【祝・劇場版公開】ラブライブ!サンシャイン劇場版〜なるべくネタバレしないで感想&注目ポイント〜
劇場版周回の覚悟はできてるか?
俺はできてる!
というわけで…
ラブライブ!サンシャイン‼︎劇場版公開はじまりました!
アニメの感想とか考察とか書きたいなと思って始めたものの、最終的には2期最終話を書ききったのが今年の11月、しかも名前に反してμ'sメインでは1度も書いてないというテイタラクを晒しているこのブログですが、サンシャイン劇場版開始ということでまた再開します。
まずはアニメの時にもやった「なるべくネタバレはしないで感想とこれから見る人への注目ポイントを解説する」というコンセプトでお送りします。
とはいえ、ネタバレをする危険性はゼロではないので、
ここから先は自己責任で見てください。
ここから恒例の?ネタバレ回避スペース
あの日、紙飛行機を追いかけて
たどり着いた結末
『輝きを探した日々、そこに輝きはあった。
輝きたいと願ったあの瞬間に千歌はもう輝いていたのである。』
探していたものはすでに手に入れていた。
それに気づくことが本当のゴールである。
まさに、「青い鳥」というわけね。
2期7話で羽が青に変わったり
その後もところどころに青い羽が出てきたのはこの結末への伏線とも言えるわ。
でも…
これ、話が完結してるわよね…
アニメはアニメで話をまとめないとだから当たり前だけど、もっとこう…
謎のメールとか届いて
みんな走り出して
まだまだ続くよー
※あくまで一例です。
みたいのがあってもいいんじゃ?
…善子ちゃん
心配いらないずら。
たしかに劇場版への導入をすることは重要だったかもしれない。
しかし、こうも考えられるはず。
「綺麗に終わらせた物語にどう続きを作るか?」それもまた一つの導入であると。
それに、1期12話で「AqoursはAqoursの道を」みたいな話をしてる以上、善子ちゃんの脳内のそれをやるのは危険ずら。
一言で言うなら、
(ニヤッ)
大丈夫ずr
ストオオオオオオオップ!
まったく…言ったそばからこれですか。
黄色担当が「大丈夫」とか言いながらジャンプしたらそれはもう"あの人"でしょうに。
ただでさえ花丸さんは加入エピソードで関わってるのですから気をつけてください。
アニメでのAqoursの物語は完結しました。
しかし、ハッピーエンドの後も物語は続くのです。
わたくしたちが卒業した後のAqoursがどうなるか?これからの千歌さんたちがどうなるか?
それをほんの少し語るのが劇場版なのです。
あの時の虹を超えたその先を皆さんに届ける、それこそが「over the rainbow」なのですわ。
ダイヤにしてはいいこと言ったじゃない?
やっぱり出るのですね。鞠莉さん。
ということで久しぶりのネタバレ回避スペース小劇場
9人出そうと思ったのですが、長くなりそうなので推しの善子、次点の鞠莉、あとは「大丈夫にゃ〜」ネタをやりたかったので花丸とそれへのツッコミとまとめを任せられそうなダイヤに絞りました。
では、本題に入る前にもう一度忠告。
ここからは気をつけて書きますがネタバレが混じる可能性があります。
ブラウザバックするなら今のうちだ。
覚悟のあるやつだけスクロールするがいい。
では、スタート。
◯4つの問題
劇場版に先がけていくつかの予告映像が公開されました。そこでは今回の劇場版で千歌たちが直面する4つの問題が出てきました。
問題①:6人となったAqours
3年生が卒業したことでAqoursは6人になりました。予告映像では6人でもAqoursを続けることが明言されました。
続けるかどうかを主軸においたのがμ'sの劇場版でしたが、Aqoursはそこを主軸にはしないということですね。
Aqoursが挑むのはその先、μ'sの時は触れられなかった問題です。
1・2年生だけでどうするかは穂乃果たちだって悩んだはずです。しかし、それは無印で語られることはなかった。
μ'sは9人だからこそμ's、6人になった穂乃果たちの活動はμ'sの活動ではないからです。(今後語られる可能もありますが)
しかし、Aqoursは6人で続ける。だからこれからの千歌たちはAqoursの名を冠しながら9人でない自分たちと向き合っていかなくてはならない。
メンバーが揃うまでは6人で活動していた時期もありました。ピアノコンクールで梨子がいなかったこともありました。しかし、それはあくまでも途中経過。
千歌たちにとってAqoursは9人が完成形なのです。
しかし、実はAqoursは
この3人でフルメンバーのところからはじまったので、3年生は2つのAqoursの完成形像をアニメの時から持っていたことになります。
だから3年生はそのあたりを割り切って6人でも大丈夫と思っていたようですが…。
狙ったにせよ偶然にせよ、そういうのを千歌たちに伝えてなかったのが今回の話につながってます。
「自分たちが知るAqoursと今のAqoursは違う、9人でないAqoursはAqoursなのか?」
さて、千歌たちはどのような答えを出すのか?
