へ、果南はダイビングのインストラクターの資格を取りに海外へ行くことを決めました。
卒業したら3人とも内浦を離れてばらばらになる。簡単には会えなくなる。
鞠莉が2年間求めていた「ダイヤと果南と一緒」はこの先どうなるかわからない。
それでも鞠莉は二人の決めた道を聞き、それを受け止めました。
一度は伝えきれない思いに心、迷子になり、言葉すら足りない故にすれ違って離れて、互いにわかってほしいと願う気持ちが止まらなくてばらばらになった3人はまた一つの夢を追いかけてきました。
そして今、3人は互いに相談することもなく、3人とも自らの意志で、「離れ離れになる」道を選びました。
熱いハグが交わされます。
二重の意味でトンネルを抜けた3年生組は鞠莉の自宅兼淡島ホテルの前へ。
そして、幼少時代の鞠莉の話をします。
鞠莉の両親としてはやはり鞠莉が果南とダイヤと遊ぶのは控えてほしかったらしいですが、鞠莉はそれを破ってまで、果南とダイヤと遊ぼうとした。
果南とダイヤと遊ぶために何度も家を抜け出した鞠莉。
初めは1階だった鞠莉の部屋は抜け出すたびに脱出困難な上方階へ移っていき、ついには最上階に。
そして、ダイヤから教えてもらった「勘当」という言葉で「果南とダイヤと遊んじゃダメだって言うならパパもママも勘当します!」とまで言い出すお転婆ぶりを発揮した。
三人の時間は新しい発見で満ち溢れていた。
いつもは本音をいわないで誤魔化してしまいがちな鞠莉ですが…
一度しか言わないからよく聴いて。
私は果南とダイヤに会っていろんなことを教わったよ。
世界が広いこと、友達といると時間が経つのも忘れるほど楽しいこと、喧嘩の仕方に、仲直りの仕方、
二人が外に連れ出してくれなかったら、私はまだ一つも知らないままだった。
ずっとあの部屋から出てこられないままだった。
あの日から三人いれば何でもできるって、
今の気持ちがあれば大丈夫だって、そう思えた!
Thank you!
鞠莉の願いの象徴、雨が降っても絶対に星が見えるあの日の星座早見盤を掲げて鞠莉は想いを伝えました。
鞠莉にとって三人でいることが支えだった。
だからこそ鞠莉は三人でいることにこだわったわけですね。
スクールアイドルを始めた時も鞠莉は三人だから大丈夫だと信じていた。
小原家がくれる将来などというものよりも、果南とダイヤと築いてきたこれまでの関係が鞠莉にとっての支えであった。
そして、だからこそ三人一緒でいられなくなる事を恐れた。「三人でいれば大丈夫」とは裏返せば「一人になるのが怖い」ということです。星に願い、留学の誘いを断り、三人でスクールアイドルを続ける理由を探し、果南とダイヤから離れまいとした。
お金持ちのお嬢様として大切に守られて生きるよりも、果南とダイヤと同じ目線で一緒に笑ったり泣いたりして生きたいと鞠莉は願った。
それらが積み重なり、すれ違ったことで鞠莉は一番ほしかったものを失いかけた。
ここのBGMが1期のかなまり和解シーンのものだというのがいいです。
しかし、神のいたずらか。
またもや雨が降り出し、あの日と同じ状況に。
神様が願いが叶わないようにしてるのでは?
「三人がずっと一緒にいられますように」という願いはやはり叶わないのか?
しかし、今の三人は昔とは違います。
雨降って地固まる、2年間のすれ違いを乗り越え、離れていた心はまた一つになれたどころか更に強く結びついた。
邪魔をするなら神様だって勘当してしまえ!
などと笑い飛ばせる。
そして、三人は神に挑みます。
言い出しっぺは果南。
このまま星に願えないままは嫌だ。「三人いれば何でもできる」と思ったらならやってみよう。
それに今は三人じゃない。「私たち」だけの星を探そう。
一方、その「私たち」の言い出しっぺの千歌はというと…
冒頭のお年玉騒動。高海家こと十千万旅館ではとあるサプライズが。
ねんがんのおとしだまをてにいれたぞ!
と、思いきや中身は。
温泉へGO!。
温泉では
父にGO!。
と、これが初登場の千歌パパです。
ロリコンなのは間違いない。
で、しまねー&みとねーに誘導されて向かった玄関には
…これはあれですね。
うん、まあ正直これだけ?感はあります。
「全面協力」という言葉のチョイスにビジネスライクなものを感じてしまったというか、
終着点には母親と姉がいて、千歌との会話が!
