【2期準備記事】国木田花丸〜大好きなみんなとならば新しいことできる〜
色々あって2つほど記事を挟んだサンシャイン‼︎アニメ2期前記事
アニメ1期を振りかえりつつ、2期への期待を書いてきた企画も7人目です。
第7回の今回は…
のっぽパンと本をこよなく愛するAqoursの知性担当。
国木田花丸ずら!
…の前に宣伝です。
私たちアニメ考察組にとって必携ともいえる書籍がついに発売されました!
アニメ1期オフィシャルファンブック!
まだ全部読み切ってないですが。今回の記事を書く上でも参考にさせてもらいました。
私の中での考察と合っている部分もあれば違っている部分もあったり、キャストや監督はこういうふうに捉えているんだなというのがあったり。
私はこう解釈したけどこういう見方もあるのか!
公式ではこう解釈しているけど私はこう思う!
という楽しみ方はもちろん、
考察厨でないライトな方々にもAqoursのこれまでを振り返るにうってつけの一冊です。
以上、宣伝でした。
さて、本題。
◯1期を振り返って
花丸は安定していたイメージがあります。
加入回である4話はもちろん、1話から13話まで一貫してアニメならではの花丸の魅力をアピールし続けました。
・きっかけはルビィ
花丸は初めは自分がスクールアイドルに入ることなど考えていませんでした。
運動が苦手で本の世界に閉じこもっていた花丸にとってはスクールアイドルは別世界の存在であり、まさに「オラには無理ずら」でした。
やりたいかどうかではなく、できないことが先に来ていました。
4話冒頭でも語られているように、花丸にとって周りと同じように物事をするのは身体能力面でも性格的な面でもつらいものがありました。
みんなと同じように走れない、みんなでワイワイするよりは自分の世界で自分のペースでのんびりと過ごしたい。
いつしか花丸は一人で本の中の空想の世界で遊ぶようになっていきました。
何でもできる、何にでもなれる本の世界があれば大丈夫なのだと花丸は思っていました。
そんな花丸の転機となったのがルビィとの出会いです。本さえあれば一人でも楽しかった花丸が一緒にいて楽しいと思った数少ない相手がルビィです。
〜〜〜〜〜〜〜〜
このあたり幼稚園が一緒だった善子はどうなのかというのがありますが、
・善子と仲が良かったようでもいつも一緒というわけではなかった?
・仲は良かったが小学校から別々になって、そこから花丸と気が合う子が現れなかった?
そのあたりは2期で明らかになることを信じて話を戻します。
〜〜〜〜〜〜〜〜
一緒に過ごすうちに花丸は知りました。
ルビィがどれほどスクールアイドルが好きか
ルビィがどれほど思いやりの深い子か
ルビィがどれほど大好きなものに一生懸命になれる子か
そして、ルビィがスクールアイドルに憧れながらもスクールアイドルになろうとしないのは「誰か」を思いやってのことなのだと花丸は気付きました。
ルビィちゃんを自由にしてあげたい
花丸はルビィをもっとふさわしい場所、胸に秘めたキラキラした想いにふさわしい場所へと送り出すことを決めました。
それは「本があれば大丈夫」と閉じこもっていた自分とも一緒にいてくれたルビィに対する精一杯の恩返しでした。
・ルビィを解き放つために
入学式で会った先輩が始めたスクールアイドル部は初めてのライブを成功させ、正式に部として承認されました。
そして、その先輩たちは花丸とルビィをメンバーに入れようと考えていました。ルビィをスクールアイドルとして送り出すという花丸の夢を実現させる舞台は整いました。
花丸はルビィにスクールアイドル部に体験入部を提案しました。
一緒に入ろうと言えばルビィも断らないだろう、「スクールアイドルに興味が出た」と言えばルビィは喜んでくれるはず。
ルビィがスクールアイドルになるための手助けをしようと花丸は一芝居打ちました。
そして、目論見は成功し、ルビィはスクールアイドル部に体験入部しました。
スクールアイドルとして練習に励むルビィを見て花丸は自分のやりたかったことか実現しつつあると確信しました。
そして、最後の一押し。
花丸のことを気にし続けるルビィに「自分のキモチを大事にしてほしい」と伝え、