この問題については全編を通して一つ一つ段階を経て解決していったように思います。
課題②:ボロボロの新校舎
予告映像のここですね。新しい学校を見に行ったら校舎はボロボロ、そしてどうやら分校らしい。
統廃合先の沼津の高校から割り当てられたのはこんなボロボロの場所、ラブライブ優勝校への扱いとしてはあまりにも理不尽です。
これを解決するためにAqoursは立ち上がるわけですね。
どうしてこうなったのかという理由は割と序盤でわかります。
うーん、まあ、そういう事もあるのかな?というような理由ですが…。
問題③:鞠莉の結婚!?
卒業して内浦を旅立った3年生、
アニメ最終回のラストで戻ってきてなかったっけ?というツッコミはあるかもしれないですが、そこは一応辻褄合わせがされます。
そんなこんなで劇場版開始時点では3年生は仲良く卒業旅行に行ってます。
しかし、そこに現れたのは
鞠莉のママ!
CVは予想された通り矢島晶子さん。
クレヨンしんちゃんのしんのすけ、ガンダムWのリリーナとかやってた人です。
個人的には神風怪盗ジャンヌのアクセス・タイムも挙げたいところ。
途中、興奮して話すところとかはしんのすけっぽかったりします。
予告映像で鞠莉ママにイタリアで鞠莉を探すように頼まれているシーンもありましたので予想はついてると思うのですが、鞠莉のママということもあってなかなか豪快な人です。
というか、今回の劇場版のなんやかんやは半分くらいこの人のせいです。
アニメで鞠莉はパパについて何回か話していたものの、母親には全くと言っていいほど触れてませんでした。
唯一の登場シーンがここですからね。
髪の色?まあ暗いからね。はっきりとはわからないよ?
鞠莉は父親がアメリカ人のハーフ?
鞠莉ママは金髪緑眼の日本国籍なのかもしれないじゃん!仮にイタリア人だとしてもアメリカとイタリアのハーフだって立派なハーフだよ!
だから設定の矛盾などない!
鞠莉ママの狙いはなんだったのか、ネタバレにならないと信じてその辺りにも触れると、
小原家のお嬢様だった鞠莉は果南とダイヤに会って外の世界を知ることになり、果南とダイヤのおかげで鞠莉は大切なものを手に入れました。
しかし、それは鞠莉にとって多くのものを犠牲にすることを意味します。
アニメ感想のところでも何回も書いた
「小原家のお嬢様としてやるべきことは果南とダイヤと一緒にいることではない」というやつです。
鞠莉パパはどうも鞠莉に協力してくれたようですが、その陰には自分の思惑に娘が従わないことに苛立つ母親がいました。
それが今回の劇場版で爆発しました。
いっそ結婚させて自由を奪ってしまえというわけですね。これだから金持ちは。
鞠莉が願った統廃合阻止は叶いませんでした。
ならば鞠莉が浦の星でやってきたことは無駄だったのか?
自由を奪おうとする小原家の圧力をはねのけられるものを鞠莉は、Aqoursは見せられるのか?