みたいのを期待しつつ姉のところで裏切られたのが大きいです。
あくまでも期待していたよりは…ってことですが。
家族からの支援に意気込む千歌のもとに果南が雨の中やってきます。
ちょっと出かけないか、とイケメンな誘いをする果南
当然のようにメンバーも集合
ここにいない鞠莉はというと…
いきなり登場した車の
運転手に!誕生日を迎えた時に取ったのだとか。
ちなみに、
統廃合問題やスクールアイドル活動で忙しいのに取る時間はあったのか?
などというツッコミを目にするので簡単に説明しますと。
留学先で免許を取得→日本の免許に切り替え、というルートが存在します。
まず、車の免許が18歳以上なのは日本のルールです。それより下の年齢でもOKなところに鞠莉が留学していれば良い。
誕生日というのが今年のとは言ってませんからね。
鞠莉が留学に行ったのは1年生の途中、2年生の誕生日までなら免許取得の期間は十分にあります。
で、取得した免許を日本の免許に切り替える場合は、
・日本での許可年齢=18歳以上である
・免許を取得した国に取得後3ヶ月以上滞在していた
の条件をクリアしないとですが、
鞠莉は6月生まれで既に18歳を超えています。
滞在期間についても2年生の6月から3年生の4月までは10ヶ月あるのでクリアしています。
取得した国によっては適正試験の免除もあるので鞠莉がどれほど忙しかろうと日本の運転免許の取得はできます。
そのあたりは
外国で取得した運転免許証を日本の免許証に切り替える方法 - 自動車運転免許@マガジン
ここら辺に書いてあります。
まあ、そうでなくても実は免許センターに行って学科試験と実技試験に合格さえすれば教習所など行かなくても免許はとれるのですが…こっちはあまり現実的な方法ではないので割愛します。
もうすっかり運転に慣れているという鞠莉が運転する車に乗ってAqoursは星を探しにいきます。
発車が(あと来た時の停車もですが)危ないように見えるのは目の錯覚でしょう。
9人を乗せた車は
ん?
飛んだぁぁぁぁぁぁぁ!?
車が飛ぶ、これは多分なんらかの演出でしょう。そこはまた後で書きます。
車は雲を突き抜けて星の海へ。
どっかの映画でみたような絵ですが気にしてはいけません。
車は目的地に着いたものの、
雨は降ったまです。
「ずっと一緒にいられますように」
それが幼い鞠莉の願いでした。
しかし、三人はそれぞれの未来のために別々の道を歩いていくことを決めました。そして、鞠莉にとって大事な関係は三人から九人へと広がっていました。
だから鞠莉は改めて願う事にしました。
「いつか必ずまた一緒になれるように」と。
三人だけではなく、九人の願いとして。
でも、雨は止まない。願いは届かないのか?
千歌は星座早見盤を持ち車を飛び出します。
雨が全部流れ落ちたら星が見える
だから晴れるまでもっともっと遊ぼう。
嵐が来たら晴れるまで遊ぼう
未熟DREAMERを思い出しますね。
雨の中、星座早見盤を掲げる千歌の手に8つの手が重なります。
晴れなかったら神様も勘当!です。
その時、あれほど降っていた雨が止み、雲は流れ、
一面の星空が広がりました。
三年生は星に祈ります。
何を祈ったのか、それはもはや言うまでないでしょう。
離れ離れになっても、またいつかこの三人が再び笑い会える日が来ることを私も祈ります。
夜が明けて、車の中で眠る9人
見つかりますように、輝きが、私たちだけの輝きが見つかりますように
千歌の願いが語られ
星座早見盤に輝く星が9つに増えたところで
ラブライブ!サンシャイン‼︎第10話「シャイニーを探して」これで終了です。
エンディングのバス停シーンは鞠莉
○まとめ
・一緒だから離れることを決めた鞠莉
やはり今回の話のメインは鞠莉です。
2期開始前に一人ずつについて書いたことがあったのですが、
【2期準備記事】小原鞠莉〜強がりお嬢様がのぞんだ宝物〜 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室
進む先はばらばらになっても果南とダイヤと繋がっている限り鞠莉は幸せになれる
ちゃんと鞠莉を別れさせてほしい
などと書いてしまったのが
叶いました。
なぜ鞠莉は果南とダイヤと別れることを決めたのか?
