【サンシャイン‼︎曲感想】第9話『未熟DREAMER』
かつて…浦の星女学院には1つのスクールアイドルグループがありました。
幼い頃から喜びも悲しみも分かちあってきた3人の少女、松浦果南、黒澤ダイヤ、小原鞠莉は学校を統廃合から救うため、スクールアイドルとして立ち上がったのです。
彼女たちのグループ名は「Aqours」
しかし、彼女たちのグループ、Aqoursは思わぬ形で終わりを迎えます。
互いを大切に想いあったがためのメンバーどうしのすれ違い。互いに言葉が足りず、それゆえに想いを誤解しあい、気持ちはすれ違っていった。
花火大会のライブを目の前に、Aqoursはその活動を終えました。
彼女たちの想いを綴った花火大会のための曲は
ホワイトボードにその歌詞の一部を残したまま、誰に聴かれることもなく、永遠に闇の中に葬られる……
はずだった!
2年の時を経て、「Aqours」はまた浦の星女学院に誕生しました。
図らずも彼女たちの後を継ぐことになった、新たなリーダー高海千歌によって始まったスクールアイドルに
すれ違う2人を見ていることしかできなかったかつてのメンバーの一人、黒澤ダイヤの手によって「Aqours」の名が付けられたのです。
もちろん、今のAqoursを作ったのは2人だけではありません。
6人それぞれがそれぞれの想いをもって集まったのがAqoursです。
新たなAqoursは
6人のメンバーの心を一つにし、
かつてのAqoursと同じく夏祭りのライブに挑みます。
そして、時を同じくしてかつてのAqoursと今のAqoursの道は交わり、
Aqoursは9人で一つになりました。
かつて闇の中に葬られ、
それでも浦の星のスクールアイドルを待ち続けた歌は
9人となったAqoursの手によって今、ここに帰ってきました。
かつてと同じく、花火大会のライブの曲として。
さて、9話挿入歌『未熟DREAMER』感想記事です。
・曲までの流れ
上でもう書いてます。しかし、ここまでの9話がこの曲のための前ふりだったと言っても過言でではない。それくらいこの曲はAqoursの今までとこれからを歌っています。
・衣装
花火大会や夏祭りがテーマということで和風の衣装になっています。
この曲は今までのAqoursとこれからのAqoursを歌っている曲と書きましたが、それは衣装にも表れています。
曲の開始のシーン、3年生組の衣装はかつてのAqoursが着ていた衣装です。
2年前の花火大会で着られることのなかった衣装はこうしてかつてのAqoursの旅立ちを飾ることができました。
3年生組の衣装は
それぞれのソロパート後に1・2年組のメンバーの歌を経て、
新たな衣装に変わります。
3年生組をかつてのAqoursと言ってきましたが、この瞬間をもって3年生組は今のAqoursへと変わりました。
せっかくなので浦ラジ!!!ネタも書くと、
この衣装は基本的に片足だけハイソックスなのですが、
ルビィは両足にソックス、かわりにダイヤはソックス無しです。
「お姉ちゃん!ルビィ、両足ソックスがいい!」
「しょうがないですわね。私のを使いなさい。」
といったやり取りでもあったのでしょうか。
・歌詞
この曲ほど歌詞が意味を持つ曲もないでしょう。
細かいフレーズは後々追っていきますが、
3年生組のことを表していたり、1・2年にも一部あてはまったり、9人でのこれからを歌っていたりという、「言葉としての意味」はもちろん、
消えかかりながらも2年前のAqoursと今のAqoursをつないでくれた「存在としての意味」もあります。
では、『未熟DREAMER』スタートです。
琴の音に合わせて画面に広がる波紋
タイトルから激しいのを想像しがちですが、6
話挿入歌『夢で夜空を照らしたい』に続き、ゆったりとした曲調です。
それに合わせてゆらゆらと踊るAqours
ここからは3年生ひとりひとりのターン
まずは、果南&千歌・曜
いつもそばにいても 伝えきれない想いで
心 迷子になる
いつも側にいても、それでも鞠莉にすべてを伝えきることはできなかった。
すべてを伝えることができなかった果南は嘘をつき、自分を悪者にした。しかし、その嘘が鞠莉をさらにスクールアイドルに縛りつけてしまった。
ナミダ
久しぶりに帰ってきたAqoursの部室で果南は2年前歌えなかった歌の歌詞をもう一度書き直します。
本編で鞠莉がなぞっていた箇所、
ナミ「ダ」ですね。
忘れてしまおう 歌ってみよう
一緒にね
果南と一緒に歌うのはこちらも「いつも側にいる」千歌と曜。
この2人にもまた、伝えきれない想いがあります。それが今後どうなるのか。
次はダイヤ&ルビィ・花丸
言葉だけじゃ足りない
そう 言葉すら足りない
ゆえにすれ違って 離れて
ダイヤはすれ違い続ける果南と鞠莉をそばで見てきました。
今回は果南と鞠莉にスポットライトが当たりましたが、そうやってすれ違う二人をどうすることもできなかった後悔が今のダイヤを作ったのでしょう。
果南の元にダイヤが来ました。
しまったことが 悲しかったの
ずっと気になってた
「ずっと気になってた」がダイヤの2年間だったのだと思います。
ダイヤと一緒に歌うのはルビィと花丸。
この二人もまた、一度はすれ違って離れてしまったことがあります。
第4話、花丸はルビィのスクールアイドルになる夢を叶える為にルビィから離れようとしました。その結末は皆さんご存知だと思います。
鞠莉も来てかつてのAqoursメンバーが揃いました。ホワイトボードにはここまでの歌詞が書かれています。
3年生パート最後は鞠莉&梨子・善子
わかってほしいと願う
気持ちが止まらなくて
きっと傷つけたね
「果南はくじけるような人じゃない」「学校を救うために留学はしない」それらは鞠莉の想いではあっても本当に言いたいことではなく、本当に言いたいことは言わなくてもわかってほしいと願っていたのが鞠莉でした。
このポーズは鞠莉なりの2人へのメッセージなのでしょう。
それでも
部室前に1・2年生が揃いました。
諦めきれない 自分のわがまま
今は隠さないから
鞠莉と一緒に歌うのは梨子と善子
Guilty Kissが揃ってしまいました。
梨子はピアノを諦めきれなかったから、
善子は堕天使キャラを諦めきれなかったから、どちらも諦めきれなかったのがAqours加入につながりました。
力を合わせて夢の海を
泳いで行こうよ
3年生組が揃いました。
ここの歌詞は
このシーンでおなじみです。
今日の海を
ここで9人Aqoursのリーダー、千歌がセンターに
どんな未来かは 誰もまだ知らない
でも 楽しくなるはずだよ
花火の打ち上げが始まりました。
みんなとなら乗り越えられる
「みんな」です。HiH、ダイダイ、夢夜空で一度も歌詞に使われなかった「みんな」というフレーズがとうとう使われました。
2枚目の隣とハイタッチするのはmoment ringの「すべてがつながって」が似た振り付けだった気がします。
これからなんだね
お互い 頑張ろうよ
CGが続いていましたが、ここで手書きです。
どんな未来かは
誰もまだ知らない
でも 楽しくしたいほんとに
この曲は歩いたり屈伸したりが多いです。
みんなとなら
また「みんな」です。この構図は
『君のこころは輝いてるかい』のジャケット絵を連想させます。並び順が変わってますが。
ぐるーっと出てくる一瞬に9人の性格や関係性を詰め込んだ良シーンです。
無理したくなる
成長したいな まだまだ
ここも一瞬に色々詰め込まれています。
君ここでは
出典:君のこころは輝いてるかい?PV
梨子に千歌が寄りかかっていましたが、逆になっています。
なにより、
ようちかりこの3人になっています。
二人きりの花園で眠りにつく果南と鞠莉
ここでも姉妹アピールのダイヤとルビィ
隣ではなく前後配置の善子と花丸
ようちかりこがセットになると残りはやはりこの組み合わせになります。
未熟DREAMER
柿田川花火大会の目玉、
ナイアガラ大瀑布です。
ちなみに今年のを偶然撮っていました。
やっと一つになれそうな僕たちだから
ダイヤと鞠莉と果南。
2年という時間はかかりましたが、やっと一つになれそうです。
そして、「僕たち」は9人Aqoursのことでもあります。9話をかけて私たちの知るAqoursはやっと一つになりました。
音に合わせてノックをするかのような動き
本音ぶつけ合うとこから始めよう
今回は3年生組が本音をぶつけ合いましたが、
1・2年生組も本音をぶつけ合うのでしょう。
そのとき見える光があるはずさ
まだ続きそうなところでアウトロ
フルだとどうなるのでしょうか。
ゼロから6人の新たなスタートをしたAqours、
今回は「やっと一つに」なれました。
ナイアガラ大瀑布の終了とともに曲終了。
『未熟DREAMER』、2年前のAqoursは互いに未熟であったためにすれ違いました。
浦の星にまた誕生したAqoursですが、2年前の件は解決したとはいえ、まだまだ未熟な9人はこれからもすれ違うのかもしれません。
しかし、かつての過ちを知っている9人ならばすれ違ったまま終わりになどしないでしょう。
曲感想も終わり、あとは9話考察が残ってます。なんとか10話放送には間に合わせたい。
【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 第9話「未熟DREAMER」
ついに第9話にして9人が揃いました。
前回の8話記事にて、鞠莉と果南について随分と偉そうなことを書いたのですが見事に外しました。
そして、前回のラブライブ!サンシャイン‼︎についても外しました。
今回も前回のラブライブ‼︎サンシャイン!無しです。
2年前の3年生です。果南がスクールアイドルをやめると言った場面
東京での失敗を気にすることはないと説得する鞠莉でしたが、
鞠莉には留学の話が来ているようです。どうやら断ったようですが。
留…学…!?
