【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期第11話「浦の星女学院」
前回(第10話)投稿から随分経ってしまいました。気がつけば年が明け、 1月も中旬です。
ラブライブ!サンシャイン‼︎の感想記事、ようやく第11話「浦の星女学院」まで来ました。もはや1ヶ月ほど前の話題になりますが、また記憶を掘り起こしてお付き合い下さると光栄です。
○アバンパート
前回のラブライブ!サンシャイン‼︎はダイヤさん。
車は走る…想いを乗せて…
どう見ても飛んでます!
さて11話、サブタイからして学校に関する話のようですが…
何かイベントの準備中っぽいです。
千歌いわく、これまでの感謝を込めて盛大に盛り上がるそのイベントとは…
閉校祭!
作中では3学期、次回予告で学園祭らしきシーンはありましたが、まさか「閉校祭」とは。
そして、オープニングへ!
○前半パート
部室では何やらぐつぐつと煮える寸胴が。
煮ているのは鞠莉、寸胴の中身は
シャイ煮!
1期10話「シャイ煮はじめました」で登場した鞠莉の得意料理
シャイ煮はわたーしが世界中から集めたスペーシャルな食材で作った究極の料理でーす。
なお、原価は1杯あたり約10万円、つまり…
この寸胴の中では推定1000万円が煮込まれていることに。
しかも、今回はシャイ煮プレミアム!さらなる進化が期待されます。
ところで「閉校祭」とは何か?
話は少し前にさかのぼります。
理事長室にやってきたモブの3人組、通称よいむトリオ 。
彼女たちは理事長である鞠莉にある提案をします。
それが閉校祭。
閉校式はまじめにやる。でもその前に、OGや地域の人も巻き込んで学校に感謝する祭をしたいということらしいです。
これを書いた時点ではもう2期13話まで放送がされており、卒業式兼閉校式がまじめだったかというと疑問があるのですが…
そんなことはどうでもいい!
これまで何人もの生徒を見守ってきた浦の星女学院。その数十年にも及ぶであろう歴史の最後の輝きを生徒から提案したことが大事なのです。
理事長の判断はもちろん
承認!
2年生組のアーチ設置も完了。
作業は遅れ気味ですが準備は進んでいきます。
この学校でやりたかったことを思い切りやる、ダイヤも何かやりたいことがあるようです。
ルビィもその何かに協力するようです。
一方、善子と花丸は
教室の床にチョークで模様を、というか明らかに魔法陣と思われるものを描いています。
ここは人気のないものが〜などど自嘲気味に語る花丸。
と、廊下を走る謎の着ぐるみ
もはや説明するまでもないですね。
伊豆・三津シーパラダイスのマスコットキャラクター、うちっちーです。
ラブライブ!サンシャイン!とはなにかと関わりが深く、
恋になりたいAQUARIUMのPVに出てきたのをはじめ、
ダイヤさんの片付けてねBOX
1期11話の曜の妄想
2期4話の貯金箱
同じく2期4話でのバイト
他にもイベントでリアルうちっちーが出張してきたり、多くの場面で登場しています。
2体いたりする理由はこの後明らかになります。
一方、ルビィはというと
裁縫ですね。2期になってから衣装作りにどんどん関わるようになってくれてホッとしております。
千歌と梨子が様子を見に来たので作っていた衣装を見せてくれましたが
この衣装はどこかで見た気が
多分ここらへんが影響しているのではないかと
そして、またもや廊下を走る謎のうちっちー
2体のうちっちー、片方が曜なのは確定らしいですがあと1体は誰なのか?
うちっちーともう一体のうちっちー(「初代っちー」)を追いかける千歌、梨子、ルビィ
いつのまにか善子と花丸も合流してます。
よく見たら、このシーンで後ろに善子と花丸がいました。
うちっちーを見失った5人、しかし今度は
別の何かと遭遇
その何かは空き部屋に入ったようです。
ここに入った「何か」はどうやってドアを閉めたのか?とかいうツッコミは無しです。
恐る恐る空き部屋探索をする千歌たち
なお、ルビィはずっと廊下で待機です。
堕天使が怖いずらか?