ここの解決は多少急ぎすぎた感はありましたが、尺を考えれば仕方ないのかなと。
問題④:理亞のこれから
今回の劇場版はSaint Snowも出ます。
Saint Snowといえばやはり2期の函館編ですね。
聖良に本当のラストステージをプレゼントするためにAqours1年生と理亞で作った「Awaken the Power」
そのステージの終わりに理亞は聖良に宣言していました。
これからは自分の力で新しく聖良にもみんなにも喜んでもらえるグループを作る。だから見ていてね。と。
ですが、現実はそう甘くないようで、予告映像では
姉様たちはもういないの!
と叫んでいました。
どうやらうまくいってないようです。
今回の劇場版、Saint Snowにも一波乱あります。
正直に言うと1回目に劇場版を見たとき、心に残ったのはSaint Snowの話でした。
それくらいSaint Snowの話には力が入ってます。
いやむしろ、こっちがメインではないかと。
この一波乱のキーポイントは理亞は誰のために苦しんでいるのかというところですかね。
あまり書くとネタバレなので踏み込みませんが。
まとめると
①6人となったAqoursのこれから問題
②浦の星への悪待遇問題
③小原家が鞠莉を縛ろうとする問題
④理亞がうまくいってない問題
この4つの問題を解決していくわけです。
まだ見ていない、もしくは見たけれどもやもやするという人は4つの問題それぞれにどう答えを出すか、そこから劇場版は何を伝えようとしているのかに着目してみてください。
◯謎の少年?
予告映像で何回か出てきた
この少年?について。
まあ、心配ないです。この子については劇場版を見れば正体がわかるので。
ストーリーにもそれなりに絡んできます。
感想というか、アニメで曜が担っていた機械仕掛けの神様の役どころを外部委託したらこんな感じなのかなと思いました。
◯3年生とライブシーン
くどいようですが、3年生はもう卒業しているのでAqoursメンバーではありません。
したがって、劇場版のAqoursのライブシーンに3年生の3人がいるのは「おかしい」のです。
この「おかしい」部分にどう辻褄合わせをしていくかが一つの注目ポイントといえます。
例えば、
予告映像で何度も流れた曲「hop?stop?Nonstop!」については予告映像内の鞠莉のセリフから3年生もいる理由が推察できるはずです。
「スクールアイドルはくだらなくなんかない」ことを証明するためのライブであり、厳密にはAqoursとして行うライブではない。
鞠莉たちがこれまでやってきたことの価値を証明するためのライブだから3年生がいても不思議ではない。
劇場版では残りの9人曲でも3年生がライブシーンになぜいるのかについての理由づけがされていました。
そして、それらのライブシーンにおいて3年生は他の6人とは違う存在として扱われていることも読み取れました。
衣装であったり、振り付けであったり、フォーメーションであったり、とにかく3年生3人は違うのです。
3年生がなぜライブシーンに参加できるのか、そのライブシーンで3年生はどのように他の6人と分けられているか、そこに注目すると面白いかもしれないです。
◯髪型・衣装の変化
劇場版ではメンバーの服装や髪型がころころ変わります。そのうちいくつかはアニメ本編とはがらりと変わります。
◯曲について
公式ページの方で曲の情報が出ているので曲名や誰が歌うかについては非ネタバレと判断して書いていきます。
・1曲目「僕らの走ってきた道は…」
ラブライブ!恒例の僕シリーズです。
「きゅうにうたうよー」でした。初回は沼津で見たのですが、この曲のライブシーンは沼津で見ると格別です。一度は沼津で劇場版を見ることをおすすめします。
やっと新しいストーリーが始まるのだと高まりました。映像も小ネタ満載なので気を抜かずに最後まで見ましょう。
すでに試聴動画も出ています。
・2曲目「逃走迷走メビウスループ」
曲名がカッコイイ!3年生曲です。
何かから逃走する、3年生曲ということで無印劇場版の「?←HEART BEAT」が頭をよぎりました。
既存の3年生曲「G線上のシンデレラ」「予測不可能Driving」に通じるシーンがあったりします。
・3曲目「hop?stop?Nonstop!」
曲名で言うよりも「わーくわくしたくて さーせーちゃうよー」の方がわかるかもしれません。
今回の劇場版の代表曲という扱いです。
劇場版公開記念!劇場版挿入歌「Hop? Stop? Nonstop!」スペシャルムービー - YouTube
すでにライブシーン付きで公開されているので割と突っ込んだところまで書けますね。
ダイヤさんのラップみたいな何か?は衝撃でした。
初回はこれに全部持っていかれました。
鞠莉に抱きつく千歌、
ルビィをエスコートするダイヤなんかはライブでの再現が楽しみです。
・4曲目「Believe again」
なんと、Saint Snowの曲です。
劇場版ではSaint Snowはもう活動を終了しています。それなのになぜSaint Snowがライブをするのか?
