【2期1話視聴前に】ラブライブ!サンシャイン‼︎2期1話を「We are dreams!」に楽しむポイント
ついに始まったのよね…アニメ2期
その通りデース!
それはわかるんだけど、なんで私たちGuilty Kissがこんなところに?
それはですね…改めてアニメ版ラブライブ!サンシャイン‼︎に対してこのブログがどういうスタンスでやっていくかの表明を私たちギルキスがすることになったからなのでーす!
キャラに言わせることで自らの主張をあたかもキャラの主張のように錯覚させる。人間というのはまったくもって罪深いわね。
ちなみにギルキスなのは筆者の一推しがヨハネ、二推しがマリーだからよ。
知人とカラオケに行った時に「想いよひとつになれ」の間奏部分でたまたま持ってきていたキーボードで一緒にピアノソロを弾こうとする(弾けたとは言ってない)くらいには梨子推しよ。
(なんで、たまたまキーボード持ってたのかは突っ込んじゃいけないんだろうな)
では、さっそくカンペを読むのでーす!
えーっと、このブログでは、アニメの各話に対して
最速記事
↓
感想記事
↓
曲解説記事・考察記事
といったように何段階かで記事を書いています。
まずは最速記事、
いま書いているこの記事みたいに最速放送が終わった後にアップするわ。
ネタバレをしないぎりぎりのラインを模索しつつ、「こんなところが注目ポイントですよ」というのをまだ見ていない人に向けて書く…という名目で書く記事ね。
実際はネタバレしないように感想を書くという微妙な空気を楽しんでいるだけだったりするわ。
次に感想記事!
放送が遅い地域でも放送したかなというタイミングを目安に感想の投稿をしまーす!感想とは名ばかりの筆者の想像と妄想の垂れ流しになっているこも多いから注意が必要よ。
1期の8話、9話あたりは書いたことを後悔するレベルの黒歴史だった(本人談)らしいわ。
感想の後には曲解説記事と考察記事です。
これらは新曲が出てきたり、筆者が頭の中の考察を書いて見たくなったときに書くという記事なのですが、
1期では結局ほぼ毎回考察記事を書いていたの。
そして、仕事やらなんやらをやりつつ毎週3〜4の記事を書いてはあげをした結果、
13話の放送後に色々とワーニングなことになってブログどころではなってしまいました。
「ダイスキだったらダイジョウブ」とはいかなかったのね。
で、2期ではどうするのかというと、ペースを落としてても続けることを優先するという結論になったわ。
考察については毎週ではなくなるだろうし、曲解説も初登場の話から週が空いての投稿になるかもしれない。感想についても翌週の放送に間に合わないかもしれない。
でも、無理をせずに最後までやり通す。それがリトルデーモンとヨハネの約束…というわけね。
ということで、ギルキスに代役を頼んでしまいましたが、投稿のペースは1期の時よりは遅くなるかと思います。
とはいえ、日曜朝までに最速記事→次の土曜までに感想記事はなるべく達成しようとは思います。
では、気を取り直して2期1話の見どころを。
以下、空白スペースあります。見たい人のみスクロールしてください。
・やってくれたな
1話を見終わって最初にでた言葉がこれです。
アニメ前を知ってる人は無印とサンシャイン‼︎の差別化として言われていたある要素があったことを覚えているかもしれません。アニメではあっさり変わった設定、といえばピンとくるかも。
このタイミングでそこを問題にするのか!という驚きもあれば、納得してしまう部分もあるかもしれません。
・1期ラストからどう繋げるのか?
あまり気にしないでください。
・PVが罠だった
「PVを信じるな」と一言いっておきます。
それを踏まえた上で3つのPVを見返してみるといいと思います。まあ、今回の展開については予想していた人もいるかもしれないです。
・ママライブ追加
追加というか、何というか。
ダンガンロンパ好きな私はエンディングの担当声優一覧のところでガッツポーズでした。
・みら僕
略称がこれでいいかわからないですが、2期オープニング「未来の僕らは知ってるよ」 がついに解禁です。書きながら見返していますが、小ネタがあちこちに仕込まれています。探してみてください。
・見返しておくべきもの
1期の1話です。1期1話を意識して作ってるシーンがあったりするので。
PVは見ておくとちゃんと騙されることができるのでは?
あとは2期をみる前に青空 jumping heartをもう一度目に焼き付けてほしいです。
それでは、これから始まるラブライブ!サンシャイン‼︎アニメ2期に向かって
全速前進…ヨーシコー!
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
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となっています。
【2期準備記事】渡辺曜〜同じ景色をみるために〜
ついにラストです。
アニメでのAqours9人について書こうと思い立ってから約5ヶ月、いろいろなことがありました。
ラストはこの子
物語のはじまりから千歌の親友であり、
千歌のスクールアイドル活動の最初の協力者、
Aqoursの衣装担当もするスーパーガール
渡辺曜です。
最初に言っておきます。この記事は長いです。
心して読んでください。
◯1期を振り返る…前に
アニメ1期開始前、私は渡辺曜というキャラについて何を語ればよいかわかりませんでした。
セカンドシングルのセンター投票で1位というところからして人気はある。でも、正直…私にはこの子がよくわからなかったのです。
そもそもいったいこの子はなんでスクールアイドルをしているのか?
最初期から曜は全国レベルの飛び込みの選手という設定があり、「飛び込みで認められているならスクールアイドルじゃなくてそっちを頑張ればいい」「優先順位がおかしいんじゃないか」というのが曜に対する当初のイメージでした。
アニメ1期前に一人ずつ何かを語っていこうと9人について書きはじめた時も、曜の順番になるまで全く書くことが思いつかず、苦し紛れに書いたのが
「いったい曜はなんのためにスクールアイドルをやるんだろう」
という記事でした。
◯1期を振り返って
苦し紛れに書いた記事でしたが…「なんのためにスクールアイドルをやるのか」それこそが1期の渡辺曜の根幹ともいえるテーマでした。
・完璧超人、渡辺曜
アニメ1期序盤の曜はこの一言で表されてしまいます。とにかく何をするにしても優秀、衣装担当もダンス担当もして、ファーストライブの宣伝をしたときはあっという間にファンを増やしてしまう。
まあ…いくつかその後の展開を示唆する不安要素はありました。
1話では千歌が今まで何かを始めても長続きしなかった理由が曜にはバスの時間の都合で語られることがなかったり、
梨子に千歌が話した普通コンプレックスの回想が曜によって千歌の普通コンプレックスが生まれたかのような映像になっていたり、
3話ではしまねーに自分の考える千歌ちゃん像を(まあ大筋は間違ってなかったとして)語ったり、
そういった曜と千歌の間の歪みが少しずつではあるけれど描かれていました。
とはいえ、物語は他のメンバーを主軸に進んでいきます。
当たり前ですね。曜は特に目に見えて問題を抱えていたわけではないので、他に明らかに問題を抱えているメンバーがいるなら話はそっち優先になります。
自発的に入ってくれてなんでもできるスーパー曜ちゃん、「一緒になにかやりたい」というだけで進んで協力してくれるならそれに越したことはない。
しかし、話が進んでいくにつれて曜は千歌や他のメンバーとずれていきます。
5話で花丸が善子について「普通だから特別になりたかったのではないか」と話したシーンでは、
曜だけが左を向いている構図になっていたり、
6話のラスト
夢で夜空を照らしたいのPV撮影が終わった千歌を見るメンバーのシーンでは、4人が千歌を暖かく見守る中で曜は意外なものを目にしたような顔であったり、そういう何気ない違いが見られるようになっていきます。
曜は千歌(や千歌と同じように悩む人)を理解できていないのでは?という考察がされたりしました。
さらに、東京に呼ばれた千歌がどんなに不安だったかを聞いたのは梨子であり、曜が千歌の心の内を知らないまま千歌にとっての転機である第8話「悔しくないの?」に突入します。
・返ってこなかった「やめない!」
東京でのスクールアイドルイベント、千歌はそれまで積み上げてきたものを一気に打ち砕かれました。
それでも決して悔しいとは言わなかった千歌に曜はその場の誰もが避けようとした質問をしました。
千歌ちゃんは悔しくないの?
曜の疑問は当然です。
それに千歌の隠そうとしたマイナスの感情は無かったことにしてはいけない。
あえて踏み込むことで千歌に気持ちを吐き出させることができるとしたら、それはかなり親密な関係の人であり、曜はそれに足る立ち位置にいました。
しかし、それは失敗しました。
千歌と曜の二人きりだった頃なら、もしかしたら千歌の答えは違っていたのかもしれません。「悔しい」と答えたのかもしれません。
そして、千歌と曜のずれが目に見える形で露呈する瞬間が訪れます。
迎えの車に乗り込む千歌に向けて、曜は今まで千歌を奮起させるためにしてきた問いかけをしました。
「千歌ちゃん?やめる?」と。
いつもなら「やめない!」と返ってきたはずです。
しかし、
千歌は何も答えませんでした。
そして、千歌が自分の心の底にあった悔しさを吐き出した相手は曜ではなく梨子でした。
なぜ、こうなったのか?梨子がタイミングよくその場に居合わせたから、というだけでは不十分でしょう。
・梨子と曜の違い
曜は千歌のことを理解していました。それは間違いないです。物語の開始以前から千歌のそばで千歌を助けてきたであろう曜は千歌の一番の理解者だったはずです。
ただ、曜が理解していた千歌はスクールアイドルを始める前までの千歌でした。
梨子は千歌と同じように悩み、数ヶ月でありながらも千歌と一緒に進んできました。変われない苦しみを知っている梨子は千歌の「変わりたい」という気持ちに寄り添うことができました。
対して、曜は一緒に進むことを望みながらも、千歌や梨子のように変わってきたわけではなかった。というより、曜は変わる必要がなかったのです。
変わらなくてもAqoursのメンバーになれた、変わらなくてもメンバーの役に立てた。千歌と仲良くすることができた。むしろ、変わるということは今の場所を手放すことになる。
だから曜は変わることができず、変わっていく千歌とずれていってしまった。千歌にとって大きな変化があった東京の一件でもいつものように千歌に接した。
今までやってきたように「悔しくないの?」や「やめる?」を繰り返してしまったのです。
・見失った曜の居場所
東京での挫折を乗り越えたAqoursはそれまでよりも強い絆で結ばれ、かつてスクールアイドルをしていた3年生も加入してAqoursは9人になりました。
その頃には千歌は梨子といることが当たり前になりました。
Aqoursのメンバーも曜よりは梨子の方が千歌と仲がいいと(開始当初を知っているダイヤと果南ですら)考えるほどに。
梨子にそんなつもりはなかったにせよ、今まで曜がいた「千歌の一番の理解者」というポジションは梨子のものになりました。
そして、梨子にとっての転機、ピアノコンクールへの招待がきましたが…
この件について、曜はなにも知らされることなく、いつもと同じように千歌に接しながらも核心の部分にはまったく踏み込めませんでした。
そうしているうちに千歌は梨子をピアノコンクールに送り出すことを決め、メンバーに見送られて梨子は東京へ向かいました。
そして、梨子が東京にいったことが原因となり、曜は残酷な現実を知ることとなりました。
梨子が東京にいったことでフォーメーションを考え直すことになったAqours、誰かが梨子の代役になればいいのでは?という話になり、
そこで白羽の矢が立ったのが曜、千歌と付き合いが長くて器用な曜であれば梨子の代役も務まるだろうと誰もが思っていました。
しかし、2人のステップはことごとく合いませんでした。同じ箇所で何度も失敗し、それでもお互いに気を遣いあう。一種のよそよそしさすら漂う光景がありました。
それでもなんとか合わせないといけない。曜が思いついたのは梨子の代わりになることでした。
千歌と梨子のための振り付けならば曜が梨子の代わりになれば良い、それが曜の解決策でした。
渡辺曜ではなく桜内梨子のコピーとして踊った結果、曜は千歌とぶつかることなく合わせることができました。曜の器用さがあってこそできる芸当です。
そして…
「千歌の隣にいられるのは梨子の代わりの曜であり、曜自身ではない」曜はそう思い知りました。
・ようやく見えた問題
加入した時に曜は言っていました。
「昔から千歌ちゃんと一緒に何かを一生懸命にやりたかった」と。
それは私たちが思っていた以上に重い言葉だったのです。
飛び込みで評価されても、他の人よりも色々なことができても、曜の一番やりたかったことは「千歌と一緒に頑張る」なのです。
梨子は千歌と一緒に頑張れる居場所をあっさり手に入れました。
何もできないのではないかという不安、そこから抜け出したいという渇望、悩み苦しむ中でなにかを見つけた喜び、
千歌と梨子はその気持ちでつながることができました。
しかし、曜は二人とは真逆なのです。
今まで千歌と一緒にいた経験を生かして千歌を助け、千歌を助けられる自分であり続けようとした。
言ってみれば、曜はAqoursのメンバーで唯一、変わることなくいつも通りであったがゆえに千歌を助けてきたのです。
しかし、皮肉なことに、
梨子と会い、Aqoursのメンバーと会い、色々な経験をしたことで千歌は変わりました。
そして、変わらないでいようとした曜は千歌を見失いました。
気づいたら千歌は曜とではなく梨子と一緒にいるようになったし、スクールアイドルAqoursは曜と千歌で頑張る場所ではなくなっていた。
鞠莉から本音でぶつかれと言われても、梨子から曜らしいやり方でなどと言われても、曜には何をどうすればいいかわからなかったのだとおもいます。
今までのように、曜らしくあろうとしたがために千歌と離れてしまったのですから。
「千歌の隣には梨子の方が似合っている」、梨子にそう伝えた曜の目からは涙がこぼれていました。
そんな曜に梨子はあることを伝えました。
そして、時を同じくして現れた千歌、
曜が悩んでいることに気づいて自転車で駆けつけた、片道約12kmのファインプレーです。
千歌は曜に言いました。
合わせるんじゃなくて一から作り直そう
曜ちゃんと私の二人で!