と、煽る花丸(寺生まれ)。相変わらず善子に対しては厳しい。
善子は結局、外へと避難しました。
結界を張っての後方支援に切り替えます。
ちなみにマジレスするとその位置で結界を張ると意味がないどころか千歌たちが逃げられないのですが…。
さすがヘタレ堕天使。
そうこうしてる間に梨子が謎の物体を発見し、
千歌がシーツを剥ぎ取るとそこには
しいたけ!
なんだしいたけちゃんか、と安心する梨子。
犬をあんなに毛嫌いしていた梨子がここまで変わるとは。
ほっとする5人ですが…
忍びよるうちっちー×2
それに驚いた拍子に
しいたけが暴走!
シーツで前が見えないしいたけは
せっかく建てたアーチに突撃!
ダイヤさんおこです。
鞠莉に押された承認印が消えていない。
どうやらしいたけの散歩をしていたみとねーがリードを離したせいでしいたけが学校に迷い込んだようです。
ただでさえ遅れていた閉校祭準備はアーチ修復でさらに遅れてしまい、もう下校時間までには準備が終わらない。
そこで我らが理事長、鞠莉の出番です。
準備で学校に残る生徒全員を小原家が家まで送るという
小原家の力ってすげー
なお、激おこダイヤさんは実はそんなに怒っていませんでした。
生徒会長という立場上、怒ってはみたものの本心では千歌たちと同じく閉校祭に心踊っています。
ダイヤちゃん!
閉校祭準備に遅くまで残る浦の星生徒たちに
みかん鍋が差し入れられました。
みかん鍋、沼津の郷土料理…ではなく
主に山口県あたりで作られている料理です。
アーチ破壊のお詫びにみとねーが差し入れてくれました。
でも、なぜみかん鍋なのか?
そして安定のおかわりずら!
さらに謎だった初代っちーの中身は果南でした。ここまで果南が出てないんだから果南くらいしか候補はいないのですが…
教室に海を再現することにした果南と曜はうちっちーと初代っちーの着ぐるみを借りてきたようです。
となると、うちっちーの中身は曜…ということになるのですが。
まったく反応がない。
善子が手を触れると、
中にだれもいませんよ?
金田○とかなら着ぐるみの中から死体が出てくるパターンですね。
中身の曜は一体どこへ?
曜はアーチの修復の仕上げをしていました。
そして、ふと見つけたのが
寿太郎みかんの段ボール。
寿太郎みかんは沼津で作っているちょっと高めの良いみかんです。ラブライブ!サンシャイン‼︎とのコラボで千歌の絵が描かれた段ボール入りのものも販売されましたね。
そして、寿太郎みかんの段ボールといえば
記念すべきアニメ放送開始の1期1話、千歌がスクールアイドル部の勧誘をしていたあのシーンです。
まだ当時は千歌と曜の二人、しかも曜がまだスクールアイドル部に入る前の出来事です。
曜はある行動に出ます。
スクールアイドル部でーす!
よろしくお願いしまーす!
あなたも、あなたも、
スクールアイドルやってみませんかー!?
あの時の千歌と同じ場所で、
あの時の千歌と同じようにみかん箱に乗って、あの時の千歌と同じようにスクールアイドル部への勧誘をします。
あの時はみかん箱の上からの声は誰にも届かず、誰一人として答えてくれる人はいませんでした。しかし、
はい、スクールアイドルやります!