そこに理亞の抱えた問題が関係しています。
曲も良かったのですがそれ以上に前後のストーリーが良かった。
この曲の感想記事とか描きたくてたまらないです。
あとは衣装がエロかったり衣装がエロかったり衣装がエロかったり衣装がエロかったりします。とにかく衣装がエロい。
あれは反則だと思います。
・5曲目「Brightest Melody」
Aqoursの"9人曲"です。
卒業した3年生がなんでまたライブしてるのかというのは4曲目同様に理亞の問題と関わってきます。
もう少し長めにライブシーンがあっても良かったと思います。曲はいいと思うのですがいかんせん前後のシーンが印象的だっただけに埋もれてしまう。
この曲自体の魅力に目を向けるのが周回ラブライバーの任務です。
・6曲目「???」
実は終盤でとある既存曲が挿入されます。ここは曲を伏せての感想にします。
アニメ版Aqoursの象徴とも言える曲です。
劇場版における最後のライブに向けて準備を進めていく千歌たち、その様子のBGMとしてこの曲が流れてもまったく違和感がないのはこの曲の持つ特殊さゆえだと思います。
ライブの準備をするのは千歌たちですが、この「千歌たち」とは誰のことなのかというのがポイントですね。
・7曲目「Next SPARKLING!!」
劇場版のラストの曲です。
なんと試聴動画が!(2:00〜)
この曲は6人として新たな一歩を踏み出す新生Aqoursのはじまりの曲です。
では、3年生はどうなるのかというと…なかなか面白いことをしてくれました。
何度も書きますが、3年生はもうAqoursではないので6人と同じステージに立つことはない。
しかし、それは3年生がいなくなるということではない。
….というようなライブシーンでした。直前の点呼のところとかは見れば見るほどその意味の大きさを実感します。
まあ、ここらへんはリアルの方のAqoursとの兼ね合いで完全に3年生を離脱させるわけにもいかないし、何とかして6人Aqoursの成長を描きつつラストの曲に3年生を出せないかみたいな大人の事情も見え隠れしますが、そういうのも含めて面白い演出でした。
◯一人一人について
Aqours+Saint Snowの一人一人について現時点での感想を書いてみます。
・千歌
リーダーとして一回り大きくなったなと思いました。自分の輝きが何かというのを見つけたことで、人間的に成長したのだと思います。
それが表れたのが終盤のとあるシーン、ラストのライブ直前にAqoursの9人でとある場所に向かうのですが、そこで千歌はかつてその場所で行ったのとは違う行動をします。
(詳しく書けないのが大変もどかしいのですが、2期13話のラストと対比になってました)
劇場版で直面した4つの問題に対して千歌が見つけたある共通点、それが千歌の行動につながったのだと思います。
・梨子
善子との中二病な関係が続いていたり、犬とじゃれていたり、アニメですっかり変わったなと。梨子本人もその変化を楽しんでいたりするのが良かったです。
千歌に寄り添う女房役が板についてました。
ちかりこ、よしりこも多めで色々な意味でアニメの延長を描かれたキャラだと思います。
・果南
序盤は1・2年生サイド中心で話が進んでいたこともあり、3年生の果南は中盤以降の登場でした。
「鞠莉にはスクールアイドルよりもやるべきことがある」という鞠莉ママの主張は2年前〜1期中盤の果南の主張と重なるだけに果南としては複雑な心境だったかと思います。
鞠莉にはっきりと望みを言ってほしかった果南、言わなくても果南にはわかってほしかった鞠莉、二人の関係はアニメでの1年を通じて変わりました。だからこそ中盤のあの場面で果南はあえて鞠莉が言いたくなかったことを言ったのかなと。
3年生だけで行動することが多かった劇場版では3人の関係の深さが見えましたし、一方で千歌のお姉さん役としての果南もいました。
・ダイヤ
今回もアニメ1期2期につづき黒澤姉妹の姉としてのダイヤのエピソードをやってくれました。
ルビィとずっと一緒にはいられない姉としてダイヤはどうするか?