千歌のもとに向かう途中、曜は梨子から聞いた話を思い出していました。
ずっと一緒に何かをしたいと思いながらもできなかった。だから、スクールアイドルは絶対に一緒にやりたい。
その気持ちは曜だけのものではなく、千歌も同じように思っていました。
曜は千歌が変わってしまったことに戸惑っていました。
たしかに千歌は変わりました。でも、これまで曜と千歌で過ごした時間は無くなっていなかった。
どれだけ千歌と梨子の距離が近くになろうとも、曜の居場所はあったのです。
そして、ラブライブ!予備予選
ぶつかってもそれでも決して倒れはしない、曜と千歌だからこそできるアクロバティックな動きを加えた振り付けでの「想いよひとつになれ」でAqoursは予備予選を突破しました。
ここから曜にとっての変化が始まりました。
・2人目にして最後の加入者、渡辺曜
千歌と二人きりの場所ではなくなったAqours、
それでもAqoursとして9人で進むことの意味を曜は見つけました。
千歌と一緒に頑張る、とは二人きりの場所で頑張るのではない。千歌の目指すものを理解して9人で同じものを目指す。
千歌と梨子にしかないものがあるように、千歌と曜にしかないものがある。
だから、千歌と他の子がどんなに近づいても心配することなく、千歌が目指しているものを知ろうとし、自分も千歌とともに歩けるのだと信じてみる。
曜は千歌の変化を11話にしてようやく受け入れました。
変わらずに千歌を助けながらも千歌たちと一緒に変わっていこうとする、それが曜にとってのAqoursなのでしょう。
それぞれが自分の輝きを探して変わっていこうとするのがAqoursなのだとしたら、
一番早くに加入をしたものの、本当の意味ではまだ曜はAqoursに加入していなかったのかもしれません。
こうして2人目にして最後のメンバー
・曜の問題=みんなと違うという思い込み?
1期11話では結局曜自身も自分の本音はわからないまま問題は沈静化しました。
そう、沈静化しただけで、曜の根本的な問題はまだ解決していないのです。
鞠莉は曜の感情を嫉妬だといいましたが、違う気がします。嫉妬は自分にないものを持ったものへの攻撃の感情です。しかし、曜は誰も攻撃しなかった。
曜の抱えた感情はなんだったのか?
それを紐解く鍵はやはり11話にあります。
鞠莉との会話で曜は少しですが「良い子」ではない自分を出しました。
嫉妬という指摘から始まった鞠莉とのぶっちゃけトーク、曜はただ寂しそうな目で、千歌と一緒に何かをしたかったが叶わなかったこと、ようやく一緒にできると思ったスクールアイドルもそうではなくなったこと、千歌は自分と二人きりは嫌だったのかもしれないと思っていることを語りました。
このシーン、11話時点での曜にとってのAqoursのイメージが挿入されますが…
何か気づきませんか?実はこの前後のカットもなかなかエグいのですがここでは割愛します。
比較対象としてその前の10話で梨子がAqoursにメンバーが増えていったことを嬉しそうに話していたシーンの映像がこちらです
おわかりいただけたでしょうか?
梨子のイメージするメンバーは梨子に気づいて梨子に笑いかけています。
梨子のイメージするAqoursは梨子を含めた9人、梨子にとってAqoursは自分を好きでいてくれる(恐らくは梨子自身も自分を好きになれる)場所なのです。
対して曜のイメージするメンバーは一つのノートに集中し曜の方を見ていません。
仲間意識はあるけれど自分だけ見ているものが違うことをわかっている。そして、千歌たちが何を見ているかがわからない。
以上のことを踏まえると曜の問題は、
要領よくできてしまう自分は、悩んできた人と同じになれないのではないか?
そんな自分は迷惑をかけてしまうのではないか?
いう囚われなのではないと思います。
大抵のことは解決できる器用さがあるし、周りの人を助けることもできる。
曜だって頑張っています。しかし、同じものをやっても周りと曜とでは頑張りの熱量が違うのです。曜が求めたのは同じ熱量で頑張ることなのです。
曜のことを書いてみて改めて思うのですが、曜って無自覚に周囲に歪められてきた存在なのだと思います。
曜本人は「全然そんなん(要領よくてなんでもできる)じゃないのに」と言っていましたが、曜が周りの大多数の人間よりもできることが多く気遣いもできる、いわゆる良い子なのは自明です。それを周りはすごいと褒めますが、そこにはすごくない人との区別があり、「すごい」側に押し込められてしまった。
それでも周りが求める役割に答えてきた。
それが曜が自分の思うように変われない下地を作ってしまったのではないでしょうか。
曜はまだまだやるべきストーリーがあるキャラです。
それを2期でどう料理していくのか、そこがラブライブ!サンシャイン‼︎の評価を決めるでしょう。
○2期に期待すること
・ようちか爆弾の爆発
なにはともあれこれです。
ようちか爆弾ってなに?という疑問もあるかと思います。私自身、この言葉を色々なところで使いながら具体的になんのことかは今でもよくわからないです。
しかし、2期を目前に控えた今、曜と千歌の間に長年かけて蓄積したものが少し見えてきた気がします。
曜と千歌の間にある爆弾、それは「罪悪感」の爆弾です。
千歌の普通コンプレックスは曜と一緒にいたことから起こっている、というのはもはやファン共通の認識といってもいいでしょう。
曜自身も自分が器用にこなせてしまうことが周りを気まずくさせてしまうことに気づいているから千歌が曜をどう思っていようと「千歌ちゃんに嫌な思いをさせてはいないか」という不安が付きまとう。
そして、千歌の側からすると、曜という将来有望な子が自分のわがままに付き合っていることになる。普通コンプレックスはいくらか解消した一方で曜の真意はまだ千歌に伝わっていないので曜の言動を誤解してしまう危険がつきまとう。
何もなければ二人は互いにいることの楽しさを優先するでしょう。普通コンプレックスも曜が将来有望なのも今に始まったことではないです。
しかし、一緒にいることで千歌か曜かもしくはAqoursに不都合なことがあったら二人はその罪悪感を超えることができるのでしょうか?
・ようちか爆弾はAqoursが全員で解決できる
ようちか爆弾は上手くいけば2期の核になるかもしれません。
同学年であり、互いの悩みをきいた梨子はもちろん、
曜の側から見れば、「自分のやっていることが千歌の迷惑になっているのでは?」という話です。つまり、「自分らしくあることは他人に犠牲をしいる行為なのか?」です。
これに直面したメンバーがAqoursにはいます。自分らしさを捨ててまで周りに溶け込もうとした善子、迷惑をかけるからとルビィから離れようとした花丸、ダイヤのためにスクールアイドルになりたい夢を抑えてきたルビィです。
千歌の側から見れば、「曜の可能性をうばってまで一緒にスクールアイドルをやるのか?」という話であり、「本人のやりたいと周囲の期待のどちらを優先するのか?」という話です。
これは3年生組のストーリーと同じテーマです。
だから、曜と千歌の問題はAqoursの全員で解決できるかもしれないのです。
曜と千歌の問題は梨子はもちろん、1年生も3年生も自分の経験をもって介入できるのです。
これは千歌と梨子が二人きりで答えを出したのとは正反対の状況とも言えます。
曜が本当に解決するのは「自分が周りに優秀だと思われている、違う存在だと思われている」という囚われなのではないかと上で書きました。それは曜が一方的に助ける側だから生まれたものです。
もし、曜に起こった問題をAqoursで解決することができれば、曜は自分も助けられる側の人間なのだと知るでしょう。ましてや千歌と二人になれなくなった原因のはずのAqoursが曜を救うともなれば…曜の見る世界は大きく変わるはずです。
曜と千歌の問題はAqoursの誰かの問題を9人で力を合わせて解決する始めてのケースになるのではないかと期待しています。
・千歌との馴れ初め
ここからは完全に要望なのですが、曜と千歌の出会いとか、なぜ曜は千歌にあそこまでこだわるのかとかそういうエピソードを見たいです。
あれだけ家が離れている二人が小さい頃からの知り合いというのはなんらかの事情があったはずです。
・水泳部の描写
水泳部に所属しているということで多くの人が期待していた競泳水着の曜ちゃん。
出ませんでした。そもそも水泳部を続けているのか怪しいくらい水泳部についての話がなかったです。2期では水泳部の曜を見たいものです。
兼部をしていることで一波乱、とかあるのもいいかもしれません。
・メガネ曜の復活
1期11話にて突如として眼鏡をかけた曜、私たちに新たな可能性を示してくれたのですが、
曜がメガネをかけていたのはあのシーンだけなのです。 もったいない!