千歌が答えてくれました。
千歌と曜、みかん箱の記憶を共有する二人は閉校祭に向けて準備が進んでいく学校を眺めます。
梨子が二人のところにやってきますが、
なにかを察して二人を見守ることにしました。
そうして訪れたはじまりの二人だけの時間。
曜はやっと千歌に伝えたい言葉を言うことができました。
私ね、千歌ちゃんに憧れてたんだ。
千歌ちゃんが見てるものが見たいんだって。ずっと同じ景色を見てたいんだって。
このまま、みんなでおばあちゃんになるまでやろっか?
「千歌と同じ景色を見たい」
これが曜の願いです。曜は千歌と同じものを見て、同じように感じていたいからスクールアイドル部に入ったのです。(その後で曜自身の変化もあったりで今や千歌とのためだけにAqoursにいるわけではないですが)
鞠莉や梨子にではなく千歌に直接それを言えたことは曜にとって大きな一歩です。
二人の笑い会う姿を見守りながら
前半戦終了のアイキャッチ。
○後半パート
ついに始まった閉校祭。
ルビィが作った衣装を着る千歌と梨子
2〜3話くらい前で同じような服を着て接客をする姉妹を見た気がしますが。
ちなみにこの衣装については梨子が参考文献を提供したそうで、
壁クイが12周年を迎えたみたいですね。おめでとうございます。
休憩時間になり、千歌と梨子は校内をめぐることに…
ではなく、梨子は用事があるようなので千歌が一人で校内をめぐります。
…の前に
まずは曜と果南が海を再現した『浦の星アクアリウム』の様子です。
この園児たちは!
2期4話、みとしーでバイトをするAqoursを混乱と恐怖に叩き込んだ末にダイヤさんの舞によって鎮められたあの園児たち!
果たして曜と果南は無事に浦の星アクアリウムを終えることができるのか?
というところで千歌視点に戻ります。
閉校祭にはたくさんの出店が出ています。
来場者にはちやほらと見覚えのある顔が。
千歌はダイヤさんの声に気づき、ある教室へ。
そして、ダイヤさんは…
『Love Live‼︎クイズ』を開催!
アシスタントとしてルビィも協力します。
では問題!
第2回ラブライブ!に出場、決勝まで進んだ福岡の二人組スクールアイドルといえば?
これは…
©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT
この二人組ですね。本人は登場しないものの、ポスターや雑誌の記事での登場回数は意外と多く、記憶に残っている人も多いのでは?
この二人組の名前ですが…
無印1期1話で穂乃果が「これは福岡のスクールアイドル」と言いながら見せたページに名前が載っています。
©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT
もう答えはわかりますね?
ここで挑戦者の回答を、
めんたいフォー!
はかったなー!
てんじんつー!
ダイヤさん渾身のぶっぶーですわ!
正解は「Dream」
ダイヤさんにポイントが入ります。
ダイヤさんのラブライブ!好きには千歌もにっこり
と、千歌をつんつんするのは。
花丸。
占いに興味はないずらか?(テンション低)
と、恐らくは客がまったく寄り付かず、もはや同情すら覚える花丸に連れられて来たのは。
『堕天使ヨハネの占いの館』です。
もう言うまでもなく善子発案です。
占い師善子の第一声は
…わかりました。恋の悩みですね。
この年頃の子の悩みといえばほぼ恋です。
「え!なんでわかったんですか?」からの導入というオーソドックスな手です。
だだ、何事にも例外はあるもので千歌はばっさり否定します。
しかも、「こい(来い)」で悩んでいたのは善子の方という花丸のカウンター付きです。
最近体重が増えてきたという、これまた思春期女子の定番悩みを出しますが、これも否定された上に花丸のそれはお前だカウンター。
素直に何を占ってほしいか聞いた方がいいという花丸のアドバイスですが、
そこはプライドが許さないのか強引にミュージックスタート!
やけに本格的なBGMが流れます。
なおBGM担当は桜内梨子。行くところがあるってここでしたか。
花丸によると自ら進んで善子に協力したそうで…。さすがリトルデーモンリリー。
物語開始以降にできた唯一と言ってよい学年を超えた関係性、よしりこおじさん歓喜です。
しかも、善子を煽りまくりの花丸も何だかんだ言いながらも善子の望みを叶えたいからと協力していることが判明。まったく、素直じゃないやつめ!