ラブライバーにとってのトラウマワードです。
これ以上続けても無駄だとダイヤもスクールアイドルを辞めることなり
取り残された鞠莉
衣装を見せて二人を引きとめようとしますが…
ここでオープニング
作中では夏祭りが近づいているようです。
沼津夏祭り・狩野川花火大会ですね。今年は2日目がサンシャイン‼︎のイベントと同日だったので行った人もいるかと思います。
花丸はまた食べています。
そして、善子は
「これは…痕跡…わずかに残っている…気配…」
東京に行ってからヨハネが通常状態になったようです。
これが決め手だったのでしょうか。
花火大会でのライブのオファーを受けるかどうか。東京で力不足を実感したので慎重になる一同。
「はくあをしってもらうにはいちばんずらね」
食べながらしゃべるなと。
今の自分たちの全力を見てもらう、ダメだったらまた頑張る
千歌の決定により花火大会でのライブに出ることに
ヨーソローはまだしもギランは何なのか。
ここでアドリブタイム
堕天祭り、激おこデーモン丸という新たな名言が生まれました。
ちなみに激おこデーモン丸は、激おこぷんぷん丸とデーモンと相手が花丸なのをかけた…
千歌は気になることがあるようです。
前回、ダイヤから果南がかつてスクールアイドルをやっていたことを聞いた千歌は果南にスクールアイドルをやっていたのは本当かきいたようです。
千歌は果南が東京のイベントで歌えなかったくらいでスクールアイドルを辞めたことが信じられない。
千歌と果南は小さい頃一緒に遊んでいたようです。幼馴染設定がやっと使われました。
海に飛び込むのを怖がっていた千歌に
「ここでやめたら後悔するよ。絶対できる。」
と挑戦することを教えたのは果南。
幼馴染としては今の果南には違和感を覚えるようです。
「とてもそんな風にはみえませんけど…あっ、すみません。」
ルビィって今の果南と会ってましたっけ?
姉の友達なので知り合いだとは思いますが、
そういえば曜も回想にはいないです。曜は千歌伝いにしか果南を知らないのでしょうか。「私もそう思う」みたいなフォローも、無いです。
果南がどうしてスクールアイドルをやめたか、天界の眷属云々は置いておいて情報が足りません。
と、メンバーはある事実に気づきました。事情を知っていそうな人物がメンバーにいるのです。
8話考察で、ルビィが知らなかったのは無理があると書いたのですが、
満場一致でクロのようです。
「ずっと一緒に家にいるのよね?何かあるはずよ。」
は別の意味に聞こえます。
ここまで聞かれないからと情報開示から逃れてきたルビィでしたが、
逃げる!もう自分がクロだと認めたようなものです。
くろさわルビィさんがクロにきまりました!
よしこがおしおきをかいしします。
(公式ホームページよりTwitterアイコン)
字がこれであってるかは知らないです。
いけ!善子!そのままルビィを落としてしまえ!
しかし、花丸によるレフェリーストップ
ルビィの自白タイムです。
東京のライブが上手くいかなかったことくらいしか知らない。
…らしいです。
いや、だとしたらダイヤがスクールアイドルやってたのも、東京に行ったことで解散になったことも知っていたんじゃ。
さらに、
ただ…と付け加えたのが
黒澤家にてダイヤと鞠莉の会話
逃げているわけではない。だから果南のことを逃げたなんていわないでほしい。
これによって千歌たちは3年生組に何らかのすれ違いがあった、それを鞠莉は逃げたと思ったという新情報を得ました。
正直、ルビィがそこまで知っていながら何食わぬ顔でこれまでの8話を過ごしていたことに恐ろしさすら感じますが、ダイヤを思ってのことなのでしょう。
翌朝、ランニングをする果南の後ろには
千歌たちの姿が。やはり本人を観察するのが一番。
とても気持ち良さそうに走ったあとは
最後に弁天島神社で華麗な舞を披露
鞠莉もいました。
ランニングコースとか把握してるようです。もしかしたら3年生組の練習場所だったとかでしょうか。
鞠莉によると果南が復学届けを出したようです。作中時間にして4ヶ月、現実時間にして2ヶ月かかりましたが、やっと全員が登校しました。
ここでも果南と鞠莉は言葉のドッヂボールを繰り広げます。
鞠莉の「今は後輩もいる」はちゃんと千歌たちのことを信頼してるのがわかったり、
果南の方も後輩=千歌たちと認識していたり、
スクールアイドルの先輩をやってます。
果南はまた鞠莉を突き放しますが、去っていく顔はまるで一方的に別れ話をしたもののまだ未練がある男のようでした。
※あくまでも例えです
「逃げるのを諦めた」という言葉に反応する梨子
これは今後の梨子のストーリーに関わると思います。
さて、場面は移り、
ベランダで果南の復学について話す2年生組。
まだ夏休みではなかったということですね。
その頃、3年生の教室では。
果南がついに制服を着ました。
新鮮です。
鞠莉VS果南
衣装を手にスクールアイドルに誘う鞠莉
果南が距離を詰め…
こちらは2年生組のいるベランダ。
上から鞠莉の持っていた衣装が降ってきました。
つまり、果南が窓から鞠莉の持っていた衣装を捨てたことに…。
東京で制服フェチを加速させた曜はすかさず
ダイブ!
鮮やかな飛び方です。さすが飛び込みの選手。
千歌と梨子が止めなければ飛び込みが飛び降りになっていました。
ここでアイキャッチ
後半戦、2年生組が3年生の教室へ行くと何やら口論が。
先に来ていた花丸ルビィと合流です。
口論の主はもちろん鞠莉と
果南です。
ダイヤは止めているようで止めていません。
「千歌っちだって再スタートを切ろうとしているのに」
アニメでもいつの間にか鞠莉→千歌は千歌っち呼びです。
果南の「千歌とは違うの」
で千歌に火がつきました。
弁天島神社の話といい、3年生組は千歌が好きですね。
千歌が3年モブをかき分けて進んでいきます。
「鞠莉には他にもやるべきことがたくさんあるでしょ!」
というこの後の展開で重要になるセリフがちゃっかり出てきたりしています。
千歌にやっと気づいた3年生組
「いい加減に
いつの間にか善子が来ています。
花丸はまたもやちゃっかりガード
しろー!」
あまりの大声に窓ガラスが震えるほどです。
ダイヤから話を聞いて以来、3年生組の過去に何があったかが気になっていた千歌。その原因となったであろう果南は幼馴染で、自分の知らない話なのに自分の名前だけは出てきて、目の前では上級生が子供の喧嘩をしている。
激おこデーモン丸な千歌は3年生組へ放課後部室へ来るように言いつけました。
そして放課後…
「だから、東京のイベントで歌えなくて。」
こんな果南初めて見ました。
今、私の中では果南が猛烈な勢いで順位を上げています。
千歌がダイヤから聞いたと言えば、
ダイヤを睨み、
千歌がそれでも事情を聞こうとしても
頑なに話そうとしない
イライラする千歌
鞠莉は「ほんと腹立つよねこいつ」と
果南に周りが振り回されるというまさかの事態です。こんな果南を誰が予想したでしょうか。
そんな果南に一撃を加えたのが、
「でも、この前弁天島で踊っていたような」
ルビィ!毎回絶妙なタイミングでのぶっ込みです。
真っ赤になる果南とからかう鞠莉
懐かしそうに見守るダイヤ
結局、果南はスクールアイドルにならないと言い残して去っていきました。
ここで梨子の名推理が
教室の一件、なぜダイヤは果南をかばっていたのか。何か知っているのではないか?
あの騒ぎの中、果南と鞠莉ではなくダイヤに注目していたとはさすがです。
ダイヤは逃亡をはかりますが…。
くろさわダイヤさんがクロにきまりました。
よしこがおしおきをかいしします。
(公式ホームページよりTwitterアイコン)
これは…
堕天使奥義・堕天龍鳳凰縛!