というわけで、2期ではメガネ曜をまた出してほしいです。
…と、ここら辺で曜については一旦終わりにします。
○9人全員を書き終えて
ついに、完走しました。
9人それぞれに向かい合い、想いの丈を書いた記事を世に出すというのはなかなか恥ずかしいもので我ながらよくこんなことを何ヶ月もやったなと思うのですが、恐ろしいことに
これから3ヶ月強はそんな恥ずかしいことを毎週のようにやる
んですよね。
私はどちらかといえば筆が遅く、しかも書いた文が推敲無しだと異様にぐだぐだだったりします。
今回の企画でも書いているうちに色々なものが湧いてきて実は毎回結構な文字数を推敲段階で消してます。コピー&ペーストという機能があることに毎回感謝するくらい初稿はぐちゃぐちゃです。
それでも感想やら考察を書かずにいられない。
きっとそれは私がラブライブ!にかけられた一種の呪いなのでしょう。
間もなくはじまるアニメ2期、
ラブライブ!サンシャイン‼︎を応援するファンの一人として全力でこっぱずかしい感想と考察を知識の海に垂れ流していきます!
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
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となっています。
【2期準備記事】桜内梨子〜「海」と出会って「桜」はまた咲く〜
アニメ2期開始まであと2週間と少し、2期開始までに9人全員について1期の振り返りと2期への期待を書こうと始めたこの企画も8人目まできました。
かつて「ぷらんたん」というグループが
1日は短いから欲張りな私たちはあれもこれもしたい
1年は長いようでもいつの間にか過ぎ去ってく
(出展:WAO-WAO Powerful day!)
と歌っていましたが、本当にあっという間でした。
さて、8人目の今回ですが、
投稿日の本日9月19日が誕生日!
おめでとうございます!
Aqoursの作曲担当にして、 ラブライブ!サンシャイン‼︎の物語のスタートの鍵
桜内梨子です。
◯1期を振り返…る前に
1期開始前、今回のように9人それぞれについて書いたことがありました。
そこで私は「梨子はラブライブ!サンシャイン‼︎のヒロインではないか」と書きました。
媒体ごとに設定が違うラブライブ!サンシャイン‼︎ですが、どの媒体でも一貫している絶対のルールがあります。
それは、梨子が音ノ木坂から転校し、千歌と出会うことで物語が動き出すことです。
千歌と梨子が運命の出会いをする(初めて会う場所に違いはありますが)というのは物語上の必然なのです。
ゆえに梨子はラブライブ!サンシャイン‼︎のヒロインなのです。
ではアニメ1期ではどうだったのか…?
◯1期を振り返って
1期での梨子は部分部分で見ると不満を持つ人はいるかもしれないですが破格の扱いだったと思います。
何が破格かというと、転機となるエピソードが2回あったのです。
1期ではメンバーを揃えることが軸となるので「加入回で焦点が当てられ、加入エピソードがそのキャラの転機となるエピソードになる」というのが王道の展開となります。
メンバーが9人いるラブライブ!ともなれば、加入後は他のメンバーの加入優先になり、全メンバー加入後は残り話数の都合でクライマックスに向けての話になるので一人につき主役となるエピソードは1つあればいい方です。
しかし、梨子は加入した2話に加えて10話〜11話でもう一度転機となるエピソードがあったのです。
ちなみに誰かの転機となるエピソードに別のキャラの転機をねじこむという荒技もあって、黒澤姉妹にそれを期待したのですが実際にあったのはルビィと花丸、梨子と曜だったことを付け加えておきます。
・1つ目の転機「変われ変われって今日から新しい世界へと」
第1話、千歌と梨子の出会いは
まさに衝撃でした。
まさか脱ぐとは。そして飛び込むとは。
ここで千歌は会ったばかりの梨子に自分のコンプレックスを話します。1期時点で千歌の普通コンプレッスを明確に千歌から話されているのは梨子だけというところからもその重要さがうかがえます。
11話の話ぶりからすると曜も千歌の普通コンプレックスには気づいてるっぽいですが……それは次回じっくりと語ります。
そして第2話、梨子に作曲をしてもらう(あわよくばスクールアイドルに加入してもらう)ために千歌は猛アタックをかけますが撃沈。
「簡単に言わないで」と千歌の励ましを梨子ははね退けます。
ピアノが思うように弾けない、弾いていても楽しくない、梨子にとってそれは大きな問題でした。
梨子の物語における重要な要素は「ピアノ」です。梨子が内浦に来た理由は明言されていませんが、アニメ版に関してはピアノを弾けなくなったことが関係していると見て間違いないでしょう。
海の音を梨子に見つけてほしい、と千歌は梨子をダイビングに誘います。
梨子は千歌の誘いに乗ってダイビングをしますが……
海の音は聞こえません。
梨子は「簡単にはいかない」と漏らしました。
景色は真っ暗でイメージしても海の音はわからないと。
それをきいた千歌はもう一度潜ってみようと今度は千歌・曜・梨子の3人で潜ることにしました。
もう一度潜ってはみたものの見えるのはさっきと同じ景色、
しかし、千歌と曜が指差したのは上でした。
海底の暗さではなく、水面の明るさに目を向けた時、
梨子の目に飛び込んできたのはそれまで見ていたのとは正反対の眩しい世界でした。
そして、梨子は海の音を見つけました。簡単には見つからないと思っていた海の音は、見る方向を変えるという簡単なことをすればすぐ近くにあったのです。
海の音を聴くきっかけをくれたお礼に梨子は作曲だけという条件で千歌のスクールアイドル活動に協力することにしました。
そして、千歌と曜と曲作りを始めるのですが、「スクールアイドルが大好き」その一心で楽しそうに作詞をする千歌の姿を見た時、
梨子の脳裏には幼い頃の記憶が蘇ってきました。
ピアノを弾くのは楽しい。だからピアノが好き。
幼い梨子にとってはそれがピアノのすべてでした。
ピアノを続けてきた原点を思い出した梨子は久しぶりにピアノと向き合いました。
弾いた曲は「ユメノトビラ」、μ'sのアニメ2期第2話で作られ、第3話で挿入された曲です。
「ユメノトビラ」が作られた時、μ'sも今の梨子と同じ問題に直面していました。
作詞担当の海未、衣装担当のことり、作曲担当の真姫の3人がスランプに陥ってしまっていたのです。「ラブライブ!予選突破のためには良いものを作らなければならない」というプレッシャーが3人を追い詰めていました。
梨子のように焦るばかりで前に進めなくなってしまっていたのです。
3人がどのようにスランプを乗り越えたかは
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こちらを見ていただくとして、
スランプを乗り越えた3人は一晩で新曲「ユメノトビラ」を作りあげ、μ'sは当時明らかに格上であったA-RISEとの共演のすえ、予選を突破しました。
そんなユメノトビラが時を超えてμ'sの意思を継ぐものを繋ぎます。
ユメノトビラの音を聴いて廊下に出た千歌とユメノトビラを弾き終わってふと外を見た梨子は家が隣どうしであることを知りました。
何をやっても変われない、どうしていいかわからないと悩みを打ち明けた梨子、
千歌はスクールアイドルをやってみないかと梨子を誘います。
もう何度もあったやりとりです。しかし、海の音を聴き、かつてのただピアノが楽しかった自分を思い出し、千歌のスクールアイドルへの想いを知り、梨子はもう無碍に断ることはしませんでした。
ピアノを諦めてスクールアイドルをやることはできない。
ピアノが大切だから、ピアノを好きな気持ちから目を背けてスクールアイドルをすることはできないと梨子は断ります。
スクールアイドルをやって、変われたらまたピアノを弾けばいい。ピアノを諦めることはないと千歌は言いますが、
しかし、梨子は千歌の誘いを断ります。
中途半端な気持ちでスクールアイドルをやるのは失礼だ。
スクールアイドルがどれほど千歌にとって大切か知ってしまったから、それは梨子がピアノに対して抱くものと同じだから、スクールアイドルに本気になれない梨子はスクールアイドルをするべきではないと。
それでも梨子の力になれるならいいと千歌は答えました。
みんなを笑顔にするのがスクールアイドルだから 、と
かつて、とあるスクールアイドルが言っていましたね。
アイドルは笑顔を見せる仕事じゃない、
笑顔にさせる仕事なのだと
その意思は彼女の後輩たちに受け継がれているようです。
©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT
にっこにっこにぃ〜(^o^)
乱入ノルマも達成したので本題に戻ります。
少しずつですが、二人が手を伸ばしあった時、
届かないと諦めかけた手はわずかですが触れ合いました。
これをご都合主義だと言うならその通りです。これはラブライブ!サンシャイン‼︎という物語なのだから。
ですが、まったく同じ海中でもほんの少し目を向ける先を変えるだけで見える景色が変わり、
海の音を聴いたことで梨子はほんの少しですが千歌たちに協力するようになり、
ピアノが大好きという原点を思い出した梨子はほんの少しですがピアノに向き合うことができ、
そのピアノの音が千歌に届き、これ以上ないタイミングで千歌と梨子は会うことができました。互いにほんの少しずつ伸ばした手は届かないと思っていた距離をつなぐことができました。
梨子は変われないと言っていましたが、この時すでにほんの少しずつですが変わっているんですよね。そしてその積み重ねが梨子の転機となりました。
そして、梨子はスクールアイドルとなり、ファーストライブやら1年生の加入やら東京での挫折やら3年生の加入やらを経験していきます。
そして、メンバーも揃った夏休みに梨子にとって2つ目の転機が訪れます。
・第2の転機「何かを掴むことで、何かを諦めない」
梨子の2つ目の転機のきっかけはかつてピアノに向き合えなくなっていた梨子がピアノを弾くことから逃げてしまったピアノコンクールの案内でした。
ピアノコンクールはラブライブ!予備予選と同じ日、つまりどちらにしか出られません。
過去へのリベンジか、Aqoursとして過ごす日々か、梨子はどちらが自分に大切かを考え、Aqoursとしてラブライブ!予備予選に出ることを選びました。
梨子にとってスクールアイドルとして千歌たちと共に過ごす日々はかけがえのないものになっていたのです。
「今の自分の夢はAqoursとして良い曲を作ること」と梨子は千歌にラブライブ予備予選に出ることを伝えました。
それは千歌にとって嬉しいと同時に複雑な答えでした。
梨子がピアノを大切に想う気持ちも梨子がスクールアイドルをはじめた理由も千歌は知っているのですから。
ピアノかスクールアイドルか?
選択そのものの是非を千歌は問います。
どちらが大切か?でAqoursを選んでくれたのは嬉しいが……
梨子にとってピアノはスクールアイドルで得たものと同じくらい大切なのではないか?
どちらが大切か?ではなく、どちらも大切なのではないか?