にしても善子モテモテである。
そんな穴だらけの企画でしたが、千歌はAqoursの行く先を占ってほしいと善子に頼み、
それならば占うまでもありません。
と、なんだかいい感じにまとまりました。
ちなみに、(これを書いているのは2018年1月なので)もはや最終回までの展開も千歌が最後にたどり着く答えも私には手に取るようにわかります。
シャイ煮プレミアム屋台では鞠莉自らが集客をしています。
鞠莉が元気そうでなにより。
何がとは言わないがでかい。
地域の人も巻き込んだ閉校祭、もちろんしまねー&みとねーもいます。
みとねーが配るのは焼きみかん。
みかんを焼くことで甘みが増す、沼津おなじみ…ではないですね。
むしろ、私の実家が埼玉なのですが、実家にいる時にだるまストーブの上にみかん乗っけて焼いていたのに対して沼津ではそういう光景はあまり見ないです。
千歌にとっては懐かしいらしいので沼津にも色々あるのでしょう。
しまねーもみとねーも当然といえば当然ですが浦の星のOG、久しぶりの母校の匂いを感じています。
さらに、ここ最近ようやく活躍しだしたよいむトリオによる風船アートも成功。
風船は空へと飛び立って行きます。
ちなみに、風船アートなどで風船を飛ばす場合はちゃんと自然に帰る素材のものを使いましょう。また、自然に帰る素材であったとしても飛んで行った風船が海洋生物に誤飲されてしまうと気道に詰まることで窒息死につながる危険性があります。
真似をする方はその辺りをちゃんと対策した上でやりましょう。
そんなこんなで閉校祭は過ぎていきます。
園児たちは今回は大人しくしていたようです。
クイズ大会はなんとダイヤさんが優勝
出題者が優勝というなんだそれは!?な事態ですが、ラブライブ愛ゆえの結末でしょう。
やりきったようで良かった。
焼きみかんを持って花丸がやってきました。
善子の占いは星の正位置と太陽の逆位置?
意味は後で。
楽しかった閉校祭も大詰め。キャンプファイアーに集まる浦の星の生徒たち
意味深な視点を交わす善子&梨子
手まで繋いでよしりこおじさんへのサービスはばっちりです。
ダイヤ・ルビィ・花丸、1期初期以来の組み合わせがここで。
ようちか。やっと千歌に気持ちを伝えられた(嘘は言ってない)ばかりか千歌との2ショットまでもらえてよかった。
そして…
かなまりぃぃぃぃぃぃぃ!
これはお姫様にダンスを申し込む王子様の構え
見てください!この鞠莉の顔!
まったく、イケメン果南はずっるいよ〜ずっるいよ〜。
ひゅーひゅー!
さらに、みんなで手を繋いでなんかキャンプファイアーの周りを回るという青春の1ページにありがちな展開!
風船が飛んだあたりからの一人ずつのモノローグも相まってクライマックス感がすごいです。
閉校祭の終わりを締めくくるのは理事長の鞠莉の挨拶です。
閉校祭に集まった人を見て、鞠莉は浦の星がどれだけ愛されていたかを実感しました。
生徒から発案し、学校が一つとなって作り上げ、地域の人々がやって来てくれた閉校祭は鞠莉にとってなによりもの幸せでした。
浦の星は鞠莉にとって大事な場所でした。
だからこそ鞠莉は言わずにはいられなかった。
ごめんなさい。
ごめんなさい。もう少し頑張れれば…。
浦の星の誰よりも学校のために頑張った鞠莉、
理事長という立場から学校を救おうとした鞠莉、
それでも鞠莉は統廃合を止めることができなかった。
「もっと頑張っていれば」
生徒としてだけではなく、理事長としても浦の星を見てきた鞠莉だからこそ、この言葉は重いです。
誰一人として鞠莉に言葉をかけられません。
と、その時…
いきなりのAqoursコールです。
やり始めたのはむつき。
これがいいか悪いかはひとまず保留します。
Aqoursコールは広がっていきます。
鞠莉の後悔も吹き飛ばすほどの熱量を持って。
そして、ダイヤが鞠莉の背中を押します。
かつてどこかで見た、友の背中を押すシーン。
一人として鞠莉を責めている者はいない。
望んでいるのは「ごめんなさい」ではない。
鞠莉は精一杯の笑顔と元気で応えます。
みんなー!ありがとう!