ダイヤをスクールアイドル部と鉢合わせするように呼び出した上で「ルビィちゃんのキモチを聞いてほしい」と伝え、
花丸は物語の表舞台から去っていきました。
そして、スクールアイドルをはじめたルビィと自分は一緒にいるべきではないと「これでマルの話はおしまい」にして一人ぼっちの本の世界へと戻っていきました。
夢を叶えることができた。
だから大丈夫。一人でも。
しかし、
・花丸の誤算
計画は花丸にとって思いもしなかった結末になりました。なぜなら花丸は大きな思い違いをしていたのです。しかも3つも。
1つ目の誤算、
それは花丸自身がスクールアイドルを好きになってしまったことでした。
運動が苦手で周りと上手くテンポを合わすことができなかった花丸にとって無縁なはずだったスクールアイドル、それが楽しいことを花丸は知ってしまったのです。
花丸が「できない」と諦めていたものがスクールアイドルとして過ごした日々にはありました。同じ目標のために誰かと一緒に頑張ることが楽しいのだと花丸は知ってしまったのです。
2つ目の誤算、
ルビィはただスクールアイドルになりたかったのではなかった。花丸と一緒にスクールアイドルになりたかったのです。
ダイヤと一緒にスクールアイドルを好きになったルビィにとって、スクールアイドルは一緒に頑張れるから意味のある場所なのです。
だからスクールアイドルとして頑張るなら花丸も一緒にいてほしかった。
一人でスクールアイドルとして踏み出すことなどルビィは望んでいなかったのです。
3つ目の誤算、
花丸はルビィが無理をしている、助けてあげたいと思い行動を起こしました。
でも、ルビィはただ助けられるだけの弱い存在ではなかった。
スクールアイドル部へ一緒に体験入部しようという提案がルビィをスクールアイドルにするための口実であることに気づいていたし、むしろそれによって花丸が無理をしているのではないかと気にしていました。
しかし、ルビィが目にしたのはスクールアイドルとして花丸が楽しそうにしている姿でした。
本以外にも楽しいものを花丸は見つけた、それもルビィがずっと好きだったスクールアイドルの中にです。花丸と一緒にスクールアイドルを頑張れることをルビィは知ってしまったのです。
だから花丸がルビィのためにとスクールアイドルを離れて一人に戻る結末をルビィが受け入れてくれるわけが無かったのです。
「自分のキモチを大事にしなきゃ」とルビィに言ったのは他ならぬ花丸なのです。
・ようやく気づいたキモチ
スクールアイドルを夢見ながら踏み出すことができなかったルビィの背中を押したのは花丸の言葉でした。
ならば次はルビィが背中を押す番です。
"素晴らしい夢もキラキラした憧れも全部胸に閉じ込めて"本の世界に戻りかけた花丸は
ルビィのキモチ=「花丸と一緒にスクールアイドルとして頑張りたい」を伝えられ、
花丸自身のキモチ=「スクールアイドルをやってみたい」に気付きました。
大切なのはできるかどうかではなく、やりたいかどうか
花丸は"新しいわたし"に向けて踏み出しました。
・加入後の花丸
加入後の花丸はきっかけとなった凛を意識してか、少し活発になった気がします。
家が古い寺なので電化製品に疎いという設定は見事にはまり、「未来ずら〜」などという決めゼリフまで生まれました。
このあたりルビィの「がんばルビィ」と紙一重なので乱用には気をつけてほしいところではあります。
1話からほのめかされていた善子との関係は中二セリフへのツッコミポジションとして定着しました。
アニメ前はルビィやダイヤや果南と関わることが多かった花丸ですがアニメで善子と組むことになろうとは。
さらに、これは諸刃の剣といえる設定追加ですが、大食いキャラとしての地位も確立しました。
6話くらいから気づけば何か食べてました。おいしそうに食べる花丸をみて癒されたものです。
加入回でちゃんとキャラクターの掘り下げもして、なおかつプラスとなる新設定ももらえた。
花丸はアニメで成功したキャラではないかとおもいます。
あえていうなら「食べ過ぎじゃない?」ですが、そこは2期での持っていき方次第で良くも悪くもなるのかなと思います。
◯2期に期待すること
・1期に伏線あり?