だからピアノコンクールに出てほしい。どちらも梨子にとって大切ならば、スクールアイドルAqoursに帰ってくるのをみんなと待っているからピアノを大切にしてほしい。
「何かを掴むことで何かを諦めない」でほしい。
千歌の想いを受け、梨子はピアノコンクールへの出場を決めました。
そうして迎えたピアノコンクール&ラブライブ!予備予選
梨子が見つけた海の音のメロディから生まれた「海に還るもの」
それに千歌が"大切なものとは何か"をテーマに考えた歌詞をつけた曲「想いよひとつになれ 」
別々のステージですがどちらも9人での演奏でそれぞれの勝負に挑みました。
何かを掴むことで
何かを諦めない
どこにいても同じ明日を信じてる
それは大切なものとは何かを千歌なりに考えた答えでもありました。
ちなみに1stライブでの一連の出来事からこの曲は梨子(というかりきゃこ)の曲のイメージが強くなってますが、私はあくまでもこの曲は千歌と梨子と曜の3人のテーマソングなのだと思います。
10話の千歌と梨子の関係から曲が生まれ、11話では曜と梨子の立ち位置の違いを浮き彫りにし、千歌と曜がぶつかり合う形の振り付けに作り直された=曜は梨子とは別の千歌にとって大事な存在であることを証明した曲なので。
場所は離れても9人の想いをひとつにした演奏は成功し、Aqoursは予備予選を突破、梨子はピアノへのトラウマを克服しました。
ピアノへのトラウマを克服した梨子は12話で複雑な過去の象徴であった音ノ木坂にも行くことができ、音ノ木坂=過去が自分にとって大事なものだということも実感できました。
◯2期に期待すること
・千歌にとって特別であることへの問題提起
梨子の1期での扱いは全体としては良かった。
しかし、2期での梨子の扱いはそのままでいいのか?とも思います。
1期を振り返ってみると、梨子と千歌の関係は他のメンバーとは別種のものとして扱われていたように思います。
冒頭で書いているように物語の始まりの時点で梨子がキーポイントとなるのはもちろん、
1話:初対面で普通コンプレックスを打ち明ける、
2話:家が隣どうしであることが判明、梨子加入は二人っきりのシーンで進む(他のメンバーの加入は「何をどう乗り越え加入したか」をその時点のメンバーが目の当たりにする形で展開したが梨子は違う)
6話で千歌の学校への想いをみんなが帰った後二人きりになったタイミングで聞く、
7話の旅館シーンで他のメンバーが寝た後に二人っきりの会話をし、梨子だけが千歌の不安な気持ちを聞く、
8話のこれ、
10話で他のメンバーが寝た後に2日連続で二人っきりの夜の会話、ピアノコンクール関連はほぼ千歌と梨子の間でのみ話が進む、
11話で曜の抱える問題を明らかにするためとはいえ千歌との親密さが強調される、
12話では音ノ木坂に行くことが千歌と梨子にとって意味は違うにしろ共通のターニングポイントになる、
13話ではまた二人っきりの会話で千歌の学校や地域への想いを聞く、
などなど、これでもかというくらい物語の重要なシーンで千歌と梨子にしかわからない世界が展開されています。
もちろんそれ以外にも重要だったシーンはあるので全部が千歌と梨子だけで進んでいるわけではないです。
でも正直多いです。家が隣という地の利を得てしまったのが一番の要因ではあるのですが、ラブライブ!サンシャイン‼︎という物語の中に千歌と梨子だけの別の物語がある、そんなイメージすらあります。
μ'sは「みんなが主役」の9人が集まった物語でした。リーダーという役割を持った穂乃果に焦点があたったものの、特定の関係でストーリーが進んだわけではなく、μ'sのメンバーどうしやその周りの人たちがそれぞれ影響を与えてきました。
μ'sに合わせろという話でもないのですが…現状、千歌と梨子の二人だけの世界に他の7人が巻き込まれている感は否めないです。
もしかしたら千歌と梨子の関係がストーリーの重要なシーンになっているという状況こそが2期以降に向けた時限爆弾なのかもしれないです。二人だけの世界であるがゆえにメンバーの介入が遅れてしまう、そんな展開があるのかもしれません。
◯しいたけとの和解
アニメ1期で残された課題、2期でなんらかの変化を起こしてほしいポイントです。
梨子が犬嫌いなのはもう十分わかりました。
ならば2期では犬嫌いという設定に変化を起こしてほしいです。
梨子のピンチをしいたけが助ける、もしくはしいたけのピンチでAqoursが動く、それをきっかけに梨子の中のしいたけ、ひいては犬に対しての苦手意識が薄れていくような。
◯千歌曜以外との関わり
1期ではほぼ千歌、たまに曜との関わりがあるくらいで他の学年との関係は無いに等しかった。あったとしても千歌を通しての関わりでした。
梨子は転校してきたばかりで1期は作中の4月〜夏休みまでとなればメンバーとの関係が同学年以外ほぼないのは仕方ないといえばそうなのですが、他のメンバーに目を向けると1期時点でも黒澤姉妹、果南・千歌・曜の幼馴染関係、曜・善子の沼津在住コンビといった学年を超えた関係があるし、ちょっとした会話であれば他の学年とのやりとりもありました。
千歌以外のメンバーにとって梨子がどういうイメージなのかは1期11話でも少し出ていましたが、
生徒会室での3年生の会話では「今の様子では」千歌と梨子がスクールアイドル部を始めた方がしっくりくるくらい梨子は千歌とセットで捉えられているようでしたし、電話での反応からわかるように1年生と梨子は普段あまり関わりがないようでした。
2期では梨子が千歌以外とも関わるようになってほしいものです。
◯過去と今をどちらも大事に
「逃げるのを諦めた」
9話で鞠莉が果南に言ったセリフの中にあったフレーズ、梨子はどうやらこれが引っかかったようです。
梨子もピアノから逃げて浦の星女学院にきたわけで、同じように過去から逃げていた(ということになっていた)果南の事情に何か感じるものがあったのでしょう。
1期ではスクールアイドルという今に支えられて過去を克服した梨子ですが、それは今すぐではなくともAqoursの活動が終わったら梨子が内浦にとどまる口実はなくなったとも言えます。
私はキャラについて語るとき、そのキャラにとっての課題とは何かという視点をよく用いますが、梨子の課題は「過去と今の自分の両方を受け入れ、そこから未来の自分に繋げること」だと考えています。
ピアノで挫折した過去も、スクールアイドルを始めて立ち直った今もどちらも梨子には大事なのだと思います。
そして、2期では1期とは逆にピアノをしていた過去がスクールアイドルとしての困難を乗り越えるきっかけになるのではないかと予想しています。
過去にとらわれて今を見失うのではなく、
今のために過去を捨てるのでもなく、
過去も今もどちらも大事にしてピアノもスクールアイドルも未来につなげていく、2期以降はそのような梨子を期待しています。
こんな感じで梨子についての2期直前記事は終わりにしたいと思います。
次回はついにラスト、曜です。
曜はアニメ1期について書きたいことがたくさんあるキャラであり、2期の鍵になるのではないかと思っているキャラでもあります。
2期開始が近づいてきましたが、放送開始までになんとか書き終わるように頑張ります。
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となっています。
【2期準備記事】国木田花丸〜大好きなみんなとならば新しいことできる〜
色々あって2つほど記事を挟んだサンシャイン‼︎アニメ2期前記事
アニメ1期を振りかえりつつ、2期への期待を書いてきた企画も7人目です。
第7回の今回は…
のっぽパンと本をこよなく愛するAqoursの知性担当。
国木田花丸ずら!
…の前に宣伝です。
私たちアニメ考察組にとって必携ともいえる書籍がついに発売されました!
アニメ1期オフィシャルファンブック!
まだ全部読み切ってないですが。今回の記事を書く上でも参考にさせてもらいました。
私の中での考察と合っている部分もあれば違っている部分もあったり、キャストや監督はこういうふうに捉えているんだなというのがあったり。
私はこう解釈したけどこういう見方もあるのか!
公式ではこう解釈しているけど私はこう思う!
という楽しみ方はもちろん、
考察厨でないライトな方々にもAqoursのこれまでを振り返るにうってつけの一冊です。
以上、宣伝でした。
さて、本題。
◯1期を振り返って
花丸は安定していたイメージがあります。
加入回である4話はもちろん、1話から13話まで一貫してアニメならではの花丸の魅力をアピールし続けました。
・きっかけはルビィ
花丸は初めは自分がスクールアイドルに入ることなど考えていませんでした。
運動が苦手で本の世界に閉じこもっていた花丸にとってはスクールアイドルは別世界の存在であり、まさに「オラには無理ずら」でした。
やりたいかどうかではなく、できないことが先に来ていました。
4話冒頭でも語られているように、花丸にとって周りと同じように物事をするのは身体能力面でも性格的な面でもつらいものがありました。
みんなと同じように走れない、みんなでワイワイするよりは自分の世界で自分のペースでのんびりと過ごしたい。
いつしか花丸は一人で本の中の空想の世界で遊ぶようになっていきました。
何でもできる、何にでもなれる本の世界があれば大丈夫なのだと花丸は思っていました。
そんな花丸の転機となったのがルビィとの出会いです。本さえあれば一人でも楽しかった花丸が一緒にいて楽しいと思った数少ない相手がルビィです。
〜〜〜〜〜〜〜〜
このあたり幼稚園が一緒だった善子はどうなのかというのがありますが、
・善子と仲が良かったようでもいつも一緒というわけではなかった?
・仲は良かったが小学校から別々になって、そこから花丸と気が合う子が現れなかった?
そのあたりは2期で明らかになることを信じて話を戻します。
〜〜〜〜〜〜〜〜
一緒に過ごすうちに花丸は知りました。
ルビィがどれほどスクールアイドルが好きか
ルビィがどれほど思いやりの深い子か
ルビィがどれほど大好きなものに一生懸命になれる子か
そして、ルビィがスクールアイドルに憧れながらもスクールアイドルになろうとしないのは「誰か」を思いやってのことなのだと花丸は気付きました。
ルビィちゃんを自由にしてあげたい
花丸はルビィをもっとふさわしい場所、胸に秘めたキラキラした想いにふさわしい場所へと送り出すことを決めました。
それは「本があれば大丈夫」と閉じこもっていた自分とも一緒にいてくれたルビィに対する精一杯の恩返しでした。
・ルビィを解き放つために
入学式で会った先輩が始めたスクールアイドル部は初めてのライブを成功させ、正式に部として承認されました。
そして、その先輩たちは花丸とルビィをメンバーに入れようと考えていました。ルビィをスクールアイドルとして送り出すという花丸の夢を実現させる舞台は整いました。
花丸はルビィにスクールアイドル部に体験入部を提案しました。
一緒に入ろうと言えばルビィも断らないだろう、「スクールアイドルに興味が出た」と言えばルビィは喜んでくれるはず。
ルビィがスクールアイドルになるための手助けをしようと花丸は一芝居打ちました。
そして、目論見は成功し、ルビィはスクールアイドル部に体験入部しました。
スクールアイドルとして練習に励むルビィを見て花丸は自分のやりたかったことか実現しつつあると確信しました。
そして、最後の一押し。
花丸のことを気にし続けるルビィに「自分のキモチを大事にしてほしい」と伝え、
ダイヤをスクールアイドル部と鉢合わせするように呼び出した上で「ルビィちゃんのキモチを聞いてほしい」と伝え、
花丸は物語の表舞台から去っていきました。
そして、スクールアイドルをはじめたルビィと自分は一緒にいるべきではないと「これでマルの話はおしまい」にして一人ぼっちの本の世界へと戻っていきました。
夢を叶えることができた。
だから大丈夫。一人でも。
しかし、
・花丸の誤算
計画は花丸にとって思いもしなかった結末になりました。なぜなら花丸は大きな思い違いをしていたのです。しかも3つも。
1つ目の誤算、
それは花丸自身がスクールアイドルを好きになってしまったことでした。
運動が苦手で周りと上手くテンポを合わすことができなかった花丸にとって無縁なはずだったスクールアイドル、それが楽しいことを花丸は知ってしまったのです。
花丸が「できない」と諦めていたものがスクールアイドルとして過ごした日々にはありました。同じ目標のために誰かと一緒に頑張ることが楽しいのだと花丸は知ってしまったのです。
2つ目の誤算、
ルビィはただスクールアイドルになりたかったのではなかった。花丸と一緒にスクールアイドルになりたかったのです。
ダイヤと一緒にスクールアイドルを好きになったルビィにとって、スクールアイドルは一緒に頑張れるから意味のある場所なのです。
だからスクールアイドルとして頑張るなら花丸も一緒にいてほしかった。
一人でスクールアイドルとして踏み出すことなどルビィは望んでいなかったのです。
3つ目の誤算、
花丸はルビィが無理をしている、助けてあげたいと思い行動を起こしました。
でも、ルビィはただ助けられるだけの弱い存在ではなかった。
スクールアイドル部へ一緒に体験入部しようという提案がルビィをスクールアイドルにするための口実であることに気づいていたし、むしろそれによって花丸が無理をしているのではないかと気にしていました。
しかし、ルビィが目にしたのはスクールアイドルとして花丸が楽しそうにしている姿でした。
本以外にも楽しいものを花丸は見つけた、それもルビィがずっと好きだったスクールアイドルの中にです。花丸と一緒にスクールアイドルを頑張れることをルビィは知ってしまったのです。
だから花丸がルビィのためにとスクールアイドルを離れて一人に戻る結末をルビィが受け入れてくれるわけが無かったのです。
「自分のキモチを大事にしなきゃ」とルビィに言ったのは他ならぬ花丸なのです。
・ようやく気づいたキモチ
スクールアイドルを夢見ながら踏み出すことができなかったルビィの背中を押したのは花丸の言葉でした。
ならば次はルビィが背中を押す番です。
"素晴らしい夢もキラキラした憧れも全部胸に閉じ込めて"本の世界に戻りかけた花丸は
ルビィのキモチ=「花丸と一緒にスクールアイドルとして頑張りたい」を伝えられ、
花丸自身のキモチ=「スクールアイドルをやってみたい」に気付きました。
大切なのはできるかどうかではなく、やりたいかどうか
花丸は"新しいわたし"に向けて踏み出しました。
・加入後の花丸
加入後の花丸はきっかけとなった凛を意識してか、少し活発になった気がします。
家が古い寺なので電化製品に疎いという設定は見事にはまり、「未来ずら〜」などという決めゼリフまで生まれました。
このあたりルビィの「がんばルビィ」と紙一重なので乱用には気をつけてほしいところではあります。
1話からほのめかされていた善子との関係は中二セリフへのツッコミポジションとして定着しました。
アニメ前はルビィやダイヤや果南と関わることが多かった花丸ですがアニメで善子と組むことになろうとは。
さらに、これは諸刃の剣といえる設定追加ですが、大食いキャラとしての地位も確立しました。
6話くらいから気づけば何か食べてました。おいしそうに食べる花丸をみて癒されたものです。
加入回でちゃんとキャラクターの掘り下げもして、なおかつプラスとなる新設定ももらえた。
花丸はアニメで成功したキャラではないかとおもいます。
あえていうなら「食べ過ぎじゃない?」ですが、そこは2期での持っていき方次第で良くも悪くもなるのかなと思います。
◯2期に期待すること
・1期に伏線あり?