観念したダイヤは黒澤家にて真実を話すことにしました。
東京のイベントで果南は歌えなかったのではなく、わざと歌わなかった。
それはなぜか…
「まさか闇の魔術…」
!
!!
!!!
ワタシハナニモミテイナイ!
ナニモシナラナイ!
イベント当日、鞠莉は怪我をしていました。あのままライブをしていたら事故になってもおかしくなかった。だから、歌えなかったことにしたようです。
鞠莉のせいではなく、果南のせいで失敗したことにして鞠莉をかばったのです。
しかし、それだけでは東京のライブで歌わない理由にはなっても、スクールアイドルを辞める理由にはならないです。
…善子が苦しそうですが、今はそれどころではありません。
東京から戻ってきた後も花火大会でのライブに向けて準備をしていた3人
それなのになぜスクールアイドルをやめたのか。
その答えもまた、鞠莉に関するものでした。
鞠莉は留学や転校の話をスクールアイドルを理由に断っていました。
「そんなの当たり前でしょ!」
理事長として会っていたときには想像すらしていなかった鞠莉の姿に驚く1・2年。
鞠莉にとって、果南とダイヤとスクールアイドルをすることは将来よりも大切でした。
だから、留学の話を断ったのです。
しかし、果南とダイヤはそうやって鞠莉を縛りつけてしまうくらいならとスクールアイドルを終わりにしました。
スクールアイドルを終わらせたのは果南とダイヤでしたが、それは鞠莉のためでした。
鞠莉が果南が原因と思っていた2年前の出来事は「鞠莉を思って果南がしたこと」だったのです。
それが鞠莉には許せなかった。将来を棒にふっでても一緒にいたかったのに、鞠莉のために、「挫折してしまった」と鞠莉に誤解させたまま終わらせた果南。
「ぶん殴る!そんなこと…一言も相談せずに!」
将来よりも今が大切だった鞠莉
今よりも将来を大切にしてほしかった果南
そのすれ違いを目にしてきた友人としてダイヤは鞠莉に忠告をします。
「おやめなさい。果南さんはずっとあなたのことを見てきたのですわ。」
「あなたの立場も。」
「あなたの気持ちも。」
「そして、
あなたの将来も。」
「誰よりも考えている。」
雨の中、鞠莉はある場所へ走ります。
決着をつけるにふさわしい、「あの時」を象徴する場所へ。
出会った時から別れの時まで
誰よりもーーダイヤよりも、果南は鞠莉を見ていたし、鞠莉のことを考えていた。
走りながら鞠莉はダイヤとの会話を思い出します。
「そんなのわからないよ。どうして言ってくれなかったの?」
「ちゃんと伝えていましたよ?あなたが気づかなかっただけ。」
鞠莉は全力で走り、転びます。
雨でずぶ濡れになり、泥に塗れながら、
それでもある場所を目指します。
それは、ヘリコプターに乗って現れ、
理事長という肩書きでダイヤを驚かせ、
千歌たちに難題をつきつけ、
いつも余裕がある、
自信家で理事長の鞠莉とは違う、
ただの18歳の女の子でした。
「ちゃんと…」
鞠莉の脳裏に浮かぶのは学校から淡島に帰る船での会話、何度もあったであろう日常の1シーンです。
「離れ離れになってもさ。私は鞠莉のこと、忘れないから。」
気持ちは伝えていたんですね。離れていても忘れないから、だから遠くにいってもいいと。
しかし、鞠莉は一緒にいたいという想いが強すぎてその言葉の重要さに気づかなかった。
鞠莉は何も伝えなかったから果南は一緒にいたいという鞠莉の想いの強さに気づかなかった。
鞠莉がやってきた場所は2年前に浦の星で結成されたスクールアイドルの部室、今は千歌たちAqoursの部室です。
ホワイトボードに残された文字を鞠莉は指でなぞります。
2年という月日が経っても消えずに残り続けたホワイトボードの文字。
それはかつてこの部屋でスクールアイドルとして過ごした3人の心の中に残るスクールアイドルへの想いと同じなのでしょう。
「馬鹿…。」
これは果南に対してか、鞠莉自身に対してか。
そして、2年前にすれ違ったままスクールアイドルが終わった場所で、すれ違った2人の決着をつけるために
「なに?」
「いい加減話をつけようと思って。」
鞠莉は果南を呼び出しました。
「どうして言ってくれなかったの?思ってること、ちゃんと話して。」
「果南が私のことを想うように、私も果南のこと考えてるんだから。」
「将来なんか今はどうでもいいの!留学?まったく興味なかった!」
「当たり前じゃない、だって、果南が歌えなかったんだよ?」
「放っておけるはずない!」
果南が鞠莉のためについた「歌えなかった」という嘘。
それは果南の思っている以上に大きいものでした。
千歌が言っていたように、いやそれ以上に鞠莉にとって果南が困難に挫けてしまうのはありえないことだった。
かつてμ'sであった一幕を思い出させるビンタ。しかし、その意味は大きく違います。
鞠莉には果南が挫折するなんて考えられなかった。
だから東京の一件は鞠莉にとって一大事であり、挫けてしまった果南を立ち直らせようと鞠莉は果南のそばにいようとした。
それが嘘だった。しかも、鞠莉が望んでもいない鞠莉の将来のための嘘。
「私が…私が果南を想う気持ちを甘く見ないで!」
果南を心配する想い、果南と一緒にいたいという想い、
善意からとはいえ、果南は鞠莉の想いを二重に裏切ったのです。
しかし、ちゃんと伝えてほしいことがあったのは鞠莉だけではありませんでした。
「だったら…だったら、素直にそう言ってよ!」
「リベンジだとか負けられないとかじゃなく、ちゃんと言ってよ!」
気持ちを素直に言わなかったのは鞠莉もなのです。2年前でも、今でも、鞠莉は本当に言いたいことを言わなかったのだと思います。
追い詰められるまで本音を言えないのが鞠莉なのだとしても、果南やダイヤには「留学したくない」「スクールアイドルを続けたい」と鞠莉自身が言わなければならなかったし、
2年後の今伝えるべきは「力を借りたい」でも「2年前のリベンジをしたい」でもなく、「一緒にスクールアイドルをしてほしい」です。
だから、鞠莉は
「だよね…。」
「だから…。」
互いに伝えることをしなかったんだから、
果南も私をぶっていい、それでやりなおそう、それが鞠莉の2年間の答えでした。
果南が手を振り上げ、
鞠莉は2年分の一撃を覚悟します。
そして、回想シーン
ここは6話の回想シーンと同じ場所
時間は6話回想よりも少し前、鞠莉と果南・ダイヤの出会いの瞬間です。
隠れていた果南とダイヤを見つけた鞠莉
ダイヤのピギャ!
やっぱり姉妹なんですね。
見つかった果南は言葉に詰まります。
会ったばかりでお互い何も知らない金髪の女の子
そんな鞠莉と近づきたくて
果南が鞠莉に切り出したのが
「ハグ…しよ。」
またハグするところからはじめよう
ハグから始めて、
一度はハグを拒否した果南が
二人の再スタートに選んだのはハグ
2年間、互いを想いながらも互いに素直になれなかった果南と鞠莉は
かつてスクールアイドルでなくなった場所で
ようやく、失ったものを取り戻すことができました。
勧誘シーンはないですが、多分こういうことなのでしょう
7人目のメンバー、小原鞠莉
8人目のメンバー、松浦果南
加入です。
その頃ダイヤは
校門を閉めていました。
ということは中にいたのでしょうか。部室までは行ってないかもしれませんが。
妹も、果南も、鞠莉も、
ダイヤの大切な人は千歌たちと関わったことによって救われました。
それは千歌たちを陰ながら支えてきたダイヤのおかげでもあります。
ならば、ダイヤ自身もちゃんと救われなければ。
「ダイヤさんって、本当に二人が好きなんですね。」
6話では断られましたか、今やダイヤを縛るものはありません。
とはいえ、そこは硬度10のダイヤ。
「それよりこれから二人を頼みましたわよ。ああ見えて二人とも繊細ですから。」
やはり一筋縄ではいかないです。
だから、あえて結末はわかった上で2人のやりとりを見守ります。
「じゃあ、ダイヤさんもいてくれないと。」
「え?私は生徒会長ですわよ。とてもそんな時間は…。」
ここまで来て、まだ入らないという姿勢を見せるダイヤ。しかし、ちゃんと千歌が返せるような理由をわざと選んでるようですらあります。
「それならだいじょぶです。鞠莉さんと果南ちゃんと…あと、6人もいるので。」
衣装を手に踏み出すルビィ。
果南は誰よりも鞠莉を見てきた、とダイヤは言いましたが、
その言葉を借りるなら
誰よりもダイヤを見てきたのはルビィなのでしょう。
「親愛なるお姉ちゃん!ようこそAqoursへ!」
入るかどうかではなく、すでに入る前提で始めるあたり、ダイヤのことを理解しています。
ここまで9話、長かったですが、
9人目のメンバー、黒澤ダイヤ
加入です。そして、
Aqours9人がこれで揃いました。
さあ、9人での挿入歌『未熟DREAMER』
これは別記事で書かないと!