ルビィに何を伝えるか?
3年生なので登場は中盤以降になってしまいましたが、それでも姉としてルビィをちゃんと前に進めてくれたと思います。
・曜
アニメではその類い稀なる才能とその影に隠れた不器用な一面を見せてくれた曜。
「同じ景色が見たかった」
千歌にその一言を伝えることができた時、どれだけの人が救われたことでしょう。
そんな曜ですが、今回はある人物の登場によりその地位がやや危なくなっていました。
ストーリーに関わることはあまりなかったですが、細かい描写だったりやりとりだったりに曜がAqoursにかける想いを見ることはできたと思います。
周回して曜に注目してみた時にもしかしたら新しい発見があるかもしれないです。
・善子
さて、善子のターンということで本気を出します。
劇場版での善子の扱いに不満を漏らす人もいるようですが、私は満足しています。
というのも、この劇場版では善子の抱えた問題、アニメ2期を終えてもなお残っていた善子の心のしこりが一つ解消されたからです。
2期終盤、新しい学校について善子はある不安を抱えていました。
新しい学校で友達ができるか自信がない
中学時代の自分を知っている人たちとどう接したらいいかわからない
中学時代は善子にとっての黒歴史でした。1期5話からずっと、堕天使ヨハネを認めることはできても善子は昔の自分を認めることはできませんでした。
しかし、善子の物語は否定したい自分のマイナス面を肯定することで前に進んできました。
なにをやっても不運がつきまとう自分を肯定し、堕天使ヨハネとかいう痛い設定を捨てられない愚かさを肯定し、ともすれば周りからはただの変人としか見られないような振る舞いをどこかで恥ずかしいと思いながらも「これが私なんだ」と肯定してきたのが善子なのです。
はるか昔、アニメが始まる前の記事で私は善子についてこう書きました。
不運でさえも自らの魅力にしてしまえる。マイナスでさえもプラスにしてしまうのが善子の魅力ではないか。
この劇場版において、善子の意図しない形で善子の黒歴史はプラスに働きました。
堕天使ヨハネを肯定してもなお目を背けた過去の自分は決してマイナスではなかった。
また一つ、善子はマイナスをプラスにできたのです。
あとはそうですね。善子は劇場版を通して新技を習得したり、堕天使からクラスチェンジ(?)したりします。
なんの事を言ってるかわからないかもしれないですが言葉どおりの意味です。
・花丸
とにかく食べてました。
アニメでは眼鏡キャラを曜にとられた花丸ですが劇場版ではちゃんと眼鏡キャラを取り戻しました。文学少女花丸の復活です。
善子ルビィとは名トリオになれたようで、すかさずフォローしたりツッコミをいれたり善子をいじったりといい立ち回りだったと思います。
強いて言うなら、もう少し見せ場があってもいいとは思いました。ただでさえ2期では(皆無ではないとはいえ)これといった名場面が用意されてなかったわけですから。
・鞠莉
予告映像から予想された通り、多少急いでいたところはあったもののばっちりフィーチャーされました。
鞠莉の一件が千歌の悩みを解決する最初の一歩になったのもポイント高いです。
センター曲ももらえちゃいましたし。
果南とのいざこざを乗り越えて、理事長として学校に接して、それこそ何度も泣きながら鞠莉は強くなりました。
劇場版ではそんな鞠莉の強さが存分に発揮されていました。
鞠莉の名場面はいくつかありますが、やはりイタリアでのライブ後に鞠莉ママに自分の想いを伝えたところでしょうか。
浦の星に戻ってこられたのも、理事長になれたのも鞠莉が小原家の令嬢であることが前提条件としてあり、鞠莉ママの言っていることも決してすべてが間違いというわけではない。