1期のシーンでもしかしたら2期に繋がるかもしれないセリフがあるので2つほど取り上げます。
1.「無理に人に合わせてもつらいだけだよ」
第4話「ふたりのキモチ」で一緒にゴールしようと待っていたルビィに言ったセリフです。
このシーンに限らず、第4話で花丸は「ルビィちゃんは〜」とルビィのキモチややりたいことについて話しています。
階段のシーンも同様で「ルビィちゃんは〜」というセリフが続きます。
しかし、その合間に入ったのが
「自分に嘘ついて無理に人に合わせてもつらいだけだよ」
なのです。
その前後のカットはルビィと花丸が映っているのですが、このセリフを言う瞬間だけ花丸の顔がアップになります。その前後のセリフが「ルビィちゃんは〜」ばかりなので余計に目立ちます。
自分に嘘をついていたのは誰か?
無理に人に合わせるのがつらかったのは誰か?
ルビィに対して言ったセリフですがルビィは自分に嘘をついていたわけではなかったのです。ダイヤのことを気にしていたのも花丸を一人にしたくなかったのもルビィ自身の偽りのないキモチです。
それに無理をしてまで合わせていた訳でもなく、ルビィはルビィのやりたいことをやっていたのです。スクールアイドルになれなくてもダイヤと花丸と一緒にいたかったのです。
ならばこの言葉は誰についてのものだったのか?
4話冒頭のシーンでもう答えが出ています。
本の世界に閉じこもるに至った花丸の過去、それこそが「自分に嘘をついて無理に人に合わせてもつらいだけだった」のではないでしょうか?
周りと同じであることを目指せばそれは「自分に嘘をついて無理に人に合わせる」ことになり、それは元々が周りと離れてしまっていた花丸にはつらい経験にしかならないのですから。
2.「これが本当の自分なのかな?」
こちらは第5話です。堕天使アイドルとしてAqoursをアピールする作戦は失敗し、天使ヨハネを捨てることを決意して去った善子。
なぜ堕天使ヨハネになろうとしたのか。千歌たちは善子の根幹ともいえる部分に目を向けたわけですが、
そこで花丸が答えたのが
「ずっと普通がいやだったのではないか。本当の自分はもっとキラキラしていて何かの拍子でこうなっているんじゃないかと思って堕天使になったのではないか」でした。
ここに違和感を覚えたのは私だけでしょうか?
善子といえば生まれながらの不運設定です。
中二うんぬんはその不運すらアピールポイントにする善子の独特な前向きさの表れであると私は考えており、
生まれついての困難さえもプラスにしてしまうまっすぐさが善子の本当の魅力だよね
がはじめに書いた記事だった私としては、「善子ちゃんはもともと普通だったから中二で特別になりたかったんだねー」
を認めるわけにはいかないのです。
アニメでは表立って不運設定には触れてませんが引いたくじがハズレだったり、いきなり海にはまり込んだり、儀式中にトラックが通ったりと不運設定は生きているようです。
堕天使ヨハネは善子にとってはつい出てしまう自らの一部で、堕天使ヨハネを捨ててまで普通になりたいと善子が悩んだからこその第5話なのですが、花丸の分析どおりだとすると…
普通なのが嫌で堕天使ヨハネを考えた→でも堕天使ヨハネは周りから浮くから普通になりたい
という、なんというか…
だったら最初から普通のままでいろよ!
という話になってしまうし、堕天使ヨハネがあそこまで善子の大事なものになるとも思えないので脚本の意図としても花丸の分析は的外れなものとして作っているのだと思います。
むしろこれはルビィに言った「自分に嘘ついて〜」のように花丸が自分の辛い思い出を投影したセリフなのではないでしょうか?