花火大会大会のライブも成功し、
果南から新事実が
「私たちのグループもAqoursって名前だったんだよ。」
そんな偶然あるのかと、怪しがる名探偵梨子
やっぱり知っていたような反応のルビィ
その偶然を引き起こしたであろう犯人、
多くの人が挑戦したであろう、
これは誰が書いたのか問題の答え
それは、
黒澤ダイヤでした。
という置き土産をして
第9話『未熟DREAMER』は終了です。
さて、次回は第10話『シャイ煮はじめました』
とにかく、衝撃でした。
多くの人が考察・予想したであろう3年生組の過去とそこからどう加入するか、
その答えが示された話でした。
私のようにあらぬ方向に話を広げた人、とくに何らかの場でそれを発表した人は穴があったら入りたい気持ちになったと思います。
しかし、それ以上に果南と鞠莉とダイヤの3人のやりとりに圧倒され、後半は先週自分が書いたことも忘れて果南と鞠莉がよりを戻す(?)までを熱く見守っていました。
そして、ラストのAqoursの文字のネタばらしからの次回予告のシャイ煮という仕掛けっぶり。
感想で随分かかりました。あと、考察と曲記事ですね。
9話の内容からするとどちらも時間がかかりそうです。
今回判明した情報の幾つかは過去の情報と照らすと嚙み合わなそうなものもあるのですが、そこをいかに整合性をもたせるか…。
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
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出典:U-NEXT
となっています。
【9話視聴前に】ラブライブ!サンシャイン‼︎9話を「ぴっかぴか」に楽しむポイント
以下、テンプレ
その回のネタバレをなるべくしないように、最新回を見る際に押さえておきたいポイントを記事にしてみよう。という感じでやります。
押さえておきたいポイントということはそれに関することが起きるわけでネタバレになるかもしれないので、そこはご了承ください。
テンプレ終了
上映会行ってきました。
キャストトークが目当てだったところはあるのですが、今回のこの話を劇場で観られて良かった。
それくらい、この第9話は衝撃的でした。
以下、ネタバレ防止スペース
それは、東京から帰ってきたあの日から
少したった日の出来事です
ダイヤさんたち、昔スクールアイドルやってたんだ。どういうことやってたのかな?
そんなことを考えていた私は部室で一枚の写真を見つけました
……!!!
世の中には触れてはいけないものがある、私はそれを知りました
翌日、曜ちゃんにも見てもらいましたが…それはまた別のお話です
ではいきます。
・まず…
やはり私は土下座をしなければならないようです。
それも鞠莉にだけではなく、果南にもです。
というよりも果南にこそ謝らなければならない。松浦果南を信じられなかった自分が悔しい。
正直、3年生組の関係を甘く見ていました。鞠莉と果南とダイヤについて偉そうに語っていたのが恥ずかしいです。
騙されました。中途半端な決めつけで事態を深刻にして勝手にあらぬ方向に深読みをしてしまいました。
そもそも、8話終了時点でもこの真実を言い当てられる人はいるのかというくらい予想・考察殺しの展開でした。
・それでも真実を言い当てたい人へ
叙述トリックというのがあります。
開示する情報を制限したり、あえて誤解をさせるような表現をしたり、本来は真偽の定かではない情報をあたかも真実のように提示することで読者のミスリードを誘う技法です。
これまでのストーリーで色々な情報がもたらされましたが、それらを一回疑ってみてください。
①ある情報から決めつけているが実際は一度も語られていない要素はなかったか。
情報が少ないがゆえに想像で大部分を埋めた仮説があったはずです。それらを作中で明言されているかどうかからあらためて見つめ直せばもしかしたら真実に近づくかもしれないです。
②あえて語られていない情報はなかったか、語るべきことを語っていなかった人物はいなかったか。
実はこのブログで惜しいことはいくつか書いてます
③嘘である可能性のある情報はないか。
これはもしかしたら考えた人はいるかもしれません。さすがにあれは信じざるを得ないだけに嘘をつくのも簡単だったなーと。
というか、それぞれ1つ以上は今まで出た情報が当てはまります。
・果南推しの方々おめでとうございます
今回は果南推しの悲願が達成されました。
この1話で今迄の総登場時間を完全に上回る登場時間です。それもただ出たわけではない。
ここまで果南は「冷たい」「豆腐メンタル」「こいついなくていいよな」といった辛辣な評価をされていたわけですが、ちゃんと理由があってあんなことになっていました。
・鞠莉のやるべきだったこと
「果南を助けるなら鞠莉は転校なんてするべきではなかった」「2年前にとらわれてはいけない」と私は何度も書きました。
しかし、物語の裏の真実はもっと別のやるべきことを示していました。
「つながりを断つべきではなかった」はかろうじて当たっていたのかもしれないです。
・砂浜のAqoursの文字
3話の
これです。誰が書いたと思いますか?
ちゃんと答えが出ます。
・善子の新技
東京でパワーアップした善子は新技を習得しました。
・事前にチェックしておくべき話
今回はμ's1期の12話と13話ではないかと思います。関連するというよりもメタっています。
μ's1期のラストで起こった事件、ことりの留学問題は多くの人が覚えている、というより忘れられないと思います。
ことりたちと3年生組は置かれた状況が違うのですが…。幼馴染の誰かに大きなチャンスが巡ってきた、チャンスを掴むためには離れ離れにならないといけない、という状況があったとします。
もし、ことりの留学を穂乃果たちが事前に知っていたら、2年前の3年生組と同じことをしたのではないか、あの結末は穂乃果がぎりぎりまで知らなかったからできたのではないかと思いました。
あくまでも推測ですが。
余計に混乱させたかもしれませんが、それが目的です。
是非とも予想で頭をぐちゃぐちゃにして今回の展開に打ちのめされてください。
【サンシャイン‼︎曲感想】第8話挿入歌『SELF CONTROL』
ラブライブ!サンシャイン‼︎第8話挿入歌『SELF CONTROL‼︎』感想記事です。
この曲を歌うのはAqoursでも、その派生ユニットでもなく、
鹿角聖良・鹿角理亞による2人組グループSaint Snowです。一応、Aqoursのライバルポジションになるのでしょうか?
見てて…私たちSaint Snowのステージを…!
と、前回と今回の2回にわたってかっこいいステージ入りです。
・衣装
こんな感じです。
色違いのお揃いと思いきやわずかに違いがあります。
聖良は片手だけ手袋
Aqoursに負けず劣らずの胸部装甲です。
理亞ちゃんはまだまだ発展途上といったところやね。
それでもルビィくらいはありそうです。
・ライブシーン
ラブライブ!のライバルグループの伝統
すべて手描きのライブシーンです。
この曲ですが…好みが分かれるかなと思います。90年代のアニソンみたいな曲調で好きではあるのですが、何箇所か選別されるポイントがあります。
例を挙げていくと…。
最高なんだと言われたいのに
真剣だよ We gonna go
いきなりのラップです。ラップ嫌いやラップにこだわりのある人はここで脱落します。
敵は誰?敵は弱い自分の
ここの理亞の動きを受け入れられるかどうか。
弱い自分じゃダメなんだ
7話の神田明神で練習していたところです。
ちゃんと理亞が「だーめーなーんだー」とハモリパートをやっています。
ダメなんだ→×からのクロスチョップ
この振り付けは、また…。
そして、サビに入ってから約7秒後に
dance now! dance now!
この曲の代名詞となりつつあるフレーズ。
これ以降、タイミングを見ては挿入されます。
ダンスなう!と書きたくなる不思議。
終盤の止め絵
作画が力尽きたのか、あえての演出か。
そして、ラスト
何かを搾っているかのような動きからの
決めポーズ!