自分の正しさを信じながら、相手の正しさも理解できる。どちらの正しさも否定しない。
だからこそ、あのシーンの鞠莉と母親のやりとりはああなったのでしょう。
・ルビィ
今回のMVPですね。
3年生がいなくなることはルビィにとっては他の5人と違う意味を持ちます。一緒にスクールアイドルに憧れた、短い間でしたが一緒に夢を追いかけた姉と離れることになる。
アニメ2期でも出たルビィのテーマ「自立」です。函館ライブを成功させた今のルビィはちゃんと自分の足で立とうとするのですが、姉の力はやはり大きかったようです。
とはいえ、ルビィは2期で覚醒済ですからね。あまり心配はしていませんでした。
そして、上でも書きましたが、今回は姉からの自立をしようと共に戦った理亞が問題を抱えることになります。
そんな理亞を前にしてルビィが何もしないわけがありません。
中盤でルビィと理亞が電話越しに話す場面があったのですが、個人的にはそのときに理亞にかけた第一声が印象的でした。
一見、悩んでる人間にかけるべき言葉ではないあの第一声は理亞のことをよく知るルビィだからこそできた理亞へ励ましだったのでしょう。
(訂正)再度見たら第一声は別のセリフでした。その後に続くセリフの方をここでは指しています。
・聖良
理亞の問題に悩むお姉ちゃんでした。
妹の悩みにどう向き合えばいいかわからないお姉ちゃんでした。
相変わらずスクールアイドルのことについては厳しかったですが、初めてAqoursに会った頃と比べたら随分と丸くなりました。
あとは理亞があの地区予選を回想するシーンで年相応の聖良さんの一面が見られたり。
あとはライブ衣装がエロかった!とにかくエロかった!
・理亞
理亞ってこの色だっけと思う人もいるかもしれないですが、劇場版を見たらこの色にした意味がわかるかと思います。
もう、本当に良かった!理亞がちゃんと立ち直れて良かった!
思い返せば函館ライブ後の宣言が逆に理亞を追い詰めていたのかもしれないですね。
だってあの宣言が誰のためのものかと考えれば…ねえ。
そこまで考えてあの宣言をさせたかはわからないですが、感動の結末かと思われた函館ライブの先にある真の結末を見せてもらいました。
どんなに未来を見つめても過去から目をそらすことはできなかった理亞。だから思いっきり過去と向き合って過去から解放されて…。
本当に本当に理亞が救われて良かった!
◯まとめ
良いところ、悪いところ当然ながらどちらもありますが、全体を総括すると良作だったと思います。
千歌たちが直面した問題は複数あっても主軸にあるテーマは一貫しており、最後のライブシーンでのAqoursの結末にも説得力がありました。
なによりアニメ以外のAqoursは続いていくというリアル事情を踏まえながらちゃんと9人のAqoursに区切りをつけた思い切りは評価に値します。
ただ、キャラの扱いに差が出てしまったり、一番盛り上がるシーンはSaint Snow絡みだったりと人によってはあまり満足できる劇場版ではなかったかもしれません。
花丸とかは感想を書いていて正直どう書こうか悩みましたからね。博識の文学少女として活躍できそうなシーンはあったはずなのですが…。
なにはともあれ、これからは劇場版を周回しつつ、新たな魅力を発見していきたいと思います。
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
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出典:dアニメストア、YouTube
となっています。