1期のシーンでもしかしたら2期に繋がるかもしれないセリフがあるので2つほど取り上げます。
1.「無理に人に合わせてもつらいだけだよ」
第4話「ふたりのキモチ」で一緒にゴールしようと待っていたルビィに言ったセリフです。
このシーンに限らず、第4話で花丸は「ルビィちゃんは〜」とルビィのキモチややりたいことについて話しています。
階段のシーンも同様で「ルビィちゃんは〜」というセリフが続きます。
しかし、その合間に入ったのが
「自分に嘘ついて無理に人に合わせてもつらいだけだよ」
なのです。
その前後のカットはルビィと花丸が映っているのですが、このセリフを言う瞬間だけ花丸の顔がアップになります。その前後のセリフが「ルビィちゃんは〜」ばかりなので余計に目立ちます。
自分に嘘をついていたのは誰か?
無理に人に合わせるのがつらかったのは誰か?
ルビィに対して言ったセリフですがルビィは自分に嘘をついていたわけではなかったのです。ダイヤのことを気にしていたのも花丸を一人にしたくなかったのもルビィ自身の偽りのないキモチです。
それに無理をしてまで合わせていた訳でもなく、ルビィはルビィのやりたいことをやっていたのです。スクールアイドルになれなくてもダイヤと花丸と一緒にいたかったのです。
ならばこの言葉は誰についてのものだったのか?
4話冒頭のシーンでもう答えが出ています。
本の世界に閉じこもるに至った花丸の過去、それこそが「自分に嘘をついて無理に人に合わせてもつらいだけだった」のではないでしょうか?
周りと同じであることを目指せばそれは「自分に嘘をついて無理に人に合わせる」ことになり、それは元々が周りと離れてしまっていた花丸にはつらい経験にしかならないのですから。
2.「これが本当の自分なのかな?」
こちらは第5話です。堕天使アイドルとしてAqoursをアピールする作戦は失敗し、天使ヨハネを捨てることを決意して去った善子。
なぜ堕天使ヨハネになろうとしたのか。千歌たちは善子の根幹ともいえる部分に目を向けたわけですが、
そこで花丸が答えたのが
「ずっと普通がいやだったのではないか。本当の自分はもっとキラキラしていて何かの拍子でこうなっているんじゃないかと思って堕天使になったのではないか」でした。
ここに違和感を覚えたのは私だけでしょうか?
善子といえば生まれながらの不運設定です。
中二うんぬんはその不運すらアピールポイントにする善子の独特な前向きさの表れであると私は考えており、
生まれついての困難さえもプラスにしてしまうまっすぐさが善子の本当の魅力だよね
がはじめに書いた記事だった私としては、「善子ちゃんはもともと普通だったから中二で特別になりたかったんだねー」
を認めるわけにはいかないのです。
アニメでは表立って不運設定には触れてませんが引いたくじがハズレだったり、いきなり海にはまり込んだり、儀式中にトラックが通ったりと不運設定は生きているようです。
堕天使ヨハネは善子にとってはつい出てしまう自らの一部で、堕天使ヨハネを捨ててまで普通になりたいと善子が悩んだからこその第5話なのですが、花丸の分析どおりだとすると…
普通なのが嫌で堕天使ヨハネを考えた→でも堕天使ヨハネは周りから浮くから普通になりたい
という、なんというか…
だったら最初から普通のままでいろよ!
という話になってしまうし、堕天使ヨハネがあそこまで善子の大事なものになるとも思えないので脚本の意図としても花丸の分析は的外れなものとして作っているのだと思います。
むしろこれはルビィに言った「自分に嘘ついて〜」のように花丸が自分の辛い思い出を投影したセリフなのではないでしょうか?
特に「これが本当の自分なのかな?」は花丸のずっと抱えてきた悩みのような気がします。
本を読んで空想した世界ではとてもキラキラした自分がいるのに、現実の自分はちっとも輝いていない。そんな日々が続いていたのですから。
リアルではなく本の世界で人付き合いを知ってきたがゆえに対人の分析に自分の人生観・世界観のバイアスがかかってしまう傾向が花丸にはあるのかもしれせん。
・2期の花丸回のテーマは?
整理してみると、
周りと同じになるのが困難な性質
理想と現実のギャップ
が花丸の持つ課題として1期で出てきていたように思います。
さらに、「できるかどうかではなくやりたいかどうか」で花丸はスクールアイドルを始めました。
花丸は「できない」が他のメンバーよりも多いので「やりたい」こととの差も多いです。
2期で花丸個人回をやるならばこれらに踏み込んでほしいです。
ラブライブ!なのでそれほど重い話にはならないかと思いますが、上2つで言うなら、
「つらいだけ」ではない合わせ方を見つける
現実の自分の輝きを見つける
くらいはやってほしいです。
・ダイエット回はあるのか?
花丸が大食いキャラになってから言われ続けているのが
いつか花丸がダイエットする話が出るのではないか?
です。アイドルアニメの大食いキャラの宿命かもしれません。
ダイエット回はあると思います。困難に直面して乗り越えるという図式を作りやすい題材であるし、11話で予備予選の結果待ちをしている時に鞠莉に「そんなに食べると太るよー」と言われるくらいなので。
スクフェスのストーリーで花丸のダイエットは何回か出ているのでアニメでもやると見て間違いないでしょう。
ただ、単純に体重増えた減ったのダイエット回にはしてほしくない。
ダイエットを花丸の成長のきっかけにしてほしいです。
スクールアイドルとしてダイエットが必要になった→なかなかうまくいかない、一緒に頑張っているメンバーにも迷惑をかけてしまう→やっぱり自分はスクールアイドルをやらない方がいい?
のような。 花丸の劣等感や理想の自分とのギャップをダイエットを通して語るような話をやってほしいです。
・理想の花丸個人回
2期の花丸個人回でどういうことをやってほしいかという話を進めてきましたが、
実はスクフェスのストーリーで理想形としている話があるのでここで紹介します。
Aqoursメインストーリー 12章「花丸の弱点克服大作戦」です。
スクフェスをやっている方は是非とも見ていただきたい話なのですが、あらすじを説明すると、
Aqoursの自己紹介ムービーをきっかけに花丸は自分の方言が恥ずかしいと感じて標準語で話すことを決める。
しかし、なかなか直らない。「方言だってかわいいのになぜそこまで気にするのか?」と聞かれた花丸は「自分はまだまだ知識も技術も足りない。みんなと同じようにできていない。でも、みんなに追いつきたいと思っている。自分が足を引っ張るわけにはいかない。」と答える。
花丸は方言を直すためにさらに無理をするが、それを止めたのはルビィ、さらに他のメンバーも続く。
方言を使ってしまうのは弱点ではなくて個性、それに花丸に足を引っ張られていると思っているメンバーはいない。
だから花丸はそのままの花丸でいい。
それをきいた花丸は「こんなこと本には書いてなかったよ」と笑い、そのままの自分の姿で自己紹介をする。
この話は上にあげた「人と同じになることが困難な性質」「理想と現実のギャップ」という花丸のテーマに触れて、それぞれに対して「そのままの自分の価値を認める」という解決を提示したばかりか、花丸から「本には書いてなかった」というセリフを引き出しています。
2期花丸回はこんな感じのストーリーを期待しています。
・ 嫌いなものの克服
「花丸」という名前を聞いた時から思っているのですが…
プロフィールの嫌いなものになぜ麺類があるのか!
たしかにあのうどん屋は関東圏に展開しているので沼津・内浦が舞台のラブライブ!サンシャイン‼︎で関わりがあるとは思えないのですが…これでコラボの可能性が一つなくなるのはもったいない!
というわけでここは苦手な食べ物の克服をして、花丸が克服した記念にコラボを!
というところで花丸の記事はおしまいにします。
次回は8人目、梨子です。
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
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©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:U-NEXT
となっています。
HAPPY PARTY TRAINのPPPH問題を語ってみる
なぜ、花丸の記事を後回しにしてこれを書こうとおもったか。
正直に言います。
私がHAPPY PARTY TRAINの1番のAメロ→Bメロで警報〜PPPHしてしまっていた側の人間だからです。それも先日のアニサマ1日目まで。
ここで謝罪をしても名古屋・神戸・アニサマ1日目は帰ってこないのですが、やらかしてしまった(もしくはやらかしている)側としての意見があまり表に出ない現状でPPPHを入れていた人間が何を思っていたか、なぜ方向転換をしようと思い直したかを書くことで少しはこの問題に貢献できるのではないかと思います。
何より中途半端な認識でやらかしてしまっていたのが悔しいので。
・HAPPY PARTY TRAINのPPPH問題とは?