これ以外にも数箇所ある選別ポイントが合うか合わないかですね。
頑張って考えました、という自主制作っぽい味がいかにもスクールアイドルの曲です。
・歌詞
この曲の歌詞はSaint Snowの心情そのものです。
スクールアイドルの高みを目指す気持ちにあふれています。
そのためだから泣いたりしない
敵は誰?敵は弱い自分の影さわかるでしょ
弱い自分じゃダメなんだと
や
震える指先 知ってても
見ないで
大切なのは SELF CONTROL
は自分を押し殺し、ただ上を目指そうするストイックなSaint Snowのスクールアイドル観の表れです。
ちなみに
真剣だよ、遊びじゃない
は理亞が千歌に言った
「ラブライブ!は遊びじゃない!」
につながっています。
・まとめ
色々と指摘するところはありますが、いい曲だと思います。むしろ、私はところどころ微妙なポイントがありつつも己の思い描くものをぶつけにくる点がこの曲の魅力であると思います。
というか、これをAqoursがやったら評価が変わる人もいるかもしれないのでSaint Snowがやっているのがこの曲の低評価を加速させているところがあると思います。
今後のSaint Snowの活躍によってはこの曲の評価も上がるかもしれません。
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となっています。
【考察記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 第8話「くやしくないの?」
・3年生組それぞれの答え
ここが今回の大テーマです。
3年生3人は同じ挫折から違う答えを出して今に至っています。
ケース1:黒澤ダイヤ
→「同じ失敗をさせたくない」
スクールアイドルが好きで自らもスクールアイドルになれたダイヤ。
ダイヤは挫折し、一度はスクールアイドルを嫌いました。
しかし、スクールアイドルを嫌いでい続けることはできなかったようです。
少なくとも3年の4月にはスクールアイドルが大好きなダイヤに戻っていました。
ダイヤはかつての失敗を経験とし、後に続くものに同じ失敗をさせない道を選びました。
それは同じくスクールアイドルを愛する妹を持つがゆえの発想なのでしょう。
スクールアイドルになるなら自分の意志でなってほしい。困難に負けない強さを持ってほしい。自惚れて勘違いなどせずに自分たちの力を見極めてほしい。
だからスクールアイドルを目指す人にはきつく当たったのでしょうが。
その結果、スクールアイドル嫌いの生徒会長という誤解を生んでしまった。
「スクールアイドル部は認められない」とは言ってますが「スクールアイドルが嫌い」とは言っていないのに…。
誤解されたほうが都合がいいので訂正もしなかったのでしょう。
忘れてはいけないのはそれでもルビィには「スクールアイドルをするな」とは言っていないということです。
もし、ルビィがスクールアイドルをやりたいと言ったらAqoursに対してやったように失敗を犯さないように忠告をし、陰ながら支えるつもりだったのでしょう。
しかし、誤解が誤解を呼びルビィは「お姉ちゃんが嫌いなスクールアイドルを嫌いにならないといけない」とスクールアイドルを諦めようとした。
それを引き止めたのがAqours、そしてダイヤに対して正面からルビィがスクールアイドルへの想いを語ったであろうこのシーンはAqoursとルビィが関わらなければありえなかった。
ダイヤは3年生組の中で唯一、不完全ながらもすでにAqoursに救われているのです。
とはいえ、ダイヤのAqours加入にはまだ条件が足りないです。
果南と鞠莉のこともありますし、ダイヤの性格からして一度諦めた自分がやり直すというのは抵抗もありそうです。
まずは果南と鞠莉を一緒に助けるというのが当面の立ち位置でしょうか。
ケース2:松浦果南
→「同じ失敗はしたくない」
ダイヤと字はほぼ同じですが、意味するものはずいぶん違います。
果南にとっての失敗とはなんだったのか。
ステージ上で歌えなかったことは果南にとっての失敗の一部分でしかないように思います。
もっと根本的なもの、それこそ「スクールアイドルになって自分たちで学校を救いたい」というスタートから失敗にしてしまったのではないでしょうか。
1話考察で
小原家によって間接的にスクールアイドルを断念させられたダイヤは「誰もが自分たちの力で輝けるわけではない」と身をもって知り、挫折から目を背けるように、それまで以上に自分のやるべき役割に没頭していく。
スクールアイドルという言葉はダイヤにとって過去の誤ちの象徴となり、アイドルへの魅力を語るルビィはダイヤにとって何も知らない世間知らずの妹となった。
というのを書いたのですが、
ダイヤ→果南
小原家によって→東京での失敗によって
などなど細かい部分を読みかえていったのが今の果南なんだと思います。
ダイヤではなく果南で書けば「予想が当たった」だったのですが…
果南の心情や本音はまだほとんど語られてはいないです。だから想像するなら、
夢や挑戦というのは限られた一部の人のもの、田舎で生まれた自分は夢なんて見てはいけなかった。
だって私はあの人たちみたいにうまく歌えも踊れもしないしキラキラしたものも持ってない。
私は自分に手の届かないものを追い求めて傷つくのはもういやだ。
といったところででしょうか。
灰かぶりはお城の舞踏会なんて夢を見ずに一生継母たちにこき使われるしかない。
それが果南の出した答えだったのだと思います。果南には魔法使いもガラスの靴も無かったのです。
失敗したのはスクールアイドルを目指したから、身分不相応な夢を見たから。
そもそも自分には無理だったんだ。
そう思うことで果南は諦めることを正当化したかったのだと思います。そもそも届かなかったことにしてしまえば諦めるのもずっと楽です。
いいか悪いかは別として、
スクールアイドルを諦め、夢を見ることをやめることで果南は立ち直ることができたのではないでしょうか。
少なくとも1話で千歌がスクールアイドルの話をするまでは笑ってましたし、
その後だってスクールアイドルが絡まなければ笑っていた。
多分この先だって果南は笑っていられるのだと思います。
スクールアイドルが絡まなければ、ですが。
作中での描写が少ないこともあって私の中での果南はアニメ開始前に書いた「自分の周りの日常を大切にし、平穏を重んじる」というキャラのままなんですよね。
浦の星という日常を守るために、ダイヤに協力という日常の延長でスクールアイドルになり、東京に行ったせいで幼馴染3人の日常が壊され、日常を守ることを逃げ道に挑戦しなくなり、今また日常を壊すかもしれないスクールアイドルに嫌悪する。
今回、果南は
「誰かが…傷つく前に。」
と言っていましたが、果南にとっての「誰か」はそんなに広い範囲ではないと思います。
いいところ千歌とダイヤとAqoursのメンバーくらい、「鞠莉自身が傷つく前にやめたほうがいい」と深読みして鞠莉が入っているかどうかくらいの範囲です。
果南は世界を狭めることで平和を手に入れたのです。だからもうその外には出ない。
身の丈に合わない勘違いはもうしない。
こんな果南をどうAqoursに加入させるかですが、うってつけの人材がAqoursにいます。
果南が今やっていることを長年やってきたメンバーがいるのです。
自分は特別な何かをもった人間ではない
挑戦しても何かをもった人たちみたいにはなれない
それでは中途半端なんだ
だったら初めからやらないほうがいい
だって私は、
「普通」なんだから。
むしろ、物語開始までの15年にわたってやっている分こっちのほうが根深いのですが。
千歌なら今の果南の気持ちもわかるし、そこから抜け出すことの大変さも知っています。
果南の姿はメンバーやダイヤの助けが無かった場合の千歌の姿でもあるので、ここで千歌の「普通」コンプレックスが良い方向に爆発してくれることに期待したいです。
ケース3:小原鞠莉
→「失敗であっても取り戻したい」
意味深な発言や余裕のある振る舞いでAqoursに対して大人の女性として接してきた鞠莉ですが、
その根本にあったのは「楽しかった頃を取り戻したい」という過去への囚われでした。
誘われて始めたスクールアイドルでしたが、3人で何かに一生懸命になった時間はその後の挫折を差し引いても鞠莉には大切な思い出だったようです。
楽しかった思い出やその舞台の内浦は鞠莉にとっての宝物なので、
PVの一件では形だけのPRでお茶を濁したAqoursを叱ったりもしました。
鞠莉といえば公式の紹介文にもあるように「恐れを知らぬチャレンジャー」なのですが
回想ではそうした雰囲気はなく、自分から動くようなタイプには見えない。
だから恐らく、鞠莉は浦の星を離れた2年間でチャレンジャーに「なった」のでしょう。ダイヤと果南と失ったものを取り戻すために。
ここは果南とは真逆です。果南は諦めることで世界を狭めて自分を救おうとした。鞠莉は諦めないことで世界を広げ2人を救おうとした。
そこまでの努力をした鞠莉は立派だと思います。しかし、それでも鞠莉の落ち度を指摘せずにはいられません。
鞠莉は2年かけて救える自分を作るのではなく、その時に救える手段を探すべきでした。
今となってはダイヤも果南も「あの時」になど戻りたくないのです。
その象徴とも言えるのが、このシーン
鞠莉は止まったまま果南を受け入れようとしている。
鞠莉の見ているのは今の2人ではなく、東京で挫折してしまった2年前の2人です。だから自分が受け入れさえすれば果南は戻るとおもった。
しかし、止まったままの鞠莉の元に果南は戻ってこなかった。
今の果南は諦めと逃げで世界を狭めて自分を保っているので、まずは果南がそんなことをするようになってしまった2年間を解決しないとです。そして、それは2年前に囚われたのままの鞠莉ではできないことです。
鞠莉がどうすればAqoursに入るのか、
まずAqoursを9人で一つにするには「あの時」を取り戻すという鞠莉の計画はどこかで失敗してもらわないといけないのではないかと思います。
その上で、ダイヤと果南との時間を取り戻すのは絶対に諦めてもらってはいけない。「あの時」に囚われずに、今のダイヤと果南とまた一緒にスクールアイドルがしたいとなれば選択肢はそれほど多くないです。
3年生についてはこんなところでしょうか。ただ次回予告をみると、3年生が次回あたり一気に加入する可能性もあります。
「未熟DREAMER」が曲名だとしたら、3年生組加入の9人曲か3年生組曲であろうことが予想されます。
よっぽど変化球、例えば過去の3年生組のライブシーンとかでなければ3年生組の問題が解決しないと9人曲も3年生組曲もできないので…。
・スクールアイドルの変化
ダイヤの言うようにスクールアイドルは随分と変わってしまったようです。
スクールアイドルはなりたいと思えば誰だってなれる。μ's1期4話にてことりが言っていたことです。
やりたいからやってみる。それが誰にも許されるのがスクールアイドルであり、
「限られた時間を精一杯輝こうとするスクールアイドルみんなが素晴らしい」というのはμ'sが最後に残したスクールアイドル
ランキングである以上、人気の差は明らかになってしまいますが、王者といわれたA-RISEもランキングが下の相手を格下に見るようなことはしなかったし、スクールアイドルは楽しいものという穂乃果の考えに賛同し「スクールアイドルみんなのうた」=sunny day songを提案した。
ラブライブ!サンシャイン‼︎がラブライブ!の5年後の話とするなら、ダイヤたちが1年の時=ラブライブ!の3年後にはすでに実力ありきの世界になっていたことになります。
ラブライブの3年後といえば劇場版の最後のシーン、3年生になった雪穂と亜里沙が新入生にμ'sがいなくなった後のスクールアイドルがどうなったかを語るシーンです。
私たちはμ'sの思いを受け継ぎ、と言っていたのですが、全てを受け継ぐのは無理だったようです。あの数ヶ月後にダイヤたちが東京に来て打ちのめされたと考えるとあのシーンの印象が結構変わります。
・なぜ1・2年生組の誰もかつてスクールアイドルをやっていたことを知らなかった?