じゃあラストにみんなで一緒に歌おう!
最っ高に明るく!
最っ高に楽しく!
最っ高に声を出して!
浦の星女学院とAqoursと鞠莉の頑張りが実を結んだ閉校祭。
ここからラブライブ!決勝大会に向けて加速していく物語を思いながら、
ラブライブ!サンシャイン‼︎2期11話、「浦の星女学院」これにて終了です。
エンディングは
また千歌ですね。
と、思いきや…
なんだかいつもと違う?
Aqoursの字が
波にさらわれた!
そう、閉校祭はまだ終わっていない。
やり残したことなどない
そう言いたいね いつの日か
そこまではまだ遠いよ
だから僕らは
がんばって挑戦だよね
まさに、みんなで一緒に歌おう!ですね。
こうしてラブライブ!サンシャイン‼︎第11話「浦の星女学院」真の終了です。
○まとめ
・閉校祭
今回は浦の星女学院という場所がどれほど大事にされてきたかを描いた話でした。
誰かに焦点を当てるわけではなく(ラストで鞠莉がおいしいところを持って行きましたが)、ストーリーの本筋が進むわけでもなく、メンバーそれぞれを描いていくという点では1期7話「TOKYO」に近いです。ただ、あえていうならこの話は「浦の星女学院」が主役なのだと思います。
・理事長としての鞠莉
「ごめんなさい」
鞠莉が伝えようとしたのは謝罪の言葉でした。
鞠莉は「スクール」アイドルでありながら、理事長という大人としての立場も担ってきました。
「頑張ったから結果はどうあれ満足だ」などとは言えないのです。たとえ、ラブライブ!優勝で名前を残すことができても学校が無くなるのは変わらない。鞠莉は学校を終わりにしてしまった理事長であることに変わりはないのです。
前回、果南とダイヤとの幼馴染でありAqoursのメンバーである鞠莉は「離れ離れになっても一緒」という答えを得ました。
しかし、理事長としての鞠莉の話には答えが出ていなかったのです。
統廃合の阻止をできなかった理事長として鞠莉は謝罪をしました。
たくさんの人に愛される学校を救えなかった無力さを謝ることしか鞠莉にはできなかった。
でも、あの場にいた誰もが恐らくはそんな謝罪を鞠莉には求めていなかったはずです。理事長としての鞠莉の最後は楽しいものであってほしいと願っていた。学校の思い出を笑顔で締めくくる、それが閉校祭なのですから。
ダイヤに背中を押され、鞠莉は文字通り先に進むことができました。謝罪で止まるのではなく、あくまでも鞠莉らしく最後を飾る。
「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」で締めくくることで理事長としての鞠莉は救われたのではないかと思います。
・Aqoursコール
さて、そんな鞠莉の「ごめんなさい」を打ち砕いたAqoursコール、どんな評価をしようか迷うところです。
やり始めたのがむつきというのがまた厄介なことになっています。
むつきといえば1期13話のミラチケダッシュで真っ先に駆け出した子ですからね。
今回もなんだか先走った暴走みたいになってます。
で、考えた末の結論ですが…
「Aqoursコールは必要ではなかった。しかし、Aqoursコールの衝撃は必要だった」
のではないかと。
まず、Aqoursコールをあそこでやるのは不自然です。なぜ「Aqours」なのか?