特に「これが本当の自分なのかな?」は花丸のずっと抱えてきた悩みのような気がします。
本を読んで空想した世界ではとてもキラキラした自分がいるのに、現実の自分はちっとも輝いていない。そんな日々が続いていたのですから。
リアルではなく本の世界で人付き合いを知ってきたがゆえに対人の分析に自分の人生観・世界観のバイアスがかかってしまう傾向が花丸にはあるのかもしれせん。
・2期の花丸回のテーマは?
整理してみると、
周りと同じになるのが困難な性質
理想と現実のギャップ
が花丸の持つ課題として1期で出てきていたように思います。
さらに、「できるかどうかではなくやりたいかどうか」で花丸はスクールアイドルを始めました。
花丸は「できない」が他のメンバーよりも多いので「やりたい」こととの差も多いです。
2期で花丸個人回をやるならばこれらに踏み込んでほしいです。
ラブライブ!なのでそれほど重い話にはならないかと思いますが、上2つで言うなら、
「つらいだけ」ではない合わせ方を見つける
現実の自分の輝きを見つける
くらいはやってほしいです。
・ダイエット回はあるのか?
花丸が大食いキャラになってから言われ続けているのが
いつか花丸がダイエットする話が出るのではないか?
です。アイドルアニメの大食いキャラの宿命かもしれません。
ダイエット回はあると思います。困難に直面して乗り越えるという図式を作りやすい題材であるし、11話で予備予選の結果待ちをしている時に鞠莉に「そんなに食べると太るよー」と言われるくらいなので。
スクフェスのストーリーで花丸のダイエットは何回か出ているのでアニメでもやると見て間違いないでしょう。
ただ、単純に体重増えた減ったのダイエット回にはしてほしくない。
ダイエットを花丸の成長のきっかけにしてほしいです。
スクールアイドルとしてダイエットが必要になった→なかなかうまくいかない、一緒に頑張っているメンバーにも迷惑をかけてしまう→やっぱり自分はスクールアイドルをやらない方がいい?
のような。 花丸の劣等感や理想の自分とのギャップをダイエットを通して語るような話をやってほしいです。
・理想の花丸個人回
2期の花丸個人回でどういうことをやってほしいかという話を進めてきましたが、
実はスクフェスのストーリーで理想形としている話があるのでここで紹介します。
Aqoursメインストーリー 12章「花丸の弱点克服大作戦」です。
スクフェスをやっている方は是非とも見ていただきたい話なのですが、あらすじを説明すると、
Aqoursの自己紹介ムービーをきっかけに花丸は自分の方言が恥ずかしいと感じて標準語で話すことを決める。
しかし、なかなか直らない。「方言だってかわいいのになぜそこまで気にするのか?」と聞かれた花丸は「自分はまだまだ知識も技術も足りない。みんなと同じようにできていない。でも、みんなに追いつきたいと思っている。自分が足を引っ張るわけにはいかない。」と答える。
花丸は方言を直すためにさらに無理をするが、それを止めたのはルビィ、さらに他のメンバーも続く。
方言を使ってしまうのは弱点ではなくて個性、それに花丸に足を引っ張られていると思っているメンバーはいない。
だから花丸はそのままの花丸でいい。
それをきいた花丸は「こんなこと本には書いてなかったよ」と笑い、そのままの自分の姿で自己紹介をする。
この話は上にあげた「人と同じになることが困難な性質」「理想と現実のギャップ」という花丸のテーマに触れて、それぞれに対して「そのままの自分の価値を認める」という解決を提示したばかりか、花丸から「本には書いてなかった」というセリフを引き出しています。
2期花丸回はこんな感じのストーリーを期待しています。
・ 嫌いなものの克服
「花丸」という名前を聞いた時から思っているのですが…
プロフィールの嫌いなものになぜ麺類があるのか!
たしかにあのうどん屋は関東圏に展開しているので沼津・内浦が舞台のラブライブ!サンシャイン‼︎で関わりがあるとは思えないのですが…これでコラボの可能性が一つなくなるのはもったいない!
というわけでここは苦手な食べ物の克服をして、花丸が克服した記念にコラボを!
というところで花丸の記事はおしまいにします。
次回は8人目、梨子です。
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:U-NEXT
となっています。