東京から出演依頼が来た、ということはスクールアイドルとしてある程度の活動はしていたので1・2年生組の周囲に知っている人は確実に入るはずです。
その人から1・2年生組の経路のどこかで知っていたけど黙っていた人がいて伝達がそこで止まった、もしくは聞いていたけど興味が無くて忘れてしまった、3年生組は成果がでるまでなるべく周りに話さなかった、とすれば説明はできるのですが。
この話で1番問題になるのはルビィです。
千歌は果南が話さなくても噂で聞いていたかもしれないが、当時の千歌は興味が無かったから覚えていない。
曜は住んでいるところが遠いし、千歌伝いにくらいしか知りようがない。
梨子と善子はそもそもスクールアイドルに興味がなかったし、当時付き合いがあった内浦の知り合いもいない。
花丸は本にしか興味がなかったし、ルビィ以外の友だちもいなかった。噂になっていたかもしれないが、ルビィが話さなければ気にも留めなかったのかもしれない。
どれだけ無関心で忘れっぽいんだという話になるにしろこれで無理やり説明できますが、
なるべく周りに話さなかったとはいえ、活動はしていたのだからスクールアイドル好きのルビィの目には入っているはずです。さすがにルビィはスルーしないはずです。
考えられる可能性は
①実は知っていたが知らないふりをしていた
ルビィは事前に知っていたのではないか。
ただ、ダイヤを気にしていたりでルビィがそれを話すことは無かった。
仮にダイヤに真偽を確かめて3年生組のスクールアイドル活動を知っていてもダイヤに口止めされていたのでそのことを話せなかった。
②東京のスクールアイドルイベントが初ライブかほぼ活動していない時の話だった
Aqoursが出演依頼を受けての参加だったので誤解しがちですが、3年生組の出たイベントは経験不問のイベントだったのかもしれません。
そうであれば世間にはまだ出回っていないのでルビィが知らなかった可能性も。
「選ばれた」という言葉からすると書類審査くらいはあったかもしれないですが、地方出身という物珍しさで選ばれたのかもしれません。
・曜の部屋のシーンの写真
気になったので
小学校の運動会です。
しいたけはまだそれほど大きくなかったようです。
曜の部屋には他にも写真がありました。
海辺で千歌と手を組んで走る写真。
みとしーのイルカ像の前と思われる写真。
この時から生えてきていたようです。
このあたりは普通の写真です。
問題はここから。
後ろ姿の写真です。
千歌が普通に写っている写真はたくさんあるだろうにわざわざこれを飾るところに意味があるのだと思います。
多分、曜にとっての千歌の理想像がこれなのでしょう。
この写真や
先ほども出たこの写真や
1話の加入時に
「私、小学校の頃からずーっと思ってたんだ。千歌ちゃんと一緒に夢中で何かやりたいなーって。」
と言っていたことを考えると、後ろ姿が見える程度の前か隣が曜にとっての千歌の理想の位置なんですね。
とはいえ、千歌が劣等感の塊になった一因は他ならぬ曜自身です。
それらを総合すると、「自分と比べて劣等感を感じたりせずに目標に向かって頑張ってほしい。そんな千歌と一緒に自分も頑張りたい。」という想いの表れが
このボードであると言えます。
ここまでならいい話といえますが、
これは一体なんなのか?影の写真を飾りたいという嗜好の人間もいるのですが、ここはこの影の主の方に意味があると考えます。
他の写真から考えると千歌と曜です。
千歌と曜はどちらもズボンもスカートも履いているのでどちらがどちらかはわからない。
ですが、他の写真から考えるとこれは千歌が曜の手を引いているのではないかと思います。
今後曜が主役の回があれば、本編でこの影の写真ができた経緯が出てくるのかもしれません。
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となっています。
【感想記事】ラブライブ!サンシャイン‼︎ 第8話「くやしくないの?」
ラブライブ!サンシャイン‼︎第8話「くやしくないの?」感想です。
前回のラブライ…は無しです。
13話で9人とすると前回のラブライブ!サンシャイン‼︎が無いのが4回あるはず。
1話、4話、今回が無かったのであと1話。多分最終回が前回の〜無しなので次回からは前回のラブライブ!サンシャイン‼︎がありそうです。
前回いきなり登場したセイントスノウです。
これはライブシーンですかね。
曲感想を書くかは…多分書きます。
セイントスノウのパフォーマンスに呆気にとられる千歌、曜に声をかけられてステージへ。
Aqoursのメンバーも続きます。
ここでオープニング
オープニングが終わると、
ステージも終わっていました。
東京という場所に浮かれていた前回
思い知ったレベルの違い
その結果は2人の表情が物語っています。
そこへ、
「最終呪詛プロジェクト、ルシファーを解放
魔力2000万のリトルデーモンを召喚!」
エエー!マリョクニセンマンダッテー!
いや、一応乗りますよ。
「かっこいい…。」
「ヨシコチャンハゲンキダネー」
からの
「善子じゃなくて、ヨ・ハ・ネ!」
東京に来てから善子のヨハネ度が上がってます。こうやってアニメ以前の善子になっていくのでしょうか。
千歌がメンバーを元気付けようとしますが、
無理して明るく振舞おうとしているのがバレバレです。
千歌によると今日のライブでは今まで最高のパフォーマンスができたようです。
この振り付けからすると曲はやはり「夢で夜空を照らしたい」
しかもランタンなしでやったようです。
今までで一番のライブができた。周りはレベルの高い人たちばかり。だから優勝できなくても仕方ない。自分たちはよくやった。
千歌はリーダーとしてメンバーを元気づけようとしているのですが、「よくやった」だけではいけないことを知っているメンバーもいます。
梨子はピアノ、曜は飛び込みで結果を求められてきた。結果が出なかったことに向き合わなければならないことを知っている。
だから、自分たちも今日見た他のグループと同じかそれ以上のレベルにならないといけないのではないかと2人は千歌に言います。
それにルビィと花丸が賛同して重い雰囲気になりかけたところで
善子がヨハネ化して止める。
今はそんなことを考えてもしょうがない。
千歌はメンバーが落ち込まないように必死です。
電話で千歌が呼び出されて再び会場へ
アキバレポーターのお姉さんから渡されたのは投票結果でした。
順位はもちろん、得票数まで載っている。
Aqoursの順位は30組中最下位。得票数は
ゼロ!