それは「一緒にいる」ことを鞠莉がちゃんと見つけられたからであると思います。
これを書いている時点での最新話である12話で鞠莉が言っていましたが、遠くにいても「一緒にいる」ことはできるのです。
・鞠莉にとっての一緒とは
同じ場所で近くにいる。幼い頃や2年前の鞠莉にとっての「一緒にいる」はそういう意味でした。だから離れ離れになりたくないと思ったのでしょう。距離が離れたら心まで離れるのだと、どこかで恐れていたのかもしれません。
離れたくないと願う鞠莉は留学の話を断り続けました。将来を捨ててまでも果南とダイヤと離れようとしませんでした。
それを「果南とダイヤと一緒にいるため」ではなく「学校のため」「果南のため」と繕い続けた鞠莉は果南とダイヤと同じ場所にいながらもすれ違ってしまいました。
「離れ離れになっても鞠莉のことは忘れない」
2年前に果南が言っていた言葉です。
果南は鞠莉が「三人がずっと一緒にいられますように」と願っていることを知った上でこの言葉を言ったわけで、物理的な距離が離れても心は離れないのだと鞠莉に伝えるために言ったのがこの言葉だったのです。
しかし、その大事さに気づくことなく、本音を語ることなく、ただ一緒に居続けようとした鞠莉はついには心の距離までも離れてしまった。
2年後(1期9話)に果南が怒ったのは「ちゃんと言ってよ!」でした。果南は鞠莉に心の近さを求めていたのです。近くにいても心が遠かったことが果南には嫌だった。
まあ、2年前のことについては果南とダイヤの未熟さもあったのですが。
果南としては2年前のことが「挑戦への恐怖」という別の問題につながってもいたことが判明したりもあったので2年前のAqoursのことについては割と複雑な話になってしまいます。
2年後に戻ってきて、果南の真意を知って、果南とぶつかり、Aqoursとして見たものが鞠莉に離れていても一緒だと信じられる強さをくれたのでしょう。
いつかまた会える日を互いに信じて別々の道を歩いていくならそれは「一緒に」いるのです。
・鞠莉の選択
鞠莉が理事になるのを断り、また留学に行く。
理事になれば内浦に留まることができる。その時点ではダイヤと果南が内浦を離れることは知らなかったので、果南とダイヤと一緒にいられる選択肢ではあったのですが、鞠莉はそうしなかった。
それは浦の星こそが鞠莉が理事長になることを望む唯一の場所というのももちろんあるのですが、それとは別に鞠莉が内浦に残す心残りがなくなったからなのではないでしょうか。
2期第6話「Aqours WAVE」
千歌と果南に焦点を当てた話ですが、鞠莉にとってもターニングポイントになった話だと思います。
この話で鞠莉が「過去を否定しないで」「私たちのAqoursを完成させたい」と言っていたことからも、鞠莉にとっての過去のAqoursはこの時点ではまだ終わっていなかったのです。
鞠莉にとっての過去のAqoursの終結、それは今のAqoursが過去のAqoursを超えることです。
そして、それは成し遂げられました。今のAqoursには後を任せられる力がある。だから鞠莉は過去のAqoursを終わりにできた。
遠く離れた場所にいてもダイヤと果南とは一緒にいられる。Aqoursのメンバーとも一緒にいられる。そして、内浦でやりたいことはやりきった。だから鞠莉は未来のために離れることができるのです。
・車が飛んだのはなぜか
突然飛んでしまった車、もちろん車が飛ぶわけは(2017年現在では)ないので、なんらかの演出の意図があるのでしょう。
監督がETを見てやりたくなった、とかでなければ「飛ぶ」という表現に意味があるのだと思います。
ラブライブ!における「飛ぶ 」とは特別な意味を持ちます。μ'sでは穂乃果がアニメで何度も飛んでいます。特に劇場版では「飛べる」ことが物語の転換点での演出に使われました。
Aqoursでは2期6話で「飛べる」かどうかが焦点となりました。
ラブライブ!での「飛べる」については6話で一度触れています。
自分の道を肯定した時に飛べるという仮定を今回にも適用するなら、
Aqoursが9人乗った鞠莉の運転する車が飛んだ
↓
9人になったAqoursが鞠莉の道=「一緒にいたい」を肯定するきっかけになった
と表現したかったのではないでしょうか。
今回の冒頭のシーンにしろ、2年前にしろ、鞠莉にとって「一緒にいたい」という願いは周りや世間から否定されながら無理をしてきたわがままでした。一言で言うと「いけないこと」でした。
しかし、9人になったAqoursによって鞠莉はそうではない「一緒にいたい」を知りました。
離れていても一緒になれる道を鞠莉は見つけました。
鞠莉自身が鞠莉の道を肯定するためには9人のAqoursが必要だった。だから車を飛ばしたのではないかと。
・次回もある意味鞠莉の話
やはり、長くなりましたが10話はここまでにして次は11話です。
次回は第11話「浦の星女学院」
ラスト付近でまた鞠莉がやってくれます。
もちろんそれ以外のメンバーについても書きます。また時間がかかりそうです。
年末年始に意外と時間がとれることを流れ星に祈ります。
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:U-NEXT
となっています。