すでにあちこちで言われていますが、この曲は入れようと思えば、
Aメロ終わり(1番なら善子の「ポケットの中〜」)で警報((せーの)はーいはーいはいはいはいはい)
↓
Bメロ(1番なら花丸ソロ)でPPPH(おー、はい!)
ができてしまいます。
おー、はい!は正確には「オーイング」という行為なのですが、PPPHの方が通じやすいのでPPPHと呼んで話をしていきます。
まあ、PPPHは入れようと思えば大抵の曲は入れられるのですが、
この曲は
・ナンバリング曲であり、できることならコールを入れたい
・μ'sでコール曲として扱われるスノハレよりはコールが入りそうな雰囲気がある(※)
・1番はAメロで後ろの音が細かく刻むように変化(タンタータ→タンタンタタタタ)して盛り上がっていく
・Aメロ最後の「ポケットの中〜」および「口ずさんで〜」の後のバックで流れる音に「はーい!はーい!はい!はい!はい!はい!」が見事にはまる
※スノハレについては当時盛り上がれる曲数が少ない、かつ締めにスノハレを使わざるを得ない状況からコールが入ったというのもあります。スノハレは結果的にコールが許容されたというのが正しいかもしれません。
と、あくまでも主観ですが、ここだけを見ると警報〜PPPHを入れたくなるんですよね。1番Aメロ後半は善子ソロパートで盛り上がるし、割と最近までここはそういうポイントなのかな?と思ってました。
しかし、そのままいくと
花丸(キング)、千歌(あんちゃん)のソロパートがほぼ警報〜PPPHとぶつかる
という問題が起こります。
歌詞とコールがぶつかることはそれほど珍しくはないし、他のアーティストではソロ部分とPPPHがぶつかる曲もあります 。μ'sで言えばMスタなんかはPPPHの後半がソロとぶつかってます。スタダもPPPHがソロにぶつかります。私がPPPHを入れることに疑問を抱かなかったのもそういう前例があったからです。
では、なぜ今回の警報→PPPHが問題となっているのかというと
1番でソロを歌っているキングの声をコールが潰してしまうからです。
これは声量ではなく、声質の話です。
他のパートが出している中でソロをやって映える声があれば静かな部分で単独ソロをやって映える声もあるわけで、キングの声は後者よりです。
だから無遠慮にコールをぶつけたら花丸=キングのソロを潰してしまうわけです。やっていた私が言うのもおかしな話ですが。
2番のあんちゃんも同様ですが、こちらはまだ被害は少ないです。
なぜなら2番に関してはAメロが短いので警報〜PPPHしづらいし、コールを勢い込んでするような人は(私もそうですが)同時に色替えに挑戦していることも多いので、
緑→白→黄だった1番よりも難易度の高い、さくらピンク→水色→(2年色→)みかん色→赤→紫→ピンクの色替えで警報〜PPPHなんてまともにやる余裕はないです。
さらに1番で入れてしまった人が2番では警報〜PPPHしないという軌道修正もありえます。
PPPHが入った場合はあんちゃんのソロが潰れることに変わりはないのですが、1番よりはいくらか安全です。
現に名古屋でも神戸でも(ライブビューイングでしたが)2番で警報→PPPHはほぼなかったです。
・なぜ入れていたか
まず、HAPPY PARTY TRAINでのPPPHが問題視されていることについて全く知らなかったわけではないです。少なくとも何回か目にしたことはあったように思います。
ではなぜ花丸ソロを潰してしまうPPPHを入れていたかといえばHAPPY PARTY TRAINがナンバリングシングルの表題曲だからです。
私がラブライブ!を知ったのはμ'sのアニメ1期後でしたが、当時の私には「Snow halation」「もぎゅっと"LOVE"で接近中」にいわゆるコールが入っているのが意外でしたし、PPPHとソロがぶつかる例として書いた「START DASH」のPPPHも最初に聞いたときには違和感がありました。他の曲のコールでも「そこに入れるか?」というのが結構あったのを覚えています。
それでもなんとか自分を納得させたのが「花形の曲だからコールをいれた」「コールは多少違和感があってもそういうものだと割り切る」でした。
そんな感じなので、ナンバリングシングルの表題曲は花形の曲だからコールを入れるという認識でした。
だから花丸のソロパートが潰れてしまう違和感よりもナンバリングシングル表題曲であることを優先して警報〜PPPHを入れてきました。HAPPY PARTY TRAINのBメロにではなく、ナンバリング表題曲のBメロに対して本当に「なんとなく」入れていたのです。
・なぜ入れないと決めたのか
なぜ花丸パートにPPPHを入れないと今更ながらに方向転換したのか。
入れない方が多数派だから、ではないです。
コールの本来の目的とはなにか?を改めて考えた結果です。
1日目終了後、アニサマでのAqoursのステージの感想が各所で語られたのですが、そこで目にしたのは
「また、キングのソロが潰された」
という感想でした。それでも"ワンマンライブよりは良かった"そうです。
繰り返しますが、PPPHによってキングのソロが潰されることは知っていましたし、それを不満に思う人がいることだって知っていました。
しかし、ナンバリング表題曲であること、μ'sの楽曲でソロにぶつかるコールがあっても平然とまかり通っていたことを理由にその日もPPPHを入れました。
だから、このコメントは知っていたことを改めて目にしたに過ぎないのですが、アニサマ当日に「キングのソロが潰された」という言葉を目にして、HAPPY PARTY TRAINにおける自らの在り方を振り返った 時、自分がやっていたことがコールだとはどうしても思えなかったのです。
今年のアニサマでは一時期運営側からコール禁止ともとれる注意事項が発表されました。
ライブ中の禁止行為に「コール」が入っていたために「あのアーティストはどうするんだ?」と半分ネタとして賑わった事件です。
「アーティストが望んでいる形でのコールレスポンスを禁止するものではない」という公式回答が出されて話はおさまり、私もそれ以降はあまり重くは考えていなかったのですが…
アニサマにおける公式見解は「コールはアーティストのためにやるもの」なのです。
何もアニサマに限ったことではないですね。アニメのDJイベントのようなアーティスト不在の特殊例を除けば「自分たちが楽しむためにやる」ではなく、「場を盛り上げてアーティストに気持ちよく歌ってもらう」のがコールであり、根本にはアーティストのためにどうするか?どうやったらステージにいるアーティストを引き立てることができるか?があるはずです。
他でもやってるからと、前例があるからとキングの歌を潰してまでコールするのは妨害行為となんら変わらないのではないかと思い始めたわけです。
だったら名古屋公演前に気づけよという話ですね。アニサマのコール禁止騒動が6月、そこから今まで何をしていたのか、何を見ていたのか。
名古屋・神戸・アニサマで私の近くにいた方々には申し訳ありません。何より一生懸命歌っていたキングに申し訳ない。
・埼玉公演に向けて
ここまで気づけなかったのは今までなんとなくやってきたツケなのかなと感じています。
演者が話しているときは静かにする、コールを入れたらソロが聞こえないならコールをやめる、どちらも同じことなのに前者はできて後者は理由をつけて押し通そうとする。
コールする方はわかるかもしれませんが、ラブライブ!のコールは単純です。だから「いままでどおりになんとなく」でかなりの曲数をカバーできてしまう。
すると自由が効くようになってやりたいことばかり考えてそれを実現するためにコールを始めてしまう。
でもコールってそういうものではなかったはずです。
HAPPY PARTY TRAINのPPPHは
「ああ、なんか入りそうだな。でも、入れないようにしよう。」
ではなく、
「キングのためにも絶対にいれない!」
なのだと思います。
この話は私の失敗であり、それこそチラシ裏にでも書いとけという話ではありますが、
HAPPY PARTY TRAINのコールに限らず、ファンは「いつもどおり」や「なんとなく」ではなく、ちゃんとアーティストのためにどうするべきかを考えなければならないのだと思います。
コールひとつにしても同じ曲の同じ場所であっても入れるべき時、入れるべきではない時はあるのでは?
演者が見てほしいもの、聴いてほしいものがコールや掛け声で台無しになってはいないか?
そういったことに気をつけて初めて演者の望むコールアンドレスポンスになるのだと思います。
私は花丸ソロつぶしをしたかったわけではなく、むしろアニサマに臨むAqoursを全力で応援しようとしました。
だからこそ「なんとなく今までどおり」で何も考えずにコールを入れて、邪魔をしてしまったことが情けないです。
・最後に
「キングのソロをコールで潰さないようにしよう」という意見からはじまったHAPPY PARTY TRAINのPPPH問題ですが、突き詰めればファンとして優先すべきものはなにかという話なのだと思います。
3rdシングルという位置づけからしてHAPPY PARTY TRAINはこの先もずっと演奏される曲になると思います。「コールは演者のことを考えて行うもの」という流れの一歩として花丸パートのPPPH無しが定着すれば、今後は他の曲に対しても演者のことを考えてコールする人が増えるでしょう。
それはコールだけではなく、ファンとしての在り方を形に残す試みではないでしょうか。
やらかしてしまった私が言えたことではないですが…まずはHAPPY PARTY TRAINから今一度ファンとしての在り方を見直してみるのも良いのではないでしょうか?
【祝公開】サンシャイン‼︎2期PVを見てあれこれ書いてみた【PV第2弾】
みなさんお元気でしょうか?
もう8月も終わりに近づき、Aqoursは2ndライブツアー第二の地、神戸での公演を無事成功させ、新たな舞台に旅立ちました。
そして、アニメ2期PV第2弾が神戸公演にて先行公開、20日の夜より公式サイトにて公開されました。
私はライブビューイングで見たのですが、
もうなんというか…テンションあがりすぎで変な声が止まりませんでした。
近くの方々申し訳ないです。
ということでまがりなりにも考察ブログめいたものを書いている私としては新2期PVについて何か語ろうかなと思ったわけで単発で記事を書くことにしました。
・「学校」で「アイドル」!!!
PV開始後に真っ先に現れるこの言葉。1期PVでも使われたフレーズです。
アニメ版ラブライブ!サンシャイン‼︎の共通フレーズなのだと思います。
「私たち輝きたい」「ゼロからイチへ」と言った他のフレーズもある中でこれを使い続けるからにはなんらかの意図が隠されているのかもしれません。
・「セカンドシーズンのスタートデース」
第1弾PVにもあったシーンです。次のシーンからすると二学期の始業式のようです。
・曜と梨子
梨子によるとセカンドシーズン=二学期ということらしいです。
ということは…
三学期=サードシーズン
↓
三期確定!?
梨子から見た鞠莉の評価がわかるシーンでもあります。梨子は千歌と曜以外との関係の描写が希薄だったイメージがあるので新鮮です。
あと、スタッフが意識したかはわからないですが、こういう時って背の小さい方が前に来るので曜(157cm)は梨子(160cm)の前に来るんですよね。
で、気になるのは千歌(157cm)はどこにいるのか?身長順なら曜の前かな?とも思うのですが…ここは何らかの事情で列にはいないのではないかと予想します。
例えば壇上で何かやるつもりとか?もしくは新学期そうそう遅刻とか?
・「この体はあくまで仮初め」
練習シーンです。長座体前屈で上から負荷をかけることで腰関節の柔軟性を鍛えるというあれです(正確な名称がわからないです)。
善子と果南の絡みというと1期11話での「生徒会長と理事長があんなんで大丈夫?」、1期13話での「空間移動を使います」を思い出します。上級生にもこのテンションなのがいかにも善子です。
果南も練習のコーチが板についてきました。
・見守るビィ
この後のシーンからすると花丸を見守っているようです。1期では色々と思うところのあったルビィの扱いですが…2期ではどうなるのか?