そしてタイミングを見計らったかのように現れたセイントスノウ。
良いパフォーマンスだったと言うものの、Aqoursへの評価は
「もし、μ'sのようにラブライブを目指しているのだとしたら…
諦めた方がいいかもしれません。」
「馬鹿にしないで。
ラブライブ!は遊びじゃない!」
と散々なもの。
セイントスノウにとってのスクールアイドルは楽しいから、頑張ったから良かったなどというものではない。
それは楽しくてキラキラしていた千歌にとってのスクールアイドルとは違うようです。
帰りの電車でもセイントスノウの言葉が気になる6人
ここでも千歌は自分たちはよくやった、胸をはっていいののだとメンバーに言うのですが、
「千歌ちゃんは悔しくないの?」
「え?」
曜の質問はその場にいる誰もがききたかった、しかしきけなかったことです。
千歌の本心もそれを隠す理由もわかっていた、
だからあえてきかないでいた。
それを千歌のスクールアイドル活動に真っ先に協力し、今まで千歌の気持ちを尊重し、千歌のやることにうなづいてきた曜がきいたのです。
メンバーの驚きは相当なものでしょう。
千歌はそれでも今まで通りの答えを返します
ちょっとは悔しかったけど満足だった、と。
しかし、本当の答えは千歌の顔が物語っていました。
ただ、最後の
「みんなであそこに立てて私は嬉かった。」
だけは本音だったように思います。
東京遠征も終わり、沼津に帰ってきた6人を神モブはじめ浦女メンバーが取りかこみます。
それだけ期待も大きかったのでしょう。
Aqoursなら東京でも通用する、そう信じて疑わない言葉の数々が千歌の心を抉っていきます。
それでも地元の期待の星を演じ続けようとする千歌。
そして、6人を出迎えるもう一人の人物が現れました。
ダイヤ姉さんの登場です。
今まで堪えてきたルビィでしたが、
ここで緊張の糸が切れてしまったようです。
東京のライブは失敗ではなかった、周りにも自分にもそう言い聞かせてきた千歌ですが、
泣きじゃくるルビィの姿は千歌に逃れられない現実を突きつけます。
地元の期待を背負って臨んだ東京でのライブ、Aqoursは持てる力の限りで最高のライブをし、
負けたのです。
それも得票数ゼロの最下位で。
場面は移って
鞠莉の家です。
堤防に何やら光るものが。
ずいぶんアナログな呼び出し方です。
呼び出したのは果南。前回のダイヤに続いて果南も鞠莉のやり方には納得できない。
ここでアイキャッチ。
かなまりのつづきと思いきや、6人とダイヤにバトンタッチ
泣き疲れてダイヤの膝で眠るルビィ。
嘘みたいだろ、高校生なんだぜ。
今回の結果はAqoursのパフォーマンスが悪かったからではないことを説明するダイヤ。
7236…ヨハネのリトルデーモ…
ではなく、去年のラブライブ!の最終エントリー数です。
1話の「ドーム大会が行われたこともある」発言でスクールアイドルの衰退説がありましたが、むしろ逆にスクールアイドルは大きくなりすぎたようです。
ちなみに全国の高校の数は5000ちょっとなので学校数よりも多くのグループが出ていることになります。1校から複数とかもOKなのでしょう。
ラブライブ!の開催によってスクールアイドルの人気は爆発的にあがり、
A-RISEとμ'sによってスクールアイドルの人気は揺るぎないものになり、
ドーム大会が開かれるようになった。
いきなりA-RISEとμ'sのライブ映像です。
この辺りはμ'sの1期〜劇場版で目の当たりにしてきたのですが、改めて語られると感慨深い。
規模が大きくなったことでレベルも向上した。
それが実力のあるものだけが評価される今のスクールアイドルの現状を生んでしまった。
μ'sやA-RISEが目指したスクールアイドルはそうではなかったんですがね。書いていたら長くなったので考察記事に持っていきます。
だからAqoursが誰にも支持されなかったのも、ダイヤたちが歌えなかったのも仕方ないこと。
さらっとカミングアウトしました!
ちなみにこのタイミングでルビィが起きたので6人とも聞いたことになります。
ここからダイヤさんのカミングアウトタイム。
浦の星は2年前から統合の噂があったようです。
そして、浦の星を救うためにスクールアイドルを始めようとしたのが
ダイヤと果南!
お前らの方が言い出しっぺか!
なんなの!このやる気に満ちた果南!
今の果南こんなんだよ!
7話までの登場シーン4分57秒だよ!
乗り気でない鞠莉に
「うん、って言うまでハグする」
って何なんだよ!
あまりにも意外なことが多くてついていけないです。ただ、これが3年生組の運命を大きくかえてしまったようです。
ダイヤさんもこんな時期があったんですね。
〜ここで回想終了〜
で、アイキャッチ前にあった今の果南と鞠莉の続きです。ダイヤたちのシーンや回想とは繋がっていないので、2人の会話はAqoursを東京に行かせたことについてだと思われます。
「その何が悪かったの?町の人も学校の人もスクールアイドルだと応援してくれたじゃない?」
「ライブも上手くいったしね。でも…。」
〜ここからはまた回想〜
少々紛らわしいですが、これは先ほどの回想の続きでダイヤたちの方に戻ってます。
現スクールアイドル部の部室。
やはり、前の利用者は3年生組(当時1年生)でした。
果南がホワイトボードに何やら歌詞のようなものを書いていました。これが、
これになるわけです。
東京のスクールアイドルイベントからの出演依頼に喜ぶダイヤ。
この時点ですでに活動はそこそこしていたようです。
この反応を見ると素の鞠莉はそれほどエキセントリックではないようです。あれがキャラ作りなのはもはや疑いようがないです。
「でも…歌えなかったのですわ。」
他のグループのパフォーマンスの凄さと巨大な会場の空気に圧倒されて何も歌えなかった。
ダイヤが言うには、歌えただけAqoursは立派なのでした。
ダイヤがスクールアイドルに反対してきたのは「自分たちと同じようになってほしくない」という思いからでした。
ここで3話のシーンが挿入されます。
ファーストライブをアクシデントはあったにせよ成功させた千歌たちにダイヤがいったセリフ
「これは今までのスクールアイドルの努力と町の人たちの善意があっての成功ですわ。勘違いしないように!」
このセリフは勘違いをして失敗したスクールアイドルの先輩として千歌たちへ送った言葉でした。
2年前、ダイヤたちは周りの善意に支えられて成功しているのを自分たちの力と勘違いしてしまった。ダイヤたちは勘違いしたまま身の丈に合わない大舞台に挑み、そこで初めて勘違いに気づいた。
本番のステージ上という最悪のタイミングで。
だから、千歌たちが勘違いしたまま自分たちのようにならないよう、あの場で釘をさす必要があった。
サンシャイン‼︎はこういう後になって言葉の裏の意味がわかるのがいいです。言葉関連の伏線はこれからも出してほしいです。
さて、ここでまたシーンが切り替わります。
かつての失敗が大きなターニングポイントになったのはダイヤだけではないです。
「外の人に見てもらうとか、ラブライブ!で優勝して学校を救うとかそんなのは絶対に無理なんだよ!」
勘違いをしていた自分の小ささを知った時、果南はもう勘違いをしないことを選んだのでしょう。
「だから諦めろって言うの?」
「私はそうすべきだと思う。」
そう答えた果南の目に飛び込んできたのは
両腕を広げて果南を受け入れようとする鞠莉
いつだって私は果南が戻ってきてくれるのを待っている、鞠莉が言いたいのはそういうことなのでしょう。
果南は鞠莉に向かって歩いて行き、
鞠莉の腕の中へ…
「誰かが…傷つく前に」
果南は鞠莉の元へは戻らない。
果南の出した答えは今あるものを守るために鞠莉の描く夢を否定することでした。
鞠莉は…
「私は諦めない…。」
「必ず取り戻すの、あの時を!」
「果南とダイヤと失ったあの時を!」
「私にとって宝物だったあの時を…。」
鞠莉にとっては3人でスクールアイドルとして一生懸命になれたことが大切だった。
鞠莉の後悔は失敗したことではなく、失ってしまったことなのだと思います。
ただ、あえて厳しいことを言うなら、鞠莉はこれをやるなら2年前にやらないといけなかったのではないでしょうか。
だって、鞠莉の言う「あの時」はもう終わっているんです。「あの時」を取り戻すために今頑張るのではなく、「あの時」に頑張らなければならなかったのです。
「あの時」にすべきことを今やっても何も変わらないのですから。
当時の鞠莉がどうだったのかがわからないのですが、転校なんてしてはいけなかった。少なくともダイヤと果南とつながりを絶ってはいけなかった。
鞠莉のとてつもない事情が明かされて次回あたり土下座ものになってる可能性もありますが。
あと、「あの時」も頑張ったがダメだったとかなら本当に申し訳ないです。
とにかく、今さらやってきて、今のダイヤと果南から目を背けて、「あの時」のダイヤと果南を追ったところでどうにもならないのです。
取り戻したいなら今のダイヤと果南を見なければならない。
鞠莉は多分、「あの時」から進めなくなっているので、そこは千歌がなんとか…できるのでしょうか?