100歩譲ってAqoursが浦の星の希望の象徴だとして、そのAqoursの名を出すことで暗い雰囲気を変えようとしたとして、
いきなりAqoursコールは意味不明です。
しかし、じゃあどうすればいいのかと言われるとこれという代案もない。
鞠莉の謝罪を止める衝撃的な出来事が起こることで展開にメリハリがついたのも事実です。
こういってはなんですが、千歌がやらかすよりはマシではないかなと思います。
・「同じ景色を見ていたい」
1期からの持ち越しである曜の物語にも進展がありました。
曜はここまでの23話、千歌の近くにいながらも千歌に自分の想いを伝える機会に恵まれませんでした。
個人回である1期11話「友情ヨーソロー」では曜が話の中心でありながらも、曜自身にも何を伝えたいのかがわからないという状況であり、千歌へ曜が伝えたいもの、曜が望むものは伝わることなく(それでも曜にとっての変化はありましたが)1期が終わり、 2期が始まり、2期では他のキャラに焦点が当たっていく中、曜が千歌に語りかけたシーンは6話の
「一番大切な人を忘れてませんか?」から
「千歌ちゃんがいるから今があるんだよ。そのことは忘れないで。」までくらいでした。
そんな曜が千歌との思い出の場所で、かつて千歌がやったことを真似して、ようやく整理がついた曜自身の願いを千歌に伝える。
このシーンは長きにわたる曜の葛藤の答えであったといえます。
千歌と同じものを見たい。
それこそが曜の根幹です。
「友情ヨーソロー」で曜のイメージしたAqoursはまさに疎外感の表れたものでした。
一つのノートを覗き込む8人、しかし何が書いてあるかが曜にはわからない。曜にだけわからない。
わかるのは8人が同じものを楽しそうに見ていることだけ。
だから、曜が「千歌ちゃんの見ているものが見たい」「ずっと同じ景色を見ていたい」と言えたことはこれまでの曜の物語の答えとしてこれ以上ないものだったと思います。
ちなみに、この「同じ景色を見ていたい」というセリフを聞いた時、私ははっとしました。
というのも、2期開始前に一人ずつについて書いた記事が、
【2期準備記事】渡辺曜〜同じ景色をみるために〜 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室
この通り、タイトルがど真ん中を貫いてしまっていたからです。われながらよくこのフレーズを思いついたものだと感心します。
曜はこれから先も千歌と同じ景色を見たいと言いました。
それは初めから変わらない願いですが、曜はAqoursを通して「変わらないまま変わってきた」のではないかと思います。
そのあたりはまた曜について書くときにでも。
・善子のタロットカード
ラスト付近で善子のタロットカードが映されているシーンがありました。
こちらです。
なんの偶然か、無印で希が使っていたものと同じ図柄のタロットです。
太陽(無印1期2話)
©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT
そして星(無印1期8話)ですね。
©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT
椅子の位置からすると太陽は逆位置、星は正位置です。
それぞれの意味は
太陽(逆):不運、失敗、甘え、闇雲、浅はかさ
星(正):希望、理想、奇跡、インスピレーション、先を見通す、良い兆し、霊感
星の正位置はともかく、太陽の逆位置をどう読み取るか?
太陽の逆位置の上に色々なカードがあり、最上は星の正位置というところから、
「失敗の上に色々な経験を重ねて最後は奇跡を掴む」とかでしょうか?
初めに太陽の逆位置が出て焦った善子がセカンドドローで星の正位置を引いたとかもあるかもしれないです。
・次回は…
11話についてはここまでにします。
次回は第12話「光の海」
一人ずつの決意のシーンという明らかな語りポイントがありますね。
また気長にお待ちいただけることを祈ります。
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:dアニメストア
となっています。
(動画サイト変えました)