・1回。それが花丸のダウンまでの回数ずら。
腕立て伏せをしようとする花丸。しかし、たった1回でダウン。
腕立て伏せって難しいよね。うん。
花丸の運動苦手設定が忘れられていなかったようで安心しました。
上の2つと同じく練習のシーンです。ここでも千歌がいないのが気になります。千歌は遅刻or欠席で8人での練習の様子ではないかと思いますが…始業式と同じ日だとしたら千歌がほぼいない始業式が第1話ということも…。
曜と梨子はここでも一緒です。1期では千歌を交えて3人でいることが多く、曜と梨子が二人きりの時どうなっているかはあまり出なかったのですが(とはいえ、11話で電話で話してる様子からすると仲は良かったみたいですが)
同学年ということもあって上手くやっているようです。
それはそうとして…
えっろ!
むしろこのために腕立て伏せをさせたと言っても過言ではないはずです。
・「説明会まであまり日はありませんわよ」
1期12話で出た学校説明会の話、13話では参加者が1になりました。しかし、何やら問題があるようです。
まだ人数が足りないとかでしょうか。
2期では学校説明会が序盤の重要ワードになるようです。学校の魅力を伝えれば人が集まった音ノ木坂とは違う浦の星で入学希望者を増やすにはどうすればいいか。
「あまり日はない」という言い方からすると、説明会で何かをやろうとする→あまり日はないけれどできるのか?という展開でしょうか?
・学校説明会のポスター
ポスターが学校説明会のものとは思えないのですがこれも作戦でしょうか。それとも最近の高校の学校説明会のポスターはこういうのが主流なのでしょうか。
・停留所でのメンバー
先ほどの果南とダイヤのシーンからの続きです。
やっと千歌の登場です。その代わり鞠莉がいないですが、理事長として別の方面でやることがあるから別行動をしているとかでしょうか。全員揃うことができないのが問題につながるのかもしれません。
そして、ここからはライブビューイング会場を沸かせたあの一連のシーンです。
・「なにかあったでしょ?」
果南さんおこです。ここは1期8話を見た人にはピンとくる場所かと思います。
この場所で果南が怒る相手といえば…。
・約束された勝利のかなまり
そう、鞠…お姫様だっこおおおおおおお!
かなまり!かなまり!かなまり!
2期でもかなまりです!
かなまりイズ正義!
鞠莉ってメンバーの中で一番身長が高いわけでそんな鞠莉をひょいっとお姫様だっこする果南のパワーはもちろん、
いきなりの奇襲に慌てる鞠莉とキリッとした果南の表情が全国のかなまりファンのハートを鷲掴みです。
鞠莉のスリッパが片方脱げてしまっているのも高ポイントです。
このシチュエーション、やはり鞠莉がケガをした、足を痛めたというのが濃厚かと思います。
鞠莉が足をケガしたとなれば果南にとっては2年前のいざこざの再来なわけで、ここまで過剰な心配をしてしまうのも納得できます。
勢い余ってお姫様だっこくらいはするでしょう。
・駆け出す千歌
ここも見覚えがありますね。千歌と梨子が初めて会った場所です。
カメラがぐるぐる回りながらこっちに走ってくるという動きからしても1期1話で梨子が海に飛び込もうとしたシーンを意識しています。
当時とは千歌と梨子の立ち位置が逆になっています。
・千歌のジャンプ
恐らくは上からの続きで駆け出した千歌が海にジャンプしてるのではないかと思います。
1期1話では梨子を全力で止めようとした千歌ですが、今度は自分が飛び込む番です。
作中では9月だと思うので飛び込んだとしても大丈夫なはず。
予想としては1話の最後あたりで千歌と梨子の会話→駆け出す千歌→千歌が海に飛び込もうとジャンプ(顔のアップあたりで千歌のモノローグ)→新オープニング「未来の僕らは知ってるよ」
こうではないかと!
・2017年10月放送スタート!
あと1ヶ月と少しです。
・放送予定曲
やはり静岡放送(SBS)があります。
あくまでも地上波での放送曲なのでニコ生、バンダイチャンネル、AbemaTVあたりもやるでしょう。
ニコ生で最速→SBSで実況しながら再視聴というのが理想です。
第2弾PVはここで終了ですが、第1弾PVにしかなかったカットもいくつかあったので
・果南スマイル
第2弾PVで善子の上に乗っているあたりのカットでしょうか。
・謎のポーズ
なんなのでしょうかこれは。 制服なので上の果南とは別のシーンだとは思いますが。
・微笑むダイヤ
生徒会室だとは思いますが、ただの教室のようにも見えます。
相手は9割くらいの確率でルビィだと予想します。
・恐怖!夜な夜なのっぽを貪る女
後ろの箱は学校とかにある消化器の入っているやつだと思います。
夜に学校で何かする話があって、「誰かいる!?」→(カメラ寄っていく)→「ずら〜(エコー付)」みたいな展開でしょうか?
2期でも花丸は大食いキャラを貫くようです。
・梨子スマイル
相手は千歌ですね。これは間違いない。
サンシャイン‼︎のヒロイン枠は2期も梨子で確定です。欲を言えば千歌以外との絡みも通じて成長していってほしいです。
・前速前進
ヨーソロー!からの…
敬礼!
そういえばアニメだと「ヨーソロー」の時点で敬礼してることが多いような…
私の予想では2期で大きな試練が待っているであろう曜ちゃんです。
以上、PVを見ての感想やら予想やらを書いてみました。まさに、
どんなことが起こるのかわからないのも
楽しみさ
ですね。
◯ちょっとした宣伝
ちなみに現在、アニメ2期に向けてAqours一人一人について語るという企画で記事をかいております。
これまで書けたのは6人
善子
【2期準備記事】津島善子〜捨てられなかった大好きな自分〜 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室
鞠莉
【2期準備記事】小原鞠莉〜強がりお嬢様がのぞんだ宝物〜 - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室
千歌
http://gleebear.hatenablog.com/entry/2017/06/24/162108
ダイヤ
http://gleebear.hatenablog.com/entry/2017/07/12/130010
ルビィ
http://gleebear.hatenablog.com/entry/2017/07/28/002037
果南
http://gleebear.hatenablog.com/entry/2017/08/10/183812
花丸、梨子、曜はまだ書けてないのですが、2期までには何とか書き上げる予定です。
この記事内の画像については、
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:「ラブライブ!サンシャイン‼︎」TVアニメ2期PV 第1弾/第2弾(ラブライブ!サンシャイン‼︎公式サイト)
となっています。
【2期準備記事】松浦果南〜正解はひとつ!じゃない‼︎〜
Aqours2ndライブツアー…
ついにはじまりました。私は名古屋1日目LV、2日目はチケットなしでしたが、それでも
オラすっげえワクワクしたぞ
って感じでした。感想を書くと果てしなくなりそうなので一言で書くと
今、全力で駆け抜けよう
という3時間でした。
短いながらもアニメ2期のPVも公開されましたね。アニメ2期に向けて俄然モチベーションが高まりました。
そんなこんなで一人ずつ1期を振り返りつつ、2期への期待を語るこの企画もついに6人目です。
※ちなみに今回のタイトルはたまたまこうなっただけであり、実在するアニメ・ユニット・ヨコハマいちの名探偵とはあまり関係はありません。「おはよーおはよー」とか「問・題・解・決!」とかしないのであしからず。
今回は第2回センター投票の王者
やんわりとした独特なテンポのツッコミとボケとか、グラーマラスなボディとか、親友への熱い思いとか、千歌たちを温かく見守るおねえちゃん要素とか
なんか色々な魅力で善子から1位をかっさらっていった
松浦果南ちゃんです。
※紹介に私怨が混じっているのは気のせいです。
ルビィのところで「ルビィは難関だ」と書いたのですが、1期を振り返るという今回の企画では果南もまた鬼門でした。
というのも、果南はこと1期に関してはほぼほぼ鞠莉との絡みになるので…
鞠莉のことを書くと妙なスイッチが入る
といういつもの現象が起こります。
果南の記事なのにほぼ鞠莉のことしか書いてないというなんだかわからない記事ができるわけですね。
ちなみに、私はリトルデーモンです。
鞠莉は好きですがそれ以上に善子が好きです。ただ鞠莉のことになると異様に筆が乗るだけです。
◯1期を振り返って
・4分57秒
以前、
【調査】7話までで果南登場シーンはどのくらいあるのか? - 音ノ木坂&浦の星 非公式研究室
こちらの記事にて
7話までで果南が登場している(物語に関わっている)時間を集計したのですが、
その結果、7話までの果南の登場シーンは5分にも満たないことが発覚しました。
なお、この集計は
・果南が一部分でも画面に映っているor果南の声がしているシーンを「果南の登場シーン」とする
・1秒未満は四捨五入する(なるべく切り上げ寄りで判断)
・登場シーンの間が10秒以内、かつ同一の場面内の場合は他のキャラのセリフや動きによってやむなく果南が映せなかったと考えて継続して登場していたとみなす
という基準での集計なので実際はもっと少ないです。
全13話の中で7話まで特にこれといった出番もなかった果南。
ダイヤや鞠莉はそれなりに物語に関わっていた一方で果南はというと
1話で「スクールアイドル」という単語に反応したり、
3話のファーストライブでは体育館の外で何やら複雑な面持ちだったり、
鞠莉に対してはまるで別れた恋人に対してのような冷たい態度を取る一方で、
千歌たちがスクールアイドルをしているのを応援するようなそぶりも見せ、
スクールアイドルに対してどう思っているのか?鞠莉に対して突き放すような態度をとるのはなぜか?とんでもないトラウマを抱えているのではないか?
などなど情報の少なさからいくつもの疑問と憶測が飛び交い、私たちを沸き立たせてくれました。
なお、当時の記事で私も予想めいたものを書きましたが何やらこっぱすがしいことを語った挙句、見事に外しました。
というより、あれを当てられた人はいるのか?というくらいの情報量の少なさでよく書く気になったものです。
謎に包まれた果南の真意が明らかになったのは放送開始から2ヶ月が経過した第9話『未熟DREAMER』でした。
・すべては鞠莉のためだった
もうこの一言で説明がついてしまいます。
はい、かなまりおいしくいただきました。
9話を語る前にまずは8話にて明かされた3年生の過去から
2年前、果南は浦の星を廃校から救うためにスクールアイドルを始めようと思い立ちました。
スクールアイドルにただならぬ愛情をそそぐダイヤと一緒になって鞠莉を仲間に引き入れ、幼馴染3人によるスクールアイドル「Aqours」は活動をはじめました。
鞠莉は初めこそスクールアイドルになるのを拒否し、半ば無理矢理に加入させられましたが、
いつしか3人でスクールアイドルをすることを楽しいと感じるようになっていました。
そして、9話で明かされたさらなる真実…
3人でのスクールアイドル活動を続けていくうち、果南は思い知ることになります。
鞠莉はあの小原家のご令嬢、多くの人の期待と輝かしい未来を背負っているのです。
やらなければならないこともたくさんあります。
だから鞠莉にとってスクールアイドルをするということはそれ以外の色々な将来の可能性を犠牲にすることに他ならなかったのです。
鞠莉は輝かしい将来を投げ打ってでも3人でスクールアイドルを続けようとしました。
しかし、果南は鞠莉にそんな無理をしてほしくはなかったのです。鞠莉には幸せになってほしかったのです。
一緒にいる楽しい今よりも、離れ離れになってでも掴む将来を鞠莉には選んでほしかったのです。
それが鞠莉にとっての幸せになると果南は信じていました。
「離れ離れになっても鞠莉のことは忘れない」
と果南は鞠莉を送り出すために想いを伝えました。
しかし、そんな想いに鞠莉が気づくことはなく、鞠莉は浦の星でスクールアイドルを続けます。
「学校を廃校から救うため」ケガをしてでもステージに立とうとし、果南が東京のイベントで挫折してからは「果南のリベンジのため」にさらにスクールアイドルにのめり込みました。
でも、それはとても歪な行為です。
他にやるべきことも、手に入るものもあるのにそれを犠牲にしてまで自分たちと過ごす鞠莉。スクールアイドルを続ける大義名分を振りかざしながらも本音は恐らく違う鞠莉。
果南とダイヤとの時間と引き換えに鞠莉は多くのものを失っていく、このまま続ければ鞠莉がダメになってしまうかもしれない。
スクールアイドルに誘わなければよかったのではないか?今からでも鞠莉を自由にしてあげられないか?