毎度のことながら、3年生が絡んで長くなりましたが
今週のしいたけです。
ダイヤの話は千歌にとっては色々と考えるとこがあるようです。
それはそうです。徐々に明かされていった視聴者と違って、千歌はあの場で一気に情報開示されたわけですから。
「私がちゃんとしないとみんな困っちゃうもんね。」
ここでもリーダーであることが千歌の本音を隠してしまっている。
他のメンバーですが、
花丸は家(寺ですが)の縁側でバックトゥザぴよこ万十片手に「ずら」
ツッコミ箇所は多いですが次へ
善子は本日の生放送が終わったらしく、ベランダへ
まだやってたんですね。
ルビィはダンスのステップの練習中
よろけて「ピギィ」して、
……
比較画像
ダイヤと果南は互いに状況報告
ダイヤと果南の会話シーンは回想以外では初です。
ダイヤさんはまだガラケーです。
曜は…
すみません、千歌ちゃん好きなのはわかるのですが
こわいです。
曜は別れ際に千歌に「やめる?」と尋ねていました。
これは3話で言っていた「やめる?」→「やめない!」を期待してのことなのですが、
千歌は何も答えずに車に乗ってしまいました。
梨子はベランダから向かいの千歌の部屋を見ますが真っ暗
梨子ママ(C.V.水樹奈々)今回も登場です。
ベッドに横たわる千歌。
寝返りで落下した千歌はμ'sのポスターを見ます。
手を伸ばしますが、
東京での出来事がフラッシュバック
朝、梨子はピアノで寝てしまったようです。
梨子は寝方がワイルドですね。
ベランダに出てみます。
ここで気づいたのですが、千歌の部屋と梨子の部屋は廊下を挟んでいます。
というと、2話のここをはじめ
今までの千歌と梨子の部屋周りのシーンの動きが少し変わってきます。
ベランダで梨子は千歌が海に向かって歩いていくのを発見。
思いつめた表情の千歌
海岸に着いた梨子は千歌を呼びますが、返事はありません。
梨子は何度も千歌の名前を呼び、
…千歌が登場
もしかしてシリアス展開なのかと思ったら…
この顔からして違うのはわかってましたが!
千歌は海の中で何か見えないか探していたらしいです。海の音をきこうとした梨子のように。
やってましたね。
4月の海で。
海の中で千歌は何も見えなかった。
何も見えていない自分には先にあるものが何なのかわからない。
ここでやめたら全部わからない。だから続ける
まだゼロだから。
何もない=ゼロは千歌のトラウマのスイッチのようなもので、東京で0を実感した瞬間にそれは押されていたのですが、ここで自らの手でもう一度それを押しました。
みんなで練習して、みんなで歌を作って、衣装も作って、PVも作って…
千歌がどれだけ本気だったか。
結果こそ伴わなかったが、千歌は遊びでスクールアイドルをやっていたわけではないのです。
だからこそ…
「なのにゼロだったんだよ!悔しいじゃん!」
「 差がすごいあるとか、昔とは違うとか、そんなのどうでもいい!」
「悔しい…やっぱり私、悔しいんだよ。」
多分6人の中で一番悔しかったのは千歌だったのだと思います。
何もない「普通」な自分も輝けるスクールアイドルという世界で頑張って、何とかなるかもしれないと思った結果がゼロだった。
それだけではなく、「やめたほうがいい」と可能性をゼロにされ、頑張ったことも「遊び」だとゼロにされた。
ようやく悔しいことを認められた千歌は
自分が泣いたらみんな落ち込む、せっかくスクールアイドルをやってくれたメンバーが悲しむ、だから泣けないのだと言いますが、
梨子はそうではないことを伝えます。
千歌と梨子の視線の先には
曜と1年生組がいました。
スクールアイドルを始めたのは自分たちで決めたこと、
千歌は感じたことを素直にぶつけて声に出していいのだと梨子は言いました。
今回、リーダーだからポジティブにならなければいけないと自分の気持ちを誤魔化し、「よくやったんだ」と自分にもメンバーにも言い聞かせてきた千歌ですが、
千歌がすべきことはまったく逆、悔しいことに素直になり「悔しいから続けたいのだ」とメンバーに伝えることでした。
千歌と梨子のそばに4人が駆け寄り、
…!
アクシデントはありましたが4人が駆け寄り、
千歌はやっとメンバーの前で素直に泣くことができました。
東京でのライブ。得票数はゼロでしたが…
ゼロをイチにするため、Aqoursは6人でゼロからの再スタートです。
そして、再スタートのきっかけとなったゼロは
部室のホワイトボードへ。
ここでエンディング
発売は今日ですね。間に合いました。
次回、第9話「未熟DREAMER」
曲名っぽいですね。果南がホワイトボードに書いていたあれが「未熟DREAMER」の歌詞だと思います。
9人曲か3年生曲か。「夢で夜空を照らしたい」が1・2年生曲なので3年生曲にしてバランスを取るか。
今回の話、多分批判ありきでつっつけば、不整合もあるんでしょうが、μ'sの26話+劇場版+これまでの7話を追ってきた人ほど色々なことを考え、それを楽しめる話でした。
そして、ようやく3年生のそれぞれの立ち位置や抱えているものがちゃんとわかりました。多分、3年生3人については初期から構想があって1話からどうやって繋げていくかが練られていたのですが、だからこそ、考察してはだまされを繰り返したのですが、やはり今回も3年生はよい話題を提供してくれました。
サンシャイン‼︎はコンプレックスやネガティヴなところの表現の仕方が上手いですね。今回で言えば、鞠莉と果南のところとか終盤の千歌のところとか。
千歌が立ち直ったと思いきや、「ゼロだったんだよ。」から1話まるまるかけて我慢した思いを吐き出し、「なのにゼロだったんだよ!悔しいよ!」でクライマックスのあたりはμ's1期8話の「なんとかしなくちゃいけないんだから、しょうがないじゃない!」を思い出しました。
あとは言葉の意味づけですね。途中でも書きましたが、言葉の意味が劇中で変化していくのは結構好きなので残りの話でもどんどんやってほしいです。
次回9話ですが、上映会のほうで観に行きます。
ライブビューイングですが…。
残るは考察と曲感想ですね。今週は某大規模アニメライブイベントがあるので時間が足りなそうです。
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©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
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出典:U-NEXT
となっています。
【8話視聴前に】ラブライブ!サンシャイン‼︎8話を「ダイブいい感じ」に楽しむポイント
その回のネタバレをなるべくしないように、最新回を見る際に押さえておきたいポイントを記事にしてみよう。という感じでやります。
押さえておきたいポイントということはそれに関することが起きるわけでネタバレになるかもしれないのはご了承ください。
以下、ネタバレ防止スペース
ダイマリ熱愛疑惑?
最近掲示板におかしな画像が出回ってるのよ。
これなんだけど。
うwはw壁ドン!これは妄想不可避ですな(東京都・会社員)
壁ドンされる側が動じていない…これは誘い受けというやつかな?(埼玉県・自営業)
↑は用語使って通ぶりたいだけ(千葉県・学生)
ヨーソロー(^O^)/ダイマリに向かって前速前進!わかります! !(静岡県・学生)
えーっと、これは鞠莉さんと
お姉ちゃんですね。
ダイヤさんの「ダイ」と鞠莉さんの「マリ」でダイマリってわけだね。
ねー、梨子ちゃーん。
「壁ドン」ってなにー?
あ、えーっと…。
ちょっとわからないかなー。
(知らないで壁ドンしてたんだ…)
※3話参照
・セイントスノウ
なかなか癖のあるステージでした。
スクールアイドルガチ勢です。上を目指すものとして、Aqoursに現実を突きつけてくれました。
・東京スクールアイドルワールドの結果
結果は自分の目で確かめてもらうとして、今のAqoursとスクールアイドルの実態を表しています。
・千歌の頑張り
千歌はAqoursのリーダーです。だから千歌はAqoursを支えようと頑張るのですが、ファーストライブを思い出してもらえばわかるように千歌はそっち方面を頑張ろうとすると痛々しいです。
・曜
Aqoursにはスクールアイドルとは別のハイレベルな世界で上を目指してきた曜がいることを忘れてはいけません。
・三年生組の過去
毎回書いてる気がしますが3年生今回はものすごい動きました。ここまで明かしてくれるとは思わなかったです。今回は3人がそれぞれ自分の真意を語ってくれます。
個別に書いていきますと、
ダイヤは先輩として、姉として、やるべきことをやるために動きだしました。ついにダイヤさんがAqoursにスクールアイドルの先輩として接しはじめました。
鞠莉の真意はやはり予想通りといったところ。
しかし、回想ではある点において予想を大きく外す新事実が。
それだけに前回の東京行きについての発言は失策でした。もはや策ではなかったというのが正しいのかもしれないです。
果南は今回はちゃんと出ます。それどころか今まで隠されていた果南の考えが語られました。
恒例の回想シーンで元気だった頃の果南がまた…何が果南をここまで変えてしまったのか?
・事前にチェックしておく話
μ'sの方でも今回のようなことはありました。しかし、今回はμ'sの話よりも、
ラブライブ!サンシャイン‼︎の3話「ファーストステップ」をもう一度見てほしいです。今回のキーポイントの大半は3話を踏まえています。
できれば2話「転校生をつかまえろ!」も見ておくといいかもしれません。
あと、7236らしいです。
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