果南は決意しました。
自分たちが重荷になるなら、無理矢理にでも関係を断ち切って、悪者になってでも鞠莉を留学に送り出して自由にしてあげなければならない。
そして、「東京のイベントで失敗してスクールアイドルが嫌になった」果南による突然のAqours(2年前)の解散と理解しあえないままの別離という結末を果南は選びました。
すべては鞠莉の幸せのために、それが「正しい」のだと信じて。
・再び動き出す時間
しかし、それから2年後、鞠莉は帰ってきてしまいました。
2年前に失ったものを取り戻すために。
鞠莉が帰ってきたのは奇しくも果南の幼馴染の千歌がスクールアイドルを始めたのと同じタイミングでした。鞠莉は「理事長として」千歌の始めたスクールアイドル「Aqours」を応援するとともに、果南とダイヤとスクールアイドルをまた始めようと動き出しました。
結局、留学をしても鞠莉は自由になりませんでした。
むしろ余計に果南とダイヤに縛られてしまいました。
果南が鞠莉を受け入れれば、スクールアイドルを始めれば、また鞠莉は多くのものを犠牲にしてしまいます。
だから果南は鞠莉を拒絶し続けたのです。
辛辣な言葉をかけながら、鞠莉を傷つける態度をとりながら、鞠莉の悲痛な叫びを聞きながら、鞠莉が自由になれるならそれが「正しい」のだと信じて。
しかし、果南の貫こうとした「正しさ」は2年の時を経て打ち砕かれました。
2年前の真実を、鞠莉の幸せを願っていた果南の想いを鞠莉はダイヤから聞かされました。
そして、鞠莉はようやく果南に本音をぶつけることができたのです。
将来よりも留学よりも東京で果南が歌えなくなったことが大事だった。
私が果南を想う気持ちを甘く見ないで、と
・果南の間違い
鞠莉、ダイヤと問いかけから語ってきたので
果南についても一つ問いかけを、
果南はいったい何を間違えたのか?
果南は鞠莉を無理矢理にでも留学に行かせました。それは多くの人が望んでいた正解であり、実際に正しい選択です。あのまま鞠莉がスクールアイドルを続けていてはいけなかったのも間違いないでしょう。
しかし、たとえ歪であったとしても、想いを踏みにじられる悲しみを、
すれ違ったまま留学先で過ごした2年間を、
ましてやそれが鞠莉が望んでいなかった「幸せ」のためのものだと知った怒りを、
なにより「鞠莉の幸せを願っていた果南自身が鞠莉を苦しめていた」ことを、
果たして幸せと呼べるのでしょうか?
留学をしないでスクールアイドルを続けた鞠莉は「正しく」ないので幸せになれないのでしょうか?
鞠莉の幸せとは何だったのでしょうか?
果南は鞠莉に"果南の思い描く"幸せを押し付けてしまっていたのです。
果南の考える幸せが鞠莉の唯一の幸せであり、そこに至る方法もただ一つしかないと思い込んでいたのです。
2年前、果南は「鞠莉は留学すべき」と決めつけていました。
しかし、留学をしないで果南とダイヤと一緒にいるという選択自体は間違いではないはずです。
留学しないことで失う以上のものを得られるならそれもまた正解になるのです。
ラブライバーならば思い当たるはずです。
かつて、同じように留学(=未来)とスクールアイドル(=今)の間で悩み、揺れ動いた少女がいたことを。
©2013 プロジェクトラブライブ!
出典:U-NEXT
そう、ことりです。
ことりの答えは「留学にいかない」ことでした。将来の可能性と引き換えにしてでも価値のある今がある、というのがことりの答えでした。鞠莉とことりでは事情が違うのですが、当時の鞠莉の精神状態を考慮すると危ない選択ではありますが、留学しないことは間違いではないのです。
鞠莉にとって将来よりも大事なものがあったののなら、そこに懸ける鞠莉を支えるのも一つの正解なのです。鞠莉が無理をしないでスクールアイドルを続ける道はゼロではなかったはずです。
そもそも「留学するかしないか」のどちらが鞠莉にとって正解か、どちらが幸せになれる選択かを果南が決めることはできなかったのです。果南はスクールアイドルを続けたまま幸せになれたかもしれない鞠莉の可能性を否定してしまったとも言えます。
・鞠莉の幸せとは何なのか?
果南は鞠莉の幸せを願っていましたが、鞠莉の幸せはたった一つの条件さえ満たしていればどこにいても、何をしていても実現できたのだと思います。
鞠莉にとっての幸せの条件は何か?
私は「大事な人(特に果南とダイヤ)とのつながり」なのだと思います。
鞠莉にとってスクールアイドルが大事だったのは歌やダンスの楽しさやパフォーマンスで観客を楽しませることへのやりがいももちろんあったのでしょうが、何より
果南とダイヤが誘ってくれたし、果南とダイヤと共有できる体験だからです。
鞠莉が浦の星の廃校を阻止しようとするのは浦の星女学院がどこよりも大事な場所で、6話と9話の回想シーンからすると、
果南とダイヤと初めて会ったのが現在の浦の星女学院だからということのようです。
果南とダイヤとつながっているならば鞠莉はそれが大事なものになり、そんな大事なものを守り共に進んでいくことが鞠莉の幸せなのだと思います。
留学してもしなくてもつながりさえ絶たなければ鞠莉にとっての幸せな未来は何通りもあったし、幸せになる方法はいくつもあったのです。
果南も「離れ離れになっても鞠莉のことは忘れない」とは言っていたし、鞠莉の大切なものに気づいていたのかも知れません(鞠莉は果南の言葉の真意に気づかなかったようですが)。
しかし、果南は鞠莉の幸せを決めつけて一つの正解を「正しい」と押し付けてしまいました。
何度も書いていることですが……鞠莉が本音を言うことができれば誤解は避けられました。果南が「正しい」と思い込んだまま間違え続けたのは鞠莉が本当に望んでいるものを隠し続けたからです。
しかし、果南もまた鞠莉の可能性を狭めて鞠莉の本当に望んでいるものの中にある鞠莉自身の幸せを見ようとしなかった。
12話で果南はSaintSnowを「1年の頃の私みたい」と言っていました。
この話ではAqoursが「ゼロからイチへ」という勝ち負けとは別の目標をもつための比較対象としてSaintSnowが「勝つ」ことにこだわっていることが強調されました。SaintSnowにとっては勝つことが正しいのです。一つしかない正解に囚われて視野が狭くなっている状態といえます。
同じように1年の頃の果南には正解が一つしかなかったのです。
正解が一つしか見えなかった果南はそこから外れまいと必死になりました。たとえ嘘をついても嫌われても鞠莉が幸せになってくれるならそれが「正しい」のだと信じました。
その正解以外にも答えはあったのに、答えに向かう方法もいくつもあったのに、一つの正解と解法にこだわって周りが見えなくなってしまいました。
その結果、向かう先を見失い、鞠莉の幸せというゴールに不可欠な果南とダイヤと鞠莉のつながりを果南自ら切ってしまったのです。
果南は「正しい」道を進むことだけに気を取られ、ついには今まで自分がどう進んできたかも、これからどう進めばいいかもわからなくなってしまいました。
ただただ目の前にある「正しい」と思った道を進むことしかできなくなっていました。
伝えきれない想いに心 迷子になっていたのです。
・余談ですが…
鞠莉の本音を知った果南が返した言葉は
「だったら素直にそう言ってよ!」でした。
発言の内容ではなく今まで本音を言ってくれなかったことに怒りました。果南にとっては「鞠莉が本音を言ってくれない」ことが何よりも不満だったのです。
果南は鞠莉の幸せを望んでいました。
しかし、9話の時点ではもう果南自身も何が正しいのかわからなくなっていたのだと思います。
ずっと「鞠莉が何を望んでいるか」「鞠莉の幸せは何か」を考えてきた果南だからこそ、
みんなが望んでいる「正しい」と思ったものを否定し続けた鞠莉が本当に欲しいものを知りたかったのだと思います。
ずっと、大多数の「正しい」を否定する鞠莉の本音を見せてほしかったのだと思います。
だから果南は それまでの何よりも「素直に言ってほしかった」と怒ったのではないでしょうか。
長々とかなまりについて語りましたが、
互いの未熟さを許しあった二人は幸せなハグをしハッピーエンド!めでたしめでたし!
ではなく、その後4話ほど1期は続きます。
・本来の果南が復活
出番がほぼ皆無の序盤、かなまり問題でこれでもかと暴れ回った中盤でしたが、10話以降はやっと本来の果南が見られるようになってきました。
メンバー内でもトップクラスの運動能力とスタミナを遺憾なく発揮し、
グラマラスな体を見せつけてくれたのはもちろん、
みんなを温かく見守るお姉さんっぷりに「ああそういえば果南はこういう子だったなあ」としみじみしたものです。
◯2期に期待すること
・「正しい」ことの落とし穴を伝える
鞠莉との一件で果南は「正しい」と思いこんでしまうことの危険さを知りました。
その経験を活かしてほしいです。鞠莉が曜に対してやっていたように、果南も自分の失敗から学んだことをメンバーの誰かにアドバイスするシーンを見たいです。
・ちゃんと鞠莉を送り出してほしい
2期ではまだそこまで行かないかもしれません。しかし、今までも何度か書きましたが、果南たちは3年生であること、鞠莉はいつまでも果南たちと一緒にいられる立場ではないことを考えると別れについて多かれ少なかれ触れることになるはずです。
今度はちゃんと鞠莉を送り出してほしいです。
・鞠莉以外のメンバーとの関わりも
1期は出番が途中まで少なかったことも手伝ってほぼ鞠莉との絡みで、同じ学年で幼馴染のダイヤとさえ充分な絡みはありませんでした。
「 果南は他のキャラと絡んでこそ生きる」1期開始前の記事で私はそう書きました。2期ではかなまり以外の果南の可能性を見せてもらいたいです。
思う存分「Q.E.D!(証明完了)」したところで
第6回、松浦果南編はこの辺りで終了とさせていただきます。
次回は花丸です。神戸とかアニサマとかありますが、時間を見つけて書いていくつもりなので次回も読んでいただけたら幸いです。
この記事内の画像については、個別に表記していないものはすべて
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
出典:U-NEXT
となっています。